あらすじ
神田明神近く、大通りの外れにいつのまにかできたごく庶民的な飲み屋〈浜路〉。ほっこりとした女将を目当てに、鳥居耀藏や同心の原田は常連となり、彦馬も連れられて度々足を運んでいた。追っ手の影を恐れ、彦馬の周囲に注意を払っていた織江は、彦馬が訪れるその店の正体を知る。そこには、思いもよらぬ苛酷な運命が待ち受けていたのだった。ついに静山の幽霊船貿易も始動し、江戸はにわかにざわめく。大人気シリーズ第8弾!
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幼い頃からよく知っている相手、ギリギリまでわからない手の内、くノ一同士の意地がぶつかり合う心理戦は今までの暗闘よりも熱く激しい。
にゃん太の活躍にはニヤリ☆嬉しい読者サービス。
結局刺客三人とも捕獲命令を守ろうとしてなくて、上司の立場形なしの川村に同情票を入れてしまいそう。
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第三の刺客は、かつては母雅江と競い合った、天守閣のくノ一“浜路”でも、いままでの敵のように「やっちまえ!」とは思えない、「じゃあね、織江ちゃん」切ない最後でした。 --人生は詐欺みたいなものよね。何かが微妙にずれていく。願ったもの、思っていたものとは違う現実が立ち上がってくる。それを前にして、人は唖然とするしかない。--あたしが望んだものは、こんなものではない・・・・・・。浜路はくノ一に生まれなければ、きっといいお母さんになってこんな事思わずに生きていけたのでしょう。彦馬と織江の距離がぐっと近づいて来ました。続きが待ちきれない!そして、にゃん太強すぎ!雁二郎 以上の大活躍!!さすが、オスの三毛猫です。
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内容(ブックデータベースより)
彦馬に忍び寄る新たな追っ手。それはかつて織江の母・雅江とともに"天守閣のくノ一"と呼ばれた凄腕のくノ一だった! 正体を知った織江の心は、大きく揺れ動く。静山の幽霊船貿易も始動し、江戸はにわかにざわめく。
令和7年1月27日~29日
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本巻はホント久しぶりにテンポ良く。意外にも鳥居がこちら側に来て面白い。今回の助っ人はなんと。。。これは思いつかなかった。最後、やっと、ホントにやっと繋がった。「いつの日か」。彦馬、マジで頑張れ!
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胸の振子 妻はくノ一8
くノ一である織江の切なさに胸がジーン。
大好きな夫が目の前にいるのに、自分は抜け人になってしまって追われる身。。
追手と戦い生き延びないと大好きな人に会えない。
うー。。切ない。
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物語りが核心に向って大きく動き出す前の一休みというところだろうか。
この小説は戦いのシーンの描写にあまり重きを置いていない故、さらっと済んでしまう。しかし、それもこの小説の良いところなのではないだろうか。
彦馬と織江は、逢えそうで逢えない……。
残りあと二巻。彦馬と織江のハッピーエンドでも期待しておこうか……。
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織江に対する新たな刺客はやはりというか母雅江のライバルであった浜路でしたね!但し、今回は雁二郎が直接的に助け舟をだしてはくれませんでしたがナイスアシストを決めてくれました!
彦馬の飼い猫の「にゃん太」の活躍も光りました。
最後は「いつの日か」ということで彦馬と織江の再会の時がいよいよ近づいてきたようですね!
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第3の刺客を差し向ける川村真一郎が更に容赦ない。
しかもその刺客が母のライバルで織江にとっても馴染み深い浜路ときた。
浜路もやっぱり川村に背いて織江の命を獲ろうとするのだが
その理由が先のふたりとは違い、女ならではの理由なのが切なかった。
というか男性の風野氏がここまで描き切るのがすごい。
この巻の裏の主役は鳥居耀蔵かもしれない。
可愛さを発動する方向がおバカ方面だと常々思っていたのだが
それ以外は鼻持ちならない方向のバカだったという。
完全に飲み屋で嫌われるタイプだったのには爆笑。
そしてこいつは熟女好きだということがよーく判った(笑)。
その存在を訝しみつつもなんだかんだで雁二郎を頼りにしてしまっている織江が
健気というかなんというか。
裏を返せばそれだけ追い詰められてきているということなんだろうけど。
現れなかった雁二郎の代わりに織江を救ったのがにゃん太だったところがステキ(笑)。
浜路と織江の別れの場面は、今までの刺客の中で唯一哀しかった。
だからこそ最後の短冊のシーンには希望が持てる気がする。
最後のページでタイトルの種明かしがされていたのがものすごいお得感。
シリーズを通して綺麗なタイトルだな、と思っていたのだが
この解説を読んで納得した。
『胸の振子』の出典は松川祐里子さんの漫画と同じなのかな…???
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次々と、彦馬と織江に襲い掛かる刺客。
それぞれ趣向は少しずつ違っているが、ちょっとマンネリ。
最後はどうなるか、それが楽しみで次巻を手に取ろう。
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今回は静山とにゃん太が、張り切り過ぎな感じもしますが・・・。
会えそうで会えない二人。
織江を狙う第三の刺客は、母雅江のライバル浜路。
彦馬の存在が川村真一郎に知られ、どうなるか!?という展開が楽しいです。
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"妻はくノ一"第8巻.今度の刺客は亡き母のライバル.
今回も彦馬の名推理と織江の闘いで2倍楽しめた(*^^*)
しかし,いつまでたっても結ばれない二人.なんとも切ない.
最後はちゃんとハッピーエンドになるのかな.3月には次作が発売されるらしい.急いで全10巻読破してしまわねば.
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妻は、くノ一シリーズの第8弾。
めずらしい雄の三毛猫(らじは博多の港で見たことがある。野良だったので今頃誰かに飼われているといいな…)「にゃん太」のおかげで最後の強い追手を倒した抜け忍の織江ちゃん。
後は彼女に惚れてるお庭番の統領をなんとかすれば、彦馬くんと再び夫婦になれるのかな…。
彦馬くんに自分がいつもそばにいることを示すメッセージも残したし、さすがにそろそろお話も終盤っぽいです。
ま、謎解きは全然頭に残らないんだけどね(笑)