小説作品一覧
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-【NovelJam2018秋 花田菜々子賞受賞作】アンバランスな家族。心を開けない友人。曖昧な生きづらさを抱えて過ごす主人公・新山真希は、高校三年生の夏に写真家で同い年の「little」と出会う。作品に魅了され、やりとりをする中で、ある日名曲喫茶「リトル」への招待を受けた。「家族とは家族になれなかった」人たちが集うリトルで、真希の人生は緩やかにも確実に変化を遂げていく――。家族とは何か、ホームとは何か。「誰か」との出会いを経て、自分の生きる道について考える成長譚。 NovelJam 2018秋 出場作品
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-【NovelJam2018秋 最優秀賞受賞作】坂上巧(ばんじょうたくみ)は、ある悩みを抱えていた。生まれ故郷の谷崎町と、隣町の三笠町との合併である。UR(都市飼育管理機構)の職員として橋渡しに奔走するもうまくいかず、胃を痛める日々。そしてとうとう、両町のいがみあいは物理的な合併バトルに発展する! 豆腐屋がマンションを切り刻み、重要文化財がビームを放つ。家が家を喰い、町が町を呑む戦いの終着点はどこに? 家と人類が奇妙な共生関係にある世界での騒動を描く、奇想短編バカSF。これが平成最後の大合併だッ! NovelJam 2018秋 出場作品
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-瓜二つの顔を持つ双子の紺と藍。幼い頃に両親が離婚した際、「藍のおまけ」として母に引き取られたと信じる紺は心を閉ざしてしまう。その時自分の手を握ってくれた藍だけを信じて生きてきた紺だが、中学生になったある日母親の妊娠が発覚し……。 家族ってなんだろう? 大人になる直前、身体や心の変化に戸惑う紺の感受性は、きっと誰もが味わったことがあるはず。大人の身勝手に反発する紺は、きっといつかの自分の姿。ラストで明かされる意外な真相。わたしの家族って絶対、変! NovelJam 2018秋 出場作品
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-アイドル×フェイクニュース 嘘vs.嘘で、真実を作り出せ! フェイクニュースサイトを運営しながら、シェアハウスで共同生活を送るアイドルオタクのウソ、ギーク、オマイツ。ある日、推しの地下アイドル「るべむじゃーの!」が解散するというデマニュースが、何者かによって拡散されてしまう。モラトリアムの終わりを予感しつつも、デマによって失速したアイドルの勢いを取り戻すべく「ジャスティン・ビーバーがRT!」というフェイクニュースを流すことで対抗しようとする三人だったが……何が本当に「本当」なのか、情報が氾濫する現代社会の罪と罰。誰も他人事ではいられない物語、ここに開幕! NovelJam 2018秋 出場作品
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-高校生の真知は、兄が経営するカフェで店番をしていた。そこへ常連客の朝倉和泉と、彼の父親が来店する。父親は和泉から「海外で暮らすことになった」と報告され、まだ顔も知らない息子の恋人を心配していた。「プロポーズもしてないってことか?」とあきれる父親に、和泉は「今日中には伝えるつもり」と答えるが……。 家族にふりまわされて育った女子高校生と、その義理の兄・修二。さらに恋人の和泉が織りなす、夕暮れどきの告白劇。さびしいって、なに? しあわせって、どんなもの? あなたの心に語りかける、青春系エンタメ小説! NovelJam 2018秋 出場作品
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-「わたし、センパイみたいになりたいです」 人気動画配信者MAYUが語る衝撃の真実とは 人気動画配信者MAYU。一年ぶりに最後の動画が投稿されたという噂が流れる。いつものように現れたMAYUは、「ミツハラマリ」という人物について語りだす。高校の先輩。演劇部のステージ。スポットライトに輝くセンパイの姿に一目惚れした「MAYU」は、「先輩みたいになりたい!」と強く心に誓う。翌年、卒業記念の舞台で、マリと同じ演目、同じ配役を完璧に演じきったMAYUは、その後もセンパイの後を追って同じ大学に進学。ルームメイトとして暮らし始める。おそろいのアクセサリー。双子のコーデ。仲睦まじい先輩と後輩に何が起こったのか。MAYUの「最後の動画」とは。今、その真相が語られる。 NovelJam 2018秋 出場作品
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-台湾に生まれ、日本人と結婚し、那覇に住んでいた主人公莉莉。しかし、夫は生活費を渡さず、天邪鬼の習性を持ち、妻に対する精神的な虐待……。夫婦は一度離婚し、長男が不登校の問題で、再婚復縁したものの再び離婚した。問題は、強権者の誰かが家庭裁判所の権限を越え、トリックを掛け、養育費という債務名義を奪い取った。莉莉は裁判所に訴えるが、何故か公安警察に付きまとわれる。特定秘密保護法が成立した後、共謀罪もやがて強行採決される四面楚歌の状況に陥り、身の危険を感じた莉莉は、ミステリー小説の形で事の経緯を書き記し、そのデータを保存したUSBメモリを親しい刑事に託すことになる――
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-私の川柳は 私そのものであり 私の生き様は 川柳そのものでありたい (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 千葉を代表する川柳作家・山本由宇呆の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「継ぎ足した余白に描くオレの地図」。 継ぎ足した余白に描くオレの地図 擦り切れた辞書を棺へ入れてやる 俺の人生オレのオプションです 諸君 終活のタイムアップを押し戻し パソコンへ向かう八十路の野獣の眼 喋りたおした女子会の大ジョッキ 場所選ぶようでは勝利者になれぬ
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-川柳とは、呟き、疼き、囁きを聞き逃さず伝える心のマイクである (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 栃木を代表する川柳作家・柳岡睦子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「いい町だみな石垣の顔でいる」。 くちなしの花が笑った誕生日 ホッチキス今日の綻びとめておく 両の眼を閉じると見えるものがある 同じ花咲かせ隣と助け合い 目玉焼まだ目があかぬ日曜日 手打ちそばすこうし姑に近くなる 耳のある壁目と口も欲しくなる
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-川柳は冷めてもおいしいだし巻き玉子 (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 京都を代表する川柳作家・森田律子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「柱状節理にべっぴんの足跡」。 はじめましょアルデバランのあたりから 黒猫よ海岸線をかっとばせ どれ程の未来か桃を剥いている ちょっと桜で深爪の夜である おくれ毛が触れたら消えてしまう沼 根に持っているので三角に包む 13ページにはさんであった息
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-人間万事 塞翁が馬 小柄で病弱だった私がここまで長寿を授かるとは思いませんでした。有難いことです。 (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 福岡を代表する川柳作家・森園かな女の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「杖を手にしても逢いたい人ばかり」。 杖を手にしても逢いたい人ばかり いただいた愛ささやかに恩送り 八百万の神と仲良くする日本 碌でなしだけど私の知恵袋 物識りも孫の質問には怯む もみじマーク外して老いの恋プラン 移り気へ春のメニューが多すぎる
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-人を謗らず。後ろ指はいつか跳ね返ってくる。 (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 静岡を代表する川柳作家・望月弘の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「熟したら柿は静かに落ちていく」。 日の丸を上の戸棚に入れ直す 限界の村へ無策の陽が昇る ロボットに挨拶状を出してある 宇宙から来た石ころは頭が高い 方言で話して親子だと思う 神様が躓く石は除けてある 初心まだ賞味期限が切れてない
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-川柳は 一境両状を旅する戦士 笑いを突き抜けると涙をこぼし 涙を断って花野に遊ぶ 研ぎ澄まされる柳魂は この一境の闇に生まれ出て やがて 生への呼吸をせわしく刻む 我が生まれつきし血潮を鼓動に秘めて (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 山梨を代表する川柳作家・望月鵞山の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「反骨の釘九条に錆びて利き」。 かな文字の投書涙の体当たり 置き去りの風に研がれる子の木馬 秀才にジョークの骨が噛みきれず 焦げ飯の底おふくろの喝がある かくれんぼ鬼もあしたを見た夕陽 正論の太刀権力は苦笑のみ 眼帯を外す覚えてますか 風
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-てにをはの深さを習い怖さ知る (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 大阪を代表する川柳作家・村上直樹の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「雲ふわりいいなお前は風まかせ」。 あこがれは喜寿白髪で舞うワルツ 朝な夕な眺める山に嘘はない 青空へ声の限りにバカヤロー 犬掻きでゆったり好きに生きてきた えいやっと跳んだら見えてきた明日 押せば青こぼれてきそう五月晴れ 俺お前会えば十五の雲が湧く
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-飾らない本当の自分が出せるから気持ちがいい。 ペーソスのある川柳に出会うと胸がきゅんとなる。 真実を追求することで、よりよい生き方に繋がっていく気がする。 (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 大阪を代表する川柳作家・三村舞の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「猛練習テニスボールに紐つけて」。 眠れない深夜どこにもない逃げ場 気がつくと物干し台に立っている 食事することも難儀なことのうち インターフェロン七十二週闇続く 治療すむまではどんどん抜ける髪 鬱病も副作用だと言われ 鬱 針の先使い回しの注射針
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-川柳を詠むためには、観察する力と表現しようとする思いがあれば充分である。 観察する対象は、自己の内面世界を含めた森羅万象である。これをすべて詠もうとすれば、擬人化は便利なツールとなる。 なぜ表現したいのか。それは、自分が存在し私が私であることの証しになり、カタルシスの快感が得られるからである。 (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 栃木を代表する川柳作家・三上博史の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「裏表あって私が立っている」。 ラグビーボールホイホイホイと逃げ回る みんな賛成結果はみんな無責任 文化とは国が決めるな文化の日 ゆるキャラの元祖軽トラだと思う スコップはお尻で仕事させられる ピーマンの凹み具合にある色気 煩悩をうまく収めた頭蓋骨
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-「視野無限」(「橘高薫風川柳文集」より) 川柳のノートの表紙に書いていた言葉です。 題が出されたとき難しいなあ、こんな題で作句ができるのかと不安になった時、ミクロの目で、宇宙の目で、曲線で、直線で視野を広げようと心掛け、「継続は力なり」と自分を叱咤激励しています。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 富山を代表する川柳作家・増田紗弓の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「サウンドが聴こえてきそう蕗のとう」。 ほどほどの雪なら好きな北陸路 雪山の晴れの魅力に住み慣れる 息災でいたかと雪を払い合い 雪の峰拝めば湧いてくる力 雪の白宥めることも知っている 四季咲きのバラをいたわり雪払う 雪の日は炬燵と本と酒も友
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-わかりやすく、誰にも楽しめる川柳の世界を作りたい。 佳句佳吟一読明快いつもの世も(近江砂人) 背伸びさせるな やはり野に置け五七五(原句 滝瓢水) (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 茨城を代表する川柳作家・本荘静光の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「じっくりと読む筈だった資源ゴミ」。 平均寿命越えアディショナルタイム 冥土への一歩それでもよい年に 締め切りに追われてリズムつく暮し 年をとり過ぎたな断つか恋心 十戒をいくつ破って冥土まで 地獄極楽三途の川に賽を振る おまけ人生でも試す人間ドック
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-言の葉は 生き物 侮ってはならぬ(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 徳島を代表する川柳作家・福本清美の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「出産の神秘カメラも息を呑む」。 薔薇色の灰になるまで恋をする 車椅子ふたつ夕陽の中にいる 登頂の汗雲海に溶けてゆく 完熟の夕陽キリンが食べている 新樹光煌めく朝に祖母となる ふるさとの川になるまで青を溶く 結願の鐘秋空を突き抜ける
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-川柳は喜怒哀楽を受け止めてくれるものであり、 救ってくれるものである(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 広島を代表する川柳作家・弘兼秀子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「見捨ててはいないと天は晴れてくれ」。 足音は春の予感を響かせる 沈黙の長さの中で選る言葉 旅立ちの空の青さを焼きつける 見捨ててはいないと天は晴れてくれ 催促へ疑いもなく打った点 イントロはああ青春を引き寄せる 一本の光惑いに降りてくる
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-川柳は人の心を若くする 川柳は世界を見る目広くする 川柳に心動けば世は変わり 川柳を皆が作れば世は平和(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 神奈川を代表する川柳作家・平松健の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「川柳は人の心を若くする」。 別々の意味に解釈する合意(条約) 蜜月に合い鍵持たぬ日と米(鍵) 基地移転我慢比べをしてるハト(比べる) 外相は外交に先ず苦労する(苦労) 脇役で良いから欲しいのはポスト(脇役) マニフェスト鎧半分切り取られ(マニフェスト) 神様も仕分けしている初詣(初)
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-川柳とは私がこの世に存在をした証しである。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 大阪を代表する川柳作家・平井美智子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「一匹の美学 一途に月を追う」。 あっちむいてホイ指は淋しい方を指す 淋しい人の淋しい嘘に貸した耳 抱いていてあげる涙がとまるまで ジワジワと私を襲う液状化 軟らかいもので挟んでおく昨日 眠るには少し足りないお湯の嵩 死にたかったり生きたかったりややこしい
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-言葉で遊ぶのは楽しいけれど、はしゃぎまわってはいけない。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 奈良を代表する川柳作家・ひとり静の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「海の鳥空の魚とわたくしと」。 猫舌にないしょばなしは禁止です お邪魔にはならないポだと思います 古代文字フランスパンという長さ 果てしない顎に見とれているこの世 やる気だねまるでタコ足コンセント 耳貸してもう素数には戻れない 日本晴れ空もわたしも嘘っぽい
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-川柳は、血である。 まさに血である時、作者そのものの声となる。 血は廻り、継がれ、川柳の大河となった。 わずか十七音―その中に流れる血によって、 ニンゲンを 社会を そして、作者自身を捉える。 三笠―三柳―一泉という生物学的なDNAを超え 川柳という血の池で産湯をつかってしまった。 血の池へポチャン 蛙の子は蛙 という二十代の自分の句に縛られてしまったが、 川柳260年の血を私は誇りとともに背負ってゆく。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 東京を代表する川柳作家・尾藤一泉の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「すこしつかれてあたたかい色になる」。 納棺の儀からころがる種子ひとつ 灰よせの ころりとひろう阿頼耶識 しるべなき亡父のしらべにしばられる 父の血ちりちり唯識の器 足跡の途切れ 枯野に灯を探す すこしつかれてあたたかい色になる 小便の多寡哀楽を噛みしめる
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-川柳は思考の足跡 先達たちより脈々と言い継がれてきたように“川柳=人間”に尽きる。人間の人間たる所以はその思考にあり、川柳作品はその一歩一歩にほかならない。さりとて足跡のほとんどは消える宿命にある。 それでも「たかが」と「されど」川柳の歩みは決して止まることはない。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 青森を代表する川柳作家・濱山哲也の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「おっとっとおっととっとと生きている」。 スタートライン棒一本ですぐ引ける 幸せは押しボタン式信号機 雪道の足跡これがわたしです キラキラと海の話をする 滴 独りじゃない肩にとんぼが止まってる うんざりの中で探している砂金 まあまあと今日もマリモは緑色
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-ひとつの事実から想像力を広げて自分のこころを知りペンを持つ そして、いつも一所懸命であれ(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 島根を代表する川柳作家・長谷川博子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「白い皿笑顔が透けるまで洗う」。 母の血を辿れば小さな漁師町 桃の木は一本もない桃通り 白髪になったきく組さくら組 ゆきこんこ生家は人の手に渡る 喪の家の畳を月の影が這う まぼろしの祭りが見える木の根っ子 太陽を掬う大きな夏帽子
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-川柳に師なしされど会う人みな師なり(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 広島を代表する川柳作家・野村賢悟の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「花曇り逢いたい人はもういない」。 にんげんのせいで地雷を踏んだ象 ほうろくの中で衝突する意見 本気度を秤にかけている踏み絵 日の丸が好きになれない二等兵 金魚鉢洗い我が家は喪に服す 九条へ喧嘩しないと書いてある 安倍さんは戦争すると寂聴尼
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-川柳は私。私が元気だと句も凜とするが、 私が弱気の日の句はよろよろになる。 そこで、一日一回、すべてよくなる、 これからいいことがある、嫌なことは考えないと、 私自身を励まし、更に、人さまと私を比較しない。 かけがえのない今日一日、元気な句を書き、 句と励まし合って暮らしたい。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 神奈川を代表する川柳作家・二宮茂男の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「燃えて生きその日その日のありがとう」。 朝飯がうまい日もまた老いていく 穴あいたポッケで夢を握ってる あのバカがバカがと酔って子の自慢 ありがとうだけは忘れぬ日を重ね 飴で伸び鞭で曲がった若木の芽 雨の日が十日突然日本晴れ ありそうでない老妻の隠し味
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-句は作るものではなく 魂から体温のあるまま産むものである(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 大阪を代表する川柳作家・西美和子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「仲人が結んで神がほどく縁」。 オイと呼ぶああ妻の名を忘れたか 出張の夫の布団も敷いて寝る 平凡な顔で会うたび名を聞かれ 息白しそろそろカニが旨くなる 山を這う霧に足首つかまれる 大阪の女でアホに成りきれる 泳ぎ覚えた川は心に澄んだまま
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-川柳に助けられたこと数多。 川柳は恩師であり、我が子でもある。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 宮城を代表する川柳作家・西恵美子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「人を待つ人が桜を待つように」。 炎を熾し炎を鎮めては生きている あの時私は掌中の砂だった 父を乗せぽんぽん船がゆく薄日 玉子酒とろりこの世の真ん中で 一枚のハンカチにある干潟 幕間になって手違いだと気づく カチンコの澄んだ音色や誕生日
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-ライフ イズ ポエム 川柳もまたポエムである。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 福岡を代表する川柳作家・中山仁美の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「今生のシテをとことん舞い終える」。 日めくりのその日その日を旬にする 夢売りがこぼして行った夢拾う 一日一善心に小さい虹を抱く さわやかに第二志望で生きている 四捨五入すれば幸せ組にいる 喝采は無いが真っ赤なバラを買う 人間に生まれて夢を見ています
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-量は質を呼ぶ スポーツや絵画の世界でよく使われる言葉であるが、川柳界では「多作多捨」がよく使われる。 一方で「下手な鉄砲も数打てば当たる」という見下げた言葉もある。川柳作家を目指す皆さんに言うのは憚られるが、浅学のわたしにはピッタリと実践している言葉である。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 山口を代表する川柳作家・富田房成の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「不離不即うすむらさきの中にいる」。 不離不即うすむらさきの中にいる 愁眉が開いてまた時が流れ出す 洗われて洗いやさしくなってゆく あの虹を抱く山裾に君が住む 活きているフリーハンドで引いた線 明日開く花に踏まれた痕がある 糸口が見つかるまでは剥ぐキャベツ
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-ウイットに富む明るい句が好きだ 風刺や皮肉の効く句に出会いたい 心の襞を揺さぶる句にも魅せられる そんな句を私も作りたい 自由に思いのままを綴ってみたい(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 徳島を代表する川柳作家・土橋旗一の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「年収に触れず職種は農と書く」。 叱られてそれでも好きなママの膝 着飾ったママが主役の入園日 見送りの笑窪がパパのエネルギー 群れたがるメダカにもいる変り種 ポケットに夢見る獏を飼っている ヒューズひとつ直しもできぬ文科系 助手席の笑いが睡魔追い払う
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-川柳に入口はあっても出口は無い。 壁はあるが左右へ奥へどんどん拡がっていく。 立ち位置をしっかり見極めながら進むのみである。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 千葉を代表する川柳作家・津田暹の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「枯れ葉さらさら明日考える明日のこと」。 皇室はいいなと思う那須葉山 マニュアルが無くても桜咲いて散る 雑草の種に大らかなる大地 這い上がる勇気を呉れる壁の蔦 ガーデニング心の中にしたくなり 不揃いの蜜柑ジュースに化けて出る ささやかな抵抗ぎんなんが爆ぜる
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-七転八起 転んでもころんでも起きあがる 人生も川柳道もまた同じ 川柳への心意気をずっと持ち続けたい(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 宮崎を代表する川柳作家・主税みずほの渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「神様の正面でするギブアップ」。 魂はなべて陽のさす杜をむく さわやかに父の墓標の一行詩 メルヘンの世界そろそろ母の舟 カラフルな指先にある千の傷 背伸びした愛はもともと負の予感 大人への入り口があり娘去る 独り居に決断せまるなごり雪
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-川柳という文芸にかかわっていまを生きる。その中に生活実感をともなう生きがいが生まれる。 表層ではない、人間存在の根幹にかかわるところまで掘り下げる川柳の追求こそが、文芸を通しての自己実現につながるものといえるのではないか。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 和歌山を代表する川柳作家・たむらあきこの渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「乱調も足さねば生が錆びてくる」。 きみの告白がきのうの靄になる 行間を読んでもきみが拾えない 安い神を買うこともある水たまり 過去ばかり出しては媚びてくる日記 きのうの穴でてくる神か虫なのか やがて堕ちゆく独りに炎える夏の風 石のほどけるまでを独りの旅にいる
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-句は自己主張である。 不可解な句は読む人への誤魔化し、 素直な句は読む人への優しさだと思う。 大衆もその句を理解できる句であり、 普遍文学でありたい。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 佐賀を代表する川柳作家・田原せいけんの渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「万華鏡虚飾の世界覗かせる」。 万華鏡虚飾の世界覗かせる 喜怒哀楽メリハリつけて生きている 原寸のままで見せたいお葬式 ブレンドがよい珈琲も人間も 忘れるから頭がパンクせずにすむ 痛恨の極み弔辞の嘘を聞く 核のある国に平和は訪れぬ
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-川柳に 照らされながら 生かされる (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 広島を代表する川柳作家・田辺与志魚の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「逃げのびてラストシーンの中にいる」。 中ぱっぱ母は享年九十二 人情を絡めて焦げたフライパン よく笑う顔に馴染んだ丸い鼻 ちょっと目をはなせば影が太り出す 真っ先に動いていつも損をする 手の届く範囲で五欲飼い馴らす 欠点を隠して蟹の横歩き
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-いい川柳を 作るには いい人でなければ ならない(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 愛媛を代表する川柳作家・田辺進水の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「生きているだけで交響曲になる」。 やがて神がトレードに出す青い星 巻き付いていたのは十字架の尻尾 満点の夫婦ひとりは五十点 湯加減がぴったりこの人に決める 婚活も佳境シオマネキの右手 三界をゆらりゆらりと駱駝の背 悠久の風とひとつになる駱駝
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-期待に違わず、 しかし、予想を裏切る――― そんな句を作っていきたい(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 青森を代表する川柳作家・高瀬霜石の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「楽しいに決まっているさ曲がり角」。 ニッポンの朝よテレフォン・ショッピング 暗算ができなくなった消費税 未来永劫上がり続ける消費税 全国津々浦々――活断層 カタカナで書くと悲しくなる地名 地震には負けない地震国である ときどきは逆さまに貼る世界地図
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-退屈をする暇がない五七五(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 神奈川を代表する川柳作家・妹尾安子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「この道で良かったアナタにも会えた」。 そこらじゅう打楽器にする父の酒 戦友に出会えたかしら黄泉の父 ガソリンを満たして降りる親心 贅沢を知らない母の良い笑顔 ビンタよりこたえる母の忍び泣き こんなこと母の苦労に比べたら 一つしか無くても母は呉れたがる
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-わずか十七音で長編小説にも負けぬ ドラマが詠める川柳は、人生の応援歌です。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 愛知を代表する川柳作家・鈴木順子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「夢心地の君へびっくり水を差す」。 本籍へ出せぬ手紙を書いている 寒かった事だけ覚えてる別離 弁当を隠して食べた日の涙 金平糖やっと妹泣き止んだ 紙風船あの時母は泣いていた ご飯だよそんな絆に支えられ 私にもあった青りんごにエール
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-川柳とは人間を5・7・5の17音字で詠う、 エッセイのようなもの。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 北海道を代表する川柳作家・鈴木厚子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「愛はしなやかにあなたへループパス」。 愛はしなやかにあなたへループパス まあるくまるくまあるくなあれ言霊よ 笑ってるあなたの側の風が好き 何があっても幸せそうな顔をする 常備薬愛と涙とことだまと 四季巡る女をすこし衣更え 話そうか時効になったあの話
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-川柳は頭のスポーツ! 脳の活性化に、 よく読み、よく知り、よく作る。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 新潟を代表する川柳作家・菅沼匠の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「雑音を遁れて咲いた水中花」。 新人と古参仲良く混ぜご飯 二世紀をハチ公生きて変わらない ここ掘れワン掘れば掘るほどボロが出る 石が浮くやはり褒められたんですか おみくじに一喜一憂雑魚の群れ 雑音を遁れて咲いた水中花 突き出せば妥協しやすいトコロテン
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-それぞれの味を纏って連なる川柳の山々。 中でも魅力を秘め険しく聳え立つのは、 ナンセンス・ユーモアの山。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 鳥取を代表する川柳作家・新家完司の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「あきらめたとき美しくなるこの世」。 手を上げて渡るだあれもいない道 誰ひとりきづいてくれぬひとりごと 霧が出て街は水族館になる さくら咲く今は死にたくない季節 自転車に春の空気を入れてやる ともだちを数えて歩く花の下 花の下にっぽんじんは靴を脱ぐ
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-川柳とは山登りの如し 山は無言喜怒哀楽を包み込む 人生の歩みと同じ山歩き 山ひとつ越えると次の山が見え(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 富山を代表する川柳作家・島ひかるの渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「生きてゆく力となった山がある」。 御来光富士から拝む古希の夏 生きてゆく力となった山がある 越した山数え今年も十二月 ふる里へ移り余白に色を足す 丸薬の恋しき父の仕事場よ 売薬の紙ふうせんにある情け ササユリに父想い出す山歩き
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-川柳とは、十七音に思いの丈を凝縮して 「心」や「魂」を表現する一行詩である。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 愛知を代表する川柳作家・柴田比呂志の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「ふるさとの空は限定品だろう」。 花切手貼る日のくるぶしが軽い コーヒー香るほどの贅沢 椿咲く また逢えるいつかの町の始発駅 手品師が哀愁というハトを出す 花見酒魚眼レンズの底で酔う トロッコの何か淋しい人に似て 遊園バスに乗ると海からくる匂い
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-呑むもよし 遊ぶなおよし ほどほどに やがてに練れよ 身と心 これは川柳ではない。しかし、私が二十歳になった時、父がハイボールを作ってくれながら、手渡してくれた一句である。時々脱線はしてきたけれど、いつも頭に残っている父の有り難い言葉である。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 東京を代表する川柳作家・佐藤朗々の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「黄昏れた顔は似合わぬエンマさま」。 喜怒哀楽全て神サマ仏さま 気を鎮め硯の海に浸す筆 こりもせず旅と酒とで午の年 遠くても逢えば心が通う仲 火傷などたまにはしたくなる元気 ナベと釜三畳一間から歴史 たらいまわしされて電話に出てるトゲ
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-川柳とは自己変革の歴史であり それは主に風刺短詩である。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 岩手を代表する川柳作家・佐藤岳俊の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「雪が降る二人で生きて行けと降る」。 白鳥が来ました稲株掘っている 核を持つ国が核兵器を怖れ 大衆の田螺は今も泥を這う 核兵器禁止反対被爆国 叩かれて木魚故人の声になる しゃべりだす土偶の声を待っている カタツムリきっと走っているんだね
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-私の川柳は紛れもない分身である 理想から無様な私の総てを、投影している 時に綺麗に飾り、時に屈辱挫折を詠む 競吟に阿ることなく、淡々と詠む 私の心を通して、ほろり吐き出す一行詩である(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 富山を代表する川柳作家・坂下清の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「微酔の頃思い出す休肝日」。 手習いに秘かに期するところあり 母の味見事に継いだ妻がいる 爽やかにつかず離れず毬の栗 世の憂さを飲み込んでなお蒼い海 大寒に命ふるわす芽吹きあり 微酔のバンザイ響く上り線 恩なんて死語と言いつつ返し待つ
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-川柳は本音の私(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 東京を代表する川柳作家・後藤育弘の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「プライドをはがすレタスの葉のように」。 飼い主が見えずうっかりいじめかけ 誇ってた勤め先今傷となり ペットだと思えば楽な俺の世話 音声を変えてもなまり変えられず 客一人でも説明はガイド調 スイングをこっそりしてる警備員 質屋さん保管良いのでまた頼み
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-川柳とは何かを考え続けることができるのも、 川柳の楽しみの一つである。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 大阪を代表する川柳作家・桑原道夫の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「うつくしく強く地球を蹴る遊び」。 あけがたの街灯の灯は昨日の火 街灯の照らす範囲を舞う雪よ 冬のベンチ人が通ると人を見る 満開の桜のなかの電線や うそ寒くなるまで公園の花見 さくらから去ってさくらを振り向かぬ 壺焼きに砂の混じれる団欒や
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-赤ちゃんは みな天使 お父さんお母さんの 愛を信じ 家族たちの愛に 包まれて生まれた すくすく伸びる ひとりひとりが 五七五の種を撒き 川柳と共に育ち 苦を愉しみに変え 涙を笑顔に変える こどもは 日々に育つ宝 川柳も 共に伸びる宝 みな元気よく 健やかに(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 福島を代表する川柳作家・熊坂よし江の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「とつきとおか神にいただく呱々の声」。 胎動の強さ明日には花となれ 身ごもって夢描く画布の無限大 とつきとおか神にいただく呱々の声 天を衝く産声家系図が伸びる ぎゅっと掌にちちははの愛握りしめ 無影灯無垢の絆を光らせる ふわふわの五体祝って射す朝日
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-自分と向き合うためのエッセンス その日そのときの思いや行動を言葉で編みつづけていくための―。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 青森を代表する川柳作家・北山まみどりの渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「笑うから奥へ奥へと通される」。 告白が済んだらモネの絵で眠る 想い出を抱きしめてやる芽吹くまで 離れても一緒にいても蛇行する したたかなブーケになっていく途中 真っすぐに歩いて見えぬことばかり いちまいの空です辿りつく先は 待つことは美徳でしょうか罪ですか
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-根底に人間愛を (1)根底に人間愛を…愛あっての喜怒哀楽。機微であり、同時に他人や草木、万物への愛の表現を込めて創りたい。 (2)個性と品格を…その人らしい、自分らしい内面性、主観性を重んじ、同時に品格と文芸性ある句を創りたい。 (3)一元的、説明的ではなく…多元的な広がりと深みある句を創りたい。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 石川を代表する川柳作家・北村幽犀子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「玉子の曲線を人が割り続け」。 おやまあアレッくるりコソコソすたすたすた おほほほほコロコロアハハハわはははは でもしかし だからといって そうとしか ポッカポカかんかんハラハラひゅうひゅうひゅう トントントンどんどんガタガタバリンバリン これだけは きっとそうだよ もちろんさ 優しさがまぁるい風を呼び起こす
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-人と時代へ据えるまなざし。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 群馬を代表する川柳作家・河合笑久慕の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「ヒトゲノム俺はやっぱり俺である」。 ヒトゲノム俺はやっぱり俺である ドン・キホーテ川柳という武器を持ち 川柳に袖を引かれた曲がり角 木の椅子の温みに森へ誘われる 花の影俺を見ている俺がいる 遺伝子のきしみが響くピンセット 題名があってうなずく抽象画
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-川柳の海を クロールで泳ぐひとがいる バタフライで泳ぐひともいる 川柳の海を ぼくは犬かきで泳いでいたい (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 鳥取を代表する川柳作家・門脇かずおの渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「毒のあるさかなと祝う誕生日」。 鉄棒にとびついてみるお正月 いい風呂でお花畠になってゆく 眉間から生まれたものを茹でている 空が墜ちないか見張っているバケツ 大河に映るちっぽけな顔ひとつ 月の出が遅くて月を釣り上げる 日没や縄の電車は縄になる
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-起承転結 どう咲いてどう散るか 深く静かに火種抱く(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 大分を代表する川柳作家・小代千代子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「ぶり大根ことこと煮込む私も」。 十三夜今宵いのちを横抱きに 十五夜の月には百の選択肢 満月もやがては欠ける人も世も 高い高い山へ登ってゆくおとこ 長い長い橋を渡ってゆくおんな たましいを洗うとうすい涙色 ずぶぬれに濡れて明日が見えてくる
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-今、川柳家は句会などで、鎬を削る如く人間の生き様を具現化し世に投影している。そうした人々はその作品に於て、十七文字には拘束されつつも巧みな穿ちのある言の葉を用い、社会の有り様を捉えて創作しているようだ。そしてその芸術面に於ける功績は、恐い事の横行する新世紀の世界でも、我が国土に聳え立つものが有るかに思える。私もこの世に生きて、この“かわやなぎ”の魔に触れ得た事を、一つの喜びとするものである。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 群馬を代表する川柳作家・荻原亜杏の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「甦る剛き想いの失せはせず」。 川柳という部屋の鍵父は開け 川柳に生き川柳に終えた父 気高さも顕わになって父の老い 疑問符へ父の高志を悟らされ 父の手が濡れていたので拭いてあげ 利く方の手で父ヒゲを剃ってみせ 饒舌の笑わせる父かつて父
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-川柳は癒し 川柳は日常の喜怒哀楽を詠います。喜と楽、「喜び」と「楽しさ」は二乗、三乗に増えて膨らみますが、怒と哀、「怒り」と「哀しみ」は川柳に詠むことによって、加減乗除の「減」と「除」となり、だんだんと小さくなっていきます。気持ちの中に楽しさが増え、悲しさが減れば、人生を豊かにポジティブに彩ってくれます。川柳文化、川柳言霊の不可思議です。癒しの森で学び、楽しみましょう。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 茨城を代表する川柳作家・太田紀伊子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「力点をどの辺に置く余生の図」。 蹴っ飛ばす石も見つからない都会 打ち解けてからの敬語が減ってくる 人形は踊る電池のある限り 散ってから仲間を増やす花筏 孫の成長ノックする部屋ができ シャワー室には似合わない浪花節 追い越した時から次の的になる
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-題詠だけの句会つまらぬ 居酒屋にても吟行のうち 嘘も方便法螺も愛嬌 上等ならば旨い佃煮 寄り添うならば成り切りも善し 大きなお世話しては後悔 敵に頭を掻かす時事吟 偶に煽るが危害与えぬ お奨めしてもしない強要 裾は分けるが袖は振れない 選は様々恨みっこなし 自ずと違う評と解説 短い曲を選ぶカラオケ 歌も話もまず聞き上手 表現者たる責任と自負 大器晩成夢は捨てない(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 東京を代表する川柳作家・植竹団扇の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「原発はゼロ尿酸値は8以下」。 葵とも菊とも縁のない家系 赤信号みんなで渡るから怖い 跡継ぎができて安泰ジャパネット 網棚に載せるとやがて不審物 ありのまま報道すると誤報です 会わぬまま別れることにした鰻 イケメンの武将の顎が頼りない
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-川柳とは親友であり悪友である。 いつもそばに居てくれ、私のあれこれを知り尽くした顔をして居座る。でも、時々その存在が鬱陶しくなり、離れて息抜きがしたくなる。川柳は素知らぬ顔をして待っている。そしてまた、ああだこうだと揉めながら、濃い時間をたっぷりと一緒に過ごすことになる。 ありがとう。腐れ縁かもね、川柳。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 東京を代表する川柳作家・井手ゆう子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「大笑いしよういつかはしぼむから」。 深い傷人に見せたくなる真昼 ヒトだけがまだ続けてる別れ歌 排水口あきらめながら潔く シリウスに尋ねる奴は元気かと レモン腐る孤独死なんか怖くない 感情線爪弾きながら冬ごもり 幼な子はちひろの色で駆けて来る
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-川柳は「元気の素」 川柳を趣味とする元気な後期高齢者の方々を見て、肖りたいと思う。高齢化が急速に進む中、国に依存することなく、自助努力で充実した人生を過ごしていきたい。社会に高くアンテナを張り、柳友と交わり、より良い作品作りに挑戦することは「元気の素」と信じている。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 愛知を代表する川柳作家・荒川八洲雄の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「天高く白紙で君を抱き締める」。 天高く白紙で君を抱き締める 触れてくださいきっと私を好きになる 志高く東京駅に立つ 悩みごと心の留守が顔に出る 大の字で寝てるやましさ無いらしい 光陰や色香漂うのは瞬時 百冊の本よりプロのアドバイス
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-川柳には「川柳味」がないといけない。そして、 (1)オリジナリティー(独創性・新鮮さ)、 (2)リアリティー(真実性・迫真力・本質)、 (3)シンプリシティー(簡素)、ディグニティー(品位・格調) が必要である。 (柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 大阪を代表する川柳作家・天根夢草の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「おばあさんにまだ惚れているおじいさん」。 病むひとに少し似ている酔芙蓉 テレビジョン両目が均等に疲れ 梅干しのすっぱさにさえ差異がある きっちりと台車の上に乗る柩 焼かれたら終わりもったいない柩 さまよえるお骨上げからもれた骨 焼香の感触残る指の腹
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-川柳はウガチである。 常識のメガネを外すと、真実が見える。 それを詠むのが川柳であり、ウガチである。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 東京を代表する川柳作家・阿部勲の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「ほろ酔いがいい人生の酔い心地」。 改憲のアクセルそっとそっと踏む(アクセル) 記念日をどもって妻に叱られる(あやふや) 五時からの自前の声がよく笑う(息抜き) 息抜きを指にさせないスマホ病( 〃 ) 金の卵割ってしまった愛のムチ(勇み足) 改革のトゲに弱者が狙われる(痛い) 日中へ旗色を消す星条旗(板挟み)
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-(輪廻転生) 八年前から自分の雅号に、四代上の先祖の名前を語ることにした。 このインパクトが強い『熊四郎』の名に恥じないよう川柳道を全うしよう。喜んでもらえたら、自然と私の守護神として見守ってくれると信じている。 先代「熊四郎」は明治25年死去、私は昭和25年に誕生した。 この25年という年号にも(輪廻転生)を感じています。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 島根を代表する川柳作家・熱田熊四郎の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「柱になれるか試し斬りをされる」。 柱になれるか試し斬りをされる 草臥れたオッサンぐっと缶コーヒー サンバのリズムで不燃物を燃やす 神ってた羚羊の足なでてやる 忘れずに精霊達もバトン持つ ときめいて許容範囲を越えている 毛も毛穴も戦う意志を見せておく
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-川柳は人間を詠む、と言われているので、 いつも好奇心を持って生活することが大切。 たくさん作って、たくさん捨てる。 多くの人の佳句をたくさん読む。(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 福井を代表する川柳作家・浅川静子の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「言える時たくさん言おうありがとう」。 言える時たくさん言おうありがとう 赦しあいきょうをまあるく温かく ふる里は川底にある胸にある 不揃いが店では買えぬ母の餅 落書きを消して机よさようなら 職を辞す背もたれだけの椅子をなで 麻痺の指のばして姑の爪を切る
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-川柳を続けるな 川柳を離れるな 原点を守り 新たな変化を遂げる(柳言より) 短詩型文芸界に燦然と輝く、ベスト・オブ・ベスト川柳! 47都道府県から川柳界を代表する最精鋭の第一線作家による柳言と秀句集、圧巻の川柳作家ベストコレクションシリーズ200。 群馬を代表する川柳作家・秋山春海の渾身の作品群! 本書のサブタイトルになっている作品は著者の代表作「風狂の男一匹野点傘」。 風狂の男一匹野点傘 麓から茶が届かない野点傘 野点傘寅さんの席空けておく 風の海花の小波野点傘 花入れは天下御作の野点傘 源氏名の客で溢れる野点傘 見送りは月登るまで野点傘
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-世界で、日本でベストセラー。 歴史の謎に科学で挑む、米国国防省内の機密組織〈シグマフォース〉。 ヒットシリーズをまとめて読める超合本版・第3弾。 ギルドとの長い闘いを終えた〈シグマフォース〉に最大の悲劇と危機が訪れる! シリーズを繋ぐブリッジ・ストリーの短編、外伝シリーズも収録。 新世紀編 [収録作品] ■シリーズNo.8 チンギスの陵墓 謎の組織〈ギルド〉との長い闘いを終えた〈シグマフォース〉。 だが、休む間もなく新たな脅威に直面する。 彗星の尾に接近した軍事衛星が地球に墜落するが、その衛星から送られてきた最後の画像には、廃墟と化したアメリカ東海岸の“未来”が映っていたのだ……。 ■外伝タッカー&ケイン シリーズNo.1 黙示録の種子 “人”と“犬”の種を超えた深い絆で結ばれた元米軍大尉と軍用犬――タッカー&ケイン。 彼らは、世界各地を放浪しながら〈仕事〉の時に備えていた。 ロシアでのある仕事を終えたところに、 〈シグマフォース〉のペインター司令官より“仕事”の依頼が――。 一人の製薬王の亡命の手伝い……だがそれは、人類の存亡を賭けた冒険の始まりだった! ■シリーズNo.9 ダーウィンの警告 我々は、ここに来るべきではなかった……──チャールズ・ダーウィン 南極大陸から〈第六の絶滅〉が、今、始まる…… ダーウィンが進化論の発表を遅らせてまで、夢中になった発見とは何か? ■シリーズNo.9.5 ミッドナイト・ウォッチ シリーズとシリーズを繋ぐブリッジ・ストーリー。 第4弾は、〈シグマフォース〉のコンピュータにハッカーが侵入。コワルスキと新メンバーがその危機に立ち向かう。 ■シリーズNo.10 イヴの迷宮 〈聖なる母の遺骨〉が示す、人類の叡智の根源とその未来── なぜ人類の知能は急速に発達したのか? 〈シグマフォース〉VS 中国軍科学技術集団が激突! 人類の未来の鍵を手にするのはどちらだ!? [著者プロフィール] ジェームズ・ロリンズ James Rollins 1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。以後、『ナチの亡霊』『イヴの迷宮』などを経て、2019年1月にアメリカで刊行予定の最新作“Crucible”に至るまで、シリーズは十三作(『ウバールの悪魔』も含めると十四作)を数える。歴史的事実に基づきながら、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した元兵士のタッカーと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グランド・ブラックウッドとの共著)も、『黙示録の種子』、『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。
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-世界で、日本でベストセラー。 歴史の謎に科学で挑む、米国国防省内の機密組織〈シグマフォース〉。 ヒットシリーズをまとめて読める超合本版・第2弾。 シグマフォースVS秘密組織ギルドとの戦いも佳境に。 遂に明かされる組織の正体とは…… シリーズを繋ぐブリッジ・ストリーの短編も収録。 シグマフォースVSギルド 革命編 [収録作品] ■シリーズNo.4 ロマの血脈 世界を震撼させる恐怖の「ウラヌス計画」と「サターン計画」、 人類救済の鍵を握る〈デルポイの巫女たちの末裔〉、 そして舞台は、世界の要人達が集まる石棺化の式典の迫るチェルノブイリ原発へ――。〈シグマフォース〉チームを襲う最大の危機とは!? ■シリーズNo.5 ケルトの封印 癒しか、呪いか? その封印が解かれし時――人類は未来への扉を開くのか? それとも破滅へ一歩を踏み出すのか? 人類の運命がかかった「ドゥームズデイ・ブックの鍵」 その鍵を求めて、シグマとギルドが対決する最終決戦の地は、 世界有数の厳重な警備を誇る場所だった……。 ■シリーズNo.5.5 セイチャンの首輪 シリーズとシリーズを繋ぐブリッジ・ストーリー。 第2弾は、敵か味方か謎の女、セイチャンが主人公。 「ジェファーソンの密約」前日譚。 ■シリーズNo.6 ジェファーソンの密約 光と闇の米建国史――。 アメリカ建国の父が先住民と交わした密約、 建国の歴史の裏に隠された大いなる謎…… それらが解き明かされる時、アメリカ建国の大いなる秘密と謎の組織〈ギルド〉の役割があきらかになる! ■シリーズNo.6.5 タッカーの相棒 シリーズとシリーズを繋ぐブリッジ・ストーリー。 第3弾は、『ギルドの系譜』で初登場の、元陸軍レンジャー部隊のタッカー・ウェイン大尉と軍用犬のケインが主人公。 ■シリーズNo.7 ギルドの系譜 ギルド、エシェロン、星の一族様々な名で呼ばれ、遥か昔から世界を司る謎の“組織”。最大の秘密とされている〈真の血筋〉に、ついに辿り着く〈シグマフォース〉とグレイソン・ピアース。 ついに明かされる秘密組織〈ギルド〉の黒幕は果たして誰か? [著者プロフィール] ジェームズ・ロリンズ James Rollins 1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。以後、『ナチの亡霊』『イヴの迷宮』などを経て、2019年1月にアメリカで刊行予定の最新作“Crucible”に至るまで、シリーズは十三作(『ウバールの悪魔』も含めると十四作)を数える。歴史的事実に基づきながら、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した元兵士のタッカーと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グランド・ブラックウッドとの共著)も、『黙示録の種子』、『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。
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-世界で、日本でベストセラー。 歴史の謎に科学で挑む、米国国防省内の機密組織〈シグマフォース〉。 ヒットシリーズをまとめて読める超合本版・第1弾。 シリーズを繋ぐブリッジ・ストリーの短編も収録。 GREEN BERET〈グリーンベレー〉、DELTA FORCE〈デルタフォース〉、NAVY SEALs〈ネイビーシールズ〉……米国が世界に誇る最強の特殊部隊。 だが、これらを超える最強の秘密特殊部隊があった――その名は、SIGMA FORCE〈シグマフォース〉。 彼らは、殺す訓練を受けた科学者。ジェームズ・ボンドより切れ者で、危険度は2倍。 シグマフォースVSギルド 野望編 [収録作品] ■シリーズNo.0 ウバールの悪魔 神の怒りで砂にまみれて消えた都市〈ウバール〉 そこに眠るは、世界を崩壊させる大いなる力…… 〈シグマフォース〉シリーズの原点! ■シリーズNo.1 マギの整骨 それは“生命の根源”を解き明かす唯一の鍵 科学とオカルトの境界線が破壊された時、 人知の及ばぬ未知の絶対領域が姿を現す! ■シリーズNo.2 ナチの亡霊 ナチの残党が研究を続ける〈釣鐘〉とは何か? ダーウィンの聖書に記された〈鍵〉とは? 来るべき人類の進化に向けて、闇の勢力が動き出す! ■シリーズNo.2.5 コワルスキの恋 シリーズとシリーズを繋ぐブリッジ・ストーリー。 『ユダの覚醒』で本格登場のジョー・コワルスキが主人公。 ■シリーズNo.3 ユダの覚醒 それは人間を変貌させる力を秘めた裏切りの〈菌(ウィルス)〉 マルコ・ポーロが死ぬまで語らなかった謎……。 〈ユダの菌株〉というウィルスが起こす奇病……。 一見、関わりのないふたつの謎が明らかになる時、 人類の内側に秘められた大いなる謎が正体を現す…… [著者プロフィール] ジェームズ・ロリンズ James Rollins 1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。以後、『ナチの亡霊』『イヴの迷宮』などを経て、2019年1月にアメリカで刊行予定の最新作“Crucible”に至るまで、シリーズは十三作(『ウバールの悪魔』も含めると十四作)を数える。歴史的事実に基づきながら、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した元兵士のタッカーと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グランド・ブラックウッドとの共著)も、『黙示録の種子』、『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。
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-大学の准教授をつとめる考古学者の神崎悟朗は、研究室で薩道進一郎という生徒に出会う。「薩道」という珍しい苗字に興味を持った神崎が調査を進めていくと、浮かび上がってきたのは、アーネスト・メイソン・サトウという名のイギリス人外交官だった。幕末動乱期に日本語通訳官として江戸幕府の老中たちと渡り合ったアーネスト・サトウは、なぜ日本名として薩道愛之助と名乗ったのか? 進一郎たちの祖先である、備中良井町棚倉の薩道(さつどう)家は、一体どのような背景で突然に誕生したのか? また、薩道(さつどう)家と薩道(さとう)は、どこかで関わり合いを持つのだろうか? <サツドウ>と<サトウ>を巡る謎を解き明かす、「超時空ミステリー」
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-電子書籍は紙の本を駆逐する悪魔か、それとも出版界を救う救世主なのか!? 文学少女が編集者として一人立ちしていく姿を追いながら、変貌する出版界の明日を占うお仕事小説。 小説が好きで出版社に就職した春日枝折だったが、配属されたのは電子書籍編集部。 古典を愛するアナログ少女は、デジタル化の時代に突入した出版界の荒波に揉まれることに! 紙の本から戦力外通告を受けた官能系老作家。 ネット民には刺さる引きこもり系作家。 デジタル人間で紙の本には目もくれない電子書店員。 思いもしない面々との出会いに目を白黒させるばかりの枝折だったが、作家たちの間で出版界へのテロ攻撃、〈電書ハック〉の計画が持ち上がっていることを知り……。 様変わりする出版界と読書界の中で、枝折は編集者として自分の生きがいを見出すことができるのか!? 【本書は電子書籍オリジナル小説です。】
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