加門七海のレビュー一覧

  • 目嚢―めぶくろ―

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    ある家の歴史に絡んだ怪談。
    重苦しく蒸した、押しつぶされそうな夏の空気感に支配されたような…そんな小説ですごく好みだった。
    バッドエンドだが、怪奇の謎はきちんと解明され、主人公が探偵のように謎を解き明かしていく様も良かった。

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    2024年06月29日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    傑作ホラーを集めたアンソロジー。1993年以降に発表された全8編を収録する。「七つのカップ」の姉妹編。
    浮遊する水(鈴木 光司)
    猿祈願(坂東 眞砂子)
    影牢(宮部 みゆき)
    集まった四人(三津田 信三)
    山荘奇譚(小池 真理子)
    バースデー・プレゼント(綾辻 行人)
    迷い子(加門 七海)
    赤い月、廃駅の上に(有栖川 有栖)

    読み終えると、なんとなくじんわりゾクッとくる作品ばかり。さすが実力派作家の皆様だと感じる。

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    2024年04月12日
  • もののけ物語

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    視える人には視える。
    物に取り憑いたもの、部屋にいるもの。
    そんな見えない「もの」との日々を赤裸々に綴った驚異と笑いのエッセイ。
    中でも面白いのが「怪談徒然日記」。ンな事起こるかよ……と思いながらもつい後ろを振り向きたくなったのはここだけの話である。

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    2024年02月17日
  • 猫怪々

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    ただの猫エッセイかと思いきや…しっかりオカルトしてました。加門七海さんらしい世界観でとても面白かったです。

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    2024年01月07日
  • 七人怪談

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    怪談界?では“間違いない!”作家さんの集まったアンソロジーです。
    別の本でも読んだような…既視感はありつつ、楽しめました!

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    2023年11月04日
  • 船玉さま 怪談を書く怪談

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    5よりの★4
    さすが加門さんです。
    異形そのものを怖く表現するのではなく、普段の生活の中に怖い物が存在する事を表現してくれます。
    普段の生活環境に怖いものがいる事を考えさせてくれます。
    とくに「カチンの虫」。。郷内さんや聖書関連を読んでて良かったと思わせてくれるエピソードでした。
    「いきよう」は郷内さんの言う“災禍へ自ら踏み込んで行き”、自分が災禍に見舞われるのは自業自得。。この考えは皆同じ事言いますね。
    更に読み進め、、古い本を読みたくなる衝動。『遠野物語』、『虫千』読みたくなりました。

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    2023年10月28日
  • 七人怪談

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    一篇一篇を読み終わる度に、さすがだ、とニンマリしてしまった。皆さん、特にこのメンバーに依頼をした三津田さん、お見事としか言いようがありません。

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    2023年08月20日
  • 七人怪談

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    一人目、澤村伊智「サヤさん」でやられました。他の人も面白かったけど、個人的にはこれがいちばん面白かった。

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    2023年08月14日
  • 七人怪談

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    大好きな三津田信三さんのホラーと、三津田さんの選ぶ作家さんとテーマで編集者としての三津田さんも楽しめるという、ファンには嬉しい企画の本です。
    静かな夜、自室で読むのにぴったり。
    勘違いかな、でも変や感じがするな、という日常の中に潜む怪異を感じることができました。
    「何も無い家」の、肌触りまで気持ちのわるさを感じられる空気感、さすがです。

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    2023年08月12日
  • 七人怪談

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    ネタバレ

    澤村伊智 霊能者怪談
    投稿文から浮かび上がる霊能者。面白かった。さすが。
    ヒトコワではないが、ダメだと思いながらもずるずる先延ばしたり、無視したりする心理がめちゃくちゃわかる。

    加門七海 実話系怪談
    実話かフィクションか。実際に足を運んで写真をとって、写真が変化する。怖かった。

    名梁和泉 異界系怪談
    燃頭はフィクションだったが、子供達の想像力や願いによって実在化するのが良いし、黄泉というのも良いが、戻ったところで、っていうラストも良い。

    菊地秀行 時代劇怪談
    淡々と場が映り話が進んでいく。まあまあ。

    霜島ケイ 民俗学怪談
    住もうとした家がおかしいのは嫌だなあ。猿かもという思い込み、思い

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    2023年08月09日
  • 七人怪談

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    三津田信三の元にホラー界屈指の作家6人が
    集まり、各々、テーマ別の怪談を描く……(; ´⊙Д⊙)ゾワッ

    バラエティーに飛んだ7作品でした!
    個人的に面白かったのが、

    『サヤさん』澤村伊智
    新居に越してきた家族に起こる祟り
    そしてあの!霊能者が現る!!

    いや〜まさかねあの人が出るとわ笑笑
    内容もぼきわんが来るみたいな感じで面白かった!!

    『燃頭のいた町』名梁和泉
    ひょろひょろな長身にフラフラな足取り
    見たものを震え上がらせるという亡者
    その名も……燃頭!

    サイレントヒルの様な話だった
    燃頭が追っかけてくるーーー!
    いや〜中々面白かったぁ〜('▽')ヨカッタ

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    2023年07月29日
  • 怪と幽 vol.013 2023年5月

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    織守きょうやさんの「そこにはいない」が特に好きでした。
    両思いなので末永く暮らして欲しいなと思いました。

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    2023年07月13日
  • 船玉さま 怪談を書く怪談

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    もはやエッセイぐらい軽いホラー体験談。
    表題作はもちろんいくつか怖い話もあるけど、
    語り口の影響もあり爽やかで読みやすい。
    怪談を書く怪談が妙な説得力でとても怖かった

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    2023年03月20日
  • 猫怪々

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    猫も動物のお化けの話も好きなのでとても面白かった。加門さんの猫馬鹿ぶりに共感しかなく、笑いながら読んだ。

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    2023年01月14日
  • 着物憑き

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    著者が体験した着物にまつわる怪異や、知識が書かれている一冊。

    着物を見る目が変わる。良い意味でも、怖い意味でも。

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    2023年01月11日
  • お咒い日和 その解説と実際

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    ネタバレ

    呪い、じゃなくて、占い、じゃなくて、お咒い(おまじない)。それいがいにも祈祷、お祓い…これらはすべて、根源は同じところ、我々が普段いるところの「こちら側」ではなく「あちら側」の力を借りようとするという意味で根源は一緒。

    オカルティックに語られると引くし、科学的に解説しようとされても引く。この本はそのどちらでもなく、作者の蓄積された知識や資料、取材内容を礎にした上で「こちら」と「あちら」はあると説明されるので、すんなり本の中身に入っていける。

    「迷信は信じない、非科学的なものは認めない」でもなく「科学は冒涜している、信仰一番、伝統第一」でもなく、日常生活に溶け込んでいる「あちら」との小さな接

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    2022年11月23日
  • 猫怪々

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    猫怪談恐ろしいかなとおもいきや猫可愛いし、怖い部分もあるしなんとも不思議な感じのお話で面白かった!
    やはり加門七海さん面白い作品ですね!

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    2022年07月30日
  • もののけ物語

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    すでに何度か読んでいるけど、やっぱり好きな本。
    もののけの物語・・・人形やお酒器など人以外の物で起こる不思議な話。表紙の招き猫さんも作中で加門さんに修復をお願いした猫さん。
    怪談徒然日記・・・加門さんの日常で起こる不思議というか怖い話。でも加門さんが書くと怖さ半減(笑)。だって、座布団に現れた男の首をとうっ!て蹴っちゃうんだもん(笑)。またある時は「助けてください」って男の声に「嫌です」って言っちゃうし(笑)怪談読んでるのに毎回吹き出す。
    ほんとだよ・・・加門さん曰く「怪談馬鹿話」だそうです。充分怖いんだけど、結局説明のつかない不思議な話。特に好きなのは加門さんのお友達のTさんの話。旧家で感じ

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    2022年07月29日
  • 203号室 新装版

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    ハリウッド映画化で新装版が出版された為、大昔に読んだが、改めて購入し再読。内容を全く覚えていなかったが、「何か後味が悪かった気がする」ことは覚えていた。
    東京に憧れ、大学入学を機に、上京した主人公だったが、夢見た都会の生活とは程遠い、郊外の古いアパートで、自己顕示欲を募らせながら過ごしていく中で、次々と怪異に見舞われていく。
    主人公が怪異と、周囲の人間の無理解に、どんどん追いつめられていく姿が怖いというより、とても哀れだった。

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    2022年07月17日
  • 怪のはなし

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    幼い頃からこの世にいる、人ならざるものを見続けていた著者。彼女が体験した不思議な出来事は数知れず。その出来事達は時に恐ろしく、悲しく、優しい。様々な側面を持つ。彼らは、何を思ってそこにいるのだろうか?

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    前回読んだホラー小説が面白かったのて、引き続き加門七海さんを。ホラー小説が胃に来るぐらい怖かったので実話怪談集に戻ってみたり。こちらの怪談集もちょっとエッセイよりな雰囲気。全部で20話入っており、不思議だったり、怖かったり、悲しかったりと様々な様相だった。
    話によっては前回読んだ「船玉さま」の様に読みづらいと感じるものもあったが全体的にこちらの方が面白かったかも。今回のは日本文化に

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    2022年04月24日