小説・文芸 - 完結作品一覧

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  • 命の伝言 ― 戦火を生き抜いて ―
    完結
    -
    本書は、季刊『道』に掲載したインタビュー集です。 戦争を生き抜き、その理不尽、悲惨さを語ってくださった方々のお話をまとめました。その体験、思いを後世に伝え残したいと願うものです。 園田天光光 日本初女性代議士 元外相夫人    やり抜く意志が肚をつくる 中沢啓治 『はだしのゲン』作者  広島原爆の惨状を生き抜いて 踏まれて育つ麦のように強くあれ 坪井 直 日本原水爆被害者団体協議会代表委員/広島県原爆被害者団体協議会理事長  ネバーギブアップ!「命が一番!」の祈りがかなうまで 谷口稜曄 長崎原爆被災者協議会会長     「原爆を背負い続け67年」 笑顔の奥にあるものを伝えたい  苦しみ憎しみを乗り越えて今こそ核廃絶への思い 山里和枝 沖縄戦 語り部    沖縄の祈り 語り伝えるために生かされて 根本益伊 軽巡洋艦五十鈴乗組員     命をつないだ一本の手拭い 木村 孝 中国帰国者定着促進友の会 元事務局長  終戦から始まった戦禍 ― 8月9日ソ連侵攻~引き揚げまで ― 原田 要 最後の零戦パイロット     命をかけた 平和を守り抜くために 太田リセ 日本赤十字社従軍看護婦   軍国少女、あこがれで看護婦に 金子兜太 元海軍主計大尉/俳人    信念のままに伝え続ける 反戦の思い 木内信夫 元陸軍飛行兵/シベリア抑留生存者   世界の人は みんな仲良くなれるのです 三村 節 シベリア抑留体験者   絶望の中を生き抜いて 未来永劫の平和を守るために
  • いまから一〇〇年あと
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    離婚暦、4年の歳月、初夏の東京。 2人のシャイネスは、言葉で防波堤を築く。 女が営む店の名前はウェンディ。 ビーチボーイズのナンバーから取られている。 いちばん大切な存在だったのに、 去ってしまったウェンディという女の子を歌った曲だ。 時々店に顔を出す男は、ここへ来て4年になる。離婚暦アリ。 彼女の誕生日に、男は、金がなくて贈り物ができない 若い男性が登場する映画の話をしたりする。 店を閉め、外を歩き、2人は今までにない段階に入る。 それを「幸せ」と呼ぶことをためらいながら、体と言葉を重ねていく。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。83年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂 「和」菓子をもって貴しとなす
    完結
    3.8
     東京、浅草。下町の一角に明治時代から四代続く老舗『甘味処栗丸堂』はある。  端整な顔立ちをした若店主の栗田は、無愛想だが腕は確か。普段は客が持ち込む騒動でにぎやかなこの店も、訳あって今は一時休業中らしい。  そんな秋口、何やら気をもむ栗田。いつもは天然なお嬢様の葵もどこか心配げ。聞けば、近所にできた和菓子屋がたいそう評判なのだという。  あらたな季節を迎える栗丸堂。葉色とともに、和菓子がつなぐ縁も深みを増していくようで。さて今回の騒動は?
  • インドの驚異譚 1
    完結
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 10世紀にインド洋を航海した船乗りたちが蒐集した奇想天外な説話の数々。人魚の住む島、お化け蟹、空飛ぶ大蛇、雌猿と交情した水夫など、アンビリーバブルなお話満載。
  • which以下のすべて
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    Tシャツのその下には…… 受験を控えた高校生男子。 魅力的な女性教師が、自分の姉と友人であるという状況は ちょっと誇らしいものであり、同時にドギマギするものであり いずれにせよ、彼にはその女性教師が気になって仕方がない。 姉の友人であるがゆえに接近するチャンスにも恵まれた彼は ある時、Tシャツをプレゼントすることを思い立つ。 夏休み明けの授業でそのTシャツを教師が着てきたことにも興奮をおぼえる。 しかし感情の高まりはそれでは終わらない。 渡してしまった後で彼は初めて気付く。 それが、地肌に直接触れる衣類であることに。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 維納音匣の謎
    完結
    3.0
    「ウィーンの銘菓とモーツァルトの夕べ」の最中、ピアニスト・杏が殺された。傍には『美しき青きドナウ』を奏でる骨董オルゴールが…。この状況の意味するものは?犯人の真の目的は?作家探偵霞田が奔走する中、杏愛用のオルゴールが二台、紛失していたことが判明、さらに新たな殺人が!オルゴールは何を語る?
  • 烏衣の華
    NEW
    4.3
    全1巻726円 (税込)
    霄(しょう)の京師(みやこ)には、稀代の巫術師(ふじゅつし)がいる。 そう噂される董月季(とうげっき)は、 幽鬼を祓い王朝を守護する巫術師の名門・董家の娘だ。 しかし彼女の顧客は市井の人々。 ある日、名家・鼓方(こほう)家からの依頼を受け、 彼女は楊柳島(ようりゅうとう)へ行くことに。 お目付役として、幼馴染みで許婚の封霊耀(ほうれいよう)を伴い、 鼓方家に現れる女の幽鬼の調査を始める。 しかしその矢先、依頼人が死亡する事件が起きて……。 秘密を抱えた美貌の巫術師×堅物若君の中華退魔ファンタジー!
  • 魚座の最後の日
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ファインダーの中の彼女 記憶に刻み込まれる女性がいる。 その女性と再び会えば、それは再会、ということになる。 この小説においては2人の女性と 20歳前の男、その友人のもう1人の男が再会を演じる。 舞台は鹿児島から北海道まで。 そして海岸が重要な場所になり、写真が小さくない役割を果たす。 再会と海岸と写真の相互作用とはいかなるものか。 「あとがき」で作者がこの小説の主題を明らかにしているが どうかそこは先に読まずにお願いしたい。 そしてタイトルの「魚座の最後の日」とは 実は作家・片岡義男の誕生日でもある。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 嘘つきな小指
    完結
    -
    全1巻440円 (税込)
    『嘘つきな小指』  山本サオリは恋人の良太と結婚してこの地で暮らそうと考えていた。だが、産廃業者が来て。そんなある日、太田老人が崖から落ちるという事故で死んだ。 恋人の良太も交通事故で大怪我を負ってしまう。サオリの精神は追い詰められていくのだが……。 『気付かない方が幸せ』  佐田誠は、弁護士としてこれまで沢山の人間の弁護をしてきた。 そんな彼はある日、犯罪被害者遺族への “贖罪の旅 ”を思い立つ。誠は贖罪の旅を転々として、事件の被害者遺族達の顔を見て回るのだが……。  だが、誠はその場で色々な事に “気付かなかった ”のだ。 『恋人は客引き』  彼氏いない歴三十六年の処女、角田真奈美はブティックの隣にあるカフェの店長をしている進一と知り合う事になる。進一はとても優しい性格で、不細工な真奈美にも優しく接してくれる性格だった。 そして、真奈美は進一からプロポーズされるのだが、ひとつ問題が……。 『秘密のバカンス』  山本健司は新薬のレポートを提出する日が迫り、山本は追い詰められていく。  だが、ふと、山本はある名案を思い付く。 『物覚えがよければ』  山本直人は美男だが、うだつの上がらない今年四十になる旅役者である。  ある時、一人の女と出会う。 京子に誘われるままに食事に付き合い、幾度か身体も重ねた。  京子は思い出せないのかと直人に再度訊ねるのだが……。 『望み通りの人生』  主婦の滝川ユカリは、ずっと働きたいと思っていた。  ある時、タロット占いをしている女性に貴方の望みは叶うと言われ夫に隠れて、パートを始めた。だが、夫に問い詰められ、再びタロット占いをして貰うが。
  • 嘘はほんのり赤い
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    真っ赤な、までは行かない嘘とは、どのようなものか? この小説のタイトルを確認してから読み始めれば、 その「嘘」というのはおそらくこのことだろう、 という察しは、たいていの読者にはつくのではないか。 だからその「嘘」はそれほど巧妙に仕組まれたものではない。 そのことよりも、男が2人、女が1人というその力関係と 女性が持つ魅力のための軽い装置として「嘘」はあると考えていい。 3人がライダーであるならば、いささか大掛かりな「嘘」の仕掛けも 「真っ赤な嘘」までは行かない、ほんのりと赤く染まる程度なのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 嘘はやめよう
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    聡明な彼女たちは明言してから静かに去っていく。 なんと挑発的な。あるいは、なんと不愉快な。 おそらく、そのように読むことは十分に自然なことだろう。 身勝手な、イヤな、おまけに嘘つきの、男である。 おまけに反省もしない。同じことを何度も繰り返している。 ただこの男には、嘘をつかないものが1つだけあって、 それは自分の気持ちに対して、である。気持ちを偽ったまま関係を続ける、 ということが彼にはできない。そこが素直と言えば素直だが 別れ方は最悪である。やはり彼女たちは 去り際に頭からコーヒーをぶっかけて行くべきなのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • うちの執事に願ったならば
    値引きあり
    4.2
    全10巻286~352円 (税込)
    執事・衣更月と衝突しながらも、当主として奮闘する烏丸花穎。夏休み唯一の友人との予定に心躍る花穎だが、道中でトラブルに巻き込まれてしまう。一方、主人に同行を許されない執事の夏休みの過ごし方とは……!?
  • うつくし、日本
    完結
    -
    全1巻1,375円 (税込)
    伊藤忠商事理事、日本合気道協会顧問(八段)という、ビジネスマンとしても武道家としても活躍してきた著者は、歴代総理6人の民間アドバイザーや、日本相撲協会の生活指導委員を務めるなど、各界から助言を求められること数知れず。 武とビジネスで培われた大局観とバランス感覚で、日本の諸問題、心のあり方、世界の中の日本論を説く。堂々たる日本人としての生き方メッセージにあふれたエッセイ集です。 季刊『道』連載「うつくし、日本」全編と、ロングインタビューを収録。
  • ウニノコトノハ
    完結
    3.8
    50音で綴るお気に入りの言葉(コトノハ)辞典! 見ているだけで、幸せ。キュートなイラスト満載! 人気イラストレーター“おおたうに”の「好きなもの」を大公開!――ひとつの音からはじまる、大好きなものを挙げてみる。わたしの音階は、こんな色をしているようです。「エンジェル」「ぬり絵」「スイカバー」などなど、うにさんの“好きなもの”を集めた、個性的なチョイス&カラフルなイラストが満載のゴキゲンな1冊!!
  • うぽっぽ同心十手綴り かじけ鳥
    完結
    3.5
    男手ひとつで育てあげた愛娘の綾乃が手許から去ってしまった。溜息を吐く長尾勘兵衛のもとに、失踪した妻・静の消息を知るという女が現れる。勘兵衛はその女を追うが、一足違いで殺されてしまい……。寒さと寂しさが骨身に染みる雪の日は、ひとりぼっちのうぽっぽになにを連れてくるのか――。傑作捕物帳「十手綴り」シリーズ、悲喜交々の最終巻。
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)
    完結
    3.9
    全2巻880~935円 (税込)
    「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。
  • 海をもらった人
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    海をめぐる二つの小説 ビターな味わいの小説である。まずは、おだやかな家族の風景から一転して悲劇が訪れ、しかしその悲劇は小説として書かれたものだった、という仕掛けから始まる。そして物語の視点は、その悲劇の小説を編集者として受け取った男のものとなる。その男は海辺で偶然、かつての知り合いと会い、その知り合いが小説を書こうとしていることを知る。知り合いの書いたものを読んでみると……そこに悲劇は無いが、編集者には不徹底な失敗した小説としか思えない。最初も最後も小説に係わる、あくまでビターな作品である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 海を呼びもどす
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    説明しすぎることは「説明的」であることをはるかに凌駕する この長篇小説には、著者によるまえがきがある。 そのまえがきを読むことによって たちどころに読んでみたくなったとしたら、 おそらくそれは幸福な時間をもたらしてくれるに違いない。 2017年の現在からはあまりに遠い、しかし ある程度の年齢であれば、覚えがないでもない、その振舞い方。言葉の使い方。 大学生である、ということの意味は今とはちがうかもしれず しかしこの小説に充満する理屈っぽさには、 おそらくある種のいさぎよさが同時に備わっているはずだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 右門捕物帖 一
    完結
    -
    佐々木味津三の時代小説。無口なむっつり右門が知恵をめぐらせて数々の難事件を解決していく。若輩で美男子の八丁堀同心の近藤右門と手下の岡っ引き伝六の事件簿。第一巻は「南蛮幽霊」「生首の進物」「血染めの手形」「青眉の女」「笛の秘密」の五編を収録。過去何度も映画化テレビ化されている。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • ウラオモテ世界! とつぜんの除霊×ゲームバトル
    値引きあり
    -
    私、エミナ。最近とってもツイてない女子高生。 ある日、突然現れた不思議な二人組に 「ウラ世界に出現する幽霊を退治してくれれば不運続きから救ってあげる」 って言われたんだ。 なんでも私の住むオモテ世界の幽霊が ウラ世界に現れて迷惑してるんだって。 幽霊退治なんてはじめてだけど、不運な人生を変えるためにやるしかない! 霊感は強いけど、変人の心霊研究会部長の佐伯さんと一緒に いざ、ウラ世界へ! 【小学中級から ★★】
  • ウラル・バトゥル
    完結
    -
    全1巻4,180円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中央ユーラシア北部の民族バシュコルトに語り伝えられた叙事詩の代表的作品。神話的要素を多く含み、勇士ウラルを主人公に、特異な精神世界を描き出す。リズミカルな訳文で読む。
  • 噂のベビー・フェース
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ベビー・フェースと、 呼びたければ呼ばせてやれ 倦怠とユーモア。 広告代理店に勤める中途半端な年齢の男たちは 生活に困らない金はあっても遊ぶ金はそうは行かない。 そこで、45歳の中年男を引っ張り込む。 トライアングルの中心にいるのは、鹿児島から出てきた21歳の女。 どこからどう見ても成熟した肉体だが、ベビー・フェースと呼ばれている。 3人のうち誰を好きでもない、嫌いでもない 倦怠とユーモアの数日を過ごし、時が来れば さっさと鹿児島に帰るだけ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 永遠に失われた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    すべてが終わること、写真を撮ること 17歳。人生で最も輝かしく、また不安定な年齢だ。 誕生日を終えたばかりの彼女は、ふと家を出て バスに乗り、海岸にまで足を延ばす。 焦燥感のような、鬱屈した気持ちのような そんな壊れそうな気持ちの中に、突然、凧を持った少年が現れる。 凧揚げを手伝う、という他愛もない時間を共に過ごしたことが 彼女にとって決定的な時間になる。 極端に観念的な理想と、あざやかな目の前の現実が ピタリと一致する奇跡の年齢。 しかしもはや、それは「永遠に失われた」。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 永遠の昨日
    完結
    4.4
    全1巻704円 (税込)
    17歳、同級生の満と浩一。 ふたりは正反対の性格ゆえに、強く惹かれあっている。 しかしある冬の朝、浩一はトラックにはねられてしまった。 頭を強く打ったはずなのに、何喰わぬ顔で立ち上がる浩一。 脈も鼓動もないけれど、いつものように笑う浩一は確かに「生きて」いて、 その矛盾を受け入れる満。 けれどクラスメートたちは、次第に浩一の存在を忘れ始め……。 生と死、性と青春が入り混じる、泣けて仕方がない思春期BL決定版。
  • 映画『カラオケ行こ!』シナリオブック
    完結
    -
    全1巻1,276円 (税込)
    映画『カラオケ行こ!』の脚本を完全収録! ●巻頭カラー! 映画の印象深いシーンを切り取った写真を掲載! ●【脚本】野木亜紀子のスペシャルインタビュー ●【原作】和山やま×【脚本】野木亜紀子のクリエイティブに迫る! 1問1答コーナ CAST 綾野 剛 齋藤 潤 芳根京子 橋本じゅん  やべきょうすけ 吉永秀平 チャンス大城 RED RICE(湘南乃風) 八木美樹 後 聖人 井澤 徹 岡部ひろき 米村亮太朗 坂井真紀 宮崎吐夢 ヒコロヒー / 加藤雅也(友情出演) 北村一輝  ■映画『カラオケ行こ!』公式X■ @moviekaraokeiko ■和山やま[ファミレス行こ。]公式X■ @YamaWayama_PR
  • 英語圏散歩 米国以外を歩く
    完結
    -
    「米国散歩」に続く第二弾。今度は米国以外の英語圏(英国、アジアなど)を巡った感想をつづる 英語圏といってもとても広いです。英国と欧州、豪州に加え、アジア、アフリカ、ラテンアメリカでも英語は通じます。それら広域英語圏の国や地域で感じたこと、学んだことをエッセイにしました。前作に続いてお楽しみください。 【著者】 雄多圭佑 世界70ヶ国と日本全国を訪れ、時に俳句や短歌をまじえて、短文を書いてきました。
  • エクストラ・ドライ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    2人で飲み、次に1人で飲む。 エクストラ・ドライのジンは、かなりキツい。 それがこの、何も起こらないといえば起こらない、おだやかなはじまりの、派手ではないが祝福に満ちたごく短い短篇のタイトルに選ばれているのはなぜか。 男女のうち、視点は女性の側にある。 ヒントは、ラストの1人飲みのシーンにあるのかもしれない。 いや、それはほんとうになんでもない、なにものをも象徴しない、ただのエクストラ・ドライでありただの1人飲みかもしれないのだけれど。 さてあなたはどう読みますか? 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 餌食の街
    完結
    -
    全1巻715円 (税込)
    娘夫婦が心中!別れた妻からの知らせに串田は驚愕した。新婚で幸福の絶頂にいたはずの娘がなぜ?新婚旅行先のソウルで撮った写真を巡り二人は脅されていたという。やがて、心中にみせかけた殺人が浮上した。別れた娘への哀惜と負い目から、父親としての男の激烈な復讐の火蓋が切って落とされた。
  • エスケープという名の香水
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    暗い場所なら、脱出がよく見える 地上21階。ホテルではない。私的な寝室だが、生活感はまるでない。外は雨。そしてここは、かなり暗い空間である。ほぼ初対面の男女が、お互いに裸で、会話を交わす。趣味について話し出すと、女の語る趣味は嘘か本当かわからないような(たぶん本当なのだ)荒唐無稽なものだ。いつかはやってみたいこと、として彼女が語る「夢」はいささか常軌を逸しているようでもあり、同時になにかしら人間という生き物の根源に触れるようなものでもある。この暗がりの中で、二人は生活から、日常から「脱出」している。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • エスプレッソを二杯に固ゆで卵をいくつ?
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    この怒涛の電話の中に真実はあるか? 14歳。自分で自分をもてあまし、世間からは「多感な時期」などと言われたりもする年齢だ。そんな年齢で、両親が離婚した。友人に向かって彼女は、そのことについて好きになれない父親について、めんどくさい新しい母について、そして誰よりも「かっこいい」と思っている離婚した母について電話口で怒涛のようにしゃべりまくる。対面ではなく、すべて電話でのおしゃべり、しかも相手の友人の応答は一切書かれずひたすらこちらがしゃべるだけ、という構えがこの短篇のキモで、そこにはうっすらと孤独が見えるようだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 隠れ公安 S1S強行犯
    完結
    3.3
    全4巻712円 (税込)
    国交省のエリート官僚・伊藤正志が射殺された。現場に駆けつけた強行犯三係の鹿取信介は、そこに公安部の幹部が五人いることに気づく。この事件は、公安事案とつながりがあるのか? 強行犯三係の同僚、児島要とともに捜査に入った鹿取は、消息の分からない公安刑事・螢橋の身を案じながらも、独自のルートで事件を追っていくのだが・・・・・・。『公安捜査』の鹿取刑事を主人公に描く、新シリーズ第1弾!(解説・杉山正人)
  • 望月のうさぎ 江戸菓子舗照月堂
    完結
    3.6
    生まれ育った京を離れ、江戸駒込で尼僧・了然尼と暮らす瀬尾なつめは、菓子に目がない十五歳。七つで両親を火事で亡くし、兄は行方知れずという身の上である。ある日、了然尼と食べるための菓子を買いに出たなつめは、いつもお参りする神社で好々爺に話しかけられた。この出会いは、なつめがまた食べたいと切に願ってきた家族との想い出の餅菓子へと?がった。あの味をもう一度!心揺さぶられたなつめは、自分も菓子を作りたいという夢へと動きはじめて……。江戸の町の小さな菓子舗が舞台の新シリーズ誕生。
  • 江戸川乱歩 電子全集1
    完結
    5.0
    江戸川乱歩の名作・代表作を一挙収録した江戸川乱歩全集の決定版。※本書は全16巻中の1巻目です。 ●目次 二銭銅貨 一枚の切符 恐ろしき錯誤 二癈人 双生児 D坂の殺人事件 心理試験 黒手組 赤い部屋 日記帳 算盤が恋を語る話 幽霊 盗難 白昼夢 指環 夢遊病者の死 百面相役者 屋根裏の散歩者 一人二役 疑惑 人間椅子 接吻 闇に蠢く 湖畔亭事件 空気男 パノラマ島綺譚
  • 江戸後期の詩人たち
    完結
    3.0
    全1巻4,510円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の漢詩は江戸時代後期に社会の各層に広く普及した。大正から昭和に至り忘れられた漢詩文の豊かな富を悠々たる筆致で現代に蘇らせた名著。約50人の略伝と代表作を読む。
  • 江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる
    完結
    4.0
    ○◎●第5回カクヨムコンテスト大賞受賞作●◎○  歴史好きなキャバ嬢として活躍していた杏奈(あんな)は、ある日目覚めると花魁・山吹(やまぶき)に成り代わっていた!  現代に戻れないと覚悟した杏奈は、知恵と気っ風の良さで江戸の憧れである花魁の頂点になることを決心する。  しかし直後に、人気を競う花魁に、客から贈られた大切な着物を汚される事件が起こる。その馴染み客は数刻後には来楼予定。汚された着物を着れば機嫌を損ね、言い訳すれば格を落とす。”山吹”の危機に、杏奈は古典から学んだ教養と接客の機転で応じ……?  山吹花魁の伝説、ここに開幕!  書き下ろしショートエピソード「紅椿花魁昔語り」収録。
  • えにし独楽
    完結
    -
    上京したばかりの若侍 伊勢仁之助は、人を殺める御仏信仰「たたりぼとけさま」の噂を耳にする。寺社奉行所の役人として調査に乗り出す仁之助だったが……。 〈NovelJam2021Online参加作品〉
  • 絵本江戸風俗往来
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 江戸生き残りの古老,4代目広重が丹念につづる,幼時に見聞した年中行事や市井の雑事の記録。本業の絵筆で文章を補いながら,忘れられていく古きよき日の思い出を愛惜をこめて描いた好著。
  • エルライン② 鉄道ずかん(2020年版)
    完結
    -
    ☆鉄道好きのお子様へ! 大人気の鉄道車両が大集合!☆ かっこいい新幹線や個性豊かな特急列車、身近な町の電車まで、 全国各地の鉄道車両を大迫力の写真とわかりやすい解説で紹介。 解説はすべてふりがなつきで、親子でも、お子様お一人でも楽しむことのできる内容です。 ☆掲載している主な車両 【新幹線】 ・東海道・山陽新幹線N700S系 ・東北・北海道新幹線E5系 ・北陸新幹線E7系・W7系 ・山陽・九州新幹線N700系S・R編成   ほか   走行区間や最高速度、さらには座席や運転席の秘密まで詳しく解説。 大人気のドクターイエローも紹介しています! 【特急列車・寝台特急】 ・スーパーおおぞら ・スーパー北斗 ・いなほ ・ひたち ・あずさ ・ロマンスカー ・サンダーバード ・しまかぜ ・スーパーまつかぜ ・いしづち ・かもめ ・ゆふいんの森 ・サンライズ出雲・サンライズ瀬戸  ほか 「ロマンスカーGSE」「ラビュー」など、最新の特急列車も! 【町の電車・楽しい電車】 ・山手線E235系 ・京王電鉄5000系 ・大阪メトロ30000系 ・リゾート21 ・観光列車 ひえい ・登山電車 アレグラ ・観光列車 天空   ほか お子様にとって身近な町の電車、思わず乗りたくなる観光列車もいっぱい! 親子で旅行の計画を決めるきっかけにも! ほかにも、SLやモノレール、ディーゼルカーから作業車まで、 鉄道好きにはたまらない内容を盛り込んでいます。 ☆「こども絵本エルライン」シリーズは全6品で展開中! ①乗り物ずかん ②鉄道ずかん ③新幹線 ④町ではたらく車 ⑤町の電車 ⑥工事の車 ※この電子書籍は2019年9月にJTBパブリッシングから発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部内容を変更している場合があります
  • エロティック憂鬱
    完結
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    全1巻275円 (税込)
    創作を通じて、憂鬱を外に出すこと 二人の女性がいる。一人は大きな体をしているがそれは本来、男性であったことと関係がある。二人は二人でいることによって、互いのエロスを充実させることができる。それがいささか通常と異なる形態を取ろうとも、そんなことは瑣末なことでしかない。互いに撮影をし、セルフ・ヌードを撮り、やがてその撮影行為の中に模造男根を挿入し……一人が言う。「自分の基本は憂鬱」なのだと。その「憂鬱」とバランスを取るのがエロティックな世界でありその「憂鬱」を自分の中で創作を通じて作り替え、外に出していくのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 縁上商法
    完結
    -
    全1巻220円 (税込)
    人間界でのウイルス蔓延に伴う不況の影響は神界へも経済的ダメージを与えていた。 神界では貧乏神が絶賛増殖中。縁結びの神様のユイと縁切りの神様のキリは、縁の神界の不況打破のためにとあるビジネスに手をつけるが‥‥ 〈NovelJam2021Online参加作品〉
  • エンド・マークから始まる
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    飛び出す女、残される男。 かつての同級生で年齢も同じ2人の女が、再会する。 飛び出してきた1人の女を、もう1人の女が迎える。 迎えた家には男もいて、しかしそれはさして問題にならない。 ところがしばし時間が経って、女はまた出て行く。 今度は違う方の女だ。迎えたほうの女が今度は出て行く。 トラブルが起きたわけでもないのに。 女と男の組み合わせが変わる? 感情はどうなる? しかし少なくともこれは三角関係とは違う。 古い何かが終わって、新しい何かが今から始まるのだ。 エンド・マークから出発だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 閻魔裁き ㈠ 寺社奉行脇坂閻魔見参!
    完結
    3.0
    播州竜野藩の藩主、脇坂淡路守安董は、寛政三年に二十四の若さで、幕府の重鎮である寺社奉行に抜擢された。寺社奉行の権限は広く、しかも坊主や神職という海千山千の連中を相手にしなければならない。怪しい金色の出世不動像や、神社の境内に丑の刻になると、女が集団でいっせいに押しかけ、藁人形を打ちつけ去っていく丑の刻参りなど、問題は山積み。家臣の鶴田風二郎、亀山雷蔵の「風神雷神コンビ」を従え、「神も仏もおれが裁く!」と豪快に成敗する。待望の新シリーズ、ついに開幕!!
  • エーゲ海 波静か
    完結
    -
    全1巻770円 (税込)
    謎解きもさることながら、クルーズの旅の醍醐味をお味わい下さい 先に発表した「カレドニアン・ローズ」の前段です。マツゾノとグィネスの出会いはエーゲ海クルーズの途上でした。二人はどんな事件に遭遇したのでしょう 【目次】 序 章 それぞれの休暇 第二章 穏やかな船旅 第三章 デボラの死とアリバイのない船客 第四章 疑われる神父 第五章 それぞれの動機 終 章 エーゲ海波静か 【著者】 雄多圭佑 経営コンサルタントの傍ら、紀行文や小説を執筆。専門は戦略的提携や人材開発。 その流れで書いた作品「パックマン・ディフェンス」や「アジアで英語を」で長年の経験と知見の一端を披露している。
  • 旺華国後宮の薬師
    完結
    3.6
    『不苦の良薬』――苦くない、誰でも飲みやすい良薬こそ至高。 後宮の官女・英鈴は、そう志して女だてらに薬師を目指している。 ある日、後宮で薬茶を売り始めると、珍しい処方に興味を持った皇帝から呼び出される。 すると、「甘党の余のために、苦い薬を飲みやすくしてほしい」と、皇帝専属のお薬係に任命された。 処方を気に入られた喜びも束の間、妃に昇格すると言われてしまい……? 「私が目指しているのは、妃ではなく薬師です!」 皇帝のお気に入りが「おいしい処方」を掲げて活躍する、中華おくすり物語!
  • 黄金の血脈(天の巻)
    完結
    -
    時は慶長、徳川との雌雄を決する大坂の陣が迫る中、豊臣方の起死回生策が密かに進行していた。かつて太閣の金塊移送に関わった牢人・鈴波友右衛門への新たな密命は、信長の血をひく美童・三四郎の会津への護送であった。背後で糸をひく豪商・今井宗薫、真田衆の猿飛佐助、霧隠才蔵、さらに猿渡一族とは……。壮大な構想で関ヶ原後の暗闘を描く鬼才・半村良の大河時代小説、待望の電子化、感動の第1弾!
  • 欧州と日本散歩 三ヶ国を歩く
    完結
    -
    欧州の二か国、フランスとスコットランドに加えて日本を著者はどう歩くか 歴史的に意外に近いフランスとスコットランド。その親密さを説きながら、国内の様々な場所を紹介する 【目次】 一部 フランス 二部 カレドニア(またの名をスコットランド) 三部 日本 【著者】 雄多圭佑 米国散歩、英語圏散歩に続く「散歩シリーズ」第三弾。
  • 大江戸少女カゲキ団
    完結
    3.5
    花のお江戸の両国に、芹が女中として働く「掛け茶屋まめや」がある。芹は幼いころ、役者だった父のもとで芝居の稽古に励んでいた。しかしあることがきっかけで、芝居や踊りからすっかり遠ざかってしまう。ある日、芹は久しぶりに心の中で踊りの師と仰いでいる東花円の稽古所を覗いた。ちゃんと金さえ積めばあたしだって立派な師匠に弟子入りすることが出来るのに……。心にうずく妬み心を隠しつつ、踊りへの未練を捨てきれずにいた。そんな時、花円が突如まめやに現れて、意外な申し出をしてきた──。待望の新シリーズの開幕です!!
  • おおきなもの—Tomokoからの風景
    完結
    -
    種ともこの心の奥底に触れる待望のエッセイ。 自分を見つける旅に出た。 インカの遺跡に佇み、深く思索に耽る。 去来するさまざまな想い、わだかまり…。 種ともこの心の奥底に触れる待望のエッセイ。 【著者】 種ともこ 1985年にANAスキーツアーキャンペーンソング 「You’re The One」でデビュー。 デビュー当初から作詞,作曲,編曲など、すべてをプロデュースする女性SWとして、ひときわ異彩を放つ。シングル、アルバムをコンスタントに発表。また、映画『虹の女神 Rainbow Song』の主題歌をはじめ、映画、アニメの主題歌なども担当、好評を博す。 2016年10月5日、デビュー30周年を迎、その記念イアーにレア・トラック満載の作品集、30周年記念2枚組CD『DAILY BREAD』発売。
  • 大台ヶ原の妖怪一本足たたら伝説
    完結
    -
    大台ヶ原といえば、妖怪の噺が話題となる。編集室既刊本「大台ヶ原開山行者の生涯」の読者から有名な大台の妖怪について書いてくれという要望を多く頂き、この度ようやく完成出版の運びとなったのが本書です。皆様よくご存じの如く、日本百名山の大台山は明治の初めまで妖怪の棲む山として人々におそれられていました。このお山は気象変動が極端に激しく、厳冬・降雨世界第二位など、まさに魔の山に等しいものでした。遭難なども多く、人間をよせつけない魔力を備えていたのです。そんな中明治初頭一人の若き行者が単身入山し、「決して恐ろしい処ではなく、自然と一体になれる楽園」であることを証明しました。この様子は前出「開山行者の生涯」でみることができます。その後、人々の注目を集め年間(11月~4月除く)多くの登山者で賑わっています。 希に見る特異な気象条件を背負ってきた大台の変遷!そこに多くの怪談話が生まれたのです。 本書では、それらの中で特に有名な噺を古書や言い伝えを基に選りだしました。また、妖怪噺のみならず山特有の自然環境についても可能な限り網羅しました。なかでも、絶滅した日本オオカミ談などは貴重な言い伝えとなっております。自然の楽園大台の今をお楽しみください。
  • 大津事件日誌
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治憲法施行の翌年,来日中のロシア皇太子刺傷事件が突発した。この時,法をまげて極刑を加えよと強要する政府の圧力に敢然と抵抗,司法権を守った大審院長児島惟謙の反骨の記録。
  • おかしいことを「おかしい」と言えない日本という社会へ
    完結
    3.8
    全1巻1,540円 (税込)
    書下ろし新刊書籍、刊行と同時に電子化!なぜ日本人はもっと真面目に向き合わないの? 歯に衣着せぬツイートがネット上で大人気!エジプトから来た「ファラオの申し子」フィフィが、日本の抱える諸問題に斬り込む!原発、メディア、愛国心、性の乱れ、在日外国人問題…これで国際社会の中であるべき日本人像が見えてくる。
  • おかしのずかん
    完結
    4.7
    本物よりもおいしそう!? ショートケーキにモンブラン、チョコレートにお団子におせんべい……。食感や音や匂いまで味わえそうな、心ときめくスイーツ全147種。発祥国がわかる国旗マーク付き。あのお菓子も、実は日本生まれ!
  • 沖縄物産志
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治に活躍した農水産学者の著作2冊を収録。『沖縄物産志』は明治初期の沖縄物産の貴重な記録。『清国輸出日本水産図説』は当時の中国に輸出した主な水産物を解説。ともに図入り。
  • お気楽!セカンドライフ~人生を遊びつくすための実践ガイド~
    完結
    4.0
    セカンドライフの新しい楽しみを見出すきっかけを示唆してくれる実践的ガイドブック ~大手レコード会社に長く勤めた著者は、新人アーティストをビッグネームに育てていくのと同じ感覚で、環境系の様々な取り組みに関わり、そしてそこに面白みと喜びを見出していく。その実践の記録を紹介していくなかで、会社員としての人生を勤め上げた人々が、その後に長く続くセカンドライフの楽しみ方を示唆してみせる。「人生の指南書」ではなく、「How To本」でもない。それぞれのセカンドライフのイメージをふくらませるきっかけを作る、新しい楽しみへのガイドブック~
  • 小熊秀雄の詩と時代
    完結
    -
    編集者壺井繁治による、詩人小熊秀雄のスケッチ 小熊秀雄はプロレタリア文学運動の退潮期に独自な個性をもって詩壇に登場した。多くの詩人が沈黙してうなだれているとき、「しゃべりまくれ」という詩を書いた。 樺太生まれの小熊秀雄の詩や物語に息づく激しくしかも繊細な風はまぎれもなく北の大地のそれだ。 本書は詩人が若き時代に出会った編集者壺井繁治の貴重な記録といえる。 【著者】 壺井繁治 壺井繁治(つぼい しげじ 1897-1975年) 小豆島生まれ。詩人。 1930年代、日本プロレタリア作家同盟で活躍。治安維持法違反でたびたび検挙される。 戦後は「新日本文学」「詩人会議」などの創刊に立ち会う。
  • おさるのままごと
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気イラストレーターが、親っぽく、そして家族っぽくなっていく「私」と「独特な夫」を俯瞰し面白がって描く、Instagramの『おさるのままごと』アカウント@sekiyayurie_babyの抜粋と加筆のほか、何と約8割!も描きおろし作品を収録。4コマ作品だけでなく、マンガページや線画作品ページも楽しめる、せきやゆりえファンのみならず、性差関係なく幅広い読者層に刺さる、これはもう男女の役割に革命を起こす、ダイバーシティ・コミックエッセイ?!  本書は、単なる妊娠・出産・育児のコミックエッセイではない! 「母」や「親」という世間から与えられた役割について自問自答する女性たちの「リアルな気持ち」の叫びであり、ある日、一目ぼれして出会い、いっしょに暮らし始めた大好きすぎる夫の観察記録でもあり、かわいいムスコの登場で「親っぽい」何かが生まれ始めて「私らしさ」に変化が生まれ始める軌跡や、めぐりゆく命の不思議への気づきの書でもある! ……と、根底には深いテーマが流れているが、カバーデザインが表すように、そんな大げさな世界観ではないささやかでほのぼのとした日常が、パンチの効いたワードとエモい画角と絶妙な「間」のマンガとイラストで描かれ、爆笑しながら涙すること必須!

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  • おすしのずかん
    完結
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 へい、いらっしゃい! ペンギン寿司へようこそ。マグロ、サーモン、たい、いか、たまごに、てりやきチキンロール。みんなが大好きなお寿司と、お寿司になる前のお魚の図鑑です。楽しみながら、お魚の色や形や名前が覚えられます。
  • おっさんずラブ-リターンズ- シナリオブック
    NEW
    -
    大人気純愛ドラマ『おっさんずラブ-リターンズ-』のシナリオブック!! テレビドラマ全話&配信オリジナルドラマのシナリオを収録! 放送にはないシーンや台詞も楽しめる! 脚本・徳尾浩司による各話コメンタリーも掲載! オンエア版と見比べて何度も楽しんでほしいお♪ ※電子版には巻頭の人物相関図が含まれません
  • お電話かわりました名探偵です
    完結
    3.4
    全3巻748~792円 (税込)
    Z県警本部の通信指令室。その中に電話の情報のみで事件を解決に導く凄腕の指令課員がいる。千里眼を上回る洞察力ゆえにその人物は<万里眼>と呼ばれている――。ある日の深夜、通報に応答していた早乙女廉は『イエが盗まれた』という一報を受ける。思いもよらぬ訴えに動揺していると、割り込んでくる声が。その声の主こそ、<万里眼>こと君野いぶきだった。果たして事件の真相は? 電話越しに謎に迫る、新感覚警察ミステリ!
  • 男嫌いと言われた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    二度めには道があった 一組の男女がいるホテルの部屋。この小説は、その部屋から一歩も出ない。いや、正確には出るのだ、彼らの頭の中の思い出として。今日は、二人が出会ってちょうど1年目の日。そして女性の誕生日だ。二人の会話は、あからさまに二人がこれまで交わしてきた行為のこと。互いの身体をほめ合い、自分たちの相性を喜び、論じ、時に発見があって、飽きることがない。男嫌いと言われてきた女性が変わったのだ。彼女の中には男性を受け入れる「道」がなかった。しかし2度めからすぐに道ができ、彼は喜んでそこに挿入する。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 男友だち
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    恋人でも、夫でもない。彼は、男友だち 片岡作品に登場する女性たちの多くは社会通念ではなく、自分自身の中にモラルを持つことで徹底している。 例えば結婚。結婚しないことを貫くこと、あるいは結婚することを選択したうえで他の男性と没交渉にならないことを選ぶのも彼女たちの流儀である。 それは制度や通念への反抗ではなく、自分で決めたい、ということにつきている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 大人への階段
    完結
    -
    全1巻495円 (税込)
    男であれ女であれ、青年であれ半青年であれ、人間は成熟した人生を送るのに無くてはならないものを掴む為に、或る時期、大人への階段を昇り降りする。獲得にしろ、喪失にしろ、人生の新しい局面を切り拓いて行くチャレンジャブルな大人への階段を、時には激しく、時には沈静して、昇降する。それは、驟雨の如く、強烈で、然も短く、将に人生の時の瞬なのである。
  • 同い年
    完結
    -
    全1巻385円 (税込)
    登場する男たちは現在の島の男にも通じる これは戦争前、1940-41年頃の物語ではないだろうか。 壺井栄本人と思われる作家となったミネが島へ帰ると、 小学校同級会が急遽開かれる。8人の同い年が集まると40年の歳月が一挙に巻き戻される。 島の同級生たちの暮らしぶりが、現在の島のありようにも繋がっている。 【著者】 壺井栄 香川県小豆郡坂手村(現内海町坂手)生まれ。 坂手郵便局や役場勤務後、同郷の壺井繁治を頼り1925年に上京。以後東京。 1941(昭和16年)『暦』が第4回新潮社文芸賞を受賞。 1955(昭和30年)『風』で第7回女流文学者賞を受賞。 『母のない子と子のない母と』で第2回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 1954(昭和29年)映画「二十四の瞳」(木下恵介監督、高峰秀子主演)が公開され、全国的ヒットとなり、小豆島と壺井栄の名が一躍クローズアップされる。
  • おなじ緯度の下で
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    初めて好きになった女性は、スクリーンを経由して…… 季節は夏であり、登場人物はまだ幼さの残るハイティーン。そして両親は離婚もしくは死別している、という共通点を持つ短篇を集めた『夏と少年の短篇』に収録された一篇。この作品の鍵は、異母姉だ。ある男の前の妻と二番目の妻、それぞれの娘と息子という関係の4人は極めて仲が良いが、しかしこの息子と娘は兄弟でありながら他人でもある。そのことに対する隠れた意識に、17歳の男子は母親の故郷の映画館の、スクリーンに映った一人の女優の姿を経由してようやく気づくことになるのだが…… 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • おなじ日の数時間後
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    そこに女がいて男がいるなら、起きるときは何だって起きる 男が2人、女が2人。チームを組んで仕事の旅に出る。 長く続く出張だから良好な関係を保ったままでいたいが、 そもそもAとB、CとDという2組の恋人同士でできた4人組である。 そしてある時を境にBとCが急接近してしまい、 さあこれからどうしよう、という話を今、AとDがしているところだ。 いっそのこと、AとB、CとDのカップリングから AとD、BとCの組み合わせに変えればいいのではないか? いくらなんでもそれは安易? などと誰が言えるだろう。 人と人がいれば、そのようなことはいくらでも起きるのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • お日さまも笑ってる 今日もいい天気 ドラ猫女房が語る昭和家族の物語
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    「第1回 人生十人十色大賞」長編部門最優秀賞作品。年齢を重ねると抗えない人生の流れを強く感じる時が訪れる。懸命に抗っても、結局その流れに身を任せてきた。振り返ればいつも、何でもやってやれ!の精神で凸凹人生を通り過ぎてきた。そこで以前から書きたいと思っていた実家と婚家の話を昭和の風景をからめて書き始めたが、改めて昭和の時代は面白かったと思う。昭和から平成、そして新しい時代へと引き継がれる、ある家族の物語。
  • オペ・おかめ
    完結
    -
    全1巻305円 (税込)
    米大統領を襲った謎のテロ作戦「オペ・おかめ」。それは虐げられた弱者たちが突きつけた告発状だった。 偽善者を憎む娼婦ジャンヌは、自分のスリを見逃した東洋人・白鳥の正体を暴いてやろうと、その後を追い始める。同じ頃アメリカ大統領が小型ロボットで昏睡させられる事件が発生。現場には「オペレーション・オカメ」という謎のメッセージが残される。白鳥を犯人と思う対テロ組織のバート、次第に白鳥に惹かれていくジャンヌ。謎めいた白鳥の真意とは。 事件から浮き上がる原爆の惨劇。強者の傲慢と搾取に対する弱者たちの怒り、おかめの面に秘められた傷そして慈愛。人はいかに生き、なにと戦うべきなのかを問う、衝撃的作品。 【著者】 藤永茂 藤永茂(1926年生)満州国長春生まれ、国籍カナダ(カナダではSigeru Huzinaga)、1948年九大物理卒、1959年京大理学博士、1968年アルバータ大教授、1991年同大学名誉教授(著作):『分子軌道法』(岩波書店、1980年)、『化学や物理のためのやさしい群論入門』(岩波書店、2001年)、『アメリカ・インディアン悲史』(朝日選書、1991年)、『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』(朝日選書、1996年)『アメリカン・ドリームという悪夢』(三交社、2010年)など。
  • 思いがけないベッドの上で
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    その複数の声を、一人で聞くということ ホテルに一人の女性が滞在している。彼女は朝食を取るために下まで降りていくがウォークマンを携帯させている。そこにはテープが挿入されており、いま、彼女は、その音声をイアフォンごしに聞きながら朝食の時間を楽しんでいる。そのテープには、2週間前に女性3人でさんざんに語り合ったことが録音してあるのだ。その時の熱気。口調。辛らつさとあけすけな内容。それらが朝の彼女の頭蓋の中に響き渡る。そしてその会話のあとの行為についても思い出している…… 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 思い出の十二号埠頭
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    そして十年後も豪雨の日を迎える 女には、恋人と呼んで差し支えない相手がいた。その男が、話をしたい、ということでセダンで迎えに来る。女は激しい気性で、日本車の惨めさについて、戦後日本社会の貧弱さについて意見をぶちまける。やがて天候が変わり、湾岸線を走る車の上に豪雨が訪れる。彼女は豪雨の中、危険も顧みず、途方もない行動に出る……それからちょうど10年後の同じ日。また同じような天候だ。はたして彼女は何を思うのか? 短篇「八月の上半身」に話題としてのみ出てくる女性がここでは主人公。ぜひ、併読をお勧めしたい。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 思い出の街
    完結
    -
    全1巻385円 (税込)
    かつて中島梓が運営していたHP、神楽坂倶楽部に2004年3月に1か月に渡り連載されていたエッセイ。  中島梓は神楽坂倶楽部というホームページを運営し、毎朝更新するのを日課にしていました。本書はその神楽坂倶楽部の2004年3月1日から31日まで連載されていたエッセイをまとめたものです。  新婚時代を過ごした赤坂、大学時代を過ごした早稲田、中学・高校時代を過ごした大塚などが、中島梓の個人的な思い出と共に当時の時代を感じさせるエピソードをまじえて生き生きとした筆致でつづられています。 【著者】 中島梓  1953年、東京に生まれる。1977年、「文学の輪郭」で群像新人賞。1978年「ぼくらの時代」で江戸川乱歩賞受賞。1981年「弦の聖域」で吉川英治文学賞新人賞を受賞。2009年5月没。SF、ファンタジー、ミステリ、評論、エッセイなど多くのジャンルを手掛け、中島梓・栗本薫名義で400冊を越える著作がある。代表作「グイン・サーガ」は2009年12月発売の130巻「見知らぬ明日」で栗本薫名義の刊行は中断、以後五代ゆう、宵野ゆめが続刊を引き継いでいる。
  • おやすみ、東京
    完結
    4.0
    全1巻814円 (税込)
    東京、午前一時。この街の人々は、自分たちが思っているよりはるかに、さまざまなところ、さまざまな場面で誰かとすれ違っている――映画会社で〈調達屋〉をしているミツキは、ある深夜、「果物のびわ」を午前九時までに探すよう頼まれた。今回もまた夜のタクシー〈ブラックバード〉の運転手松井に助けを求めたが……。それぞれが、やさしさ、淋しさ、記憶と夢を抱え、つながっていく。月に照らされた東京を舞台に、私たちは物語を生きる。幸福な長編小説。
  • オルタナ日本 上 地球滅亡の危機
    完結
    5.0
    一九八六年、中曽根内閣は懸案の自主憲法制定を成し遂げた。自衛隊は改称され国軍へ昇格。また日銀は絶妙の金融政策でバブル経済を軟着陸させ、日本は好景気のまま発展した。だが今、その社会は危機に瀕している。「シンク」という謎の穴がすべてを飲み込み、同時に感染症も流行。政府が隠蔽する世界の崩壊を阻止する鍵を握るのは、一人の日本人学者だった。彼を探し保護せよとの命を受けた土門康平陸軍中将は、この任務を遂行し、日本を、この世界を救 うことはできるのか――? 大石英司が描く世界滅亡の書。
  • 俺のハートがNOと言う
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    俺のハートがNOと言い、彼女の返事もNOと言う。 音大を中退し、才能はあるものの芽が出ず、宙ぶらりんな25歳のバンドマンが2人。 東京を離れ、束の間、東北の地方都市にドサ回り興行に出る。 短いなりに、いちおう、安い下宿を借りての生活だ。 そこへある日、ホステスの女が加わる。 女が1人に男が2人。起こるべくして事が起こり、思いがけない事態になり、男は逃げる、2人とも。 時を経て、再会。女はうらまず、すべてを決めていて、男たちは前に進めない。 いやしかし、何かが変わった、確実に。 その感触を男たちは、オートバイに乗りながら、確かめる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 俺を起こして、さよならと言った
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    高原のホテル。 「さよなら」の言葉に、寄り添う2人。 クラブのホステスとサラリーマンの客。 ありふれた組み合わせだが、 それが片岡義男の短編の登場人物であるなら、 その後は同行二人になるはずだ。 しかし、ここにロマンスはない。 大人の優しさに満ちてはいても、それはロマンスではない。 ハードボイルドな響きを持つタイトルだが、 「さよなら」の発話者は、意外な人物だ。 それだけに男は深い傷を負う。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • オレンジ・ペコ、午前八時
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ひとりの朝、はじまりの朝。 祝福には、オレンジ・ペコがにつかわしい。 ユミコ、という女性の名前はありふれているが、 漢字で表記すればいくつもの種類がある。 自分と同じ発音のユミコと、 ありがたくない場所で遭遇してしまった主人公・夕美子は、 自らの将来について、断固とした決意に踏み切る。 あとは自動車で、列車で、それを実行するだけだ。 それらをすっかり片付けたら、彼女には、 オレンジ・ペコの時間が待っている。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。78年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 怨讐の冬ふたたび
    完結
    -
    「父と新妻が殺されたのは汚職隠蔽のためだった!」TV局員の大原浩人は亡き父の手帳を発見し、事件の真相が計画殺人だったことに愕然とする。「報復は己の手で」と職を捨て、自ら立ち上がった男の滾る情念!その先に次々と恐るべき運命が待ちうけていた。
  • 女は気だてと人は言う
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    それは彼女の流儀 女は気だてと人は言う。 だったら私の気立ては最悪だと女は言う。 それは投げやりでも自嘲でも、すねているのでもなく、 そうとしか言いようがない、というサッパリした理解だ。 前の亭主と離婚しようとしている女の傍らに、男はいる。 彼が新しい男になることを、女は拒まない。 それどころか子供さえも。 しかし、女には認めないものがある。 それは何か。彼女の流儀が拒否する、それは何か。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • オンライン!1 クリア不可能!? 悪魔のゲーム!
    続巻入荷
    5.0
    毎日ゲームをしないと、体の機能がひとつずつ失われる――高校生の舞のもとに、突然届いたのはそんなブキミなゲーム「ナイトメア」! 一度手にしたら、やめることは絶対許されないこのゲームが、今日本中で大流行!? ゲームが苦手な舞も、口さけ女との心理戦や死神との特技戦とバトルの毎日。完全クリアめざし、照れ屋の朝霧さん、イケメンだけど性格に難ありの杉浦さんらと「ナイトメア攻略部」が、いざ始動!【小学上級から ★★★】※作品の表現や演出を考慮して、電子版は本文縦組で制作しております。また一部のページを改変しております。※
  • オーダーは探偵に 珈琲エメラルドは謎解きの薫りに包まれて
    完結
    4.4
    【シリーズ累計50万部突破の大ヒットライトミステリ、感動の完結巻!】  孤独な復讐者となった悠貴。彼はついに、過去の依頼人と交わした『黒い契約書』を使い、実の父との最終対決に挑む。一方の美久は、信頼していた人の裏切り、いまだかつてない生命の危機、意外な人物の助太刀――彼が追う謎解きを通じ、成長していった。  もう、あの頃の自分じゃない。――大丈夫。きっと連れて帰ってくるよ。  美久は明かりの消えた喫茶店エメラルドと約束したのだ。悠貴を必ずここに連れ戻すと。  全ての謎が解き明かされる、感動の完結最終巻!!
  • オートバイが走ってきた
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    ステーション・ワゴンではダメなのだ、やはりオートバイでなければ まるで別々の2つの作品を接合したかのように およそ途中までの展開からは想像もできないようなラストがやってくる。 女と男と女。3人のあいだには親密な関係がありつつ 微妙な温度差があり、従来のような関係を維持しにくくなっている。 3人の中の1人の女性は、借り物のステーション・ワゴンに乗っている時と 自ら乗ることに決めたオートバイと共にある時とではなにかが違う。 その「なにか」に向けて物語は過去へと遡行してゆき、 そして、まさか、とあっけにとられるラストシーンへと至る。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • オートバイに乗る人
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    人事は荒れても、秋はきょう、この日から始まる ひどい仕打ちであることは間違いないにしても、それをこんなふうにやってのけることにはやはり小説としての爽快感があると言うべきだろうか。 どちらからともなく仕掛け、あいまいに合意し、到達しようとしたところで男はさっと身を翻す。 オートバイに乗る男は身軽だ。 相手の中にある自信、傲慢を打ち砕くこと。 そのあとに乗るオートバイ、そこで感じる秋の最初の一日の快適さ。 本当にひどい男であっても、その快適さは真実だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 回想の小林多喜二
    完結
    -
    詩人壺井繁治は「戦旗」の偉大な編集者であった。小林多喜二の知られざる事実をここに。 壺井繁治は『戦旗』誌上を通じて小林多喜二を知り、その並々ならぬ才能と人柄に敬服していた。 戦後、多喜二については短いもの、長いものまで論考をなんども試みている。 本書は壺井繁治全集(青磁社刊/1989年)第4巻に納められている「回想の小林多喜二」から3編収録した。 なお、壺井繁治は小林多喜二の全集の編集委員としても活躍した。 【著者】 壺井繁治 壺井繁治(つぼい しげじ 1897-1975年) 小豆島生まれ。詩人。 1930年代、日本プロレタリア作家同盟で活躍。治安維持法違反でたびたび検挙される。 戦後は「新日本文学」「詩人会議」などの創刊に立ち会う。
  • 階段の下にいる男
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    パリであんパン、手紙を書きながら 一人の作家が、取材をかねてパリへ旅立つ。そしてパリで、高校の同級生だった女性と偶然に遭う。作家は、実は彼女の姉を慕い続けておりその気持ちは、階段の下から、上にいる存在を見上げるだけで満足、というような言い方で表れたりする。彼はかつて、その姉への手紙で、致命的なミスをしでかしたことがあった。しかしそのミスは皮肉なことに、彼がその姉に手紙を書き続ける力にもなった。そして今、偶然にも妹とパリで遭うとは! やはり何かがつながっている。木村屋で買って、パリまで持ってきたあんパンのように。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 会話の内容
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    二人しか知らない会話の内容 自信に満ち、幸福な女性二人は共に28歳。二人は熱心な会話に余念がない。コーヒーを飲みながら、あるいはベッドの上で尽きることのない会話はあふれてくる。その内容はズバリ、男性が勃起する、ということの笑ってしまうほどの豊かさについてだ。二人は勃起についての経験を語り合い、女性との係わりについて考察し、それを常に手許に置いておくために模型を作ろうかと話し……彼女たちをあれほど充実した表情にしているものの正体を知っているのは作者と読者だけ(他の作中人物は知らない)だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • かかる師ありき 恩師・江本茂夫傳
    完結
    -
    戦闘的英語教育者として“話す英語”の教育に生涯を捧げた江本茂夫(1888~1966年)の一代記 本書は、戦闘的英語教育者として“話す英語”の教育に生涯を捧げた江本茂夫(1888~1966年)の一代記であり、その同時代史でもある。 江本の英語スピーカーとしての名声は 昭和十年代の日本で一世を風靡した。その語学力は、彼の天津軍司令部、横浜専門学校、函館俘虜収容所時代にも遺憾なく発揮されたが、戦後の公職追放令により英語教育界への復帰は絶たれた。しかし、私塾による前途有為な青年男女に英語教育を通して、日本人としての道を終生教え続けた。 英語教育のあり方にゆれる今の世に送る書。 【著者】 吉村和嘉 1927年札幌市生まれ。1945年札幌商業学校を卒業後、志願して海軍特別幹部練習生となり、武山海兵団入団。のち平塚、辻堂の海軍実戦部隊で教育中、敗戦となる。戦後、小樽経専及び一橋大学を卒業、1985年まで石川島播磨重工業に勤務。1998年11月、江本茂夫傳の執筆を開始、2008年12月これを完成す。
  • 花間集
    完結
    -
    全1巻4,620円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 晩唐・五代に流行し、やがて宋代の文学を代表するようになった「詞」。詩とは異なる様式であでやかに情をうたう。本書はその史上最初のアンソロジー。全500首から210首を精選、訳注をほどこす。
  • 鏡が必要です
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    私は鏡、鏡は彼女、彼女は私 不可思議な短編小説である。 登場人物は3人。女が2人で男が1人。 しかし女のうちの1人は、確かにそういう女性が存在すると会話の中で示されるだけで実物はシーンの中に現れない。 そしてその現れない彼女と今ここにいるもう1人はとてもよく似ていて、服も共有、部屋も共有、そしてどちらがどちらなのかわからなくなる瞬間がある、というその生活が、女と男の食事中の軽い会話の中で明らかになる。 鏡の中のエロス、としてのポルトレ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子どもたち ゆめの森こども園 愛の関わりと連携の実例集
    完結
    3.0
    全1巻2,310円 (税込)
    島根県出雲市にある療育支援施設「ゆめの森こども園」。 そこでは、感覚過敏などで学校に行かれなかったり、生きづらさを感じている子どもたちが、食と関わりによって本来の輝きを取り戻し、いきいきと学校に戻っていくなど、目覚ましい変化を見せています。 そこには、25 年の保育経験を持つ著者の、目の前の子どものSOSを読み取る目と、子どもたち、そしてその家族を、スタッフ一丸となって大きな愛で見守る取り組みがあります。 家庭を巻き込んでの食の改善と、関わり方を変える取り組みで、子どもたちが劇的に回復していく様子を、お母さんの手記と著者の解説で追う実例集。 著者と共に取り組む小学校校長との対談や、著者に寄せられる質問・相談への回答を掲載。 実例と具体的な対応策がつまった本書は、「発達障がい」と診断されたお子さんを持つ親御さんだけでなく、子どもの教育や指導に関わるすべての人に読んでいただきたい本です。 ゆめの森こども園で実践している食の取り組み、ミネラル補給食のレシピつき。
  • 下級生の女の子と雨宿りで、二人きりで、シャワールームで…
    完結
    5.0
    今日は、後輩の藤田舞衣ちゃんと部活動のイベントで一緒に出かけた。ところが帰り道に台風に遭遇。僕らは成り行きでラブホテルで雨宿りをすることになった。濡れた制服を脱いでシャワーを浴び、一緒にバスローブ姿になっておしゃべりをしていたら、舞衣ちゃんもなんだか変な気分になってきたみたい!? ついに僕たちはお互いの想いを打ち明け、キスを交わしてベッドイン…。二人は激しく求めあいながら体力の限りにエッチし尽くすのだった。ラブホテルの部屋に、恋の台風が吹き荒れる!!
  • 限りなき夏1
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    それぞれのエンドレス・サマーを描く試みは、 今のところ未完のままだ。 タイトルに「1」とあるように、この小説は さらに長大になる構想のなかにあった。 いや、「あった」ではなく「ある」というべきか。 書かれてから30年以上が経過した今、わかっているのは、 これが未完の小説の一部に過ぎない、ということである。 小説の企みは「あとがき」に簡潔に書かれている。 生きることと波乗りの区別をつけない人々にとって、 いま、生きている夏は過去の夏ともつながっており、 そしてこの先にも伸びていく永遠の夏である、という困難が、 この小説を未完にしている最大の原因なのかもしれない。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • かく云へば
    完結
    -
    全1巻550円 (税込)
    俳諧師であり宝井其角研究家である二上貴夫(フタカミキフウ)の第二句集。凡そ二百五十句を集録。  作者は、平成十八年に第一句集『?天(しゅうてん)』を刊行し、平成二十四年、俳誌『詩あきんど』を創刊したが、この『?天』以後『詩あきんど』以前の凡そ七年間をまとめた集である。  作者にとっての、この七年間のおおきな出来事は加藤郁乎氏らと共に「宝井其角三百回忌」を江戸東京博物館にて催し、其角の墓がある神奈川県伊勢原市「上行寺」にて修したことである。これを機縁に、毎年上行寺にて四月の第一土曜日に「晋翁忌俳諧興行」を催すことになり、平成二十七年現在、十回を数えた。 【目次】 秦野八景 九句 吊 し 雛 七十八句 水 引 い て 五十七句 白襲 十六句 体 温 も 三十一句 か く 云 へ ば 四十七句 一九六八~九年 十二句 解題 二上貴夫氏の俳句「かく云へば」管見 福島壺春 プロフィール 奥付 【著者】 二上貴夫:一九四七年、佐賀県鹿島市生まれ。 一九九一~一九九七年、『俳諧接心』岡本星女主宰より、十二句連句の手解きを受ける。 一九九三~一九九六年、『草の花』(藤田あけ烏主宰)へ投句。 一九九六~二〇〇五年、『紫薇』の同人になり、澁谷道主宰より、非懐紙連句の手解きを受ける。 二〇〇一年『わいわい連句遊び―連句文芸賞への誘い』を刊行。 二〇〇六年、其角三百回忌を加藤郁乎氏らと催す。 二〇〇九~二〇一三年、『ぶるうまりん』(須藤徹主宰)へ投句。 二〇一二年九月、俳誌『詩あきんど』を創刊。
  • 影踏み
    完結
    3.6
    「双子というものは、互いの影を踏み合うようにして生きている」……ノビ師・真壁修一の相棒は、父母とともに炎の中で死んだ双子の弟の「声」。消せない過去を背負いながら、愛する女のために義を貫き、裏社会に葬られた謎に挑む、痺れるほどに哀切な「泥棒物語」。累計50万部を突破した著者渾身の超1級クライム・ミステリー、待望の電子化!
  • 華国神記1 名を盗られし神は少女となりて
    完結
    4.7
    全3巻858~924円 (税込)
    下級官吏・鄭仲望の前に現れた少女は、神虎を操り、尊大な態度で、自分は《真名》を奪われた神・春蘭と名乗る。名を盗んだのは仲望の兄・玄楽だと主張するが、兄は四年前に死んでいた。 同じ頃、都では妖が良家の子女を襲い殺す事件が発生。禁軍が出勤し、街を守る龍乎も神経を尖らせていた。そんな中、春蘭はある姉妹を助けたことから、仲望ともども思わぬ事態に巻き込まれていき――? 元神様の少女が活躍する異色の中華ファンタジー!
  • 過去でさえ過去になる
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    存在しないボールは、いつまでも到達しない いま37歳の人間にとって、ちょうど20年前の17歳は、はるかな過去だろう。しかしそれは同時に、もうそんなに経ってしまったのかと、唖然とするような事態でもあるはずだ。実家の建て直しの前に家族全員が集まることになり、久々に故郷の町に帰ってみると、実家よりいち早く街は大いに市街化し、通っていた高校の建物は跡形もなく消え去っていた。かつて野球部員として上がったマウンドも、今は記憶の中にしかない。そして再会した女性との2ショットも、どんどん遠ざかる過去になる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 過去の黄色、現在のブルー
    完結
    2.0
    全1巻275円 (税込)
    彼女がキャンディを口に含む時 キャンディを口に含んだ瞬間、つい、空を仰いでしまう。 ああ、自分もそうだった、とまでは行かなくても 子供だった頃を思い返せば、誰にでも納得の行く仕草ではないだろうか。 そんな少女は長じてステュワデスになった。男性との付き合いだってある。 その男性と自分をつなぎとめるものとして、 黄色いバンダナが効果的に使われている。 その黄色いバンダナの思い出は少しだけ過去のもので 現在の彼女には空のブルーが似つかわしい。 しかしそのブルーは黄色よりもっと過去のブルーでもあるのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 貸し傘あります
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    例えば東京とは、雨と水商売と、 貸し傘と、どうにかなる女と男。 『人生は野菜スープ』に収録された作品では、娼婦やストリッパーなど、社会からはみ出したような女性が描かれているが、本作ではホステスだ。 舞台は東京・銀座。水商売の女性と少なからず同じ時間、空間を共有するのは、例えばクラブで伴奏をするピアニスト。彼女たちにとって、心強い伴奏者であり、時に人生の伴走者である彼とは、店から借りる傘で身を寄せ合って雨をしのぐような関係の中で呼吸をしている。過去も未来もあるだろう、しかし今は関係ない。水商売から提供される相合傘の下で揺れているばかりだ。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 歌う家 菓子屋横丁月光荘
    完結
    3.5
    全6巻704~792円 (税込)
    家の声が聞こえる──幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。
  • 柏木如亭詩集 1
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 遊蕩、遊歴生活で名高い、天性の抒情詩人の主要作品を作詩年代順に収める。江戸後期に出現した異数の漢詩人の全貌が味読できる。第1巻は青年期から中年期まで。巻末に解説を付す。
  • 風が吹くのに理由はない
    完結
    -
    雨にくすぶる田舎町で慣れない新婚生活に不安を感じながらも徐々に人生に希望をみいだしていく女性の物語「風が吹くのに理由はない(原題:Bird Love)」、バンガロールの酒場でふと出会った若い男女がお互いの人生観をぶつけ合う「Elite」、マーケティング会社で忙しく働いていたものの心を病み、長期休暇を取って家に引きこもる女性とメイドのあいだに育まれる友情を描いた「Sisters」。 経済成長とともに急激に変化するインド社会とその陰で揺れ動く人々を描き、2018年にPenguin Random House Indiaから刊行された短編集『A Day in the Life:Stories』に収録されている14編の中から3編を翻訳。
  • 風とにわか雨と花
    完結
    3.8
    全1巻748円 (税込)
    ぼくが九歳、姉の風花ちゃんが十二歳になった四月に、お父さんとお母さんは、離婚した。理由を訊いたら「今は説明してもわからないと思うので、言わない」ってお母さんは言った――じつは、父が専業作家を目指し、仕事を辞めたことが原因らしい。仕事に復帰した母と暮らす小学生の姉と弟は、休みのタイミングで、父が暮らす海辺の町へ行く。そこで出会う人々との交流で、子供たちは成長していく。また、ひとり家で待つ母にも、心情の変化が……。自分に素直に生きようする男と、その妻、子供たちのイマドキな家族のカタチを、それぞれの視点で繊細に描いた優しい小説を初文庫化!

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