年の瀬の佃島で、渡し船が突如突っ込んで来た正体不明の船に当て逃げされ転覆。四人が死んだ。だが、死んだ船頭以外の三人の遺体には刺し傷が見つかる。やがて、出航直前に別の船に乗るよう声をかけられた娘がいたとの証言も出て、事件の謎はさらに広がる。乗り合わせた客たちの意外な過去とは? 絶好調『耳袋秘帖』殺人事件シリーズ第12弾。
Posted by ブクログ 2021年02月07日
南町奉行根岸肥前守が活躍するシリーズ12
大好きなシリーズで何度も読んでます
お船手組の素直で安直な若者2人
パワハラ上司の同心古川
多重世界を信じる風変わりな伝次郎
単純で血気盛んな鮫ニ
根岸は見守ります
根岸のような上司ばかりだったらいいのに
そして佃島の漁師たちが、実は家康が呼び寄せた海...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月29日
町方とお船手組との対立構造
佃島の漁師たちとお船手組の対立構造
…なんか『相棒』を見てるみたいだ。
事件の根幹にあるものは悲しい現実だった。
冒頭のお英と仙太のやり取りが哀しさを倍増させる。
途中で入るふんどしの話や薬の話で和ませつつも
それらが最終的に全部繋がってくるのが
すごいなぁただの横槍じ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月13日
日も暮れる佃島、この日最後の渡し船が出ようとする時、事故が。死人が4人、だが事故ではなく仕掛けられた殺人だった。
謎を解こうと根岸が動く。そこには家康が呼び寄せた佃島最初の34軒の子孫と、船手組との軋轢が。
佃島34人集はただの漁師ではなかったのだった。
海防の一翼も担い、海の忍者といっても良い働き...続きを読む