卜伝飄々

卜伝飄々

小説・文芸
754円 (税込)

3pt

4.0

晩年の塚原卜伝の心境を描く新感覚剣豪小説

戦国時代に生きた伝説の剣豪、塚原卜伝。
十三代将軍・足利義輝など、名だたる剣豪を弟子に持ち、諸国を放浪したとされる卜伝だが、老境へと差し掛かり、男の煩悩と生への執着に囚われた人間が、いかにして人生を過ごしていくのか、その術を得る過程を、彼と関わった人物を通して描くペーソスとユーモアにあふれた時代小説。

剣豪は、やがて剣を使わぬ境地へとたどり着いた…。無敗の男・卜伝の伝説はいかに作られたのか。「耳袋秘帖」の著者が描く剣豪小説。

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卜伝飄々 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私の大好きな作家、風野真知雄。
    この時代小説は、面白いだけじゃない。

    室町幕府末期、唯一剣を極めることにだけ、人生を捧げた人物である。
    物語はすでに60代半ばを過ぎ70歳に手が届きそうな剣豪の日常を淡々と物語る。
    一度は領地を持つ殿様として過ごすも、全てを手放し剣の修行の旅を続ける。日本各地には彼を師匠と仰ぐ人物が何人も存在し、旅をしては弟子の住まいを尋ね、稽古をする。

    まだ日本の国は統一なされず、軍割拠の状態。
    まだまだ剣の腕は売り物にもなった時代だ。

    この物語は、実は大きな主題は他にあり、
    強いということは?生きること、死ぬこと。
    常に自分の今を把握し、剣も戦い方も変えていた卜伝。
    それは自分の今を知るという、実は難しいことを目を背けずに考え続けた人物だからこそ。

    足捌きは、動きは胆力は?と自分を見つめ工夫を常の重ねる。何が必要で何が不必要か?
    戦いは本当に必要なのか?
    できれば、戦わない、できれば殺さない。
    逃げることも厭わない。

    決して見えとか体裁とか功名とかに惑わされない。
    老いて死す。人も生き物も全て同じ。
    自然でさえ、彼は学ぶ。

    中高年齢に差し掛かった人にこそ、読んで欲しい。
    なんとも平和で心穏やかにさせてくれる良書。

    0
    2021年07月25日

    Posted by ブクログ

    剣豪とうたわれる塚原卜伝を主人公とした短編集。壮年以降の卜伝を描く。まあ軽い読み物という感じで、読みやすいが深くはない。

    0
    2022年02月26日

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