加門七海のレビュー一覧

  • 七人怪談
    7つのホラーアンソロジー。
    「自分が最も怖いと思う怪談」という課題で集まっただけあって本当に怖いです。それぞれ全然毛色の異なる怪談なのですが、どれもズシンと肩が重くなるような、負のエネルギーを引っ張り込んでしまったような戦慄を感じます。
  • 203号室 新装版
    憧れの東京暮らし 清美が選んだワンルームのアパートにはじわじわと起こる怪異現象が〜都会暮らしに憧れていた女の子が気づかなかった孤立が何より怖い。そして逃げ場がなくなってゆく清美の焦燥感が生々しい。
  • 七人怪談
    自分のこのみになってしまいますが
    読みやすい話や、さっと流してしまう話
    がありました

    でも、色々な作家さんの話が読めてよかった
  • 祝山(いわいやま)
    これといった派手さは無く、リアリティを感じる展開と結末に好感が持てました。

    文体はブログを読んでいるようで、ちょっと軽すぎる気もしたので、もう少し重い方がより怖かったんじゃないかと思いました。

    小中学生でも読めるような読みやすさで、
    王道のジャパニーズホラーといった感じ。
  • 七人怪談
    発起人の三津田信三を含む七人の作家によるホラー短編集。
    それぞれ三津田氏から与えられたテーマに沿った『最も怖いと思う怪談』を集めた。
    読んだことのある作家さん、初めての作家さん、それぞれ雰囲気の違うホラーを楽しめた。
    これを機に読んだことない作家さんの作品に手を伸ばしてみようと思った。
  • 七人怪談
    初めて読む作家さんの話、気になってた作家さんの話、いろいろ読めて楽しかった。
    特に澤村伊智さんの「サヤさん」はとても私好みですごく良かった。澤村さんの他の小説もぜひ読んでみたい。
    時代劇系のお話をホラーに関わらず全く読まないので、そこに触れられたのも良かった。
    ぜひ続編も期待したい。
  • 七人怪談
    7人の作家によるホラーアンソロジー。
    編者の三津田信三が、それぞれのテーマで「自分が最も怖いと思う怪談を書いて下さい」とお願いして出来上がった一冊。
    澤村伊智「霊能者怪談」
    加門七海「実話系怪談」
    名梁和泉「異界系怪談」
    菊地秀行「時代劇怪談」
    霜島ケイ「民俗学怪談」
    福澤徹三「社会系怪談」
    三津田...続きを読む
  • 七人怪談
    三津田信三が、7人のホラー系作家を集め、それぞれにテーマを与えた後「自分が最も怖いと思う怪談を書いてくれ」とお願いして出来上がった本。

    『燃頭のいる町』が好きだ。
    清太は「つながりがなくなったから」と言っていたが、タンタンはつまみ出した。
    主人公は病気で老い先短く、両親もなくし、友達もなくし、妻と...続きを読む
  • 七人怪談
    「サヤさん/澤村伊智」
    「貝田川/加門七海」
    「燃頭のいた町/名梁和泉」
    「旅の武士/菊地秀行」
    「魔々/霜島ケイ」
    「会社奇譚/福澤徹三」
    「何も無い家/三津田信三」
    七話収録の短編集。

    七人の作家が、霊能者・実話系・異界系・時代劇・民俗学・会社系・建物系の七つのテーマを題材に描いた書下ろし作品...続きを読む
  • 真理 MARI
    異形の怖さはないですが、人の怨みは怖いと思うストーリーでした。
    別の小説で読んだ“異形を潰して人が死ぬ”部分に近い表現があり。。くすっと笑ってしまいました。
  • 着物憑き
    加門七海さんは初読。
    着物にまつわる歴史や知識や実体験(恐怖体験もある)など盛りだくさん。読んでいるだけでも絢爛豪華なイメージが浮かんだりなるほどと興味無いものでしたが、着物に造形が深ければもっともっと楽しめることと思います。自分の着物だけでなく、母や祖母のの着物にも興味が出てきました。
  • 鳥辺野にて
    ホラーと言うより奇譚・怪談と言う感じ。江戸怪談の定型に則った、虐げられた女性の復讐譚である「左右衛門の夜」も面白いが、同じ定型でも、そこから微妙にずれて、そのずれがなんとも怖い「墨丸」「菊屋橋」辺りがいっそう印象に残る。
  • 祝山(いわいやま)
    ものすごく期待して読んだので、期待ほどではなかったのですが、楽しめました。一気に読みました。

    読後は、本当の話なのではと感じて怖かった。
    矢口さんがリアル…どうなっちゃったの?

    私にとっての、初電子書籍です。
  • 着物憑き
    加門七海さんの、なみなみならぬ着物へのこだわりがぎっしりつまっている。もちろんそれにまつわる怪異もしっかりと。着物に関する知識が浅いので、ところどころ『???』となる部分はあるが、丁寧に書かれているし、詳しすぎるのに嫌みを感じさせないのは、加門さんの技量なのか、なんとな最後まで読み進めることができた...続きを読む
  • 祝山(いわいやま)
    ★★★
    今月4冊目
    神社での祟りの話。

    ほんとホラー系YouTuberとか大丈夫なのかな。見てるけど。
  • 祝山(いわいやま)
    今の自分とホラー系との相性が良いのか、本作も結構楽しめた。民俗学的な部分が感じられたり、土地に纏わる障りがあったり、みたいなのに惹かれ易いのかも。
  • 203号室 新装版
    こういうがっつりホラーを求めてたところだったので、気分的にはよかったです。しかしながら、まあよくある話だなあとは思ってはしまいました。でも、真に迫るホラー描写をこれだけ長編で展開できるのは彼女の実力なのだろうか。
  • 目嚢―めぶくろ―
     2015年作。
     先日『祝山』(2007)で「ほぼ全改行」の文体が私をひっくり返し苛つかせた加門七海さんの作品。文体はひどいものの、物語としては悪くなかったので、本書を読んでみた。
     やはり「ほぼ全改行」の文章は私には逆に読みにくく、改行法則のデタラメさに呆れさせられるが、それ以外は悪くない。いや...続きを読む
  • パワースポットの歩き方 スペシャリストに聞く聖地のヒミツ
    色々な人が、色々な場所の紹介。

    漫画家も小説家も入り乱れ、な状態なので
    中も文章と漫画と写真が入り乱れ。
    感じるまま、あちらこちらの紹介をしてくれているので
    読み応えがありました。
    どこに行くにしても、礼儀は大事です。
  • たてもの怪談
    色々な怪しいモノを「視る」加門さんの建物に纏わる体験談集。「道の話」では被害者続出だし「お化け屋敷の話」の得体の知れなさとか遭遇したらめっちゃ怖いのが想像出来るのに怪しげなモノ達は「いるもの」前提で話が進むので語りとしてはあんまり怖くない。というかそんな世界に全然縁の無い身としては寧ろ悩まされっぷり...続きを読む