加門七海のレビュー一覧

  • たてもの怪談

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     常ならずものを見る作家が、家を買おうと思ったらどうなるのか。
     だって、旅をすれば怪異に出会う人であるのだ。
     安全な家などあるのか?

     なにかが見えること、障ること、そこにあること。
     それらを自然に受け入れて、排除することなく共存していく作者のまなざしが好きだ。

     でも、あの角の家の近くには行きたくない。

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    2016年10月12日
  • お祓い日和 その作法と実践

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     お金を払うというのも、一つのお祓いであることや、家を建てるときの振る舞いも、そこにある何かを払う意図があることに驚く。
     しかも、貰う側には益があるのだ。
     塩を置くことの意味など、丁寧に丁寧に、誠実に説明してくれる。も少し読者にすり寄るというか、甘えさせる要素があれば、ヒーリングを求める人やスピリチュアル系の人に響く気もするのだが、私は淡々と語る姿勢が好きだ。

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    2016年10月12日
  • たてもの怪談

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    タイトル通り建物にまつわる怪談。それほどぞっとする話ではないけど、この手の怪談は家で読みたくなくて出先で読んだ。
    引っ越しまでのあれこれが興味深かった。氏神さまからどう思われてるかおみくじにあらわれる件とか、人ならぬものが集まる宴会部屋とか。東京タワーの蝋人形館は子供の時に行って大泣きしたのを思い出した。

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    2016年09月25日
  • パワースポットの歩き方 スペシャリストに聞く聖地のヒミツ

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    神社やお寺等の紹介本。漫画とエッセイが半分ずつくらいで読みやすい。HONKOWAの漫画読んでる人は、知ってる登場人物がいろいろ紹介してくれてるので、興味深いと思う。
    それぞれの感じ方に基づいた紹介だから、この人はこういう風に感じるんだなーとか思って面白かった。行ってみたい神社もけっこうあった。この本で宇宙マッサージを知った。

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    2016年06月16日
  • 怪のはなし

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    この方の話は小説より体験談の方が面白い。節分の豆まきの話を読んで、うちも忘れずに行いました。弘法大師縁の地の泉の話もよかったなあ。

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    2016年02月24日
  • パワースポットの歩き方 スペシャリストに聞く聖地のヒミツ

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    ネタバレ

    霊能者さんにパワースポットについて聞いたら、ここがおすすめ!というのではなく、自分にあったところに行ったほうがよいとか相性があるとか。パワースポットってそういうところなのね。行く姿勢がとても真面目です。

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    2016年02月08日
  • パワースポットの歩き方 スペシャリストに聞く聖地のヒミツ

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    『HONKOWA』という実録コミック誌で活躍する霊能者さんや、霊感のある漫画家さんから聞いたパワースポットのお話、ということで、なかなか濃い内容でした。
    私は伊藤三巳華さんや加門七海さんの著書を何冊か読んでいるので、おさらいになる部分もありましたが、色んな方のお話が載っていて興味深かったです。写真も多くてわかりやすかった。

    私は零感なので、神社やパワースポットに行っても普通以上に何か感じることはないけれど・・・色々と知ることは面白いな、と思いました(残念な脳みそなので、いつまで経ってもちゃんとした知識にならないんですけどねorz)。

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    2016年01月25日
  • オワスレモノ

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    ちょっといい話とクスッとくるのと、じわっとそれでいて迫って来るような怖さと、色んな霊(的な、妖怪?)絡みの物語。 余韻を味わいたい気持ちを上回って次々読み進めて直ぐ終わってしまった。

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    2015年10月25日
  • 美しい家

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    不思議なホラー短編7作

    最後の二作品最高!
    特に最後の最後の金ラベルは
    時雨さんの後ろ姿からして惚れるし
    世界観が何度も読みたくなります!

    背筋が凍る迷い子 も良かった。
    思春期に読みたかったかも。

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    2015年09月18日
  • 猫怪々

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    何の縁でか子猫を拾った作者が子猫を必死に育てる育猫日記。ネコ好きならよくわかる~と共感できます
    でも猫から黒い虫が湧いて出たり、死んでしまった動物たちが寄ってきたり、というところがほかの猫エッセイとは一味違った加門七海さんらしいところです。

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    2015年07月09日
  • 怪談実話コンテスト傑作選 お不動さん

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    ホテルの備品の話が、一番こたえたかな。
    額縁のウラに御札。というのが、旅館やホテルの怪談あるあるだけど、備品というのがね。
    こっそり見えないところに御札をはって、怪異がなければ知らぬが仏。そんな対処では追いつかない怪異なので、簡易ではあるけれど常備にしておくという。
    怪異が起こるのが当たり前、となっている状況が怖いです。

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    2015年04月06日
  • 猫怪々

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    猫好き、というか猫バカの本。
    読んでるとニヨニヨしちゃいますね。猫は天下の回りもの。なるほどです。

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    2014年12月11日
  • 猫怪々

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    これは加門さん版『ノラや』なんだなと思う。
    オカルトっぽいけど、いろいろ絡んでるけど、根本にあるのは自分の飼っている猫が可愛くて、可愛くて、たまらないということが綴られている。
    思わずクスッ! と笑いながら唯一かつて飼っていた愛犬の幽霊(だと思う。母が入院してメンタルも身体もぼろぼろの時に出てくれた)にあったことがある私には感慨深いものがあったりする。

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    2014年11月30日
  • ぼくらは怪談巡礼団

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     いいね、加門さんいつもいきいきしている。
     怪談、オカルト関連で生き生きしている事ってちょっとないよね。大体は恐怖が前面に押しでてしまっているのだから、でも加門さんが絡むとそういう雰囲気が飛んでしまうんだよね。でも、どうかな、ずぶの素人が無防備で同じ体験ってやめた方が良いのかな。

     スカイツリー近辺が四谷怪談の該当地だとは初めて知った。四谷じゃなかったんだ。

     でも行きたいね。どうせならもう少し詳細地図なども載せてくれればよかったのに。

     ところで、浅草寺の子院妙音院でマスコミは何をやらかしたのでしょうね。

     
     

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    2014年08月28日
  • 怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集

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    今回のテーマは「愛」。
    うすぐら~い印象になりますね、怪談のテーマが愛だと。そういう印象持つのは、愛っていうハッピーなイメージと同じぐらいに、どろどろした憎しみのイメージがあるからでしょうね。

    そんな恋愛したことないですが。

    全話通じて、過ぎたるは及ばざるが如し、っていうのが思い浮かびます。なんかもう、気持ち悪いさが酷い。
    怪談って、怖さなんだけども、今回は気持ち悪さです。
    そういうお話になるきっかけの心の動き自体は、理解できないものではなかったりするので、余計に。
    行き過ぎた愛欲の気持ち悪さ。異性・同性・家族・他人問わず。

    「犬小屋のこと」が一番怖く。
    「ある姉妹」「隣のベッド」で人の

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    2014年04月10日
  • 霊峰富士の力 日本人がFUJISANの虜になる理由

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    いやあ、この本。
    ジャケ買いタイトル買い禁止の一冊であります。
    世界遺産登録でブームだしぃ〜、ちょっと富士山に詳しくなっておこうかな〜、なんて軽い気持ちで手に取るとエライ目に遭います。

    なんたって著者は「あの」加門七海さんよ?
    普通の富士山ガイド本なんか書く訳がありません。
    普通の富士山本に、諏訪信仰との関連やら徐福一行の移動ルートについての考察なんて出てこないでしょ(´・ω・`)
    当然、紹介される富士山近辺スポットなんかも(富士浅間神社なんかは別として)かなーりマニアック、であります。うふふ、満腹満足。

    それにしても、こんなタイトルにしたのは確信犯かそれとも出版社の軽挙妄動か…気になる

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    2014年03月15日
  • もののけ物語

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     まず表紙の双眸に引き込まれる。可愛らしいとか愛嬌があるという形容詞ではなく、井戸底を覗き込むような酩酊感がある。つまり「怖いもの見たさ」。
     中を読むと案の定だったが。
     著者のエッセイは、オカルティズム溢れる事象が詰まっているが、軽いタッチですんなり読むことが出来るので嬉しい。だが、表現を冷静に想起すると恐れ慄くこと筆舌に尽くし難い。
     私は「この世の不可思議」を感知しない人間で良かった、とつくづく思う。知らぬ世界の話は、書籍を媒介に俯瞰するくらいでちょうど良い。
     それにしても、著者よりどうも上手なのが御母堂様。切り返しが、いちいち秀逸で脱帽。

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    2014年03月13日
  • 美しい家

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    短編集。異形コレクションなどに収められていて話の採録が多いが、この人の文章が好きな身としては、一度に読めるのは嬉しい。
    相変わらず綺麗な文章だ。
    『金ラベル』はファンタジーか童話のような、心地よい、物語。

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    2012年10月30日
  • 鳥辺野にて

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    もっと怖いホラー小説かと思っていたら、幻想的な描写のたくさんある、美しい短編集でした。読んでいてところどころ知らないこともたくさんあって、歴史はもちろん古い日本の風習にも造詣が深い作家さんなんだなあと。初めてですが、夏限定でなくこれからもちょっと読みたい気が…。

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    2012年08月21日
  • 怪のはなし

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    読んでしまったΣ(´□`)

    エッセイ集なんですが、タイトルどおりで背筋が寒くなる話がいくつか…。

    怖いのが苦手な人はやめたほうがいいと思う。

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    2012年05月09日