あらすじ
年の瀬の佃島で、渡し船が突如突っ込んで来た正体不明の船に当て逃げされ転覆。四人が死んだ。だが、死んだ船頭以外の三人の遺体には刺し傷が見つかる。やがて、出航直前に別の船に乗るよう声をかけられた娘がいたとの証言も出て、事件の謎はさらに広がる。乗り合わせた客たちの意外な過去とは? 絶好調『耳袋秘帖』殺人事件シリーズ第12弾。
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南町奉行根岸肥前守が活躍するシリーズ12
大好きなシリーズで何度も読んでます
お船手組の素直で安直な若者2人
パワハラ上司の同心古川
多重世界を信じる風変わりな伝次郎
単純で血気盛んな鮫ニ
根岸は見守ります
根岸のような上司ばかりだったらいいのに
そして佃島の漁師たちが、実は家康が呼び寄せた海の忍者!?
このシリーズの中でおススメの一冊
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安定の根岸奉行(赤鬼)
今回は古からの大きな仕組みに気がつく
逆算して物事が見えれば推理も的確
ましてや「大耳」だから数多の情報が
集まるしね
おや?男女関係にも動きが・・・
Posted by ブクログ
切れ味抜群という感じでした。いつもより耳袋率が高いような気もしたのは全ページ数が少なめだからでしょうか。
おたかさんがやっぱりいいな〜。所々、生命というものについて考えてしまうような気がしたのは、最近の世情のせいでしょうか?
そして、今後の展開がまたまた気になる一冊でした。
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町方とお船手組との対立構造
佃島の漁師たちとお船手組の対立構造
…なんか『相棒』を見てるみたいだ。
事件の根幹にあるものは悲しい現実だった。
冒頭のお英と仙太のやり取りが哀しさを倍増させる。
途中で入るふんどしの話や薬の話で和ませつつも
それらが最終的に全部繋がってくるのが
すごいなぁただの横槍じゃないんだなぁと感動することしきり。
結末は概ねめでたしめでたしだったけど
お船手組の若手が言った
『ここに宮原がいたらよかったのにな』という言葉がなんとも切なかった。
切ないと言えば坂巻とおゆうさんの行く末も切ないことになっている。
おゆうさんの誤解の仕方がありがちというか王道過ぎるというか(爆)。
もし物語の中に入れるのならおゆうさんの首根っこひっ捕まえて
『誤解だから考え直せ』と言ってあげたかった(笑)。
…坂巻。いつになっても不憫な奴…。
Posted by ブクログ
日も暮れる佃島、この日最後の渡し船が出ようとする時、事故が。死人が4人、だが事故ではなく仕掛けられた殺人だった。
謎を解こうと根岸が動く。そこには家康が呼び寄せた佃島最初の34軒の子孫と、船手組との軋轢が。
佃島34人集はただの漁師ではなかったのだった。
海防の一翼も担い、海の忍者といっても良い働き。
そこに秘密があった。。。