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Posted by ブクログ
評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬は、三度の飯より星が好きという藩きっての変わり者。そんな彦馬のもとに上司の紹介で美しい嫁・織江がやってきた。彦馬は生涯大切にすることを心に誓うが、わずかひと月で新妻は失踪してしまう。じつは織江は、平戸藩の密貿易を怪しんだ幕府が送り込んだくノ一だった。そうとは知らず妻を捜しに江戸へ赴く彦馬だったが…。人気著者が放つ「妻は、くノ一」シリーズ第1弾。
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平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬(ふたぼし ひこま)は、星が好きなうだつのあがらない男。その彦馬が娶ることになったのは、上司がすすめる織江という女性。幸せな生活を送っていた彦馬だったが、突然織江は姿を消してしまう。妻を追うため、若いのに隠居となり、手がかりを掴むため江戸に向かうが……
妻恋しさで動く一途な彦馬。昼行灯に見えてときおりなかなか鋭いところを垣間見せるところがいい。密偵で任務を遂行せざるを得ない織江も彦馬に情が移っていて、ふたりとも応援したくなる。織江の母親や友達との言動なんかも、非常に女子っぽくて微笑ましい。ちょっと推理者風な展開も面白い……だけど、えっ、ここでおわり! で愕然。完全なる続き物なら最初から言ってくれ〜 しかもこの巻では夫婦の再会はない! 一冊が短いとは思ったんだよ! どうやらしばらく再会はないようじゃないですか! 彦馬さん、一途に妻を追ってきたのにかわいそう……彦馬は、確かに静山の役に立ちそうだけれども!
くっすん……ドラマ化してたのも全然知らなかった私の、読みが甘かっただけか……でもある程度、きりのいいところで終わってほしかったなあ。面白いだけに。それで星ひとつ減。
Posted by ブクログ
星が好きな変わり者のお侍さんのところに突如嫁入りする正体不明の美女は実はくノ一だった。。。。こんな安易に嫁取りしていいものかなどの疑問もないではないが、くの一も女の子なのよ~と本気で惚れてしまうという舞台は江戸時代だけど気持ち的には現代風な感じもする不思議な作品。
自分を追って江戸に出てくる雙星を陰ながら守る織江ちゃんが健気。ってか既に何人も殺めているのにいいのかそれ?
意外と面白くて続きも読んでみたくなりました。
今後に期待の★4つで。
Posted by ブクログ
NHKでやってるドラマを見て読みたくなった。
時代小説なのに文体が砕けてるというのか。
あんまり読みやすいんで逆に吃驚した。
今で言うオタクで変わり者の雙星彦馬と、
ある意味ツンデレのくノ一、織江。
市川染五郎さんと瀧本美織ちゃんというキャスティングはものすごくハマっている。
(いちばんハマってるのは松浦静山の田中泯さんだけど)
ドラマを見ると彦馬が一方的に織江を想っている風に見えるのだが
実際原作を読んでみると、織江が案外彦馬のことを大切に想ってるのが見て取れて
このツンデレっぷりにデレデレしてしまう(何)。
織江はドラマよりも大人っぽく描かれてるかな。
彦馬が江戸へ上がる道中の双子の泥棒とサボテンの話とか
ドラマでは端折られているエピソードがある一方で
桜貝などドラマ独自のエピソードが存在するのが面白い。
…それはそうと、この話10冊もあるのか…。
先が気になってしょうがないんだけど。
文章が読みやすいのであっという間に読み終わっちゃうし。