加門七海のレビュー一覧
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このアンソロジーを一言で表すなら、「とても怖い」。とにかく怖い描写や不気味な描写が多い。
澤村伊智『サヤさん』ある霊能者に出会った小学生の話。前半の怪異に襲われる不気味さ、不条理さと、後半の物語の真相、謎の残るラスト。どれをとっても怖い。『予言の島』を事前に読んでおくとなお良い。
加門七海『貝田川』実話の様な怪談、その真偽は不明。フィクションだと思っているのに、そうだと断言することが出来ない。
名梁和泉『燃頭のいた町』「現世」と「異界」の境界が曖昧になり、いつしか怪異に襲われる。だが、この話は怪異より人間のほうが怖いと思う。
菊地秀行『旅の武士』旅をする武士を中心として語られる時代劇怪談。連続 -
購入済み
やっぱり面白いー
こういう話大好きです笑
素人にもあ、ここなんとなく良い♡
ということはありますが、言語化してもらえるとより鮮明にわかりますね。 -
Posted by ブクログ
これは、着物好きな方にもおすすめの興味深い本。
霊やオカルトに詳しい加門七海さん。お祖母さんの代からの着物好き。一緒に暮らしていた母親は、特に着物好き。子供時代から、七海さんはお母さんから着物仕立ててもらっていた。
着物自体が大好きで、それを着ている自分が心地いい。
30歳も過ぎると、自分で着付けを覚える。
何度も母親から厳しく言われていた理由がそこでわかる。
さて、着物が大好きな七海さんは、小物についても興味は尽きない。
目の肥えた七海さんは、着物を買うにも高価な着物をしばしば購入できるはずもなくアンティークに。
着物や和装の小物にも、時折使っていた人の思いがこもる。
ひょんなこと -
購入済み
くどさがなく 読みやすいです
同作者の他の作品を見たあとすぐ こちらの祝山を読みました。前に読んだ作品の展開があまり好みではなかったのと、文章がやや読みにくいなと感じたので これはどうかなと思っていましたが、読みやすくて安心しました。
長さもちょうど良く、展開にだらけずに 物語に対する怖さや不安など緊張感を持ったままで読み進められました。
主人公の 作家・鹿角が、毒づくことも多いですがしっかりしてて、程よく適当で、押しにはちょっと弱いけど利他的でもないところがいいですね。
山の祟りの元凶は一体何なのか、神社の歴史はどのようなものなのか…読んでいる途中は明らかになるものと思っていましたが、こういう終わりかたもま -
ネタバレ 購入済み
実話なのかフィクションなのか
この作家さんの実話怪談本も読んでいたので、フィクションなのか現実なのか分からないまま読み進めていたのでずっと怖かったです。解決しないラストもびっくりだしゾクッとしました。山とか神社とか廃墟とか、ありふれているものにどんな謂れがあるのか。田舎に住む自分には身近すぎるものなので恐怖が増しました。
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購入済み
旅行が楽しくなりそう
気になっていた寺社や誰でも知っている鉄板スポットまで、スピリチュアル系の聖地が
さまざまな霊能者?や作家さん毎にページをもうけて紹介されていて、今年は各地の神社仏閣巡りをしようと思っていたので参考になりました。
写真や図が多くて読むだけでなく見るのも楽しく、
表紙や巻中の伊藤三巳華さんのイラストがとっても可愛くて、これを見るだけでも買って良かった~♪と思います。
“はじめに”によると、この本はオカルト雑誌による編集ですが、
本誌では主に怖い体験を発表しているため掲載できない、
“良かった”“気持ちいい”“このスポットのここがポイント”という部分を紹介したもので、確かに読んでいてもそ -
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Posted by ブクログ
聖地は「"パワーをもらえる"スポット」じゃなかった!?
同じ聖地で、行って運気が良くなる人と悪くなる人がいる!?
今だんだんと、しかし確実に減りつつある身近な、そして意外なパワースポットとは!?
日本中、世界中で紹介されている聖地(パワースポット)。たくさんありすぎてどこに行こうか迷う!
ならば、その道の人の意見も聞いてみよう!
『HONKOWA』で連載している作家さんを始めとして、12人のアドバイザーが自分が「イイ!」と思った聖地をグラビア・漫画・インタビューで紹介する、聖地訪問初心者にオススメのガイドブック。
他にも初心者が忘れがちな基本マナーから、行っ -
Posted by ブクログ
厄除けグッズ、年中行事や厄年の由来や意味、考え方などを、日常に引き寄せて書いてあり、とても読みやすく、ためになる。
「祓う」ということに対して、「じゃあ祓ったものはどこへ行ったの?」という疑問を以前から持っていたのだが、「さすらうことにより罪をちりぢりにしてしまう」「細かく罪を裂いて、宙に分散してしまう」という回答を得られて、なるほど! と思った。
「風水的に吉いけど不潔な家より、家相は悪いが清潔な家のほうが運気は上がる」
「愚痴を聞かせることは、他人に災いや不運の『気』を分けること」
「『幸福になる』のではなく『不幸にならない』ことだ」
「清く・正しく・美しく」
など、折にふれて思い出して