あらすじ
平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬は、三度の飯より星が好きという藩きっての変わり者。そんな彦馬のもとに上司の紹介で美しい嫁・織江がやってきた。彦馬は生涯大切にすることを心に誓うが、わずかひと月で新妻は失踪してしまう。じつは織江は、平戸藩の密貿易を怪しんだ幕府が送り込んだくノ一だった! そうとは知らず妻を捜しに江戸へ赴く彦馬だったが…。人気著者が放つ「妻は、くノ一」シリーズ第1弾。〈文庫書き下ろし〉
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内容(ブックデータベースより)
平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬は藩きっての変わり者。その彼のもとに上司の紹介で清楚な美人、織江が嫁に来た!?ところが織江は一月足らずで失踪。彦馬は織江の行方を追って江戸へ向かうが……。
令和6年12月15日~17日
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すごく読みやすくてさらりと読めるけど内容もちゃんと面白かった!
タイトルからしてもっとくノ一らしい戦い場面とか出てくるのかなと思ったけどそれはあんまりなく、意外にも主人公の彦馬が謎解きのようなことをしていてそれも面白かった。
彦馬の性格も好きだな。
時々胸に刺さるというか、今の自分だからこそ響いたのかもしれないけど、ふっと心が楽になる言葉が何個かあった。
こう言うのが読書していて楽しいところだなぁ。
その時自分が気になっている事や欲しい言葉がなぜか出てきたりする。
知りたかった情報がもらえたり、背中を押して貰える言葉があったり。
久しぶりにその感じが味わえて、いい気持ちだった。
シリーズみたいなので続きも楽しみ。
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時代劇、いや、時代活劇を、観てるようです。アクション、人情、恋愛、推理、そして、時代背景と、エンターテイメント感満載。あまりにあっという間に読み終えてしまうのが残念。早く次の巻へ。彦馬と織江はいつどこで再会できるのか楽しみです。
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評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬は、三度の飯より星が好きという藩きっての変わり者。そんな彦馬のもとに上司の紹介で美しい嫁・織江がやってきた。彦馬は生涯大切にすることを心に誓うが、わずかひと月で新妻は失踪してしまう。じつは織江は、平戸藩の密貿易を怪しんだ幕府が送り込んだくノ一だった。そうとは知らず妻を捜しに江戸へ赴く彦馬だったが…。人気著者が放つ「妻は、くノ一」シリーズ第1弾。
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初読み作家さん。面白かったです。
風野真知雄さんはシリーズ物も多く、本屋さんでもよく目に留まる作家さんですが、どれから読んだらいいのかと手が伸びなかった作家さんの1人です。
非常に読み易かったです。登場人物にも魅力があります。
上役の世話で嫁を貰った彦馬。その嫁が美人で彦馬には勿体ないくらい。絶対何かありますよね(笑)。予想通り、妻は失踪し、彦馬は妻の織江を追って江戸へ向かいます。彦馬も変わった男で星が好きで算術が得意だが、処世術は下手。
まだまだ序盤でこれからどんな展開が待っているのか楽しみなシリーズです。
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平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬(ふたぼし ひこま)は、星が好きなうだつのあがらない男。その彦馬が娶ることになったのは、上司がすすめる織江という女性。幸せな生活を送っていた彦馬だったが、突然織江は姿を消してしまう。妻を追うため、若いのに隠居となり、手がかりを掴むため江戸に向かうが……
妻恋しさで動く一途な彦馬。昼行灯に見えてときおりなかなか鋭いところを垣間見せるところがいい。密偵で任務を遂行せざるを得ない織江も彦馬に情が移っていて、ふたりとも応援したくなる。織江の母親や友達との言動なんかも、非常に女子っぽくて微笑ましい。ちょっと推理者風な展開も面白い……だけど、えっ、ここでおわり! で愕然。完全なる続き物なら最初から言ってくれ〜 しかもこの巻では夫婦の再会はない! 一冊が短いとは思ったんだよ! どうやらしばらく再会はないようじゃないですか! 彦馬さん、一途に妻を追ってきたのにかわいそう……彦馬は、確かに静山の役に立ちそうだけれども!
くっすん……ドラマ化してたのも全然知らなかった私の、読みが甘かっただけか……でもある程度、きりのいいところで終わってほしかったなあ。面白いだけに。それで星ひとつ減。
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ふと気楽な心持ちで読める本を読みたくなった。
「娯楽としての読書」と捉えれば、大変面白くよむことができた。
テレビで時代劇をみているような感覚になる。
「娯楽」とは言いながらも、人情や風情が感じられる。
きっと初巻だけでなく続けて読んでしまうだろう。
また一つ、今までの読書とは違う読書の楽しみが見つかった。
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宿命で婚姻したくの一 織江と九州平戸藩士の主人公 彦馬との恋愛模様を軸に、離ればなれの関係になったもののお互い惹かれあっていて今は影で彦馬を助ける織江ですが、今後は敵対する関係にならざるえなくなっていくと思われ、そこがどのような展開になっていくのかが楽しみですね!
また、ちょっとした事件を彦馬が織江の助けを得ながらも鋭い洞察力で解決していくという、ちょっとしたミステリータッチの短編も織り交ぜられていて非常に面白かったです。
一冊あたりのボリュームもちょうどよく、サクッと読み進められるのがまた良いところですね!
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星が好きな変わり者のお侍さんのところに突如嫁入りする正体不明の美女は実はくノ一だった。。。。こんな安易に嫁取りしていいものかなどの疑問もないではないが、くの一も女の子なのよ~と本気で惚れてしまうという舞台は江戸時代だけど気持ち的には現代風な感じもする不思議な作品。
自分を追って江戸に出てくる雙星を陰ながら守る織江ちゃんが健気。ってか既に何人も殺めているのにいいのかそれ?
意外と面白くて続きも読んでみたくなりました。
今後に期待の★4つで。
Posted by ブクログ
NHKで、ドラマがやっていて面白く、原作が読みたくなって買って読んで見た。
彦馬さんは、星の事ばかり考えていて、そのせいで、武術とか本来の仕事とかが、からっきしダメで、周りから「変わり者」扱いされているけど、たった一ヶ月しか共に暮らしていない織江を見つけ出すために、隠居までしてしまう行動力みたいなものが、凄いなっと思いました。
ちょっと、ミステリーな感じも入っていて面白かったので、続きを読みたいと思った。
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NHKでやってるドラマを見て読みたくなった。
時代小説なのに文体が砕けてるというのか。
あんまり読みやすいんで逆に吃驚した。
今で言うオタクで変わり者の雙星彦馬と、
ある意味ツンデレのくノ一、織江。
市川染五郎さんと瀧本美織ちゃんというキャスティングはものすごくハマっている。
(いちばんハマってるのは松浦静山の田中泯さんだけど)
ドラマを見ると彦馬が一方的に織江を想っている風に見えるのだが
実際原作を読んでみると、織江が案外彦馬のことを大切に想ってるのが見て取れて
このツンデレっぷりにデレデレしてしまう(何)。
織江はドラマよりも大人っぽく描かれてるかな。
彦馬が江戸へ上がる道中の双子の泥棒とサボテンの話とか
ドラマでは端折られているエピソードがある一方で
桜貝などドラマ独自のエピソードが存在するのが面白い。
…それはそうと、この話10冊もあるのか…。
先が気になってしょうがないんだけど。
文章が読みやすいのであっという間に読み終わっちゃうし。
Posted by ブクログ
BS時代劇のドラマの最終回を見たらハマってしまい、次の日に、その原作全10巻を大人買いして、一週間ほどで一気に読んだ。
一口に言うと、軽い推理モノに恋愛ドラマとアクション、サスペンスを要所、要所に乗っけたってな感じ。
歴史小説ではなく時代小説ということもあって、娯楽性重視で文体も今風の慣用句や俗語のようなものもチラホラ。とても読みやすい。
平戸(長崎?)の、とあるさえない藩士の元に、突然、美しい嫁がやって来た。ところがその嫁は、幕府から密偵として差し向けられたくノ一であった。
一ヶ月後、任務を終えたくノ一は、突然に姿をくらましてしまう。夫のほうはというと、その一途さから嫁であるくノ一を探しに江戸へと向かう。それを知ったくノ一は、平戸での思い出を胸に、恋心がどんどん膨らんでいく。
こうして舞台は江戸へと移される。平戸藩、幕府、幕府お庭番(くノ一が属している幕府のスパイ組織のようなもの)の事情の中で、くノ一は夫の背後に暗躍するしかなく、夫はくノ一のわずかな気配や形跡を感じながらも、延々と二人は会えずじまいの物語が続く。
難点は、推理物や捕り物がなぜか日常的に展開され、その上に本来のテーマに基づいたエピソードが合間にはさんえあるという、間延び感が否めないところ。
このテーマで10巻はあまりにも長すぎる。3巻くらいにまとめられたら、とてもいい娯楽小説になるのだが。このジャンルの売れっ子作家らしいから、売り上げがほしい出版社側の意図として、あえて長編にしているのだろう。
とはいえ、冗長であるとか内容が薄いであるとか、ただ単にダラダラと話を長くしているという感じはなく、全編を通してなかなか楽しめるのも事実。一気に読める、とてもおもしろい小説でした。
Posted by ブクログ
NHKドラマ原作。
僅か1月で失踪した妻を追って、江戸へ出てきた雙星彦馬。
妻の織江は実は幕府のくノ一だった!!
お互いを思いながらも会うことがかなわない二人。
シリーズものとしてかなり楽しめそうです。
シリーズの既刊がかなりあるので、続きが気になれば直ぐ読めるのが良いです。
Posted by ブクログ
NHK-BSで連続ドラマでやってるので読んでみましたが、軽くていいですね。
出来ればドラマより先行したいが今からでは苦しいかな?
私の読んでるイメージはもう市川染五郎と瀧本美織にしかなりませんし、田中泯もいいなあ~
面白かったです。
ドラマとか、作者さんなど一切知らずに購入しました。
主人公と織江は結婚しますが、すぐに離れ離れになってしまい、互いに再会を目指すというベースがあって
2巻以降は
出会えない2人、それぞれを取り巻く環境で起こるプチミステリーを主人公が解決する、という短編ミステリー集のような形になります。
全巻購入しました。
ベースとなる再会するエピソードに引かれて2・3巻と読み進めたので、
中盤挫折しそうになりましたが(なかなか出会えないため)
結局、ゆくえが気になってラストまで購入。
大局があまり動かない、中盤のプチミステリー集は一気読みすると少し飽きがくるかもしれません。
キャラクターがとても魅力的な人物が多いので、読み進められたと思います。
プチミステリー集が好きな方にはもってこいのつくりです。
ラスト2巻は一気にお話も進むので
真ん中はプチミステリー集として
割り切って読み進めた方が
もやもやしないかと。
もやもやしてしまうくらい、主人公たちの行方のメインストーリーが気になる作品です。
普段は時代ものは読まないので、
(歴史もくわしくないですゎ)
細かい点(時代検証や言葉)などは特に気にならず物語の世界に入れました。
普段詠まない私が、この作者さんの他作品(時代もの)を読みたいと考えてるので
ライトな時代もの好きな方向けかもしれません。
あ、立ち読みできる公開範囲は、
まったくこの物語の内容に関係ないといいたいくらい
お話のいいところがひとつも出ずに終わってます。
これは面白い
良い感じに勘違い
嫁が主役でビックコミックスの「あずみ」のような話だと思ってたけど全く違った
一巻は人物とその能力の紹介がメインのようで、若干の退屈さがありますが、面白くないわけではありません。
2巻目以降の展開が楽しみです。
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平戸藩士・雙星彦馬。
先明の藩主・松浦静山に目をかけられたため、波乱の人生となる。
くの一ですぐに姿を消した妻を探すため、隠居して江戸に出てくる行動力がスゴい。
それから風野さんの発想はやっぱ面白いのねー。
シリーズのエンディングで、そうなったか!と嬉しく読み終えました。
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冴えない変わり者だけど誠実で一途な彦馬、美人で優秀なくノ一だけど短い縁だった夫をそっと想い続ける織江。
この二人の純愛、と言っていいかもしれない気持ちにじんとくる。
織江が七夕の短冊にそっと書いた願いがせつない。
第1巻は彦馬がやっと江戸に落ち着いたところまでだが、次巻が楽しみ。
会話が現代風で、時代物に慣れていない人でもさくさく読めると思う。
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全国書誌番号 21533267
NS-MARC番号 093788700
個人著者標目 風野, 真知雄 (1951-)∥カゼノ,マチオ
→: 朝倉, 秀雄 (1951-)∥アサクラ,ヒデオ
NDLC KH258
NDC(9) 913.6
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000009993909
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奥様は魔女的な話だと思ったら、全然違ったので(当たり前か)
肩透かしを食ってしまった。
続きが気になるが、ダンナ可愛そうになって2巻以降読むべきか悩む。
Posted by ブクログ
平戸藩士で天文学に造詣の深い雙星彦馬(ふたばし・ひこま)のもとに、織江(おりえ)という美しい女性が嫁いできますが、まもなく織江は遁走してしまいます。織江は、平戸藩の松浦静山の動向をさぐるために幕府が送り込んだくのいちだったのです。織江をさがすため、彦馬は江戸へ趣き、さまざまな事件を解決していきます。一方織江は、身分を明かすことができず、ひそかに彦馬を見守りながら、くのいちとしての仕事をつづけていきます。
登場人物たちの性格はキャラクター性が強く、ストーリーも文体もライトなので、軽い気分で手に取ることのできる時代小説です。
Posted by ブクログ
NHKの連続ドラマとして放映があり、主人公の彦馬(市川染五郎)と相手役の織江(瀧本美織)が好演技で、面白かった。小説は映画ほどの面白みは感じられなかったものの、読みやすく、気楽に楽しめる。 現代的な明るく楽しい時代小説。次刊も読むつもり。この二人の運命はどうなるのか気にかかる。
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時代物、女がじつわやり手のくノ一だった。そして、潜入内偵をするけれども、潜入先で恋に落ちるのだ。これはシリーズとのことで、どんどん続いていくらしい。面白い予感がするが、続編を読むかどうかは微妙なラインです。ひとつ勉強になったこと。くノ一 この三つの断片が合わさると女って文字になるんだね。
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時代小説だが読み安い、ライトなテイスト。
名も聞かず嫁取りに頷いた少々変人だがある方向には賢い男。くの一と知らず妻にした妻は密偵だった。知らぬ間に去られ、男は妻を探し始める。
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背中を狙われる織江のパートで緩急ついてテンポよく進む。
天の川を渡ってくるようなお嫁入りシーンとか、彦馬と織江の関係をより魅力的にするロマンチックな演出が上手いなぁ。無性に星空を眺めたくなるおまけ付き。
Posted by ブクログ
嫁入りして1か月で彦馬のもとから消えた織江。その織江を探しに江戸へ向かう彦馬。彦馬に降りかかる様々な危機を陰で救うのが織江なのかな…と思わせる序章の一冊
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ちょっとトボけた彦星とやり手のくノ一織姫の織り成す物語。
星に興味のある彦馬のところに正体を明かさず嫁いできて姿を消した織江。九州の平戸から江戸に彼女を探して上京する彦馬を陰ながら支える織江。意外と相思相愛だったりして、二人の行く末にドキドキさせられる。
序 たぬき囃子が聞こえる
第一話 ふたつの星
第二話 くノ一の母
第三話 奇談中身喰い
第四話 妻恋坂