加門七海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
"視える"悠希と、霊能力を持つ水月。辛い過去を持つ兄妹は新宿の片隅で、占いを生業にひっそりと生きていた。何者かが、新宿の街に邪悪な呪術を仕掛け、2人は否応なく巻き込まれる。
呪術の描写が妙にリアルというか、知らない世界だけど、ホントにこんな感じなのでは?と思ってしまうのが、さすがの加門七海‥。「祝山」ほどの衝撃はなくとも、違う種類の怖さがある。
悠希と水月、2人の生い立ちはかなり可哀想で、過去の描写は胸が痛い。平穏な生活を守るため、水月を危ない目に遭わせないため、悠希は頑張る。事件を追う刑事、魚名二郎とは、わりといい関係になったのが嬉しい。いろいろ背負ってしまっている2人に、風穴を開けてくれたと思う。
タイトルになっている、黒爪の獣。はっきりとした姿は現さないのも、リアルに感じる。きれいに決着したわけではないので、続編あるかな?
悠希と水月、二郎のからみをもっと見たい。 -
Posted by ブクログ
視える人、加門七海の、たてものにまつわるエッセイ。もちろん、怖くて不可思議な話がたくさん出て来るのだけど、文体はライトだし、物語ではないから、読者を怖がらせようという感じが全然ない。よくよく考えれば怖いのに、家にGが出た、みたいなノリで書いてあるし。でも、行ったことのある場所が出てくるし、全体を通してうっすらコワイ。私は視えたことないので、興味はあるけど、視えなくて良かった、とも思う。
前半の著者の引越し話を読むと、視える人って大変だな〜と思う。視えなきゃ気にならないのでそれはそれでいいのだけど、霊能者や神社に顔が利く知り合いがいるって、ちょっとうらやましい。
それにしても、存在しない部屋が視えるって!しかも、そこから誰か入ってこようとしたって!!
でも著者は、東日本大震災の後にいろいろな気配が消えてしまったことを寂しく思い(読んでた私もえ〜となった)、徐々に戻ってきたモノ達に、おかえり、と思う。いいなあ。
「道の話」は、現実に被害出まくりの、怖い話。偶然が重なった、といえば身も蓋もないけど。今後、自分が家を買うことはないけど、子ども達には、なんとなくの感覚も侮るな、と伝えておきたい。
大学からの友人の実家の話、「ホーンテッド・スウィート・ホーム」。「着信アリ」より怖い自宅!
「花やしき」のお化け屋敷。父親が、花やしきで働いていたので縁がある。自分もお化け屋敷はおそらく入ったことあるけど、あまり覚えてない。それよりも、幼稚園児だった息子2人が、2人で入ると言って聞かないので送り出し、出口で待ってたら、恐怖のあまり途中で踵を返し、泣きながら逆走して入口から出てきた‥という笑い話を思い出した。もしかしたら、ホンモノを見てたりして、とちょっと想像してみる。
新宿にある都庁と、旧都庁舎跡地に建てられた東京国際フォーラムの話も興味深かった。江戸城を築城したという、太田道灌のブロンズ像。へ〜。
章ごとの、扉ページの写真。著者の撮影した写真だとか。古い家や、街の風景を写した、ただの白黒写真なんだけど、なんとなく怪しい。思い込みもあるかもしれないけどね。
実は最初、エッセイか〜と思って読み始めたのでハードルは低かったのだけど、思いの外面白かった。 -
Posted by ブクログ
怪談とタイトルにあったので、怪談目的で読み始めたのですが…怪談だけじゃなかった。。
でも、その怪談以外のお話も良かったです。
前半は、加門さんがお家を購入されるまでのお話。その後、そのお家での怪異や、いとこさんのお宅での怪異、旅先での怪異など、怖い話になってました。
平屋、古い日本家屋…いいですよね。
畳敷きのお部屋…いいですよね。
私が好む家の様子とぴったりで、ものすごく納得できたし、何より加門さんと好みが似ていることがとても嬉しかった。
住みたい地域に自分の好みのお家があるとは限らない…まさしくです。。
あと、ほんとに、畳敷きのお部屋のある家が少なすぎる(泣) 寒暖差の少ないマンション生活は快適なんだけど… やっぱり畳敷きのお部屋、もっと組み込んで欲しい。
以前に別の本で読んだ内容(いとこさんのお宅のお話)も入ってたので、星を一つ少なくしました。