風野真知雄のレビュー一覧

  • 姫は、三十一

    匿名

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    面白すぎる

    風野真知雄さんの作品が好きな方は、みんな面白いと思うのでは?
    大爆笑の嵐というイメージです。
    シリアスで深い人間の闇にも迫るし、静湖姫の苦悩みたいな部分も女としては共感出来るんだけど、この強さや賢さ、逞しさが好きです。
    凄く前にこちらで購入した後、何年かぶりに読み返すのを繰り返してしまう作品。

    #泣ける #感動する #笑える

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    2023年05月05日
  • 姫は、三十一 全7冊合本版

    大爆笑

    大爆笑の連続です。
    こんな定番な笑いをふんだんに散りばめられて、まんまと笑ってしまう。脱力しながら楽しめる。
    時代小説としてはライトだし、現代の面白さをそのまま江戸時代に持っていった感じですが、私は凄く好きです。
    本に埋もれて暮らしている母に勧めたら、おかしすぎると喜んでいました。

    #笑える #癒やされる #泣ける

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    2023年05月05日
  • 五分後にホロリと江戸人情

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    宝箱

    7人の作家の小品集で、江戸人情小話が、いっぱい。どれも、ちょっぴり切なく、ホロリとさせられる。次々と色々な話が、ポンポン出てくる宝箱のようだった。

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    2023年04月21日
  • 当たらぬが八卦 占い同心 鬼堂民斎

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    楽しい!

    風野真知雄さんの小説が好きで、割りと沢山読んでいます。
    この作品も、他の作品の登場人物がチラリと出てきたりして、最初からワクワクして読んでいました。
    内容も、風野さんの作品らしくライトで読みやすいのに、人間の心情をしっかり掴んでいて、私も共感しながら読み進められました。
    占いで隠密同心ってめっちゃ面白い!よくこんな設定を思いつくこと。流石ですね。
    人間の駄目な部分もあり、主人公に凄く人間臭さを感じる。そして最終的にしっかり前に進んでいく。これが、風野真知雄さんの作品の大好きなところです。

    #癒やされる #深い #笑える

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    2023年04月12日
  • わるじい慈剣帖 : 10 うそだろう

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    元目付けの親友どおし、桃と留と呼び合う二人。
    息子が芸者に産ませた初めての女の孫にぞっこんになり、その愛くるしさを守ってやりたい一存で,人生を変えた桃太郎。

    長屋にすみ,孫をおんぶし,散歩し常に危険を探す。

    前編を通すのは作者風野真知雄の優しい眼差し。

    一件落着のエンディングではあるが、
    もう読めないと思うとたまらなく残念!

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    2023年03月15日
  • 葛飾北斎殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿

    歴史探偵・月村弘平が大活躍

    「近田流星」と言うファッションデザイナーが葛飾北斎ゆかりの地で殺害されると言う衝撃的なプロローグでした。また、「エースをねらえ!」や「7つの黄金郷」の原作者の山本鈴美香先生の出身地であります山梨県で第2の殺人事件が発生し、一連の事件に「宗教」がからんでいたと言うあらすじは筆を折った直後の山本鈴美香先生を生々しく連想させる素晴らしいものでした。そして、主人公の「月村弘平」と言う歴史研究家が「ミステリと言う勿れ」の主人公の「久能整」と言う男の子と同じく「カレー好き」なのも大変面白いです。

    #怖い #タメになる #ドキドキハラハラ

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    2023年03月04日
  • 早春の河 八丁堀育ち4

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    読み終わってにっこり出来る作品

    やはり風野真知雄先生は、いつの時代も変わらない若者の気持ちを書かれるのが上手い。
    私なんて、『そんなこと思ってたわぁ』程度にしか思い出せない事を、親への反抗心とか独立心とでもいうようなものが、ここまでリアルに描けるのは本当に作家さんって凄いなという気持ち。
    風野真知雄さんの作品は沢山読んでいるけど、その中でも八丁堀育ちは、ほのぼのしながら主人公を応援出来る、癒される作品でした。

    #感動する #ほのぼの #笑える

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    2023年03月02日
  • 耳袋秘帖 新宿魔族殺人事件

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    復讐の連鎖と仇討をさせたい人情に対し、それに対する信仰と実社会(法律)による救い、秩序の維持と信念が窺える物語。
    人情に長けた根岸が、断固として個人による復讐をさせてはならないと断言する。復讐をする者、しようとする者自体を救うという信念。
    そして、『この世のことは、この世で裁く。天の裁きはまたのちにくだるだろう』という言葉に、良識を感じ、深く感じ入った。

    人を殺してヤクザをしても浮世の徒花に溺れた生き方には馬鹿馬鹿しさしか残らぬことや、
    消えてしまうことはなく、全ては形を変えて存在しているのではという話の結び(質量保存の法則を思い出す)は、
    生死一如、死は断絶ではないというグリーフケアと、生

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    2023年02月04日
  • 眠れない凶四郎(三) 耳袋秘帖

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    妻が惨殺され不眠症になった凶四郎は夜回り同心として江戸の町を見守っている。

    本巻でやっと凶四郎は妻 阿久利の仇討ちに成功する。
    狂信者は恐ろしい。

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    2023年01月05日
  • 耳袋秘帖 馬喰町妖獣殺人事件

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    馬喰町の七不思議は無理矢理七不思議に仕立て上げられたような話が散見していた。

    お白洲での裁きの場で起きた公事師(弁護士兼司法書士)の殺人事件。

    一見関り合いのなさそうにみえるこれらには大悪党の影があった。

    次巻に続く、みたいな終わり方をしていたので妙な座りの悪さを感じた。

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    2022年11月23日
  • 隠密 味見方同心(一) くじらの姿焼き騒動

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    叔父に勧められて読みはじめた本。
    読む前はつまらないだろうな〜(๑´• ₃ •̀๑)
    と思っていたが、読んでみると内容も良いし登場人物ひとりひとりが、個性溢れていてめちゃくちゃ良いではないですかァ!!✩°。 ⸜(* ॑ ॑* )⸝☪︎⋆。˚✩
    正直、ハマってしまった。
    叔父さんありがとう!(´▽`)
    またよろしく✨

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    2022年09月19日
  • 潜入 味見方同心(一) 恋のぬるぬる膳

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    魚之進の独特な仕事ぶり

    月浦魚之進は南町奉行所の町廻り同心だが、今は味見方として江戸市中の食い物の動向を探る役目に就いている。本来、南蛮渡来の香料や砂糖などの抜け荷の取り締まりが主なお役目であった。この際に魚之進の兄の波之進が犠牲になってしまった。抜け荷の実態がほぼ明らかになり、味見方の役目を潰すという話しもあったが、江戸の町人たちの暮らしを把握するのに必要な役目だというので、南町奉行所筒井和泉守の計らいで存続された。
    今回の物語は、ぬるぬる御膳とひげ抜きどじょう、婆子丼、歯形豆腐という聞き慣れない食べ物が出ている。
    信憑性はわからないが、話しは非常に面白い。兄の波之進に比べればその容姿や仕事の取り仕切り方は格段

    #切ない #笑える

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    2022年08月12日
  • わるじい慈剣帖 : 9 ねむれない

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    ちょうど同じくらいの孫がいる私にとって、このシリーズは実にツボなのだ。

    腕利きの目付けを隠居した桃太郎。
    嫡男が芸者と関係しできた女児の孫。
    その可愛さに家を出て孫をあらゆる災難や危険から守ろうと長屋住まいで、しかもおんぶまでしての孫の守り。

    若い頃は悪いことも程よく経験した腕利き目付けは長屋連中の謎解きまで買って出る。

    今回は頭はいいヤクザとの対抗戦。
    命を狙われて愛しい桃子(孫)とも会えない日々。
    事件の解決に全力を注ぐ。

    目付け仲間の朝比奈とのジジィコンビの会話も思い切りツボ。
    読み進めて本のしまいになるのが惜しいくらいいい時間なのだ。

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    2022年07月21日
  • いい湯じゃのう(二) 将軍入湯

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    一巻よりさらに面白くなってます~。もう、吉宗を取り巻く、安藤、水野、稲生までキャラが炸裂!明るくてかなり癒されます。わるじいシリーズにであって大好きになり、読みあさってはみても、好みに合うものに出会えなかった風野さんのシリーズでしたが、こちらは、かなり好みです!

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    2022年06月15日
  • 金狐の首 大江戸定年組5

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    「嘘で客の気持ちを引き、本物で金にする」源吉兄弟。詐欺と言えば詐欺。その上手いやりようを「世も末なのかいい話なのか」と3人で大笑いするシーン。それこそがこのシリーズの真髄ですかねー

    追記
    中身の濃い巻でした。年齢が進んでからの再読なので、また登場人物たちに共感度が増しました

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    2022年02月25日
  • 池波正太郎と七人の作家 蘇える鬼平犯科帳

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    池波正太郎が生んだ誰もが知るヒーロー鬼平犯科帳。鬼平こと長谷川平蔵を現代の人気作家が描く作品集。
    本編を全巻貪り読んだのは、たしかまだ20代。
    池波正太郎の語りの上手さに感動し、平蔵の人心掌握術に憧れを抱いた記憶がある。
    そしてこの本にて、鮮やかにヒーローが復活した。
    正面から鬼平に取り組んだもの、若き平蔵を描いたもの、ライバルの旗本の視線から描かれたものなど多彩な平蔵に出会えた喜び。正にアンソロジーの醍醐味。堪能しました。

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    2022年01月24日
  • 恋は愚かと 姫は、三十一 2

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    江戸時代という中にあるからこその、軽快なラブコメっぽさ(爽やか)のある推理小説。今の私の求めていたエンタメがこのシリーズです。現在、後味の悪いものは読みたくない気分なのです。
    これに出会えてよかった。妻はくノ一シリーズは存じませんでしたが、このシリーズだけでとても楽しく読めます。

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    2022年01月13日
  • 濤の彼方 妻は、くノ一 10

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    読み終わるのが切ない。早く読みたいけど、読み終わるのは嫌だ、という。完結しました。 もうこの最後の巻で痺れたのは、この一言に尽きます。 「くノ一、雙星織江、参上!」

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    2021年09月04日
  • わるじい慈剣帖 : 6 おっとっと

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    安定の面白さ。そしてかわいいじいじは健在。ときどき描写される年齢ゆえの哀愁がたまらない。やはり、風野さんのなかではこのシリーズがいちばん好きです。永遠に続いてほしい。本宅に若向きの着物を取りに行ったときなど、妻との掛け合いが今回も絶妙。

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    2021年08月14日
  • 卜伝飄々

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    私の大好きな作家、風野真知雄。
    この時代小説は、面白いだけじゃない。

    室町幕府末期、唯一剣を極めることにだけ、人生を捧げた人物である。
    物語はすでに60代半ばを過ぎ70歳に手が届きそうな剣豪の日常を淡々と物語る。
    一度は領地を持つ殿様として過ごすも、全てを手放し剣の修行の旅を続ける。日本各地には彼を師匠と仰ぐ人物が何人も存在し、旅をしては弟子の住まいを尋ね、稽古をする。

    まだ日本の国は統一なされず、軍割拠の状態。
    まだまだ剣の腕は売り物にもなった時代だ。

    この物語は、実は大きな主題は他にあり、
    強いということは?生きること、死ぬこと。
    常に自分の今を把握し、剣も戦い方も変えていた卜伝。

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    2021年07月25日