PHP文庫作品一覧
-
-
-
-注:本電子書籍作品に掲載されている情報は、原本刊行時点(一九九八年四月)のものです。ご了承下さい。 これさえ知っていれば、コンビニはもっと楽しく便利になる!―本書は、「超人気チケットや格安ブランド品の裏ワザ入手法」「キャッシングOK、プレゼントももらえるカード利用術」「お鍋ひとつでできるコンビニ・フルコース」など、すぐに役立つとっておき情報を徹底紹介。「24時間営業なのになぜシャッターがあるの?」などのおもしろQ&Aもついた、究極のコンビニ活用&お楽しみガイド。
-
-「あの人にお願い事をされると、なぜかYESと答えてしまう」「本当は契約を断るつもりだったのに、説得されておもわずハンコを押してしまった」。そんな説得の達人が、あなたの身の回りにいませんか?本書は、ビジネスやプライベートシーンにおいて、なぜか不思議と物事がうまくいく人が実践している「説得術」を、心理学の面から解説・紹介していきます。「辛口批判を言ってからほめる」「根回しは、三人以上が効果的」「“みんな意識”を利用する」「座る位置を変えて主導権を握る」「最初に自分の短所をいってしまう」「第三者を通じて、ほめ言葉を伝える」など、ちょっと意識をして実践するだけで、効果絶大の心理テクニックが満載!さらに各ページには、裏づけとなる心理実験の実例と結果を紹介しているので、読者もそのテクニックの数々に“説得される”こと間違いなし!“昨日の敵が今日の味方に変わる”魔法の心理学読本。文庫書き下ろし。
-
-自分のことは何でも自分で決めるという人でも、知らず知らずのうちに何かの流行にはまってしまってしまい、そのときはうきうきと高揚した気分でいても、後で冷静になってみると、「何でこんな物を買ってしまったんだろう」とか、「何でこんな物にこころを引かれていたんだろう」というような気分を味わうことがある。それは、われわれが「何かに操られていた」からにほかならない。本書では、なぜ人は人を操ろうとするのか、なぜ人は操られてしまうのか、古今東西の「操り・操られ」の豊富な事例を引用しつつ、心理学的な側面から人間の深層心理に迫った心理学読み物である。具体的には「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」や「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」「両面提示」「近親効果」など、相手を思い通りに動かせるような、日常の人間関係にも応用できる心理テクニックも数多く紹介されており、ビジネスや恋愛の手助けにもなるかもしれない。
-
-顔の表情、声のトーン、喋る早さ、服装や身に付けているメガネや時計やアクセサリー。これらが人に与える情報(印象)を100%としたとき、相手が見えない電話ではどのくらいの情報を伝えられるでしょうか。一説によれば、それはわずか数%に過ぎないともいわれています。これはいったい何を物語っているのでしょうか。つまり、ある人物がある人物に与える印象の9割以上は、頭のてっぺんから顔の表情、服装、足の先までを見たり、声や話を聞いたりする、総合的な雰囲気に左右されている。まさに、人は見かけ、というわけです。ならば、人間関係を無視することのできないビジネスや恋愛でも、この「見かけ」を有効に活用しない手はありません。本書では、どうすれば人に好印象を与えられるかを、心理学者である著者が、心理学の法則にかなった「好印象」を与える技術を紹介します。ちょっとのことで大きな差がつく前に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
-
-現在、苗字の数は約27万といわれ、それぞれ意味を持っている。しかし、自分の苗字がいったい何に由来するのか知っている人は少ないのでは?本書は、「宇井さんの語源は“ウイーッ”か?」「田中と中田の違いは?」「なぜ南雲をマセと読む?」等、苗字の世界に隠されたさまざまな謎に迫り、ユニークに詳しく解説。家紋の意味から先祖の秘密まで、意外な新事実を満載した書き下ろし決定版!
-
-
-
-今までたくさん後悔してきたあなたへ。「もうトシだし」「どうせ私なんか」と、自分でブレーキを踏んでしまっていませんか?本書は、恋や仕事、人間関係に悩みながらもひたむきに「本当の幸せ」を探す女性たちの姿を丹念に取材して描いたルポルタージュ・エッセイ。自信を失いかけている人に、あと一歩踏み出す勇気を与えてくれる。失恋をキッカケに転職を成功させた人。合コンの手痛い失敗から“飾らない心”の大切さに気づいた人。後輩への嫉妬をバネに、仕事のやりがいを見つけた人。年齢からくる焦りを乗り越え生涯の伴侶にめぐり逢った人。孤立を覚悟で「いい人」を返上し、自分らしさを取り戻した人……。もがきながらも、着実に挫折から立ち直り、後悔しない生き方を選択した三十人の人生模様には、不安や迷いをヤル気に変えるヒントがいっぱい!このままで本当にいいのかな……と思っているすべての女性たちに贈る応援メッセージ。
-
-2004年、企業倒産は十年ぶりに1万4000件を割り込み、減少した。ゼネコン、流通、ノンバンクなどの大手問題企業の過剰債務は解消されつつあり、バブル型倒産は減少している。しかし一方で、本業の不振による構造不況型の倒産は増えてきている。また企業整理の主流が倒産という「法的整理」から身売り、解体といった「私的整理」に移行するなか、債権カットや取引中止が発生するケースが増えてきている。つまり新たな与信対策が必要になってきているのだ。本書は法人の信用調査でトップの実績をもつ帝国データバンクが、豊富なデータの分析と最新の経済状況を踏まえ、取引先の危機をいち速くキャッチするためのチェックポイントを徹底紹介したものである。不動産登記の見方から、粉飾決算の見抜き方、さらに経営者の人物評価まで、「ヒト・モノ・カネ」の診断法の具体例をわかりやすく図解している。営業マン・経営幹部にぜひ読んでいただきたい一冊。
-
-幕末維新期の難しさは、個々の人間ドラマの背景で、大きなうねりとして展開する「時代の流れ」がなかなかつかみにくいことだろう。黒船はなぜ日本にやってきたのか。その後、尊皇攘夷思想が高まり、倒幕の原動力となっていくのはどうしてなのか――本書は、幕末維新期の小説や映画・テレビドラマの背景を理解する上で欠かせない基礎知識を、キーワードごとに時代の流れを追って解説した一冊である。「日米和親条約」「安政の大獄」「和宮降嫁」「七卿落ち」「王政復古」……など、この時代の歴史用語は知ってはいても正しく説明するのが難しいものばかり。本書では、時代順に章立てしてそれら重要ワードをきっちり整理。簡潔にして当を得た解説によって、各用語を理解しながら、通読すると幕末維新期の全体像が見わたせる。便利で読みごたえある入門書。
-
-
-
-
-
-
-
-歴史には必ず、後世の私たちから見ると、「ひょっとしたらあなたは、この役割だけのために生まれてきたの?」と思わず問いたくなるような、究極の運命をもった人物が現れる。周布政之助、岡田以蔵、梅田雲浜、平岡円四郎、原市之進、徳川家茂。本書に登場する6人の人物たちは、将軍の家茂を除いて、いずれもそんな運命の持ち主だ。長州藩のために忠義を尽くそうとするものの、周囲に理解されないため憤死する周布政之助。武市半平太のために生き、武市半平太のために人斬りを行なった岡田以蔵。徳川慶喜に仕え、“頭脳”好みの慶喜を陰から操った男、原市之進。一橋時代の慶喜に重宝され、公武合体のブレーンとして辣腕をふるった平岡円四郎。本書は、「使命感」に殉じた男の生涯を組織と人間を描くことに卓越した著者が、真正面から描ききった評伝集である。6人の足跡から、われわれ現代人が何を為し、何を為さざるべきかを考える一冊。
-
-都道府県の数は47ということは小学生でも知っているが、なぜ47都道府県に落ち着いたのか? その歴史的な経緯はあまり知られていない。県庁所在地についても、県名と同じ県庁所在地もあれば、県名と異なる県庁所在地もある。いったいこの違いはどうして生じたのか? 都道府県には、改めて問われると答えに窮する謎が少なくない。 そんな謎の答えとなる「都道府県はどうしてできたか」をはじめ、各都道府県別にその成り立ち、文化、お国柄などの解説、さらに、日本人はなぜ出身地を自慢したがるのか、その心理を考察した「お国自慢の構造」など、47都道府県全般の知識が手軽に身につけられるように工夫を凝らした構成が本書の特徴。 地方に出かけた時、そっとカバンにしのばせておけば、その土地柄や歴史のアウトラインがわかり、旅の楽しさは2倍にも3倍にも膨らむだろう。名所・旧跡、名物料理と土産物を紹介した「旅のヒント」も役立つはずだ。
-
-
-
-「心の貧しい人々は、幸いである。天の国はその人たちのものである」「神の国は、見える形で来ない。神の国はあなたがたの間にあるのだ」本書では、英文学者でありイエズス会の司祭でもある著者が、聖書の中心であるイエス・キリストの福音から70のことばを選び、わかりやすく心をこめて解説する。豊かな時代に生きながらも悩み迷うことの多い私たちに、真の幸福へいたる道を教え示す一冊である。
-
-
-
-「どうでもいいよ、そんなこと。それより早く家の片づけをしたらどうなんだ」「だれのおかげで何不自由なく暮らせると思ってるんだ」。――つい口をついて出たその言葉が奥さんの逆鱗に触れ、大ゲンカ。それからしばらくは口もきかなかった……。そんな経験はありませんか。まさにものは言いよう、言葉は使いよう。同じ意味でも、言葉ひとつで相手の受け取り方は随分違ってきます。例えば、先の言葉を「僕はどっちでもいいけど、キミはどうしたいの?」とか、「僕も家族のために頑張っているんだけどなあ」と置き換えてみると、どうなるでしょうか? きっとケンカにはならず、スムーズな会話につながっていくと思います。本書は、男が口にしてはいけない「女房怒らせ言葉」と、日頃思っていてもなかなか言えない「女房喜ばせ言葉」を集めて解説したフレーズ集。最近奥さんとの会話が途切れがちなあなた、一度手にとってみてはいかが?
-
-人やモノが無数に行き交い、日本列島に文化や産業を育んできた街道。だが、古き良き日本の面影が残る砂利道や石畳は、絶え間なく続く住宅や道路開発の影響によってほとんど姿を消してしまった。本書は、北は東北から南は九州まで、往時の風情を今日に伝える古街道を23箇所厳選。江戸時代の歴史を陰に陽に支えた道をはじめ、全国の名産や四季折々の風物詩に関わる道、日本史の舞台となった道を紹介する。“家康の関東経営を支えた「酢」の道(中原街道)”“世界経済にインフレを引き起こし、幕府を鎖国へと追いやった「銀」の道(岩見銀山街道)”“「赤穂浪士事件」の遠因となった「塩」の道(中馬街道)”“光秀が反旗をひるがえし「本能寺」へ向かった道(亀岡街道)”など、知られざる史実や逸話を数多く紹介している。往時を偲ぶ紀行文として趣があり、写真や地図も満載。歴史好きや古街道めぐりを味わいたい人におすすめの一冊。
-
-鎌倉幕府を開いた源頼朝、浮気がばれて妻の北条政子から“ひどい目”に!? 天下の豪傑・加藤清正、便所で高ゲタをはくそのワケは? 名奉行・大岡越前守が、「銭をくれ」バアさんにお手上げ!? 明治維新の功労者・勝海舟、急所を犬に咬まれて悶絶!?――日本史に名を残した有名人たちも、一皮むけばタダの人。本書は、颯爽たる活躍で知られる面々の「面白い話・珍しい話・ドジな話」を一堂に集めた決定版である。戦国武将の意外な一面から、江戸時代の諸大名・文化人たちの笑える話、幕末動乱期の男たちの変わった苦労談、歴史に残るドジな男女の色恋沙汰までと、「歴史って、こんなに面白かったのか!」と目からウロコが落ちる面白エピソードが満載。とにかく楽しめる蔵出しネタのオンパレード!!
-
-パナソニックグループの創設者である松下幸之助は、病弱の上に資金や学問もない中で、一代にして世界的企業を築いた。その成功の裏側には、どんなものの見方・考え方があったのだろうか?本書では、○「人生とは悩みの連続である。しかし悩みがあるからこそ、人生に味わいが生まれてくる」○「努力が実らないときもある。しかし、尽くすべき努力を尽くしたい」○「失敗すればやりなおせばいい。やり直して駄目なら、もう一度工夫し、もう一度やりなおせばいい」○「不況のときこそ、身にしみて本当の勉強ができるいい機会だ」○「難しい難しいとばかり考えていたのでは、道はひらけない。難しい中にも道はある」など、“困難を力に変える”160の言葉を紹介。不況や逆境に負けず、みずからの運命を切りひらく書。
-
-
-
-時は、幕末から明治へ――日本を揺るがす大戦乱の後には、熱い男たちの足跡だけが残った・・・・・・。幕末維新期には佐幕・勤王・開国・攘夷などのそれぞれの立場で、数多くの傑物が登場し歴史にその名を刻んだ。阿部正弘、井伊直弼にはじまり、徳川慶喜、近藤勇、沖田総司、土方歳三、坂本竜馬、西郷隆盛、大久保利通、榎本武揚、大隈重信、岩倉具視など、枚挙に暇がない。しかし、この混迷きわめる時代背景は大変複雑でわかりにくいもの。また登場する人物が多数であるため、それぞれの人間関係も入り組んでいる。本書は、太平の眠りを覚ました黒船来航から、幕末維新の終焉といえる西南戦争にいたるまでの間、乱世に光芒を放った英傑100人を分かりやすく解説する。幕府方要人、勤皇の志士、思想家、医者など、多様な人物エピソードから動乱の時代の様相が見えてくる。かんたんに読めて歴史の流れも理解しやすい、手軽な「幕末維新」ポケット事典。
-
-約千三百年前、五畿七道が大宝律令で制定されて生まれた東海道に、徳川家康が宿駅を整備してちょうど今年で四百年。長い歴史の中で庶民、大名、さらには外国人までもが歩いたこの道には、積み重ねられた歴史の香りが漂い、いまだ人々を魅了してやまない。その理由は、全長約五〇〇キロにもおよぶ東海道が、日本橋、小田原城、箱根、富士山、大井川……と名所・景勝地をズラリと網羅しているのに加え、行き交った人たちの様々な人間ドラマを今に伝えているからに他ならない。本書は「武蔵国・相模国」「伊豆国・駿河国」「遠江国」「三河国・尾張国」「伊勢国」「近江国・山城国」の六章構成で、日本橋から三条大橋までの全宿場にわたり、そこにまつわる人物や事件の歴史エピソードを、著者撮影の風景写真とともに紹介。美しい自然と風物に恵まれた東海道を、江戸時代にタイムスリップして歩いているような気分にしてくれる、一宿一話で読む痛快・街道雑学!
-
-
-
-本書ではウォルト・ディズニーなど、イベント仕掛人たちの面白い逸話を紹介しながら、遊びの本質と人々が集まる理由と法則についてユーモアたっぷりに分析をしている。東京ディズニーランドと伊勢神宮は本質的に同じである―といったような説明に、読者はおもわず納得してしまうにちがいない。斬新で楽しい、イベント企画の入門書であるともいえよう。
-
-大石内蔵助は言わずと知れた四十七士のリーダーである。かつて大石を主人公にした『おれの足音』を書いた池波正太郎氏は、歴史人物の中で大石が一番好きだという。それは、ふだんは“昼行灯”と称されるような茫洋とした人物に逆に真の男らしさを見るからだという。確かに本当に男らしい人物とは、ふだんはあまり男らしくないのかもしれない。大石の真価は、赤穂藩断絶の後から始まった。家名断絶とは今日で言えば突然の解雇と同じである。働き場を失った社員たちのために必死で動き回った副社長が大石だった。なんとか浅野家再興を……この目的のために奔走した大石だったが、ついに望みを絶たれた大石に残された道は一つしかなかったのである。 本書でもう一つ特筆すべきことは大野九郎兵衛の扱いであろう。これまで不義の悪人とされてきた九郎兵衛は、近年見直されてきている。本書でも積極的に評価している。
-
-徳川三代の政治顧問であった天海大僧正が、「徳川家康公は万事に通じており、何事をたずねても滞るところがなかった。秀忠公は資質が温和柔順だったので、同様であった。しかし、家光公は、極めて聡明であり、武勇にすぐれていた」--と評している。天海があえて、家光だけを聡明英武と称えているのは、家光の中に底知れぬ叡智を見出していたからではなかろうか……と、著者は言う。その通り、家康、秀忠が苦労して創って来た徳川幕府の土台は、後を継いだ、三代将軍・家光によって、盤石なものとなった。彼は、柔軟な思考力を持ち、物事の善悪をよく見極め、それを自分の中で十分に咀嚼し、善しとしたことだけを用いた。それでこそ、心もとなかった幕政を上手に熟させることができたのである。また“生まれながらの将軍”として、強気の姿勢で世に処したのも、その治の特徴であった。戦乱の残り火を吹き消し、泰平の道を拓いたリーダー像を描く長編歴史小説。
-
-鎌倉幕府を設立した源頼朝の正室・北条政子は、「尼将軍」と称され、日本の歴史上で初めて、権力の中枢にあって自ら組織を統率した女性である。男性優位の武家社会にありながら、政子が「女性トップ」として活躍できた理由とは――。平治の乱(1159年)で敗れ、伊豆で流人生活を送っていた頼朝との出会いを機に、陰に陽に幕政に関わっていく政子。富士川の戦い(1180年)に勝利した頼朝が関東支配を掌中に収め、政子は「御台」となった。頼朝の急死後は「尼御台」と呼ばれ、執権となった父時政や弟時房らと共謀し、北条一族による幕府支配を磐石なものとしていく。そして1219年、京都から下向した幼児・三寅(後の四代将軍・藤原頼経)を後見し、晴れて「尼将軍」として鎌倉幕府の頂点に君臨する。源平の騒乱、承久の乱を経て、激動の幕府草創期に権力を独占していく政子。その生涯を現代的な視座から追いかけた歴史読み物。
-
-
-
-人間は、一見平穏に生きているようでも、大小さまざまな難題に直面しているものである。そんな人生の切所に立ったとき、問題解決への指針となり、心を奮い立たせてくれる「ことば」ほど、私たちの支えになるものはない。 本書は、長年にわたり「話力」の研究に従事してきた筆者が、本を読み、人と出会うことで心に刻み込んできた「ことば」を、それにまつわるショート・エッセイとともにまとめた名言集である。「消えさるものにしがみつくな」「ことばはブーメラン」「途中で断念しない」「人生にムダはない」「マイナスになる脚本を書くな」……。収録された200の話を読み進めば、今日までの自分を変え、明日への視野が開ける「ことば」とめぐり会うことができる。 「人間はことばのムチに鍛えられて成長する」と筆者はいう。人生のさまざまな局面でカベにぶつかって苦しんだとき、本書で出会ったひと言が、現状打破への新たなエネルギーとなるに違いない。
-
-引っ込み思案、あがり症、ユーモア不足……話しベタでお悩みのアナタ。大人の表現力を身につけて、もっと素敵な自分になりましょう!本書は、海外の著名な映画監督や俳優へのインタビュアーとして活躍し、カルチャー教室でのユニークな会話レッスンも好評の著者が、個性が光る話し方を伝授します。恋人や友人、上司との円滑なコミュニケーションの秘訣をアドバイス!「“そうね”の濫用は誤解のモト。何気ない口癖や態度を再チェックすれば話し方の欠点が一目瞭然です」「感動したことや腹の立つことを、文章や絵にしてみよう。言いたいことをまとめるのが上手になります」など、感性を磨くコツや心の持ち方を具体的に教えます。また、“さわやかに怒るコツ”“知性が光るニュー敬語のすすめ”など、自己表現のための実践的ヒントも満載。もう少し上手に、自分を表現しませんか?――会話コンプレックスを解消し、イキイキとした人間関係を築くための一冊。
-
-太平の世であった江戸時代、厳しい身分制度が敷かれた封建社会の中で、庶民が富を手に入れることができる唯一の方法は、商人として成功することだった。本書では、高い志をもって商売を始めた人物が、いかにして時代の流れと世の中のニーズを読み、商売を軌道に乗せ、豪商への道を駆け上がっていったのか、さまざまなエピソードを交えながら紹介している。戦国末期から鎖国までの間に海外貿易で富を築いた角倉了以、末次平蔵、神屋宗湛。江戸の最盛期に手堅い商売でガッチリ儲けた三井高利、河村瑞賢、銭屋五兵衛。江戸末期から明治にかけて、まさに後の日本経済を動かしていく大企業の礎を築いた岩崎弥太郎、古河市兵衛、渋沢栄一。誰もがその名を知っている豪商から、質素倹約の末に一代で富を築き上げた無名の商人たちまで、80人の“成功の法則”を紹介している。その奇抜な発想、固い信念の中には、現代の閉塞した社会にも通用するヒントが隠されている。
-
-ナイル河畔にそびえ立つピラミッド。「クレーンさえ動かせない巨石をどうやって運んだのか」「ファラオの呪いは真実か」「クレオパトラの墓はどこにあるのか」…現存する遺跡としては最大最古のこの建造物は、今もなお多くの謎に包まれている。本書はこうした謎の一つ一つに学問的な光を当てながら、ピラミッドをめぐる「不思議」を明快に解きあかしていく。
-
-
-
-
-
-話力をつけたいという強い気持ちがあれば、だれでも話し上手になれる!本書では、60年近く話の研究、指導に携っている著者が、いつでも、どこでも、だれとでも、平均的な話力を発揮するための条件や原則について解説しています。「下手な人ほど下手な話をくり返すこと」「話す内容を多くもつように努力しよう」「話の効果は人間関係がベースになる」「時間の順序で話す」「ひとことで言ったら何かを考える」「聴き方のマナーを守る」など、基本的な話のコツはもちろん、姿勢、表情、見だしなみ、聴くときの心構えまで、「これなら、自分にも話せる」という知恵が満載です。話力は、その人の「人間としての成熟度合」をそのまま表していると言っても過言ではありません。その場しのぎのテクニックではなく、対話の重要性を理解することから始まり、人格的な深みや広さ、他人を受け入れる力、適切な判断力など、総合的な人間力を高めて話力を磨くための一冊。
-
-定年後や第二の人生の過ごし方など、人生の後半生の生き方への関心が高まっている。ところで現代の日本人にとって、後半生とは単に人生八十年の折り返し地点である四十歳以降ではない。むしろ人生の転機を迎えたその時からだというのが著者の見解である。一度きりの人生を悔いなく送るために、我々は後半生をいかに生きるべきか。中国の英傑二十四人それぞれの後半生の考察を通し、そのヒントを提示しようというのが本書の試みだ。例えばお家騒動で国を追われ、十九年に及ぶ亡命生活の後、転機を逃さず六十二歳で見事王位に就いた重耳という人物。現代の感覚でいえば、八十過ぎの年齢にあたるそうだ。重耳の生涯を思えば、四十、五十など洟垂れ小僧であり、定年だリストラだと嘆くのはやめ、勝負はこれからだと新たな目標を持って人生に挑戦してほしいとエールを送る。他にも劉邦や司馬遷など、人生を諦めなかった男たちに読者も勇気づけられることだろう。
-
-再び日本語に対する関心が高まっている。若者たちが言葉を縮めて、仲間同士でしか伝わらない言葉を遣ったり、それを苦々しく思っている大人たちも、「大舞台」を何の疑いもなく「だいぶたい」と言ったり……、という具合だ。日本語でモノを伝えることを職業とするプロのアナウンサーでさえ、読み間違いや言い間違いは今や日常茶飯事だ。しかし、プロが間違えるのだから、私たちが間違っても仕方ない、というのは、少々早計な話。日本語を駆使して仕事をしているなら、私たちも「日本語のプロ」でなければならない。本書は、ビジネスマンやビジネスウーマンが、仕事でよく遣う日本語、間違えやすい日本語を、クイズを解きながら確認、マスターできるように工夫した一冊。お互いに正しい日本語で仕事をすれば、誤解が少なくなり、仕事の正確さとレベルが上がるのは改めて言うまでもない。さぁ、あなたも本書でビジネス国語の能力アップにチャレンジしてください。
-
-
-
-中国の長い歴史には、数限りない英雄や豪傑たちが出現した。そんな彼らの中から、歴史に確かな足跡を残し、その時代を代表した14人の武将を取り上げたのが本書である。漢帝国を興した劉邦との戦いに敗れた「項羽」、漢の天下統一に貢献した張良と韓信、異民族との戦いに活躍した後漢の馬援、『三国志』の英雄・関羽、文武兼備の理想の武人・岳飛、倭寇退治に成果をあげた明の戚継光などである。中国は伝統的に文官が優位の社会であり、武将といえども官僚機構の一員にすぎない。平和の時代には名をとどめることなく生涯を終えることになる武将の人生が最も輝くのは、なんといっても戦乱の時代が到来した時である。そんな乱世に、彼らは国という組織の中でいかに生き、また、どのように戦って歴史に名を刻んだのか?――その一人一人の事績を丹念にたどって人間像を浮き彫りにするとともに、彼らの成功と失敗の記録から「人生いかに生きるか」を学ぶものである。
-
-聖武天皇といえば、藤原不比等の孫であり、藤原氏に操られた「傀儡天皇」のイメージが強い。しかし、本書の著者の視点は異なる。聖武天皇は、歴史の敗者や闇の世界の人々(鬼)を取り込むことで、権力と対等に向かい合おうとした「鬼の帝」ではないかと推測する。また、日本の歴史の基層を築いたのは、藤原氏ではなく、聖武天皇その人にほかならないともいうのである。その一つの例が、天平12年10月26日、わずか400の兵をともに、忽然と平城京から姿を消し、伊賀、伊勢、美濃、不破、近江をめぐり、恭仁京、紫香楽京、難波京とわたり、平城京に遷都したのは天平17年5月。この足かけ5年にわたる「迷走」である。乱に対する恐怖からの逃走と捉える説もあるが、ある時から藤原氏による聖武天皇のコントロールが効かなくなっていることを考えると、この「迷走」の真意さえ謎なのである。気鋭の作家が聖武天皇の正体に迫る、古代史ファン垂涎の一冊。
-
-「盛り上がってきた、地表が!」――震度6強の直下地震から8日後、閃光と火柱を噴き上げ富士山が大爆発した。1万メートルの高さにまで達する黒煙、雨のように地表に降り注ぐ火山弾、赤い舌のごとく這いよる熔岩流……。ついには山体が崩壊して、高さ30メートルの「山津波」となり麓の街を埋め尽くす。被害は近隣だけではない。日本東西で寸断される物流の大動脈、火山灰は2時間足らずで首都圏に達し、それに含まれるガラス繊維が精密機械をショートさせ、人間の肺や網膜を傷つけ、避難民は大渋滞と混乱に包まれる。さらには、富士山の噴火が引き金となってプレートを動かし、“東海大地震”を誘発。太平洋岸をかつてない大津波が襲い、東海大地震の影響は次の悲劇の扉を開く……。火山の噴火とプレート型の巨大地震の発生は、表裏一体。その破滅的な「連動災害」に警鐘を鳴らす衝撃の近未来小説。本当の破滅はここから始まる!
-
-「お参りしたら恋人ができた!」「お祓いを受けたら運気があがった!」など、いま若者から年配まで大注目の神社。しかし、「正しい参拝方法は?」「鳥居の意味は?」と聞かれると意外と答えられないもの。そこで本書は、日本人なら誰もが知っておきたい神社の素朴な疑問から由来、歴史、おすすめ神社の紹介まで、その魅力を徹底解説しました。「稲荷神社のキツネは、神の仕事を手伝う『神さまのしもべ』だった!」「お守りやお札には、なんと有効期限があった!」「絵馬に願い事を書く風習は、平安時代の貴族たちが、生きた馬を神さまに捧げるなごりだった!」「出雲大社の本殿は、10世紀から12世紀ごろ48mもあった!」など、思わず「へぇ?!」と驚く真実ばかり。古来より日本人の心の拠り所であり、子どもたちの遊びの場でもあった神社。「身近なようで遠い」聖域の神秘と謎を大公開!文庫書き下ろし。
-
-逆境を好機に変え、不可能を可能にした器量人たち。時に無節操に見え、また豹変することさえも厭わない。彼らの意表をついた生き方の裏側には、常人には理解しがたい豊かな想像力と、必ず目的を達成するという強い意志力があった。本書は、困難に遭遇しながらも、自己変革を重ねることによって運命を切り拓いた歴史上の人物を見直し、人間にとって大切な“器量”のあり方を考察する。「真田昌幸――乱世を貫いた不屈の志」「細川幽斎――天下人を唸らせた当意即妙の業」「松永久秀――下剋上を体現した大胆不敵な実行力」「河村瑞賢――不可能を可能にした底力」「坂本龍馬、勝海舟、西郷隆盛――歴史を動かした三位一体の共鳴力」(本書「目次より」)各々の人物に共通する、高い“志”と奇抜な“発想”に支えられた試行錯誤の人生を現代的な視点から検討しつつ、今日に通じる生き方のヒントを提示する一冊。『男子豹変のすすめ』を改題の上、再編集。
-
-「この人、私と同じ誕生日だ!」「へえー、こんなことがあったんだー」「あー、この人知ってる!」長い歴史を経て、1年366日(うるう年を含む)には、すべての日に“有名人”たちの記念すべき出来事が起こっています。例えば、3月27日は「芭蕉が“奥の細道”の旅に出た日」、4月7日は「鉄腕アトムの誕生日」、5月1日は「美空ひばりがデビューした日」、6月3日は「ペリー来航の日」など、その日に関わりのある人のエピソードを一日一話形式で紹介したのが本書です。なんといっても、人選が「命」のこの本。坂本龍馬、与謝野晶子、ナポレオン、ベーブルースなど、どの人物も一芸に秀で、その時代、その時代に話題となった人を取り上げました。読み物としてだけでなく、朝礼の挨拶や結婚披露宴のスピーチの話材としても利用でき、聞いている人が“なるほどー”と唸ってしまうこと受けあいの一冊です。『一日一話 人物歳時記』を再編集し、改題。
-
-そもそも「上方」ってどこか知ってはりますか? はたまた「関西」や「近畿」との違いは?こんな問いからはじまる本書では、“まったり”とした語り口を武器に、上方文化の普及啓蒙に尽力している気鋭の講演師が、上方の過去・現在・未来について“はんなり”と語りつくします。まず第一章では、「関西」「近畿」「上方」の呼び名の由来について、文献を渉猟し、初出やその地域を特定していきます。第二章は「上方三都物語」。奈良、京都、大阪の歴史をひも解きながら、今日の姿に至った背景を浮き彫りにします。第三章は著者の本来のフィールドである、上方芸能についての解説。いわば上方芸能の入門篇です。そして第四章は結論。上方文化圏の将来のあり方について、著者の思うところを説いていきます。歴史の宝庫、芸能・芸術の殿堂、そして人生の故郷――この高貴にして雄大なる上方文化の世界へ、世界初の上方文化評論家が、皆様をご案内いたします。
-
-TV・雑誌などで、「コワいほど当たる!」と大評判のバースデイサイエンス。本書は、その第一人者として活躍する誕生日研究家が、相手の心を一瞬で丸裸にしてしまう秘伝を公開。○情報収集が得意な「レベルアップタイプ」○安心と本質を追求する「セーフティタイプ」○チャンスに強い勝負師「ドリームタイプ」○干渉されるのが大嫌い「オウンマインドタイプ」○頭の回転が速いキレ者「パワフルタイプ」○ほめ言葉にめっぽう弱い「ステータスタイプ」など、誕生日から導き出される6つのタイプを具体的に分析します。「気になる女性への喜ばれるプレゼント」から「部下を育成する効果的な助言」まで、日常生活で即役立つ方法が手にとるようにわかります。大企業の人事にも使われている科学的アプローチで、人間関係がおもしろいほどうまくいく!
-
-それは必然だったのか、それとも偶然か――。男には、その後の人生を大きく変えることになる、「運命の出会い」というものが存在する。40年以上も続いた名将二人の戦い、三原脩と水原茂の“巌流島決戦”は、大学時代の対決がすべてのスタートだった。秋山幸司は、清原和博という甲子園のヒーローが入団してきたからこそ、天才的身体能力を存分に発揮するようになった。天才バッター・イチローは、球界屈指の名指揮官・仰木彬に出会ったがゆえに、持てる才能を開花させることができた。長嶋茂雄と王貞治は、同じ時期、同じ球団でプレーしたからこそ、ミスター・プロ野球と世界のホームラン王になった。野村克也のひと言があったからこそ、日本初のストッパー・江夏豊は誕生した。甲子園に行けなかったがゆえに、星野仙一は生涯最大の恩師、島岡吉郎監督と出会うことができた。男と男の出会いに纏わる熱いドラマを鮮やかに再現した20篇。
-
-年を重ねると、健康やお金のこと、残りの人生をどう生きるかなど、ともすれば深刻になりがちだ。しかし、それは「心のあり方」一つ。握っていたものを手放してみよう。心がラクになりますよ。本書は、「老いの徒然」と題した雑誌連載エッセイの文庫化。連載時に人気ナンバーワン記事だっただけあり、滋味深い筆者の生き方・考え方を堪能できる。「人生に勝ち負けはない。深く生きたかどうかだ」――そう言い切る筆者の言葉は、いかなる場合も自由自在に“今”と向き合い、前向きななかにも達観した境地が垣間見える。サラリーマン時代に左遷を経験し、40代半ばで経営評論家・作家として独立、75歳をすぎた人生の来し方がしずかに堆積している。「人生の計画はいつ変更してもいい」「老人こそフリーターになりましょう」「定年後の仲間づくりは『親友』ではなく『友人』『知人』で十分」など、重くなった心をふっと軽くしてくれる一冊。
-
-日本海軍が誇るエース・パイロット、坂井三郎。傑作戦闘機「零戦」を駆って出撃すること二百余回、六十四機もの敵機を落とした“撃墜王”である。少年の頃から航空機に憧れていた坂井は、海軍の海兵団に入隊。戦艦の砲手から一転、戦闘機のパイロットを志願する。その後、実戦部隊に配属された坂井の戦歴は日中戦争から始まり、ベテラン搭乗員への道を順調に歩んでいく。日米が開戦すると、フィリピン、スラバヤ、ラバウル、ガダルカナル、硫黄島、横須賀での本土防空戦と各地を転戦。太平洋を駆け回る活躍を見せる。米軍の圧倒的物量に対しても坂井は奮戦し、敵基地上空で大胆不敵の“三回連続編隊宙返り”や、ガダルカナル上空で頭部に瀕死の重傷を負った後も一千キロの距離を単機飛行して生還を果たすなど、愛機と共に数々の伝説を生んだ。「不撓不屈」の精神で、太平洋戦争を最後まで戦い抜いた“真のサムライ”の激闘を描く!
-
-
-
-
-
-はるか昔、隆盛を誇った帝国の面影や、そこに生きた人たちの息吹を今に伝える古代遺跡。エジプトのピラミッド、ローマのコロッセウム(闘技場)からパキスタンのモヘンジョ=ダロ、さらには南米のマチュ・ピチュやナスカ地上絵まで、古代ロマンあふれる遺跡は地球上のいたるところに点在している。しかも今や、行こうとすれば行けない場所はほとんどない。さあ、思い切って現地を訪ねてみよう!!本書は、著名なエジプト考古学者であり、世界中の古代遺跡を踏破した筆者が、実際の体験を踏まえつつ現地訪問のための基礎知識を紹介した一冊である。世界から計26カ所の遺跡を選び、各遺跡の歴史的背景から見どころになるポイント、さらには旅行の注意点、著者が出くわした意外な体験までがもりだくさんに語られる。地図や写真、一口コラムも充実し、読むだけで現地の光景がまぶたに浮かんで楽しくなる。考古学ファン必読の吉村流“世界の遺跡の歩き方入門”。
-
-
-
-
-
-血液の汚れは、さまざまな病気や体調不調の原因になります。また、肌あれ、肥満、髪の傷みなど、美容面にも悪い影響を及ぼします。では、血液をサラサラにするにはどうすればよいのでしょうか? その答えは、からだを冷やさない生活をすることなのです。本書では、食事療法中心のユニークな治療法に定評のある著者が、血液を汚す原因となる「冷え」を取り除く生活習慣や食事メニューをやさしく紹介します。“からだを温める食べ物と冷やす食べ物”“「冷え」と「水」と「痛み」の関係”“簡単にからだが温まる「ショウガ紅茶」の作り方“全身の血流をよくする入浴法”など、日常的に取り入れることのできる健康法が満載です。肩こり、アレルギー、月経痛など、症状別の対処法も詳しく紹介。がんの予防法についても解説します。クスリに頼らず、人間が本来もっている力を引き出し、健康と美を手に入れましょう。『血液サラサラで、キレイになろう!』を改題。
-
-「お客様は神様です」の名台詞とともに、国民歌手として親しまれ、日本の心を歌い続けた著者。本書は、本年4月14日に急逝した著者が、長年の藝能活動にもとづく体験的歌藝論を、後進のために書き遺した記念碑的作品である。第一章は、自らの青春の足跡を綴る。十代で浪曲師の世界に飛び込んだ経緯や軍隊・シベリア抑留時代の苦悩、三十路を超えての歌手デビューとなった転機など、紆余曲折の人生を万感を胸に振り返る。第二章は本書の中心テーマといえる日本の歌藝の歴史である。著者独自の史観にもとづき、浪花節、演歌、さらには放浪藝にまで言及。歌藝の変遷と民族的特色を明らかにしていく。第三章からは、トップスターの座について以降の、さまざまな人物との出会いと感動、そして今日の歌謡曲や歌手についての雑感などを記す。何事においても、常に真摯な姿勢を持ち続けた著者の、歌、藝、そして人生に対する、熱いメッセージが綴られる。
-
-日本のエジプト考古学の隆盛は、古代エジプトの世界に魅了された一人の男の熱き思いから始まった少年時代に出会った一冊の伝記が、著者をエジプト考古学者の道へと進ませた。早稲田大学入学をきっかけとして、その思いを一つにする仲間たちと手を取り合いながら、当時では不可能と思われたエジプトへの渡航を敢行。エジプト考古学庁長官との数奇な出会いや、現地の警察官や学校教師たちとの心温まる交流を通して、積年の夢であったエジプトでの発掘調査を実現する。その後も、資金難や突然の発掘許可取り消しなど、数々の波乱に見舞われながらも、屈することなく、エジプト研究史上に残る「魚の丘」彩色階段を発見するなどの業績により、日本のエジプト考古学を世界レベルにまで押し上げた本書は、徒手空拳からエジプト発掘に挑み、日本に古代エジプト文明の魅力を紹介し続けた著者が、自らの歩みを回顧しつつ、その夢とロマンの世界を熱く語る入魂の一冊。
-
-「最近、忘れっぽいな」「何となく頭が重いな」などと感じて、不安になることはありませんか? 脳卒中などの病気や老化・痴呆といった脳のトラブルは、誰にでも起こりうるもの。確かな知識を身につけ、ふだんから健康維持に心がけたいものです。本書は、昭和48年10月から毎月一回専門医を招き、「健康と計量」教室を開催してきた財団法人計量生活会館が、脳の健康に関する知識をわかりやすく整理した一冊。脳の病気・痴呆が起こるメカニズムからその予防法、そもそも脳の仕組みや働きとはどのようなものか、脳によい食べ物とは……といった気になる内容について、専門医の助言を得つつ、一般読者の視点から81項目にわたって読みやすくまとめられています。図版満載のうえ、巻末にはいざというとき役に立つ日本全国の「脳神経外科のある病院ご案内」付き。脳の健康に関する雑学を愉しみつつ、万が一の時にも使える便利なポケット読本。
-
-いま、戦後三度目の落語ブームだという。確かに寄席に若い女性の姿がグンと増えた。落語に関する書籍が次々と書店の店頭を飾り、雑誌では特集が組まれ、CDやDVDも充実してきた。この傾向はなにも落語だけに限ったことではない。ここ数年、歌舞伎にはじまり、能、狂言、文楽など、古典芸能という日本のエンターテインメントに関心を寄せる人たちが増えている。古典芸能に「一家言ある」ことが、若い人たちのあいだでは、一つのステータスになっているのである。しかし、古典芸には、敷居が高いイメージがあるのも確かだ。何を観ればいいのか、何を聞けばいいのか。それを払拭してくれるのが本書だ。本書では、五つの古典芸能を取り上げ、それぞれの成り立ちから代表的な演目、鑑賞のツボと会場の案内、チケットの上手な入手方法までを紹介。今日からでも「通」を気取れる、初心者向けのコンパクトな入門書だ。さあ、本書を片手に古典芸能デビューを!
-
-
-
-女性が美しく、賢く生きるための“生活力”。それは、昔からの知恵を活かしつつ、新たな裏ワザを活用しながら、家事を手早くカンタンにすること。そして、日々の生活を自分でコントロールできるようになる力のことです。本書は、生活評論家、起業家として活躍中の著者が、「住まい」「食」「衣」「大人のおつきあい」「美容と健康」の5つのテーマで、働く女性に伝えておきたい「暮らしのたしなみ」と、エコでシンプルなワークライフバランスのコツを伝授します。「掃除機の上手な選び方とかけ方」「引越しのノウハウ」「料理のエコ習慣」「簡単アイロンかけ」「自分でできる肌のケア」など、簡単に実践できる暮らしのヒントを紹介。さらに、昔のおばあちゃんの知恵や、日本独自の四季折々の行事を、今風にアレンジして、暮らしに取り入れるコツも大公開。仕事だけでなく、豊かな暮らし、素敵な自分も手に入れたい、そんな「生活美人」を目指す女性にオススメの一冊!