小説作品一覧

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  • 母よ
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    母よ、あなたの素顔を見たい、どのような顔をしていたのでしょう。現存している写真はたったの1枚、「ひんやりとした感じの、きれいな人だったのよ」と、少年のぼくに語ってくれた姉。──実母への切実な想いと、別居している理英との間に生まれた保育園にかよう男の子の成長ぶりを、清澄なことばで綴った秀作。第43回読売文学賞受賞作。
  • 復活祭のためのレクイエム
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    <言語>と<笑い>にあふれる、群像新人賞受賞作。――窮極のキャッチフレーズ「買って」! これをオカマのセーラちゃんに教えられた、コピーライターの僕。あらゆる言葉になることができたし、あらゆる物になることができ、メタモルフォ-スをくり返す、W1―ダブルワン。そしてオカマに変身してしまった「彼」の、愛と笑いにあふれた物語。一分ごとの笑いの激流におぼれないで、最後まで「読んで」!?
  • 花の寺殺人事件
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    宇治平等院の藤棚の下で出会った男との結婚を夢みたハイミス。だが、彼女の前途は決してたやすくはなかった。藤、芙蓉、彼岸花、桜、菊、石楠花、月下美人、桔梗などで知られる京都の古刹を舞台にして、トリックの女王がはなやかに展開させる、本格ミステリーの出色連作集。
  • 一万分の一ミリの殺人
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    致命率70パーセント、エイズよりも恐ろしいという、国際伝染病「エボラ出血熱」。その男性の真性患者が、東京で発見された。さらに、疑似患者も次々に出た。第一次感染者と思われる女は、行方不明。国立微生物医学研究所内部の人間による、ウイルス漏出説を探る新聞記者は、殺されてしまう。綿密な取材と完璧なデータに裏打ちされた、俊英の都会派ミステリー。国際伝染病パニックの元凶は、だれなのか? 首都にまき散らしたのは研究者か、赤毛の女か?
  • オグリの子
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    勝つぞ、絶対に勝つぞ。勝って、あいつはダービーに出るんだ。優等生のユウ、悪ガキのナオト、そして落ちこぼれのコージ。3人が憧れつづけてきた馬が今日、走る。ひなびた競馬場から中央デビューを果たすべく、メインレースに挑む。伝説の名馬の子に託した子供たちの夢を描く表題作ほか、全3編を収録。
  • 正宗白鳥考
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    1巻5,720円 (税込)
    子供時代より大病を患い死の恐怖と直面した著者は、同じく幼時より虚弱体質で生の不安、死の恐怖に怯えて過ごした正宗白鳥の作品に共感し、卒論、修論は共に白鳥に関するものであった。その後も長きにわたり白鳥について多く書いてきた。既に雑誌等で発表されたものを適宜改変、そして書き下ろし4章分を追加した、全24章の集大成である。

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  • ザ・ゴールド
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    容疑者の名はジャック・リーチャー。 人気スリラー作家リー・チャイルドとミステリー界の新女王カリン・スローターの豪華タッグ誕生! 3500億ドル分もの金塊が眠る、フォート・ノックス陸軍基地の連邦金塊貯蔵所。 厳重な警備が敷かれたこの場所で、今まさに10年に一度の金塊の点検が行われていた。 特別捜査官ウィルは、警官殺しの容疑者がそこで雇われているとの情報を得て、潜入捜査のため“金塊磨き”に加わる。 男の名はジャック・リーチャー、元陸軍憲兵隊捜査官の流れ者。 ところがウィルの尾行中、リーチャーもまた何者かを追跡し――。 最強のアウトローとウィル・トレントが対決!
  • 繁あね 美しい女たちの物語
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    繁あねは女のエッセンスである。――山口瞳(作家)艶やかに、ときに凜とし、ときに意地悪く――。作家が見つめた女という生き方とは。木場の畔に暮らす作家の私。釣竿をおろす私に突然声をかけてきたのは、繁あねだった。年は十二、三、妹と二人両親に捨てられ、肌にはひどい腫れ物があり、その生い立ちのため人に対して好戦的であることから、町でもその娘を引き取る者はいなかった。少女から女に変わる途上の繁あねとの会話を通し浮かび上がる、その生の在り方や人間の美しさ。表題作「繁あね」のほか、「この女とは一緒にいてはいけない……」そう思い別れた女・おさんへの複雑な思いから、その消息をたずねる男。おさんは、移り住んだ家に次々に男を引き込んでいると聞くが……。女の生を通し、人の心、男女の想いのありようを艶やかに描き出した名作「おさん」など。女性の美しさ、その生の在り方を艶やかに描く名作七篇。
  • 十津川警部 愛と絶望の台湾新幹線
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    幼少の頃に父母と暮らした台湾へ向かう前日、中華料理店の女将・戸田一子が殺された。十津川警部は台湾から一子に届いた台湾新幹線のチケットに着目するが、捜査の進展を待たずに一子の娘・二三子が突如、台湾へ。事件の鍵は台湾にあると睨んだ十津川警部と亀井刑事も渡航する。すると入国早々、十津川の携帯に「早く日本へ帰れ」という脅迫が。二三子はどこに? 脅迫者は誰なのか? 台湾を縦断する十津川たちを次々と試練が襲う。
  • 俳句を愛するならば
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    1巻1,430円 (税込)
    汀子、88歳。「ホトトギス」の母が綴る「選句」と「句会」の心がけ 毎月3万句の選句を続け、全国を巡り、日々精力的に句会をこなす著者が俳句を愛する人へ贈る、エッセイ風俳論集。『NHK俳句』連載の「選句という大事」「句会の力」に加え、『ホトトギス』誌連載「俳句随想」の俳論や、特別インタビューも収載。 1章 選句という大事 2章 句会の力 3章 俳句随想 4章 俳句を愛するならば 特別インタビュー
  • 珍説 輪廻小町情話
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    1巻1,100円 (税込)
    オリジナル落語の脚本を手がけてきた真波連路が、全編書き下ろした本作品。 表題作「輪廻小町情話」では、畳屋与助と大工の八が、狸の化け物から幽霊たちを救うことになり大奔走。長編「丹頂」では、鶴の恩返しをモチーフに、婆さんの思惑が迷走します。その他与太郎と父ちゃんが繰り広げる小噺「あすけ噺の小箱」では、笑いあり涙あり、下ネタありの短編4作品が登場。 初めから終わりまで、たっぷり散りばめられた落語ならではの「言葉遊び」と、本でしかできない「活字遊び」に注目です。

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  • 白馬岳 風雪の殺人
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    1巻682円 (税込)
    ニュージーランド南島のクック山の登攀に挑戦していた綾部峻に、緊急帰国の報が届いた。友人の北条が後立山連峰鑓ヶ岳での墜死したというのだった。ところが北条の山行計画は北アルプスで、場所も山も違っていた。なぜ、彼は死ななければならなかったのか。なぜ、彼は古くから知られている山行記のコピーを持参していたのか。疑問が渦巻く中、新たな殺人が起きた。綾部は独自に調べる決意をした!
  • さらざんまい 公式完全ガイドブック
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    1巻3,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 TVアニメ「さらざんまい」全話データベース+ファンブックを合わせた完全ガイド。撮り下ろし幾原監督、キャストインタビュー有。 ■1~11話ストーリーダイジェスト完全版■オールキャラクター紹介 ■メインキャスト(村瀬 歩・内山昂輝・堀江 瞬・諏訪部順一・宮野真守・細谷佳正)撮り下ろしフォト&インタビュー ■幾原邦彦監督+スタッフインタビュー■ミギー カラーイラストギャラリー&キャラクター原案集 ■美術・線画・デジタルデザイン設定紹介完全版 ほか
  • トマス・ピンチョン帝国、戦争、システム、そして選びに与れぬ者の生
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    1巻2,200円 (税込)
    ピンチョンが描き出す越境的彷徨の軌跡 『V.』『メイスン&ディクスン』『重力の虹』等ピンチョンの長編、中編作品のなかで扱われる、越境的な想像力が描き出す近代化と現代の様相を読み解く。また、主流派から排除された選びに与れぬ者たちの系譜とシステムに抗う生について論じる。 巻末には、簡明な説明を付した、豊富な文献リストを掲載。
  • 小説 多動力
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    1巻1,650円 (税込)
    株式会社秋田書店と株式会社誠文堂新光社による新たな文芸エンタテインメントを生み出す新レーベル【APeS Novels】の第二弾にして、早くも書き下ろし小説登場!! 実業家でありながらタレント、著作家とさまざまな活躍を見せる堀江貴文氏が、近年流行の「異世界ファンタジー小説」に着目し、ホリエモン流異世界小説を上梓!! もちろん「転生したらすべてがリセット、努力する必要もなくチートを与えられ、世界を救って一躍英雄に!」なんて甘い考えは通用しない! 転生した先も現実社会と同様の社会構造が待っていたら、あなたはどうする!? そんな辛口異世界ファンタジーに、堀江氏が用意した答えこそ「多動力」! 異世界に行っても「タテの壁」がはびこるなら、自力でブレイクスルーする知恵と越えていく軽やかさこそが大切―― そんな堀江氏のメッセージが籠められたエンタテインメント作品に仕上がっています! ロケット開発、AI、IoT、FAANGなど、いま堀江氏が興味を持つあらゆる要素を詰め込んだ、ホリエモン流の異世界をお楽しみください!! ----------------------------------------------------------- かつてロケットに乗って宇宙へ飛び出す夢を持った主人公・鈴木は、いまやブラック気味のIT企業でSEとして働く社畜となっていた。 ある日の帰り道、趣味の「異世界ファンタジー小説」を購入しようと立ち寄った書店で突然めまいに襲われた鈴木。そのまま意識が遠のき、次に気づいたときは石造りの建物が立ち並ぶ見慣れぬ景色の中だった。 「やった! これはもしや異世界転生!?」と喜んだのもつかの間、チートはおろか満足な装備もなく、一介の冒険者として放り出されたこの世界でも、どうやら就職して、出世しなければ生き抜けないようなのだ。 途方に暮れる鈴木に歩み寄る人影。お約束の猫耳美少女の登場に救われた気分の鈴木だったが、どうも様子がおかしい。その猫耳美少女は、いきなり鈴木の胸ぐらをつかんでこう言い放ったのだ。 「アンタはこれから多動力を身につけなければならない」――!!! -----------------------------------------------------------
  • 川柳句集 風の残り香
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    1巻880円 (税込)
    何気ない日常が輝いて見える作品群――命を吹き込まれた川柳は、今日も鼓動する。川柳、詩、エッセイ等と韻文・散文のどちらかに偏ることなく、幅広い文芸活動でマルチな才能を発揮する著者待望の第一句集。中でも「五七五は、まさに日本人の心の基調であり、日本の文芸の原点」「川柳の端的で滋味溢れる世界に惹かれて作句を続けてきた」と「あとがき」で記すように、著者と川柳の相性は抜群であり、川柳創作は著者の人生に無くてはならないパートナーとしてそこに在る。「風の問答歌」「風のいのち」「季節風」「あの日あの時吹いていた風」「風の託(ことづ)け」の五章構成。磨きこまれた言葉と魂で五百余句から厳選された、澄みわたる風のような十七音の世界。 聞き耳を立てれば風の問答歌 大丈夫日本に桜咲く限り ペットショップどこへ行くのか売れ残り 五七五心を託すパスワード 人生に疲れひとまず昼寝する 主婦だって何か始めてみたい春 ぴかぴかのバナナ夜空にぶら下がる
  • 百万ドルの幻聴(メロディ)
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    1巻770円 (税込)
    そのフレーズを耳にした瞬間、誰もが息をのんだ。リオデジャネイロのスラム街で撮影されたテレビ番組で、偶然映り込んだ黒人少年ルーシオ。その奇跡の歌声を、カメラが捉えていたのだ。レコード会社、ラジオ局、広告代理店……新人女性ディレクターは、歴戦の音の狩人たちと闘いつつ、少年のデビューに向けて動く。だが、ルーシオは忽然と足跡を絶った。次第に明らかになる音楽業界の闇。F1のエンジン音かまびすしいモナコでのラストまで、息つく暇なく読ませてくれる驚異の音楽サスペンス。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • ダガー 虚幻の刃
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    1巻495円 (税込)
    ナチス・ドイツの遺品に埋もれていた短剣。700年前に祖国ドイツのために決起した騎士団の英雄が帯びていたというが、現在は刃が黒いタールのようなもので覆われていた。その短剣に魅了された者が持つと、黒いタールが剥がれ落ち、霊力を持つ刃が姿をあらわし、悪魔の道具と化す。次々と繰り返される殺人事件。一本の短剣が放つ暴力的な匂いに魅了された人々のたどる結末は……。人間の心に潜む欲望を描く、連作短篇サスペンス。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 黒のコサージュ
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    1巻495円 (税込)
    身近に迫る死を個人病院のベッドで冷静に待つ相田。相田は、その経営手腕で商売を広げ、一代で財を成した。すでにほとんどの商売を整理していたが、半ば趣味でやっていた相田モータースにひとりの社員を残した。その彼が最後に命じられたのは、「相田モータースで販売した名車の行方を追え」というものだった。サーブ96V4、カルマン・ギア、マセラティ・ビトゥルポ、ファセル・ヴェガ・エクセレンス、ジャガー・マーク2……。幻の名車の陰に、見え隠れするのはひとりの女。死を目前にした相田の真の願いはなにか? 男はシトロエン2CVを疾走させる。ハードボイルド長編小説。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 無情の世界
    値引きあり
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    1巻323円 (税込)
    現実と妄想の区別を失った男子高校生が、夜の公園で不気味な光景に遭遇した―― これは現実なのか? それとも悪夢なのか? 不穏な空気で満ちた、少年の手記。『ABC 阿部和重初期作品集』に収録。第21回野間文芸新人賞受賞作。
  • 白い椅子
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    誠実な院主として、檀家に好感を持たれている曜(よう)は、二人の年上の未亡人と関係を続ける一方、拒絶された年下の未亡人に対する想いを断ち切れずにいる。そんなとき、曜は親鸞のいう「宿業」を考える。愛欲と闘った親鸞の苦悩があるか。親鸞の教える生き方をしているか。情欲に溺れる己の非力を痛感し、それを超えようとする青年僧の煩悶を描く、長篇大作。
  • 珍饌会 露伴の食
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    博覧強記の文豪が描く、奇奇妙妙の「食」尽くし。露伴とその周辺の好事家たちをモデルに描く抱腹絶倒の戯曲「珍饌会」、河豚を愛した文人たちの漢詩を読み解く「桃花と河豚」、故事来歴から料理法まで網羅した「鱸」など随筆六篇を収録。稀代の碩学・露伴の「食」をめぐる蘊蓄と諧謔を味わう名篇集。南條竹則・編。
  • 地鳴りの家
    -
    瀬戸内海沿岸の浅川村で200年続いた旧家=加納本家の莫大な財産を、二軒の分家の男たちが虎視眈々と狙っていた。莫大な財産をめぐる血塗られた骨肉の争いだ。子宝に恵まれぬ本家の夫婦は、折しも玄関先に捨てられていた女の赤ん坊をりんと名づけ、養女にして財産を継がせようとした。夫婦があいついで世を去り、成長したりんが当主となった時、血の惨劇がはじまった。零落する一方の北加納家の男たちは、その財産を狙うのだが……。――明治の瀬戸内地方を舞台にした野心的長編。
  • メロドラマ
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    港町・神戸に流れ着き、男ゆえの傷をかくしキザに生きる、謎の男・名倉。その彼を敬愛・崇拝しながらも、やがては追い越そうと狙う、チンピラの若者たち。そして、誘蛾灯のような名倉の魅力にひかれて寄ってくる女たち……。名倉をめぐる人物の相関図が次第に暴いてゆく、彼の謎の過去とは何なのか? 美しい神戸を舞台に、人生を踊る男女を洗練された手法で描く都会のサスペンス・ロマン。
  • 雪嵐
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    北海道・大雪山麓。苛烈な自然と貧困に怯えつつ暮らす、両親と6人の子供。生活の辛さ、女教師への憧れ、淡い性の目覚め、そして何より、自然と人情の美しさの中で、少年は成長していき、人生に目覚めていく。その目は、重い真実と胸底の暗い澱みを見据えながら、爽やかな明るさを失なわない。少年の目に映じた自然と人情の素晴らしさ。まさに、著者が「ぼくの原風景」「文学の原風景」と呼ぶにふさわしい、感動的な長編小説である。
  • 生のさ中に
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    先生、世界に夕焼ってものがなくって、或る日急に夕焼が見えたら、みんなよく見るでしょうね。地球が出来てから無くなるまでに、夕焼が一回しかなかったら、その晩には気が狂う人が出るでしょうね。……終末の色に深く彩られた世界を背景に、陰翳に富んだ若く多感な日々の心のゆらめき、血のざわめきを妖しく描く。
  • 黒い森林
    -
    スターリンの死後から12年たった、1965年のモスクワ。彼の死後も根深く残る、個人の自由を圧迫するスターリン主義は、批判されても、なお厳然、恐怖感とともに残っている。強制収容所帰りの元作家を軸に、社会主義社会・ソ連における非合法の地下出版を描き、人間の原存在を脅かす凌辱を烈しく告発した、井上光晴の異色作。秘密地下出版と強制収容所に焦点をあて、人間性の剥奪を烈しく追究する!
  • 億夜
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    死が見えてくると、愛することは哀しい。兄・竹雄の婚約者・沙織の心を奪い、自ら命を絶った弟の光也が残した「蜉蝣(かげろう)の箱」。25年の時を経て、木箱に封印された言葉の意味を求め、竹雄と沙織は再会する……。老いや死を意識しはじめた、男女の葛藤と性愛。透明な感性で生の根源を精緻に描く、渾身の長編小説。言葉のエロスが、肉体を突きぬける……過去の愛と死、そして言葉に宿る魂を追い求め再会する男女の性愛! 生と死と愛の極限!
  • 暗夜行路
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    不義の子として生まれ、父に冷遇され、祖父の家で育てられた主人公・時任謙作が、暗い運命に創作をもって立ち向かう自我発展の経過を、美しい自然描写とともに、明晰な文体で表現。祖父の妾で20も年上の女に恋する謙作の出生の秘密とは? 現代日本文学の記念碑とも称すべき名作長編。17年間を要した著者唯一の長編小説である。
  • シャーロック・ホームズの冒険
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    不可思議な謎、卓抜な推理、ユーモア等のあふれる古典的傑作の第一短篇集。詩人鮎川信夫による新訳。霧深いロンドンを舞台に不可思議な事件と対決する、名探偵シャーロック・ホームズ。その卓抜な推理、クールな人間味、脇役ワトソンとのユーモアに富む友情と、推理小説の原型的なトリックを提示して尽きせぬ魅力を有する、傑作処女短篇集。「赤毛クラブ」「まだらの紐」などの名作を収録。詩人・鮎川信夫による名訳。文豪ポオに始まる近代推理小説は、名探偵シャーロック・ホームズの出現によって確立した!
  • ヘアデザイナー殺人事件
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    京都のホテルで、ディナーショウのために東京からきていた、食品会社の社長夫人が殺された。京都府警・狩矢警部は、遺留品から東京・六本木の有名ヘアデザイナーとの関連を悟る。1週間前にもこのヘアサロンの常連客が殺されていたという……。華やかな美容界の虚飾と愛憎の果ては? おなじみの名探偵キャサリン嬢が活躍する、卓抜の密室トリックの傑作!
  • アリバイ特急+-の交叉
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    寝台特急「富士」に乗っている男が、同時刻に他の場所で殺人を犯すことができるだろうか? 日向・札幌・東京で起こった殺人事件の真犯人を追って、黒江壮と笹谷美緒の探偵コンビが、犯人のめぐらした鉄壁のアリバイ崩しに挑む。宮崎→北海道→東京を結ぶ、傑作トラベル・ミステリー長編。
  • インディヴィジュアル・プロジェクション
    値引きあり
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    1巻269円 (税込)
    最後の一文字に驚愕する、知的スリルに満ちた現代文学の金字塔。渋谷で映写技師として働くオヌマは、かつてスパイ養成塾に在籍していた。オヌマの日記から伝えられる、プルトニウム爆弾を巡るヤクザとの攻防や、その撮影フィルムの存在……次第に気味悪く変調する日記は、一体何を明かすのか?
  • ABC戦争
    値引きあり
    -
    1巻323円 (税込)
    N国・T地方・Y県の通学列車で起こった不良高校生の揉め事は、なぜヤクザを巻き込む全面抗争に発展したのか? そして事件の経緯を饒舌に語る「わたし」とは一体何者なのか? 複雑な語りのトリックが仕掛けられた、著者渾身の第二作。『ABC 阿部和重初期作品集』に収録。
  • わたしがわたしであるために GENUINE FRAUD
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    “どこまでが真実で、どこまでが偽りか――” 自分を捨てて他人になりかわり、逃亡を続ける少女。 過去をさかのぼると、次々と見えてくる嘘。 親友・恋人・家族……18歳の孤独な少女が 本当に欲しかったもの、それは―― 世界25カ国で翻訳! NYタイムズ・ベストセラー 新時代のサイコ・スリラー日本上陸
  • 保健室のヨーゴとコーチ~県立サカ高生徒指導ファイル~
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    神奈川県小田原市にあるサカ高に、未だ珍しい“男性”養護教諭の東洋吾(あずまようご)がやって来た。OGで女子サッカー部コーチの碧(あおい)は、洋吾と、フランス人ハーフ美少女の部員・カティアがやけに親しい様子を訝しむ。だがカティアには、洋吾にだけ明かした“秘密”があって――。生徒たちの抱える悩みに、ライバル心むき出しの二人が保健の知識とたぎる熱意でぶつかる、青春お仕事小説!
  • 死なないで<新装版>
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    1巻803円 (税込)
    病気で倒れた 母を思う 娘の気持ち。 あなたを 殺すのは、 私なのだから。 闇を抱えた 孤独な少女。 物語が行き着く 思いがけない 結末。 衝撃や号泣ではなく 確かな感動がここにある。 二十歳の誕生日目前、急病に倒れた瀕死の母親を見て、 路子はやり場のない怒りを抱く。 「お母さん、病気なんかで死なないで。あなたは、私が殺すんだから……」 路子は看病に没頭する。 治して、また自ら殺すための看病の日々。 真摯な医師・鷺森、難病の少女・彩乃らとの交流は、 愛情薄い両親への復讐心に凝り固まった路子の心を 解すことができるのか……? 感涙のドラマ。
  • 文藝MAGAZINE文戯8 2019 Fall
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    文藝MAGAZINE文戯8 Fall 巻頭企画は「旅」。 辿り着いた者、辿り着けなかった者たちの物語をお楽しみください。
  • Hello 殺戮World
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    大切な妹が殺された。 犯人たちに復讐を。 完全犯罪に天才ゲームクリエイターが挑む。 ファミ通Appランキングで1位を獲得したノベルゲーム、待望の書籍化! 【内容】 孤高の天才ゲームクリエイター「豊田零」。 その唯一の理解者、妹「千香」が殺される。 犯人が逮捕されるも証拠不十分で釈放。 納得できない豊田は妹を殺した犯人に復讐を果たした後、自害する計画を立てる。 豊田に恋心を抱いている、同じく天才ゲームクリエイターの「本田一」は豊田の計画に気付き、それを阻止しようと奮闘する。 本田は、豊田を救うことができるのか――? 【目次】 序章 零と千香 I 本田 一という男 II 本田にとっての豊田 III 殺人計画 IV 始動 V 天秤 VI 悲しき解 VII 真なる裁き VIII 覚悟 IX 涙 X 真相 EP 本田 一 EP 豊田 零 【原作】 中川潤一(なかがわ・じゅんいち) 1979年12月生まれ。埼玉県出身。東京理科大学卒業後、新聞社に7年勤務。 その後ゲーム業界に転職。フリーランスとして活動する。 【脚本】 前田紀明(まえだ・のりあき) 1980年10月生まれ。埼玉県出身。拓殖大学卒業後、ゲーム会社に勤務。 シナリオディレクションをはじめ、ライターとしても活動する。

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  • チャイムが鳴った
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    1巻2,200円 (税込)
    ついさっきまでそこに確かにあったはずの見慣れた光景がいつのまにか見えなくなっている……。平凡な日常こそかけがえのないものだと感じつつも、それが少しずつ失われていくことへの不安に苛まれる多感で繊細な少年少女たちを描く「虹のかかる行町」。帰ってきたはずの子どもが家から姿を消す「飛光」など四篇を収める中短編集。
  • チャールズ・ブコウスキー スタイルとしての無防備
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    1巻2,200円 (税込)
    ブコウスキーのシンプルさの力学を、無防備という観点から検討する 酒と放浪生活に明け暮れ、パンクでカルト的な作家として知られるチャールズ・ブコウスキー。本書では短編・詩集・小説など数々の作品批評を通じて「無防備で」「めちゃくちゃな」ブコウスキーの自意識あるいは自己のあり方を考察する。 巻末には、簡明な説明を付した、豊富な文献リストを掲載。
  • カート・ヴォネガット トラウマの詩学
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    1巻2,310円 (税込)
    カート・ヴォネガットは、20世紀後半のアメリカで、多くの読者に愛され、日本でも翻訳が多く出版され、読まれている作家である。 本書では、第2次世界大戦のドレスデン無差別爆撃を体験したヴォネガットのトラウマとの戦いの歴史をたどりながら、包括的に批評する。 長編小説を出版された順に論じ、ヴォネガットのトラウマとの関わりかたの変化を、多くの先行研究をもとに紐解く。 巻末には、豊富な文献リストを簡明な説明を付して掲載。
  • ウインナーコーヒーと彼の手と
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    1巻220円 (税込)
    大好きな彼の様子がおかしかった。どうやら歳の差女子に恋をしちゃったらしく。亡くなった奥さんのためにも彼には幸せになってほしいから。だから私はけしかけるんだけど。その年の差女子には彼氏がいて。それに……私の気持ちは? コミカルだけど、大人の切ない短編ラブストーリー。
  • 彗星伝説
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    30回目のハレー彗星が近づいている! 人の一生に一度やってくるこの彗星は、はたして吉か凶か? 宇宙創造の謎を秘めたこの彗星を巡る、恐ろしくも美しく、そして哀しい「彗星伝説」をメインに、今はやりの遺伝子に組み込まれた転生の神秘を語る「頭ごっつんこ」や、結末の冴えたみごとなショートショート群の「幻想カレンダー」など、ロマンに満ちた8編を収録。奇想卓抜、抒情横溢、珠玉多彩……神秘の星や人生をめぐる、楽しく華麗なメルヘン集。
  • 七十句/八十八句
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    〈ばさばさと股間につかふ扇かな〉――墓石にこの句を刻み、墓碑銘を俳号である「玩亭墓」とのみ記した小説家は、こよなく句作を愛した。人情の機微を卓抜にすくい取る句を選りすぐり、古希と米寿を記念して編まれた句集2冊に、岡野弘彦、長谷川櫂と巻いた未発表の歌仙を併録。生前の姿が浮かび上がる、知と情とユーモア溢れる句の世界。
  • 海へ、ボブスレー
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    港で、行き場を失った怪物――二度と素晴らしいスピードでアイスバーンを滑降することも出来なくなった、1台のボブスレーが港に放置されているのを見つけた歯科医の青年は、医院の開業資金をつぎ込み、そこにカフェ・レストラン〈ボブスレー〉を開店する……。青春への郷愁をドラマチックに描いた秀作4編を収録。郷愁を語るには若すぎる。現代の青春を定着する瑞々しい奇妙な味の都会小説集。
  • 炎まつり殺人事件
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    「お前の俳句は盗作だ!」出版記念パーティの会場で、人気評論家を痛罵した男が、ホテルの一室で殺された! 現場に残された白地の扇子、そして事件直後にロビーから姿を消した謎の女……。秘められた過去の怨念が、いま復讐の炎となって赤く燃える。京都・松江・東京を舞台に描く、著者会心のトラベル・ミステリー。鞍馬が燃え、殺意も赤い炎となる!
  • 鮎・母の日・妻 丹羽文雄短篇集
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    幼くして生母と離別し、母への思慕と追憶は、作家・丹羽文雄の原点ともなった。処女作「秋」から出世作「鮎」、後年の「妻」に至る、丹羽文学の核となる作品群。時に肉親の熱いまなざしで、時に非情な冷徹さで眺める作家の<眼>は、人間の煩悩を鮮烈に浮かび上がらせる。執拗に描かれる生母への愛憎、老残の母への醜悪感……。思慕と愛憎と非情な<眼>による、「贅肉」「母の日」「うなずく」「悔いの色」ほか10篇。
  • ねむの木の子どもたち
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    就学猶予……障害児へのこの冷たい言葉に怒りを覚えた女優・宮城まり子。悪戦苦闘の連続で育てた「ねむの木学園」園長、そして障害児たちの「おかあさん」宮城まり子。……「なぜ、ねむの木を作ったのか? 理屈をつくっても、どれも本当で、どれも後から考えること。ただ、言えることは、私が彼と彼女を知ってしまったこと。そして就学猶予という悲しい言葉があったことです」……心身に障害をもつ子らと、裸の心とからだを寄せ合って育てた「ねむの木」の、愛と誇りにみちた闘いの軌跡。一人一人の子どもに宛てた愛のメッセージや、子どもたちの美しい詩も、多く収める。障害児たちとのヒューマンな触合いの記録。園児たちの背負うハンディの重さと、彼らとのやさしい心の交流をつづる、感動の書!<正続 全2巻>
  • サイゴン・ティをもう一杯
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    行きずりの恋から同棲し、奇妙な花屋をはじめたイサムとアンナは、演劇で挫折した者同士でもあった。彼らのあやふやで頼りなげな日常と、二人を取り巻く人間関係の濃淡。それはバラのブラック・ティや戦時下のサイゴンの酒場にあったサイゴン・ティの、妖しさや虚飾ぶりにも似ていた。やがてアンナは妊娠して……。時の流れに身をまかせる男女を通して、日常の側面に光をあてた都会小説。ベトナム戦争世代の心情をデリケートに描く野心的作品。
  • 焼岳 殺意の彷徨
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    1巻682円 (税込)
    東京の開業医千堂士郎が焼岳で遺体となって発見された。検視の結果、転落による事故死ではなく、殺害されたとの結論となった。手掛かりがまったくないため、長野県警豊科署の道原伝吉は、部下の伏見とともに、殺された千堂について調べることからはじめた。身近な者の誰かが殺害を企てたはずとの直感を頼りに、丹念に被害者を調べ、複雑な家族関係、家族も知らない秘密などがじわじわとあぶりだす――。それぞれの人生が、なにかをきっかけにからまるうちに、殺人の動機の芽生えとなることを人情刑事が赤裸々に暴いていく。
  • 横濱SIKTH ―けれども世界、お前は終わらない―
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    1巻671円 (税込)
    これは、横濱で暮らす一人の『異能力者』の少女と、『掃除屋』達の物語 横濱――巷では表立ってはいないが『SIKTH=シックス』と呼ばれる異能力者達が確認され、事件が多発。 最近では行方不明者まで出ているという荒様だ。 そこには横濱の裏案件を「掃除」する元刑事を始め、蹴殺脳筋マシーンの男、カタコトの褐色ムスメ、詐称と女装が得意な美少年とそのメンヘラ保護者。 そんな癖の強い奴らが揃う街で、女子校生の城黒セカイは今日も普通に生きている。たとえ自身が異能のシックスだとしても……。 果たしてセカイが備える正しさは、この狂った世界の中で正しい武器となるのか、あるいは――
  • 七人の暗殺者
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    ドラッグ・ディーラーのジャック・プライスの下の階に住む老女が殺された。自分の縄張りで、誰がなぜそんな真似を? 調べ始めたプライスだが、それを快く思わない何者かによって、凄腕暗殺者集団〈セヴン・デーモンズ〉を差し向けられる。冷酷かつ用意周到に彼の命を狙ってくる暗殺者たちと、減らず口で常軌を逸した手を繰り出すプライスとの壮絶な殺し合いの結末は? 型破りなノンストップ・サスペンス登場!
  • 殺しのクレジット・カード~赤かぶ検事シリーズ~
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    若い女性の変死体が発見され、捜査に奔走(ほんそう)する赤かぶ検事や行天燎子(ぎょうてんりょうこ)警部補。そんな折り、彼らのクレジット・カードで、知らないうちに多額の買い物がされていた! ハッカーの仕業らしいが、コンピューター犯罪が相手では、赤かぶ検事も快刀乱麻とはいかない。ところが、殺された女性とハッカーに奇妙な符号が見つかった!(表題作) 正義派ユニーク検事、大活躍!
  • 「万葉集の謎」殺人事件
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    “額田王(ぬかたのおおきみ)の秘密を教える”との謎の手紙を遺(のこ)し、一人の女が殺された。筑波山や潮来(いたこ)を巡る〈万葉の旅〉の参加者・山際房江だ。死体発見前夜、房江と待ち合わせの約束をしていた出版社の文芸部員・笹谷美緒は、嫌疑がかかることを恐れるが、彼女もまた万葉集から引用された不気味な脅迫文を、何者かから送られていたのだった! 意表をつく新トリックが冴える傑作長編!
  • 昏き日輪
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    ボルネオ島上空で15名の日本人を乗せた飛行機が忽然と行方を絶った。母親、恋人の捜索に刑事の白川武秋、ヤクザの宮田雷四郎、医師・剣持雅晴の奇妙な組み合わせの3人が現場へ飛んだ。そこで彼らは、娼婦街で得た情報を頼りに密林深く分け入るが、その前に謎の軍団が……。陰謀渦巻く熱帯の地を舞台に、性の乱舞と暴力の極致(バイオレンス)をダイナミックに描く。〈宮田雷四郎シリーズ〉
  • 幻想都市
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    記憶喪失に陥った宮田雷四郎は、行者峠で地蔵の供物を掠めて生きていた。だが、魔人と恐れられた彼は、追跡隊に追われる羽目に……。峠を下る途中、二人のヤクザによって性交奴隷と化した人妻を救出。街を彷徨う雷四郎は、妖しい魅力を秘めた組紐の宗家、里原真砂の下僕となり、やがて妖女たちの死闘に巻き込まれていく。好評幻(めくらまし)戯シリーズ雷四郎五部作完結。
  • 都会の狼
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    「殺(や)ったのはおれじゃない。伊勢佐木(ザキ)町のジャックだ!」無実の叫びを残して絞首台に消えた死刑囚・小山。小山に恩のあるヤクザ・荒井は復讐を誓い、真犯人捜しに乗り出す。“ジャック”とは何者なのか。しかし、“ジャック”と関係のある人物が次々と殺され、荒井に容疑が。事件は意外な展開へ……。 霧島三郎、因縁の縺れを解く!
  • 不敵な男(上)
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    1~2巻550円 (税込)
    石川豊太(いしかわぶんた)は身長192センチ、体重90キロの巨漢。山羊(やぎ)を相手に自慰(じい)にふけるうち、急所を蹴られて巨根(きょこん)の持ち主となる。人生何が幸いするかわからない。女にもてた。苦学の末、弁護士になり、その間に覚えた経済のカラクリと勘のよさで、次々と事業を成功させていった。彼の巨根はその都度(つど)、大いに役立ったのである……。痛快ビジネス小説。
  • 十三度目の女~南郷弁護士シリーズ~
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    女にはめっぽう弱いが、悪には敢然と立ち向かう好漢・南郷次郎(なんごうじろう)弁護士。彼が2年前に国選で引き受けた麻薬所持の男、徹底した黙秘権を行使し、また身元調べも付かぬまま、判決、服役。その2年間、これまた名前も知らぬ女に頼まれて、南郷は彼に差入れを続けていた。出所後すぐに行方をくらました男、そして謎の女は……!?(『南郷次郎の逆襲』改題)
  • 盗難車~短編一年に一つ×25(中)~
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    光栄にも、私の場合、デビュー以来、ずっと『年度別推理小説代表作選集』(日本推理作家協会編)に作品が収録されている。この収録作品だけを集めて、文庫として出したいという希望を持っていた。今回の文庫化にあたって、一作ごとに、執筆の事情、当時の思い出、あるいは私にとっての意味などを書いてみた(著者)。『尾行』『最後の夜』と織り成す傑作短編シリーズ三部作。
  • 麻薬(コカイン)カルテル対特殊部隊
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    「中南米の麻薬組織による、コカインの日本持ち込みを阻止せよ」海原首相は特殊部隊の砦洋介に命じた。砦はまずコロンビアのコカイン地帯へ飛び、米軍特殊部隊と協力して、コカの葉絶滅作戦を開始! 部隊の面々も日本へ向かう謎の貨客船を追跡した。……麻薬をめぐる政治、経済、軍事問題を、豊富なデータと綿密な取材で描く。
  • 殺人指令
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    NASA(米航空宇宙局)の要人、ビルツ博士が他殺死体となって、ニューヨークのハドソン川に浮かんでいた。特別捜査官(スペシャル・エージェント)・響(ひびき)三郎は20日間の休暇で日本に帰る途中、この事件に遭遇。複雑な国際情勢の空隙(くうげき)から思いがけない犯人を探り出す。(「北からの殺人指令」)。ほかに世界を駆ける響三郎の胸がすく大活劇を連作で7編収録。
  • 地獄の捜査官
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    パリで日本人の若い女性観光客が行方不明になった。特別捜査官(スペシャル・エージェント)響(ひびき)三郎に応援の指令が下る。世界を駆ける男は顔が広い。パリの元刑事、ベテラン娼婦、ポン引きなどを味方に、誘拐殺人犯人を追いつめる(「狂った情事の果て」)。ほかに連作形式で7編の国際犯罪組織に挑む会心作を収録。いずれも日本版007を彷彿させる。
  • 黒い作戦
    -
    響(ひびき)三郎は国際犯罪を追って世界の舞台に颯爽と登場! 日本警視庁の超エリートでありながら、国際刑事警察機構の特別捜査員(スペシャル・エージェント)に起用されたからだ。本書は、このスーパー・スター響三郎シリーズの第一弾で、東京・港区で発生したコールガール射殺事件が国際犯罪組織の解明へ発展する。日本版007の期待十分な超傑作アクション。
  • 戦士の挽歌(バラード) 上
    -
    1~2巻770円 (税込)
    190センチの長身。鍛え上げられた鋼(はがね)のような肉体。中堅製薬会社の腕利きプロパー・石川克也は手段を選ばない。食わせ飲ませ、女をあてがい、裏金を握らせ――腐りきった医師たちの醜い欲望を満たし、薬剤を売り込んでゆく。土下座を繰り返し、調子よく媚(こ)びへつらいながら、自らも大金を掠(かす)め取るのだ。綿密な取材を元に医療業界の暗部を抉(えぐ)る、著者渾身(こんしん)の超大作!
  • 復讐に明日はない
    -
    実業家の鳥羽崇は、両親を自動車事故で失った。二人の体には不自然な傷があったが、警察は事故死で片づけてしまう。しかも、父の会社や財産の名義は、ある企業のものへと書き換えられていた。そして、何者かの魔手は、愛する妻の命をも……。復讐の鬼と化した鳥羽は、権力の中枢に巣喰う巨大組織に、単身、殴り込みをかける! 血で血を洗うアクション巨編!
  • 奴に手錠(ワッパ)を…
    -
    白鳥雅也は、インターポール日本支局の秘密捜査官。銃の腕、車の運転、女の扱い、どれをとっても超一級品だ。今回の任務は、ドイツ・ハンブルグの港に上がった日本人女性の腐乱死体の調査。事件の背後には、国際的な人身売買組織の暗躍があった――。ヨーロッパの裏社会に潜(もぐ)り込んだ白鳥は、強大な敵にたった一人で闘いを挑む! 凄絶なアクション巨編!
  • 絶望の挑戦者
    -
    武田進は、アメリカ三大自動車メーカーの一つ、クリンガー社の秘密工作員になった。クリンガーは東和自動車の乗っ取りを画策していたが、手口のあまりの卑劣さに、武田は叛旗を翻し、すべてを暴露する。だが、クリンガーはCIAをバックにもつ殺人組織であった。彼らは報復として武田の妻子を惨殺した!……血に飢えた復讐鬼と化す武田、米国巨大資本に挑む!
  • 裁くのは俺だ
    -
    毒島徹夫は、保守党の大物・川崎信夫に雇われた怪文書屋だ。今度の仕事は、川崎と敵対する江川首相らの致命的醜聞(スキャンダル)をマスコミに流すことだった。だが、毒島は政界の黒幕に捉えられ、拷問を受ける羽目に! 頼みの川崎も毒を盛られ、瀕死だという。辛くも脱出した毒島は、政財界の権力者たちを相手に、ただひとり、復讐の狼煙(のろし)をあげた! 不朽の大藪アクション登場。
  • 偽装諜報員
    -
    薄汚い諜報活動を退いた矢吹貴(やぶきたかし)に、ふたたび過酷な事件が! 愛車ミニ・クーパーを爆破され、恋人・由紀子とともに『平和促進同盟(P・P・F)』に捕らえられたのだ……体内に毒を盛られ、組織の一員としての行動を強いられる矢吹。与えられた任務は、日本国防省の秘密計画をソ連に漏洩させないことだった! 求めざる死闘に身をさらす矢吹の運命は? アクション小説屈指の傑作!
  • 南アルプス殺人峡谷
    -
    レジャー・ライターの釣部渓三郎(つるべけいざぶろう)は、笹子奥野沢(ささごおくのさわ)で女の全裸死体に出くわした! 恋人のアキと出かけた南アルプス・寸又峡(すまたきょう)では、身元不明の男の死体が! 男が残した百三十万円の大金と、一本の年代ものの毛バリ……。二件の殺人を繋(つな)ぐ謎を、釣部の名推理が解き明かす! おなじみ北多摩署の刑事、カニさん、ウマさんの活躍も光る、傑作渓流ミステリー!
  • 尾張路殺人哀歌~喪失の殺人者~
    -
    愛知県常滑(とこなめ)市の県道で、登校途中の少女が車に轢(ひ)かれ死亡した。「原因は飛び出し」とされ、ドライバーは不起訴に。少女の母親・深見貴子は居眠り運転との確信を得、自首を勧めにドライバー宅を訪れる。ところが男はすでに殺されていた! 事故に隠されていた真相──貴子の密かな復讐劇が始まった……。ドラマチックな展開、周到な伏線に彩られた傑作ミステリー!
  • ごろつき
    -
    暴力団有栖川組の一員となった大門瞳(あきら)と倉科涼。同い年の二人は妙に気が合った。やがて、下積み修業が始まり、怒鳴られ殴られの生活に嫌気が増す瞳と涼だったが、なぜか悪の魅力に惹かれていく。だが、組は対立暴力団との抗争を余儀なくされ、二人にヒットマンへの運命が! 綿密な取材をもとに、変貌する現代ヤクザ社会に生きる若者の生態を描く傑作異色長編!(『悪友(ごろつき)』改題)
  • 夜の果ての街(上)
    -
    暴力、頽廃、死の街・池袋。この無国籍不法地帯を牛耳るミスター沈(シェン)に、柾目仁(まさめじん)たち三人の刑事が惨殺された! だが、なぶり殺しにされる寸前の女刑事・淡路悦子を救ったのは、死んだはずの柾目だった!? 数日後、〈こちら側〉と〈向こう側〉がつながり、世界は破綻を迎えるという。タンゴのリズムで崩壊の秒読み(カウントダウン)が始まった! 著者渾身のホラー問題作が登場。
  • 禽獣(きんじゅう)の門
    -
    立花春睦(たちばなはるむつ)は能楽のシテ方S流家元の次男である。彼は能楽に奥深い美を見いだしながらも、虚無を感じていた。能の世界を離れデザイン関係の会社に勤めた春睦は、妻を連れて日本海の漁村を訪れる。そこで起こった衝撃的な出来事が、二人の関係に裂け目を生み出す(表題作)。巡りくる宿命、まとわりつく情念を描いた10作品を収録。
  • 現代怪談 地獄めぐり 無間
    -
    「あ、やっぱり誰か来てる」深夜に訪問してきたのは、道端にいた異形の男――(ありがとう・ぁみ「憑かれて同じように」) 語りの名手が物語る実話怪談シリーズ第2弾! 怪談ライブでも注目される5人の手練れが、血も凍る恐怖を引っ提げて集結! 人気アンソロジーシリーズ「地獄めぐり」第2弾! クラブでターンテーブルを操る傍ら怪奇譚を蒐集するDJ怪談師・響洋平、怪談最恐位「怪凰」の称号を冠する怪談家・ありがとう・ぁみ、テレビ番組やライブの出演を精力的にこなす神出鬼没の怪談ソムリエ・いたこ28号、関西発、活躍の場を広げつつある新進気鋭の女流怪談師・深津さくら、「怪談社」書記として数多の実話怪談を世に送り出す伊計翼。 恐怖の実力者たちが魅せる戦慄の実話に、絶え間なき無間の闇に陥ること間違いなし! 著者について クラブDJ、ターンテーブリストの傍ら、実話怪談蒐集家としてクラブ怪談イベント「アンダーグラウンド怪談レジスタンス」「渋谷怪談会」「恵比寿怪談会」等をプロデュースするほか、オカルト系トークライブ、TV番組、映像作品への出演など、その活動は多岐にわたる。 山口県出身。怪談最恐位「怪凰」の称号をもつ怪談家。 MC、作家、脚本、演出、原作、ナレーションなどを手掛けマルチに活躍中。 数々の番組やイベントで優勝。 日本最大級の怪談エンタメLIVE「ありがとうぁみの渋谷怪談夜会」をO-EASTにて主宰。 著書に『レイワ怪談 新月の章』『レイワ怪談 半月の章』などがある。 YouTube「怪談ぁみ語」毎週月金更新中。 大阪府出身。 自称怪談ソムリエ、またはガチ怪談からエロ怪談まで何でもアリな怪談バーリトゥーダー。 TV番組、DVD作品、書籍、トークライブ等、各メディアで活動を展開中。 共著として「北極ジロ」名義で『「超」怖い話 超-1 怪コレクション』シリーズで執筆。超-1/2010最優秀作品賞受賞。 京都造形芸術大学芸術学部卒。 大学時代は美術と実話怪談を研究。 2018年より怪談師として活動を開始。 現在は関西を中心にイベント・メディア出演を行っている。 共著として『京都怪談 神隠し』(2019年8月)で作家デビュー。 怪談イベント団体「怪談社」の書記として怪談師が取材する怪談を記録している。 著書に『怪談社』十干シリーズ、『怪談社書記録 赤ちゃんはどこからくるの?』『怪談与太話』『魔刻百物語』『あやかし百物語』『恐國百物語』『怪談社RECORD 黄之章』『怪談師の証 呪印』ほか多数。
  • 怪談四十九夜 埋骨
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    すぐ読める!鬼才の恐怖譚がぎっちり詰まった実話集 黒木あるじ/我妻俊樹/小田イ輔/川奈まり子/神 薫/朱雀門 出/鈴木呂亜/つくね乱蔵/冨士玉女/吉澤有貴 黒木あるじの元に集う最恐の実話怪談の書き手たちが49話を書き下ろす人気シリーズ最新作! 古民家に泊まったところ掛け軸が鳴りだした。 翌朝調べると意外な真相が…黒木あるじ「かけじくのおと」、 来るものを拒むがごとく“入れない”心霊スポットに足を踏み入れた時…つくね乱蔵「入室条件」、 一枚の心霊写真が見た者たちを呪いの連鎖に引き込んでいく…川奈まり子「感染」、 祠へのお供え物を食べた子どもが迎える衝撃の結末…朱雀門出「餅のようなモノ」ほか 我妻俊樹、小田イ輔、神薫、冨士玉女、吉澤有貴、さらに都市伝説から鈴木呂亜が参戦。 繰り出される怪異の数々に焼き尽くされ、骨まで恐怖に染まっていく――。 著者について 『怪談実話 震』で単著デビュー。 「無惨百物語」シリーズ、『黒木魔奇録』『怪談売買録 拝み猫』『怪談実話傑作選 弔』『怪談実話 終』など。 共著には「FKB饗宴」「怪談五色」「ふたり怪談」「瞬殺怪談」「怪談四十九夜」各シリーズなど。 小田イ輔やムラシタショウイチなど新たな書き手の発掘にも精力的だ。 近著に小説『掃除屋 プロレス始末伝』。
  • 宵口怪談 無明
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    アパートのゴミ捨て場で見たスニーカーをその後、何度も別の場所で見る。 なぜか爪先はいつもこちらを向いていて…(「爪先を揃えて」収録) 引っ越した部屋の天袋にいた或るモノ。 その日から奇妙な夢が…「灰色のファミリー」、母を亡くした同級生が学校に連れてくる犬のぬいぐるみ。 その表情がなぜか不気味で…「みどりちゃんといっしょ」、交通事故で奇跡的に助かった祖母。 だが、何か違和感が…「バグる家族」、アパレルショップの倉庫で見つけた段ボール。 〈存在しない鈴木〉と書かれたその中身は…「『存在しない鈴木』」。隣の空室から聞こえてくる女の歌声。 謎を解き明かそうとした男は…「隣の歌」ほか。 怪談最恐戦の投稿部門として始まった実話怪談大会〈怪談マンスリーコンテスト〉から世に出た期待の新星、待望のデビュー作! 著者について 東京都出身。怪談蒐集の他、お酒、ライブ、ゲームが好きで、普段は自家焙煎珈琲豆店「南方郵便機」で働いている。 2018年より毎月開催中の〈怪談マンスリーコンテスト【怪談最恐戦投稿部門】〉で度々入賞、参加既著にそれら入賞作を収録した『稲川淳二の怪談冬フェス~幽宴二〇一八』(竹書房文庫)がある。
  • 「超」怖い話 隠鬼
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    「今日、連れて行く…」 包帯を巻いた訪問者と能面女の密談。 かくれんぼの最中、聞こえてきた名前は…(「隠れ鬼」収録) 東北の翁に採話した五十頁を超える連作「山野夜話(抄)」他、著者渾身の実話怪談! 大ヒットシリーズ「超」怖い話の執筆陣としてもおなじみ、渡部正和が放つ骨太の実話怪談集。 本家の屋敷でかくれんぼをしている最中、鬼をやっていた分家の末娘は恐ろしい密談を耳にする…「隠れ鬼」、火事で死んだ近所の老婆の霊と共生する少女。 いつも優しい老婆の顔がある時を境に豹変して…「鬼」、急死した叔母の家からある物をとってくるよう頼まれた娘。 無人の家にあがるとそこは昭和で時を止めたようなレトロな空間が広がっていて…「昭和五十八年の家」、東北の翁に採話した五十ページを超える連作長編「山野夜話(抄)」他、時を忘れてこの世の不思議と恐怖にひたれる全34話! 著者について 山形県出身、O型。2010年より冬の「超」怖い話執筆メンバーになる。 2013年、『「超」怖い話 鬼市』にて単著デビュー。近著に『「超」怖い話 鬼門』、その他「恐怖箱」レーベルのアンソロジーでも活躍中。
  • 花の嵐(上)~小説 小佐野賢治~
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    1~2巻660円 (税込)
    戦時中、そして終戦直後の混乱期を抜群(ばつぐん)の商才で乗り切り、蓄財に成功した小佐野賢治に大きな飛躍の機会(チャンス)が訪れた。東急電鉄のオーナー五島慶太(ごとうけいた)との出会いである。五島に勧(すす)められた箱根の強羅(ごうら)ホテルの買収、これが賢治にツキをもたらした。熱海、山中湖に所有のホテルが駐留米軍の休息所に指定され、膨大な家賃が支払われたのだ。賢治は次に運輸事業へ乗り出した。
  • 再会のファイヤーオパール
    -
    1巻880円 (税込)
    東京が撃たれている―― 幼い夕子は疎開先で、東京が夕焼けとは違う赤い空に覆われているのを見ていた。 終戦後、東京に戻った夕子は女学校に通い、清らかで美しい女性へと成長していった。 避暑地で知り合った御曹司との再会。彼に贈られたファイヤーオパールのネックレス。 しかし彼が本当に望んでいたのは夕子との結婚ではなかった……。 純粋に生きるが故、運命に翻弄された夕子が最後に手にした幸福とは。 あの人との出会いは運命だったのか、 それとも烈火のように燃える赤い宝石が 招いた罠だったのか――。 80歳主婦の衝撃デビュー作

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  • 暗殺都市
    -
    1巻682円 (税込)
    デパートの警備員の辺見恭平は、もともとは、要人警護を務めるSPに抜擢された優秀な警察官だった。暴走族がしかけてきた煽り運転に応戦し、怪我を負わせたことの責任をとって職を辞したのだ。平凡な生活を送っていた辺見だったが、ある日、罠にはまり、銀座のクラブホステスの警護をする役目を負わされてしまう。 数日間で終わるはずの警護だったが、思わぬ成り行きをたどってしまう――。正義感溢れる辺見は、男として生きる者としては、どのような結末に満足するのか。驚愕のラストが待ち受けている!
  • 春菊とミニ・スカートで完璧
    -
    1巻275円 (税込)
    この小説は、とても不思議な物語。もしかしたら、これは片岡流コンプライアンス問題なのかも知れません。 「ストーリーの展開とは、男と女がなんらかの関係のなかで、それまではそこになかった状況を、創り出すことでしょう」と、編集者山野夏彦が本を書いて欲しいと依頼した女性、吉川美映子は言います。この物語は、その言葉を実践するかのように、男性編集者と女性著者、そして男性トランペッターと女性ドラマーの4人の男女それぞれの関係性を対比させながら、体の関係がある、できる男女と、それがない、できない男女それぞれの関係性を描きます。描きながら。しかし物語自体は新しい状況を創り出すことはありません。その皮肉がタイトルに表れています。 底本:『この冬の私はあの蜜柑だ』講談社 2015年11月 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • フォカッチャは夕暮れに焼ける
    -
    1巻275円 (税込)
    とても短い物語の中に、入れ子状態でいくつもの想像力が重なり合う物語。 春の朝、朝食を終えた作家は、その日に書かねばならない短い小説について考えています。熱いコーヒーを飲み、窓の外に広がる空を見て、彼は他者と自分との対照の物語を思いつきます。そうして、彼が書いた「小品 1」は、想像上の女性との朝食の風景。しかも、その女性は小説の中でも想像上の人物なのです。さらに、コーヒーカップを手にした彼は、「小品 2」の着想を得ます。喫茶店に向かう彼女を、喫茶店のテーブルの向うに座る彼女を想像し、その彼女が消える物語。果たして、「小品 3」は必要なのか分からないまま、作家は更に想像するのです。 底本:『この冬の私はあの蜜柑だ』講談社 2015年11月 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • ティラミスを分け合う
    -
    1巻275円 (税込)
    ライフスタイルマガジンの編集者の日常は、目に入る全てのものが仕事に繋がって、誌面が作られていく。 藤森隆男は、20代から50代の男性向けライフスタイルマガジンの編集者です。前の日に校了してつかの間の休日。一人暮らしの彼は、トマトとソーセージ、スクランブルエッグとゴルゴンゾーラ・ドルチェでワンプレーとの朝食を摂り、サッチェルバッグを肩から斜め掛けにして出かけます。編集者の休日は、しかし半分は仕事のようなもので、ガールフレンドとの短い逢瀬も仕事と関連しています。それは月刊誌がどのようにして作られているかの一端でもあり、この小説自体が、まるでライフスタイルマガジンの特集のように上方に溢れています。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • あなたも珈琲をいかがですか
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    1巻275円 (税込)
    バーを引き継いだ夫婦は酒の時代の終わりを感じる。しかし、次に来るものは何かについて思いを馳せる二人。時代の変わり目だけに起こる、ちょっとした奇跡の物語です。 1978年の東京。キャバレーのホステスとサックスプレイヤーとして知りあった二人は結婚。男は、妻の父がやっていたバーを引き継ぎ、女は母親の惣菜店を手伝いながら、しかし、二人は、酒の時代の終わりを感じています。周囲の友人たちも口を揃えて「酒の店は終わりだ」と言います。キャバレーが衰退し、昭和のネオン街が次々と消えていった70年代の終わりの空気を丸ごと描写しつつ、では次に来るものは何かについて思いを馳せる夫婦に、悪い予感はどこにもありません。時代の変わり目だけに起こる、ちょっとした奇跡の物語です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • 山のポエジー 詩と俳句で綴る 名山に寄す山想と愛思
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    1巻1,056円 (税込)
    若かりしころ、著者が実際に登った山々に想いを馳せて綴った詩と俳句集。登山者の目を愉しませてくれる美しい山並みや自然の様子だけではなく、時には人間の命を奪ってしまうほど厳しい顔を見せる峻険な山容を、格調高い言葉で謳い上げる。登山愛好者はもちろんのこと、そうではない人にとっても、さまざまな顔を持つ山の魅力に改めて気づかされる詩集。

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  • 日常の浜辺で 認知症フロアに穏やかな時間が流れる
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    1巻792円 (税込)
    認知症は、誰もが罹患する可能性があり、家族を介護する人も多く、関心が高い。不可逆的な病として恐れや諦めのイメージが強い認知症について、専門医として患者や家族と接してきた著者が、より明るく、肯定的なイメージを持ってほしいと、21篇の詩にその思いを託す。認知症に罹患した患者、患者を支える家族たちとの触れ合いの中で気づいたこと、感じたこと21篇の詩として花開く。

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  • 大切なあなたへ~永遠の愛をこめて~
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    1巻880円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 最愛の人々への感謝の想いを音色に込めて。 美しい写真とやさしい言葉。 水晶の楽器クリスタルボウル、海の音を再現するオーシャンドラム、巫女鈴などで奏でられる神々しいほどの癒やしの調べ。 9曲入りのオリジナルCDとオールカラーの美しい写真が満載のリラクゼーションCDブック。

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  • 夏の骨
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    1巻770円 (税込)
    子ども達はまた明日も、砂浜で骨を見つける。…… 児童小説「骨とあの子とビーチサンダル」と詩童話編「夏の骨」の2作品を収録。2007年・メリーゴーランド童話塾発表作品。imayui・文(ササハラナツミ・表紙絵)
  • 夏の城
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    1巻880円 (税込)
    ひまわりが向いている方向に、連綿とつらなる、巨大な、夏雲の城。 あそこに、きっと、ぼくのなくしてしまったとても大切なものがあるんだ。   ぼくは行く。 あの、夏の、城へ。…… (2006年作品・児童小説)
  • 鬼車 二輪馬車の秘密【明治翻案版】
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    「この書の趣向、斬新奇抜にして古往今来いまだかつて他にその比類を見ざるの一大小説なることを知らるべし――」 世界のミステリー史上に輝く大ベストセラー『二輪馬車の秘密』を、原書刊行のわずか5年後に本邦初紹介した『鬼車』が復活! 深夜のメルボルン。馬車のなかで、身元不明の男が殺害された。警察の捜査は進み、犯人とおぼしき若者が逮捕されるが、事件は意外な展開をたどる…… 1886年にオーストラリアで自費出版されるや、たちまち大ヒット。世界を席巻し、19世紀ミステリー界最大のベストセラーとなった『二輪馬車の秘密』は、5年後の明治24年に『鬼車』として翻案出版されていた! 訳者は、黒岩涙香とともに活躍した丸亭素人。その名調子を、読みやすい現代かな遣いで復刻。 横溝正史による抄訳版、そして完訳版につづく、『二輪馬車の秘密』の明治翻案版『鬼車』。日本ミステリー史に残る貴重な作品が登場!【電子オリジナル版】
  • ジャーロ No. 69
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    1巻550円 (税込)
    ●新連載!:我孫子武丸「凜の弦音2」 ●ミステリー魂に刮目せよ! 連作&連載:大崎 梢、笠井 潔、近藤史恵、坂木 司、東川篤哉、前川 裕、イクタケマコト ●スペシャル・ゲスト:天祢 涼、山口雅也 ●〈特別対談in京都〉綾辻行人×道尾秀介 ●新人発掘企画「カッパ・ツー」第二期・入選作決定! ●第19回「本格ミステリ大賞」受賞記念トークショー
  • ショートショートの泉
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    1巻220円 (税込)
    モーレツ社員だ社畜の育ち「昭和もも我息子」。部屋に置かれたAI搭載のマスコットロボットが、製造元の会社のサーバーにお送った映像の中に「AIマスコット」。不意の戦争、伝説のゲーマーが徴兵で配属されたのは「ドローン操作兵」。他に「DNA」「ねこ」「かおると、かおる」「ガラスの天窓」「ぶどう」。「探偵猫マーブルの弟子」より二話、「僕ちゃん」の全五話をあわせたショートショート集。
  • 目ざめれば、真夜中
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    ひとり残業していた真美のもとに、刑事が訪ねてきた。ビルに立てこもった殺人犯が、真美でなければ応じないと言っている――。様々な人間関係の綾が織りなすサスペンス。
  • 光炎の人【上下 合本版】
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    1巻1,650円 (税込)
    時は明治。徳島の貧しい葉煙草農家に生まれた少年・音三郎の運命を変えたのは、電気との出会いだった。朝から晩まで一家総出で働けども、食べられるのは麦飯だけ。暮らし向きがよくなる兆しはいっこうにない。機械の力を借りれば、この重労働が軽減されるはず。みなの暮らしを楽にしたい――。「電気は必ず世を変える」という確信を胸に、少年は大阪へ渡り、すべての情熱を開発に注ぐ。そんな彼を待っていたのは、日本を揺るがすことになる、あの歴史的大事件だった――。
  • フェイスレス 過去のない男
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    男の前に現れたのは、死んだはずの、妻の元婚約者だった!? 人知れず二つに枝分かれした世界が生み出した恐るべき生体兵器をめぐり、男は巨大な陰謀に呑み込まれていく。一気読み必至の予測不能ミステリ!
  • 【合本版】路地裏のあやかしたち 全3巻
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    高校生の小幡洸之介は、画家である父の作品が夜になると動き出すという怪奇現象に日々悩まされていた。そんなとき、クラスメイトから 「綾櫛横丁にいる大妖怪が、そうした事件を解決してくれる」 という噂を聞き、半信半疑で訪ねることにする。丑三つ時を狙って綾櫛横丁の奥へと足を進めると、たしかに怪しげな日本家屋が建っていた。意を決して中へと入った洸之介が目にしたのは、驚くような光景だった。そして洸之介は、加納環と名乗る、若く美しい女性表具師と出会う――。 人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語。 ※本電子書籍は、『路地裏のあやかしたち』全3巻を1冊にまとめた合本版です。
  • 【合本版】招き猫神社のテンテコ舞いな日々 全3巻
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    起業した会社が倒産したため、着の身着のまま、東京の片隅にある神社に管理人として身を寄せることになった青年。都落ちを痛感しながらも、再起に向けて意気揚々と暮らし始めようとする。 ところが、この神社には3匹の猫が棲み着いていた。大きくてブサイクな虎猫と、灰色の毛玉のような仔猫2匹。実は彼らは“化け猫”だった。 傍若無人ぶりを発揮する化け猫たち。そして、それにひたすら翻弄される青年――。 どこか憎めない化け猫たちとの人間味豊かな同棲生活を愉快に描くストーリー。化け猫も、けっこう可愛いものですよ……たぶん! ※本電子書籍は、『招き猫神社のテンテコ舞いな日々』全3巻を1冊にまとめた合本版です。

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