加門七海のレビュー一覧

  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    基本的に大体の時間は良質な恐怖作品を摂取したい!と嗅ぎ回っているような生活をしている。しかしどういうタイプの怖い話を摂取したいか、というのは日によって随分異なる気がする。
    アンソロジーの良いところは、特に下調べせず手に取っても、なにかしら気分にぴったりな作品に出会えるところ。
    今回しっくりきたのは三津田信三『集まった四人』、小池真理子『山荘奇譚』。
    山あいの怪談が気分だったのかもしれない。


    ーーーーー以下ネタバレーーーーー


    三津田信三『集まった四人』
    これ絶対アカンやつ!という序盤の電話シーンや神社絡みの伝説から期待膨らむ。知らない者同士で曰く付きの山に行くとか嫌やなぁ...。山あいに

    0
    2025年06月14日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    んー?
    なんだろう、読む側からするとこれは心霊現象じゃない、心霊現象だと別れるかな?
    何とも甲乙つけにくい話でした。

    0
    2025年06月05日
  • 加門七海の鬼神伝説

    Posted by ブクログ

    前から思っていたけれど加門七海ってヘンタ……いや、変わっていますね。そんな加門七海の鬼に対する愛が爆発している。
    角が生えて虎柄の腰巻をつけているのは後の世代が作った設定に過ぎない。
    実際(にいたかどうかは置いておいて)鬼のあり方は様々でバリエーションに富んでいる。頁をめくればそこはもう怪異と伝説の世界。

    0
    2025年05月28日
  • 呪術講座 実習ノート

    Posted by ブクログ

    衣食住占呪。占いだの、まじないだの確かに現代でも廃れずにあるのは必要だから。私は怖がりなので実際にやりたいとは思わないが、こういうやってみました!的なのを読むのは面白い。なにをするにしてもおふざけではやらないことって大事だな〜

    0
    2025年05月26日
  • たてもの怪談

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Twitter(X)でたまに見かける人の本だ、と思って読んでみた。

    怪談ものだが書き手が理性的…ではないか、幽霊を怒鳴りつけたりと感情優先ではあるけども、存在する怪異に対して分析し、理屈をきちんとつけて語っていくので、後味の悪い不条理な恐ろしさはなくすいすいと読めた。

    東京の風水の話は毛色が違っているような気もしたが作者的には同じ根っこから出ているのだろう。

    0
    2025年05月22日
  • たてもの怪談

    Posted by ブクログ

    著者自身が体験したお話。よくある実話怪談を期待して読むと、内容はオカルト関係の風水に関する話が多くなっていたが、都庁の話は興味深かった。「道の話-終わらない話」と文庫書き下ろしの「たてもの怪談」が怖かった。

    0
    2025年05月16日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    なにこれ?実話ベース?体験談?どっちともつかない感じで終わるので、ゾクっとします。田崎、矢口、小野寺にイラッとしましたが、世の中にはこんなような人達がごまんといるんだろうな。目に見えないものに対して冒涜したり雑に扱ったりと。注意喚起の本、という感じがする。
    名前の改名や山を祀るための神社、境とは町という俗界と山という聖域を分ける境界というのがストンと心に落ち納得。昔の人々はそれつつも共存しつながら生活していたんだろうな。だから各地で祭りがあるのは自然な流れなんだなと思いました。

    0
    2025年05月16日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    ホラー。短編集。
    なぜか読みたくなったので、異形コレクション以外のホラー短編集にも挑戦。
    なかなか面白かった。
    著者の顔ぶれが豪華なので当然か。

    0
    2025年04月30日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    祝山の意味を知ったときが1番ゾゾっとなった
    主人公の作家が怖がりには思えないのが気になったが、ホラーとしてはまぁまぁ楽しめたかな
    肝試しなんかは行かないに越したことはない!

    0
    2025年04月22日
  • 呪術講座 実習ノート

    Posted by ブクログ

    怖い部分もありましたが、楽しく読むことがてきらした。はてるてる坊主って先に顔を書いては行けないのですね。

    0
    2025年04月01日
  • 呪術講座 実習ノート

    Posted by ブクログ

     時は2019年。たまたま夏至が近かったので、夏至に纏わるオマジナイをやってみよう、ということがきっかけになり、あれよあれよと周囲を巻き込んで、古今東西種々雑多のオマジナイを実際にやってみることに。
     易占に降霊会、てるてる坊主にダウジング、式神作りにコックリさん。はたしてその結果は――?
    -------------------------------------------------------------------------
     入門編に続いて刊行された実践編。2019年から2023年にかけて、雑誌の企画で行われたオマジナイ実践とその悲喜交々な結果が綴られたレポートを書籍化。
     呪術を

    0
    2025年03月23日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結構主人公の愚痴が多くちょっとうんざりするが、まあ祟られた人に振り回されているのでしょうがないかあ…とも思う。終わり方も拍子抜けするほどあっさりっていうか、いや自業自得かいって感じだった。祟られる方も祟られる性格だな〜って。
    とりあえず心霊スポットに行くのはやめよう!祟られるぞ!そういう警告本です、これは。

    0
    2025年03月14日
  • 猫怪々

    Posted by ブクログ

    仔猫の『のの』様が、さまざまな病気を乗り越えながら、少しずつ元気に成長していく日々。その様子はとても愛おしく、読んでいて胸が温かくなりました。密かに猫との暮らしに憧れを抱く私ですが、加門先生の奮闘ぶりを知ると、もし私が親だったとしても、ここまでできる自信はないなと感じました。サプリや薬、病院通いはもちろんのこと、お経や呪術、さらには気までーー。『のの』様のために、できる限りのことを尽くす姿には、ただただ敬意を抱かずにはいられません。『のの』様が元気に育ってくれて、本当に良かったです。

    0
    2025年03月14日
  • 呪術講座 実習ノート

    Posted by ブクログ

    コロナの影響で予定していた計画が実行できず、代わりに外国の占いやマジナイが多くなったということでしたが、私は逆にそれが面白かったです(日本の呪術ももちろん興味深いのだけれど、外国のは未知のワクワク感があった)。
    一通り読んで思ったのは、こういうのはやっぱり想いの強さというか、覚悟が決まっているほど成功しやすいのかもしれない。必要なものを揃えたり、行動に移す難易度が高いほど真剣度が高く、結果を出しやすい(引き寄せやすい)のかなと。

    この本の内容は「実習」であり、「わかりやすい結果が出たらいいな」くらいの真剣度なので結果もそれなりだったけれど、読みものとしては面白かったです。
    自分でやってみると

    0
    2025年03月03日
  • たてもの怪談

    Posted by ブクログ

    怖すぎない感じがよかったです。

    そのたてものに思い入れが強い霊だけではないんだということを知りました。

    0
    2025年02月16日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みやすかったです
    鹿角さん、滅茶苦茶巻き込まれてるけどなんとか生き残った
    いやそういう仕事をしているなら、おそらくちゃんとした霊能者とか神社寺も知ってそうですが、そういう人に頼ることもなく自力でどうにかしようとして死にかけてる…
    興味は猫をも殺す、その通りだし分かっていて入っていく
    若尾さんは強いものを持っているのに、なんでそんな所にバイトに入ってしまったのだろうか
    そういう人ってなんとなく勘がいいからそもそも近寄らなそうだけど、最初はそんな店じゃなかったのかな
    などと思いつつ
    終わりもモヤっとしたままでそれはそれで本当っぽくて良かったです

    0
    2025年01月06日
  • たてもの怪談

    Posted by ブクログ

    加門七海先生の「たてもの怪談」は、実話をもとにした怪談エッセイです。引っ越しを考えるときに、すごく参考になる話ばかりでした。物件の条件ばかり気にしてたけど、気をつけなきゃいけないことって他にもあるんだな、とハッとさせられました。文章はすごく読みやすいし、ところどころクスッと笑える場面もあって、怖いだけじゃないのがいい感じです。目に見えない世界ってちょっと興味あるけど、実際に体験したらビビりそう…。特に、深夜に隣から変な足音とかドアの音が聞こえてきたら、やっぱり無理かもしれないな…

    0
    2025年01月03日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    呪われた廃墟と祝山に掛けた位牌山
    という名の山と神社。
    興味本意で廃墟に行きその後、行った人間
    達がまともではなく無くなって行く
    様子をホラー作家が巻き込まれるのをさけ
    ながら、原因を突き止めるが…
    3分の2が作家の忌避を避けたい思い
    の羅列ばかりで話しがあまり動かず
    ホラー感が薄れてしまって残念。

    0
    2024年11月22日
  • 船玉さま 怪談を書く怪談

    Posted by ブクログ

    最初の2話のような話が続くのかと思っていたけど後半のは見える人はどう日常を送っているかが読めて面白かった。私は0感だから見たいような見たくないような

    0
    2024年11月19日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    全くの無知ではない巻き込まれた人の迷惑がありありとわかるのが面白いホラー。
    決して善人ではないがおせっかいも焼くので、本当に投影せずに主人公の行動を終える分わかりやすいドキュメンタリーのように読めて面白い。
    親しくもない友人の、普段から話にしている肝試しに、仕事に追われ仕方なく参加したことによる障り。違和感がふとしたことから裏打ちする情報が現れ、頭の中の想像が形を持って恐怖へとなっていく。
    気づいたら逃れられないをこんなにもしっかり組んでいるので怖いをしっかり作れたし、あーあにとても共感する。
    恐怖とは気づくことだとまさに思う。

    0
    2024年11月19日