あらすじ
日本橋木原店にある一膳飯屋塩梅屋は、冬の昼賄い、「車海老や魚の団子汁」で大にぎわい。そんなある日、差出人の名がない文が主の季蔵宛に届けられた。「いちご鯨汁、冬まつたけなど四品の料理を一日一品、田の神に届けよ。さもなくば、おまえの父の命は無い」──季蔵は、家族と愛する瑠璃と塩梅屋を守るために、目に見えぬ敵に戦いを挑む! 驚愕のラストが待っています。二四〇万部突破の大ベストセラーシリーズ三十八巻、新たなるステージへ。
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一世一代の大芝居!
烏谷椋十郎、絶対、死んでないとは思っていたけれど、やっぱりね。季蔵のそっくりが、もう一人現れた!矢萩藩藩主だって!もう一人のそっくり、疾風小僧も、また出て来て、烏谷と組んでの大芝居。なんだか、料理そっちのけの大騒ぎだった。