風野真知雄のレビュー一覧

  • 潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    魚之進が選ぶヒロインは…

    江戸時代×食べ物×ミステリーという題材が面白くてずっと追いかけていた味見方同心シリーズついに完結。
    1番始めの第一巻で衝撃のラストからの主人公交代という衝撃的な展開からこれは面白いぞ…!!と思って新刊が出るのをいつも楽しみにしていました。
    時代小説はあまり読まない方だったのですが、くどさがなくてサラッとした読みやすい文体と
    主人公の魚之進を始めとするユーモラスなキャラクターたちの掛け合いが面白く、
    また毎回予想もつかないラストで締めくくられるストーリーなど最後まで楽しく読ませて頂きました。

    ただ、ごくごく個人的な感想ではありますが「おのぶさんかぁ〜……」というところでほんのちょっとだけモヤモヤが残ります。
    (ちなみに私は女です)
    おのぶさんがダメ!といいたい訳では決してなくて、文章からイメージするだけでも愛嬌があって威勢のいい
    お静さんとは良い意味で真逆の可愛い女の子だったのですが、読んでいた限りでは
    魚之進にとってのヒロインはずっっっとお静さんのまま揺るがない印象が強かったこともあり
    個人的には波之進と死別した悲しみを分かり合える2人だからこそ傷を舐め合うのではなく
    悲しみや辛さを乗り越えてあたたかな思い出に昇華出来るような夫婦になって欲しいなぁと思っていたので、
    最後の最後に「いつの間にかおのぶさんの方を好きになっていた」と言われても
    え!?そうなの…!?そんな描写あんまりしなかったけど…!?となってしまいモヤモヤした読後感が残ってしまいました。
    これであれば前作ラストのように読者の想像に委ねるような感じにしてくれた方が嬉しかったかも…。
    シリーズ全体を通してあれだけ長いことお静さんへの想いを引っ張っておいて、最後に2人の会話もなくやや強引におのぶさんにシフトした感じがあってそれだけが残念です。
    恋愛が主題の物語ではないのでこの部分でやんや言うのは気が引けますが、魚之進というキャラクターを語る上でお静さんという存在はなくてはならない人だったと思うので。
    おのぶさんとも絶対良い夫婦になるだろうし魚之進が幸せになれるならなんでもいいけどね…!!

    ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、ともあれ完結おめでとうございます。
    時代小説に対して勝手に感じていた敷居の高さというか「壁」を払拭してくれた本当に面白い作品でした!
    魚之進幸せになれよ…!

    #ドキドキハラハラ #笑える #タメになる

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    2023年06月18日
  • 筒井順慶 勝機を見ぬいた知将

    購入済み

    面白い歴史小説

    風野真知雄さんの時代小説はどれも読みやすいのですが、こちらは慣れるのに時間がかかりました。
    でも、読み進んで行くうちに、読み終わるまで眠れない様な気持ちになりました。
    時代小説を読むのに、私は江戸時代が好きなのですが、戦国時代も面白いなと思いました。
    最後の出版日を見ると、風野さんの若い頃の作品の様ですね。最近の作品より心なし爽やかな雰囲気でした。(笑)

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    2023年06月05日
  • 耳袋秘帖 南町奉行と首切り床屋

    購入済み

    期待外れず!

    今回も面白い話でした。
    でも、ストーリーに首が出てくると怖く感じるのは不思議ですね〜。私は特に怖がりなので、昼間に読めば良かったかな。
    そして、風野真知雄さんの根岸肥前の話は、切なくなるのですよね。人間の切なさが今回もしっかりでした。

    #ドキドキハラハラ #切ない #笑える

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    2023年05月20日
  • 猫鳴小路のおそろし屋 全3冊合本版

    購入済み

    江戸時代と現代

    面白かったです。
    風野さんの本は何冊か読んでいますが、どれも面白く楽しませていただいています。
    江戸時代の話しと思って読んでいたのですが、途中から現代の話と合わさり、より面白くなってきて、楽しめました。
    これからも変わらず応援したいと思います。

    #癒やされる #ほのぼの

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    2023年05月08日
  • 姫は、三十一

    匿名

    購入済み

    面白すぎる

    風野真知雄さんの作品が好きな方は、みんな面白いと思うのでは?
    大爆笑の嵐というイメージです。
    シリアスで深い人間の闇にも迫るし、静湖姫の苦悩みたいな部分も女としては共感出来るんだけど、この強さや賢さ、逞しさが好きです。
    凄く前にこちらで購入した後、何年かぶりに読み返すのを繰り返してしまう作品。

    #感動する #泣ける #笑える

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    2023年05月05日
  • 姫は、三十一 全7冊合本版

    大爆笑

    大爆笑の連続です。
    こんな定番な笑いをふんだんに散りばめられて、まんまと笑ってしまう。脱力しながら楽しめる。
    時代小説としてはライトだし、現代の面白さをそのまま江戸時代に持っていった感じですが、私は凄く好きです。
    本に埋もれて暮らしている母に勧めたら、おかしすぎると喜んでいました。

    #泣ける #癒やされる #笑える

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    2023年05月05日
  • 五分後にホロリと江戸人情

    購入済み

    宝箱

    7人の作家の小品集で、江戸人情小話が、いっぱい。どれも、ちょっぴり切なく、ホロリとさせられる。次々と色々な話が、ポンポン出てくる宝箱のようだった。

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    2023年04月21日
  • 当たらぬが八卦 占い同心 鬼堂民斎

    購入済み

    楽しい!

    風野真知雄さんの小説が好きで、割りと沢山読んでいます。
    この作品も、他の作品の登場人物がチラリと出てきたりして、最初からワクワクして読んでいました。
    内容も、風野さんの作品らしくライトで読みやすいのに、人間の心情をしっかり掴んでいて、私も共感しながら読み進められました。
    占いで隠密同心ってめっちゃ面白い!よくこんな設定を思いつくこと。流石ですね。
    人間の駄目な部分もあり、主人公に凄く人間臭さを感じる。そして最終的にしっかり前に進んでいく。これが、風野真知雄さんの作品の大好きなところです。

    #癒やされる #笑える #深い

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    2023年04月12日
  • わるじい慈剣帖 : 10 うそだろう

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    元目付けの親友どおし、桃と留と呼び合う二人。
    息子が芸者に産ませた初めての女の孫にぞっこんになり、その愛くるしさを守ってやりたい一存で,人生を変えた桃太郎。

    長屋にすみ,孫をおんぶし,散歩し常に危険を探す。

    前編を通すのは作者風野真知雄の優しい眼差し。

    一件落着のエンディングではあるが、
    もう読めないと思うとたまらなく残念!

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    2023年03月15日
  • 葛飾北斎殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿

    歴史探偵・月村弘平が大活躍

    「近田流星」と言うファッションデザイナーが葛飾北斎ゆかりの地で殺害されると言う衝撃的なプロローグでした。また、「エースをねらえ!」や「7つの黄金郷」の原作者の山本鈴美香先生の出身地であります山梨県で第2の殺人事件が発生し、一連の事件に「宗教」がからんでいたと言うあらすじは筆を折った直後の山本鈴美香先生を生々しく連想させる素晴らしいものでした。そして、主人公の「月村弘平」と言う歴史研究家が「ミステリと言う勿れ」の主人公の「久能整」と言う男の子と同じく「カレー好き」なのも大変面白いです。

    #怖い #ドキドキハラハラ #タメになる

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    2023年03月04日
  • 早春の河 八丁堀育ち4

    購入済み

    読み終わってにっこり出来る作品

    やはり風野真知雄先生は、いつの時代も変わらない若者の気持ちを書かれるのが上手い。
    私なんて、『そんなこと思ってたわぁ』程度にしか思い出せない事を、親への反抗心とか独立心とでもいうようなものが、ここまでリアルに描けるのは本当に作家さんって凄いなという気持ち。
    風野真知雄さんの作品は沢山読んでいるけど、その中でも八丁堀育ちは、ほのぼのしながら主人公を応援出来る、癒される作品でした。

    #感動する #笑える #ほのぼの

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    2023年03月02日
  • 耳袋秘帖 新宿魔族殺人事件

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    復讐の連鎖と仇討をさせたい人情に対し、それに対する信仰と実社会(法律)による救い、秩序の維持と信念が窺える物語。
    人情に長けた根岸が、断固として個人による復讐をさせてはならないと断言する。復讐をする者、しようとする者自体を救うという信念。
    そして、『この世のことは、この世で裁く。天の裁きはまたのちにくだるだろう』という言葉に、良識を感じ、深く感じ入った。

    人を殺してヤクザをしても浮世の徒花に溺れた生き方には馬鹿馬鹿しさしか残らぬことや、
    消えてしまうことはなく、全ては形を変えて存在しているのではという話の結び(質量保存の法則を思い出す)は、
    生死一如、死は断絶ではないというグリーフケアと、生きながら貪る貧困とを描き出す。生きることを優しく肯定してくれる。

    妖の裏に人の意図ありの挿話も楽しめ、気軽に楽しみながらも哲学的なことにも思い至らせてくれる筆者に感謝。

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    2023年02月04日
  • 眠れない凶四郎(三) 耳袋秘帖

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    妻が惨殺され不眠症になった凶四郎は夜回り同心として江戸の町を見守っている。

    本巻でやっと凶四郎は妻 阿久利の仇討ちに成功する。
    狂信者は恐ろしい。

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    2023年01月05日
  • 耳袋秘帖 馬喰町妖獣殺人事件

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    馬喰町の七不思議は無理矢理七不思議に仕立て上げられたような話が散見していた。

    お白洲での裁きの場で起きた公事師(弁護士兼司法書士)の殺人事件。

    一見関り合いのなさそうにみえるこれらには大悪党の影があった。

    次巻に続く、みたいな終わり方をしていたので妙な座りの悪さを感じた。

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    2022年11月23日
  • 隠密 味見方同心(一) くじらの姿焼き騒動

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    叔父に勧められて読みはじめた本。
    読む前はつまらないだろうな〜(๑´• ₃ •̀๑)
    と思っていたが、読んでみると内容も良いし登場人物ひとりひとりが、個性溢れていてめちゃくちゃ良いではないですかァ!!✩°。 ⸜(* ॑ ॑* )⸝☪︎⋆。˚✩
    正直、ハマってしまった。
    叔父さんありがとう!(´▽`)
    またよろしく✨

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    2022年09月19日
  • 潜入 味見方同心(一) 恋のぬるぬる膳

    購入済み

    魚之進の独特な仕事ぶり

    月浦魚之進は南町奉行所の町廻り同心だが、今は味見方として江戸市中の食い物の動向を探る役目に就いている。本来、南蛮渡来の香料や砂糖などの抜け荷の取り締まりが主なお役目であった。この際に魚之進の兄の波之進が犠牲になってしまった。抜け荷の実態がほぼ明らかになり、味見方の役目を潰すという話しもあったが、江戸の町人たちの暮らしを把握するのに必要な役目だというので、南町奉行所筒井和泉守の計らいで存続された。
    今回の物語は、ぬるぬる御膳とひげ抜きどじょう、婆子丼、歯形豆腐という聞き慣れない食べ物が出ている。
    信憑性はわからないが、話しは非常に面白い。兄の波之進に比べればその容姿や仕事の取り仕切り方は格段と劣る。しかし、仕事にやる気があるのか無いのか、惚けた魚之進の振る舞いが滑稽である。
    元々が食べ物の話し。当時の江戸の町人の生活風景は意外と豊かである。多分、様々に多くの物資が江戸に集められたからだろう。江戸時代の成熟した時代感が垣間見える。魚之進を通して見える市中の人々は、食うに困らないのだから幸福な人たちばかりだ。食べ物屋を営む人たちの奇抜なアイデアと、商魂にあふれるメニューの数々の物語である。
    そんな中でも、殺人事件が起きるのである。その一つ一つ何れもを魚之進が自信のなさそうに淡々とマイペースで捜査して、犯人を捕らえて解決する。その姿は、さながら江戸時代の「刑事コロンボ」に似ている。
    非常に滑稽な場面もあり、読んでいて飽きない。羽目を外さないというか難解な事柄は書かないという作者の心遣いが窺われる。文章のテンポが良く全く読み易い。
    魚之進には、将軍の毒殺の噂もあり、毒味役として登城のお役目が出来たようだ。

    #切ない #笑える

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    2022年08月12日
  • わるじい慈剣帖 : 9 ねむれない

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    ちょうど同じくらいの孫がいる私にとって、このシリーズは実にツボなのだ。

    腕利きの目付けを隠居した桃太郎。
    嫡男が芸者と関係しできた女児の孫。
    その可愛さに家を出て孫をあらゆる災難や危険から守ろうと長屋住まいで、しかもおんぶまでしての孫の守り。

    若い頃は悪いことも程よく経験した腕利き目付けは長屋連中の謎解きまで買って出る。

    今回は頭はいいヤクザとの対抗戦。
    命を狙われて愛しい桃子(孫)とも会えない日々。
    事件の解決に全力を注ぐ。

    目付け仲間の朝比奈とのジジィコンビの会話も思い切りツボ。
    読み進めて本のしまいになるのが惜しいくらいいい時間なのだ。

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    2022年07月21日
  • いい湯じゃのう(二) 将軍入湯

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    一巻よりさらに面白くなってます~。もう、吉宗を取り巻く、安藤、水野、稲生までキャラが炸裂!明るくてかなり癒されます。わるじいシリーズにであって大好きになり、読みあさってはみても、好みに合うものに出会えなかった風野さんのシリーズでしたが、こちらは、かなり好みです!

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    2022年06月15日
  • 金狐の首 大江戸定年組5

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    「嘘で客の気持ちを引き、本物で金にする」源吉兄弟。詐欺と言えば詐欺。その上手いやりようを「世も末なのかいい話なのか」と3人で大笑いするシーン。それこそがこのシリーズの真髄ですかねー

    追記
    中身の濃い巻でした。年齢が進んでからの再読なので、また登場人物たちに共感度が増しました

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    2022年02月25日
  • 池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳

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    池波正太郎が生んだ誰もが知るヒーロー鬼平犯科帳。鬼平こと長谷川平蔵を現代の人気作家が描く作品集。
    本編を全巻貪り読んだのは、たしかまだ20代。
    池波正太郎の語りの上手さに感動し、平蔵の人心掌握術に憧れを抱いた記憶がある。
    そしてこの本にて、鮮やかにヒーローが復活した。
    正面から鬼平に取り組んだもの、若き平蔵を描いたもの、ライバルの旗本の視線から描かれたものなど多彩な平蔵に出会えた喜び。正にアンソロジーの醍醐味。堪能しました。

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    2022年01月24日