風野真知雄のレビュー一覧
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ネタバレ大江戸定年組2巻、町方同心、旗本、商人と隠居した旧友三人組が景色の良い隠れ家初秋亭を拠点に江戸市中の厄介事に首を突っ込んでいった。「森の女」深川のはずれの森に裸の女が現われる、という奇妙な事件を追いかけることになったのだが…。表題作「菩薩の船」薬種問屋・札差の家内二人の依頼が、夫達の秘密の行動を探るということだったが、探ると人気戯作者・○に十の字の家紋・西国きっての雄藩が絡み逃げ腰になり退散したのだが、全く恐れない札差の妻に押し切られ…。深川中の人から嫌われている岡っ引きの鮫蔵の助言を得て…。終盤、妾にふられ自暴自棄になった旗本・夏木が倒れてドッキリの展開。
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変わったものが好物な元ワルなお奉行の根岸、彼の手足となって動く部下二人、イケメンなのにブス専と言う曲者な宮尾、約182センチの腕力自慢で体育会系な椀田、3人のチームワークの小気味よさと、ユーモア探偵の体の中に漂う妖しい事件簿、文句なしに面白い!!ユーモアの中に漂う不気味さ・怖さが引き立っていて、エンターティメントと言う意味合いで凄くよく出来ている!!(上から言ってる訳ではない)時代小説なんて普段滅多に読まないけど、非常に読みやすい。謎が幾つも散りばめられていて、それが明らかになった時の爽快感、清涼感。猫好きにもタマラン!猫のうしろうが何故人間に後ろ姿しか見せなかったのか、と言う部分が明かされた
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Posted by ブクログ
ネタバレついに来てしまった最終巻。
終わってしまうのが勿体無いような心持ち。
彦馬が江戸を離れてしまったし、手習いの子供たちも居ないので
ほぼ全編が本筋をなぞる展開。
その中にひとつだけ出てくる謎解きに関わって
懐かしの金蔵銀蔵が出てくるところはサービス精神か。
暫く平戸に行っていた雁二郎の再登場シーンもらしくて笑った。
この後の怒涛の展開を考えると気を抜けるのはここまでだが。
鳥居耀蔵が途中で放ったらかしにした四天王との最後の死闘は
息も切らせぬ展開だった。
流石の雁二郎にも大ピンチが訪れるのと
最後の最後に川村真一郎が取った行動には吃驚だった。
考えてみれば、このシリーズは最後の最後まで
そう