あらすじ
平戸藩の江戸屋敷に住む静湖姫は、微妙なお年頃のお姫さま。大晦日の夜、おかまの店で飲んだくれていると「来年はもの凄いモテ年になる」と占われる。年が明け、三十一歳になるのを機に習い始める三十一文字の和歌の会に参加すると、なんと屋根の上に死体が。謎を解こうと奮闘する姫の前に、素敵な男性が次々と現れて…。恋に事件に、花のお江戸を駆け巡る! 大人気著者が放つ「姫は、三十一」シリーズ第1弾。
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Posted by ブクログ
うん、面白い。
静湖は、今の世の中では、きっと+10の41くらいだな。扱いも老化もちょうどそうだな。ホントに笑えるし、元気が出るな。
こういう時代小説がいい。時代小説は、自分の今の生活とリンクしないから、ホントに楽しめるなぁ。それで笑いがあり、人情があり、哀愁があり…。風野さんの大好きパターンです!
匿名
面白すぎる
風野真知雄さんの作品が好きな方は、みんな面白いと思うのでは?
大爆笑の嵐というイメージです。
シリアスで深い人間の闇にも迫るし、静湖姫の苦悩みたいな部分も女としては共感出来るんだけど、この強さや賢さ、逞しさが好きです。
凄く前にこちらで購入した後、何年かぶりに読み返すのを繰り返してしまう作品。
Posted by ブクログ
妻はくノ一 のスピンオフ作品。
懐かしの登場人物や、その名残を感じつつ、姫の内面も深掘りされて行き、また違った味わいを楽しめる。
数多の恋の矢印を受ける姫、これから真実の恋に出会えるのか?!
Posted by ブクログ
『妻は、くノ一』のスピンオフ、という位置づけでいいのかな。
雙星彦馬について語られるくだりなどから察するに
彦馬と織江が平戸からオランダに向けて旅立った直後の話らしい。
蛇の巻とは違う方向のスピンオフみたい。
今で言う新宿二丁目的な飲み屋が出てきたり、
大名家の姫が夜な夜な飲み歩いていたり、
江戸後期の物語の設定としてはだいぶぶっ飛んでいる。
序盤に出てくる史料に関する講釈(?)を言い訳と取るか否かは読む人次第だろうが
わざわざ断っているのがなんとなく可笑しかった。
大概の設定がぶっ飛んでいるのだが、
その中でも群を抜くのが静湖姫の人物像だと思う。
女性としては革新的な考え方とか、お転婆なところとかは
喩えが旧くて難だが『はいからさんが通る』の紅緒に似ているような。
静湖姫の魅力も紅緒と被る感じがするので
これだけの人数にモテるのもまぁ判らないでもない。
内容としては『妻は、くノ一』から本筋を抜いた、というか
彦馬が江戸でやっていたようなことを静湖姫がやってる、という感じ。
深刻な部分が抜かれているので、軽く読むにはちょうどいいかも。
静湖姫と関わる男たちが悉く彼女に惚れてしまうのに
いちばん近くにいる岡田だけがそうならないのが逆に面白い。
とはいえ、最終的にはこのふたりがくっつくような気がするんだけど(笑)。
くノ一シリーズから引き継がれたキャラクターは
静湖姫、松浦静山と伝聞で出てくる彦馬と雁二郎のみ。
同じ北町奉行所管内なので原田朔之助が出てくるのを期待していたのだが
そうは問屋が卸さなかったらしい。ちょっと残念。
Posted by ブクログ
なんかいろいろ強引。シリーズもので、おもしろそうな役者が揃っているので次巻以降はもっとこなれてくるのかもしれない。変にメタ視点は物語に入り込めないからやめてほしい。
Posted by ブクログ
「最後の縁談は二十四のときだった。以来、静湖の縁談のことは、庭のどこかに埋めた金魚の墓のように忘れられたのだった。」
「初恋の人。その言葉を聞いただけでも、胸がきゅんとなるのはなぜだろう。そんなものは、遥か彼方、富士山の真裏あたりに消えてしまったものなのに。」
なんの捻りもないけど、程よい間隔でフフっと笑える。
そんな感じの本でした。
時代小説的なものはなんとなく手に取る気が起こらず敬遠していたのですが、これくらい軽い感じなら苦にならず読めます。
時代物ならではの単語は、意味はなんとなくわかっても読みが曖昧だったりするものがチラホラあって、このレベルでも何回かweb辞書をひきました。
手代……テジロ?シュダイ?チョウダイ?シュヨ?
「てだい」……そのまんまかよっ!みたいな。
お勉強にもなりました(笑)
Posted by ブクログ
山崎まさよしくんが主題歌を担当し、NHKドラマにもなった『妻は、くノ一』の番外編です。
平戸藩主松浦静山さんの娘さん、静湖姫が主人公のお話だよ。
高貴な生まれで超~美貌なお姫さまが、三十路を過ぎてオカマ喫茶で飲んだくれてる…って設定。
で、好奇心たっぷりだから、町方とともに江戸の珍事件を調査・解決。
同じ風野さんの『若さま同心』シリーズと『妻くノ』の合体版って感じでした。
まぁ、軽い読み物だったよ(笑)
Posted by ブクログ
妻は、くノ一の姉妹編。
松浦静山の娘静湖姫が主人公の、謎解きもの。
雙星彦馬の名前もチョロっと出てきます。
和歌の会で起こった事件をキッカケに静湖姫が怒涛のモテ期に突入します。
少し男たちが姫に惚れる理由が安易な気もしますが、なにせ三十八万四千年に一度のモテ期ですから・・・。
Posted by ブクログ
江戸時代、平戸藩のお姫様(31歳)、世にいう売れ残りの婚活中の姫だが、世間の荒波に揉まれ、おかまBARに入り浸るというなんとも現代風の設定。
おかまのマスターに、今年はモテるといわれ、殺人事件に巻き込まれ、探偵商売を始める。関わる人達が、姫に恋い焦がれていくという、これなんていうモバゲーのゲーム?と言いたくなる。時代小説はちょいと縁遠い人にも読みやすい作品だとは思います。
妻はくノ一という作品の番外編らしく、本編の話もちらほら出てきますが、あんまり関係なく楽しめます。
Posted by ブクログ
『妻はくノ一』を読むつもりが、何故がこちらを手にとってしまった一冊。
読んでいる途中で、『妻はくノ一』の姉妹編ということに気付きました(笑)
最初は、会話文の多さに驚いたものの、破天荒なお姫様の姿に笑わされた一冊。
ただ、まだ物語が序盤だからか、かなりざっくりとしたストーリー展開。
このさっくり読めてしまう感じが風野真知雄テイストならば、次巻も読んでみような…と素直に思えた一シリーズ。
まぁ、でも正直現代感覚に近い表現があるためか、アラサーにしては幼いお姫様に、思わずティーンか?とつっこみたくなることもあります(笑)
Posted by ブクログ
「妻は、くノ一」の姉妹編シリーズ、第一弾。
この“遊んでる感”が良いですね。
何も考えずに、気楽に読めます。
台詞の端々に「妻は、・・」の登場人物の話題が出てくるので、事前にそちらを読んでおく事が前提な感じです。
Posted by ブクログ
読み始めてから、「妻は、くの一」シリーズのスピンオフと知りました。
序盤から時代考証云々出てきて、アレでしたが、
軽いタッチで時代小説楽しめるのはいいですね。
やたらと姫様がもててしまうのは
それなんて乙女ゲーと噴きましたが、
6人それぞれキャラがたってるんでよし?
完全かませ犬のおしゃれ同心さん応援しつつ、
きっと(上の6人以外の)岡田といい感じになるんでない?とか
思っていますが、続きは読むかどうか謎です。