ぴよこさんのレビュー一覧
レビュアー
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購入済み
面白いです
もし現実なら。自衛隊は疑わないけど日本の政治家がこんなに真摯だったらどんなにいいかと思わずにはいられません。
10巻では鋼の艦長にもらい泣きしちゃいました。
次巻が楽しみ! -
購入済み
やっと本編!
仙石秀久という人物に焦点を当てるとすれば今までの物語は全て伏線で、ここに来てついに本編!という印象です。
ここまでの流れが激動すぎてドラマティックすぎるのでゴン殿は大活躍するものの凄すぎる武将の面々の前にやや霞んでおりましたが、それ故にこの時代に生きたゴン殿クラスの将のリアルさを感じとても魅力的です。凄すぎる武将達の中にもそれぞれが抱える事情や思いがあって嫌な奴がいないのも気持ち良いです。作者が愛を以って武将を解釈しこの時代を描ききろうとしているのが伝わります。
絵の迫力は素晴らしいまま増し増しで大好きです。線が太くなりキャラの顔の面長もなおってきて、より漫画らしくなってわたしは好きですが -
傑作です
できれば一気に読んでください。
最初は沖縄でのちょっと変わった日常生活みたいな感じで物語がゆる~く展開していきますが、伏線です。後々の物語にリンクしていて目が離せない展開になっていきます。
主人公テルちゃんが味わう体験も凄まじいものがあり、作中のデュラム教授の神に関する理論もとても魅力的で興味深いです。全ての登場人物に人間的な魅力を感じます。そしてドル子はミステリアスでとっても可愛い。最初に見せるイキ顔は漫画史に残るブサイクさだけどそれもまたリアルで良きw
難を言えば、主人公が控え目な狂言回し役っぽいところ。都留先生ならもっともっと面白い主人公を描けそう。でも物語がぶっ飛んでるから主 -
ネタバレ 購入済み
荒唐無稽とハードSFと本能
都留先生の作品は面白いですね!
科学的で真剣な考察と人間の本能と人間の思考回路のアホなトコと、全てが入り混じって醸し出される独特の世界観! アホな部分も突き詰めてるので一種不思議な清々しさがあり、ハマるとどんどん引き込まれていきます。
理論に説得力を感じるのは本能的な部分とリンクしてるからかしら。
前半、2巻くらいまではこのままドタバタで終わるのかしら?と心配したんですが、物語がどんどん展開していってきちんと終着します。最終話はもうちょっと詳しく見たかったけど素晴らしいと思います。
ラスト、融解して繋がりあい大冒険までした仲の二人なのに、女の冷酷さが生々しくて失笑しちゃいました。
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購入済み
天才ですね
新作は数本ほどで、あとはデビュー時の頃の作品の再録でした。
収録タイトルをちゃんと調べて買うべきでした。残念!
でも数本の新作(わたしにとっての新作です)が読めたので幸せです。
しかし30年位前の作品群なのに、今読んでも線の美しさ、艶かしさは新しい。古いようで常に新鮮に見えるこれは、この方の画業の御技は芸術ですね。
この方の絵の美しさとセンスはもちろん、話のテンポやリズムが好きです。
30年前一躍メジャーになって、原作付きの作品を描き始めた頃から作品を読まなくなってしまったけど、再び彼の世界に浸りたくなりました。電子で彼のその後をまた揃えようかな。
素晴らしい彩色をする方な -
ネタバレ 購入済み
傑作ですね!
サバイバルが好きなのでそっち方面の甘さが気になりました。
本来なら島にはかぶれるような危険な虫や植物がいっぱいあるだろうし、海にはオコゼやイモガイのような毒持ちもいる。いつ破傷風や毒物中毒になってもおかしくない環境です。
それを無視しても読み進みたくなるのはサバイバルは飽くまでテーマの添え物で、本質は命への問いかけとみんなの成長物語だからでしょう。
みんながドン底から少しずつ世界を構築していくのがとても嬉しくなるんです。
狩りで命の尊さを知ってしまった主人公は、どんな危機でもギリギリで殺人を躊躇してしまう。もどかしいけどこの優しさは主人公の魅力のひとつだし、ラストの主人公の激しい感 -
購入済み
自衛隊を知りたくて
全巻一気に読みました。
絵は正直厳しい。絵の魅力、色気に欠ける。キャラの描きわけが不安定で見分けにくく、それぞれの性格は極端で現実味はあまりありません。主人公が悩んでいても過度な演出のせいか何故かあまり共感できない。
自衛隊経験者が描くのであれば淡々とした緩めの、それでいて細かく取材したルポの方が面白かったかもしれません。
物語は主人公たちの成長物語で、わたしのような枯れた婆ではなく少年少女には響くものがあると思います。
辛口になってしまいましたが、読者に何かを伝えようと丁寧に丁寧に描いているのはとても好感が持てます。その熱意を感じたので最後まで一気に読めました。
自衛隊の立ち位 -
購入済み
傑作です
これだけぶっ飛んだ世界観だけでも秀逸なのにどのキャラにも感情移入できる。移入っていうか、ああコイツの気持ちはわかるって思える。それだけ人物描写が巧みでキャラが人間的なんですね。一見全員クレイジーなようでも背骨にはそのキャラの個性がきちんとある。どれだけの観察眼なのか先生の力量はハンパないっす。
おまけに戦闘シーンもカッコいい。E◯O基地からのスピード感溢れる戦闘シーンなどは圧巻です。
松本次郎先生はデッサン力もあってリアルな描写が巧みな方ですが、この先生の魅力はやはり極端にデフォルメしてでも描きたいものを描ききる表現力。溢れる漫画力ですね。
漫画にリアルな画力を求める読者は多いけ -
購入済み
傑作です!
もうすぐ待ちに待った続編が出るので何度目かの読み直し!
初めて1巻を手に取った時は主人公の朽井が 「皇国の守護者」の主人公に似すぎで引きました。
が! 内容はしっかりずっしりほのかにラブロマンスありと大変読み応えがあり、時代背景もきちんと考察された上で漫画らしい大ボラもアリで(←褒め言葉です。漫画はホラ吹いてなんぼでしょ)、大変面白い作品です。
読んでよかった!
主人公の朽井だってもんのすげーカッコいい。鎌倉時代の武者は武士道なんぞまだまだ芽吹いたばかりで確立する以前、正体はおよそ暴漢、みたいな話を聞いた事がありますが、朽井の生き様からも片鱗が伺えます。巻が進むにつれ「皇国~」 -
購入済み
傑作!
小林まこと先生のイメージは一、二の三四郎シリーズと柔道部物語の印象が強くて大ファンなのにちちょんまんちは敬遠してました。
読んでよかった!
小林まこと先生が描く人物は色気の塊です(特に男性。三四郎の色気などはただ事ではありません)。が、女性の方はムチムチは美味しそうなんですが陰陽で言えば陽で太陽のような明るさと愛らしさが健康的でエロとはちょっと違う印象でした。
そんな先生が描くエロの世界はがどんなものなのかと意地悪な覗き見気分で読み始めたのですが、健全なエロスあり江戸川乱歩的な偏執的なエロスありで先生の脳内の深さの片鱗を楽しんで味わうことができました。卑猥で破廉恥でナンセンスで変態で -
ネタバレ 購入済み
傑作ですね
幼い子供にとって親は神で、親の真意を疑う余地もなくひたすら親に答え親を求め愛します。
成長するにつれ自我を確立し精神的に自立するものですが、静一くんは自我を確立する最中に事件により心の成長を阻まれてしまいました。
母を愛し慕う心と芽生えた不信、女性像を母を通して見た為に生まれてしまった恐怖感と自然な異性への憧れ、ピュアな恋心のワクワクと愛に似た支配への不安、相反する二つの感情が常に交錯する描写が素晴らしく見事です。天才か!
母をこんな風にしたのは自分だと、自分がいなければ良かったと、母の歪んだコンプレックスを静一くんまで背負わされてしまい心配です。
まさに血の轍ですね。
圧倒的な母の -
購入済み
これはこれで面白かったです
この作品の見どころは凄惨な復讐劇にあるので他の方が言うように物足りない人もいると思います。でも自分はこれはこれで楽しめました。軟禁も、生殺与奪権を握られた状態の性行為も加害者が何を思おうが立派な犯罪で外道ですしw
現実にあった凶悪な事件の犯人への怒りが恐らく作者さんの原動力で、描くうちにその怒りが昇華されて薄れてしまった感は拭えませんがそれは仕方ないかも。人間の闇を見つめて掘り下げ描き続けるのは作者さんの精神面への負担も半端ないでしょう。
カモさんトラさんが活躍してくれるともちろん嬉しいです。従来通りの復讐劇も好きですが練馬の殺人鬼方面での展開も楽しみです。 -
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面白いです
不死の猟犬2ndSeasonって感じです。
わたしは風鈴ちゃんと剣崎の関係がどう変化していくのかみたいなロマンスに憧れて読んでいたので他のベクターの話は結構どうでもいいです。不死の猟犬の世界観のまま突き進んでくれる事を期待したのですが、本作は正直言って「逃げたな(メインストーリーから)」という印象です。雁金も剣崎にまだ乗ってないしぃ〜ちぇー!
しかし物語そのものはとても面白いし、本作もまだまだ導入部。設定がインパクト重視で色々無茶があるものの(いくら不死とはいえ病院がないのはありえない。軽症者や死ぬ痛みを味わいたくない人もいるはず。安楽死病院みたいな存在や”復活“を美化した宗教などがあれば