【感想・ネタバレ】姫は、三十一のレビュー

あらすじ

平戸藩の江戸屋敷に住む静湖姫は、微妙なお年頃のお姫さま。大晦日の夜、おかまの店で飲んだくれていると「来年はもの凄いモテ年になる」と占われる。年が明け、三十一歳になるのを機に習い始める三十一文字の和歌の会に参加すると、なんと屋根の上に死体が。謎を解こうと奮闘する姫の前に、素敵な男性が次々と現れて…。恋に事件に、花のお江戸を駆け巡る! 大人気著者が放つ「姫は、三十一」シリーズ第1弾。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

『妻は、くノ一』のスピンオフ、という位置づけでいいのかな。
雙星彦馬について語られるくだりなどから察するに
彦馬と織江が平戸からオランダに向けて旅立った直後の話らしい。
蛇の巻とは違う方向のスピンオフみたい。

今で言う新宿二丁目的な飲み屋が出てきたり、
大名家の姫が夜な夜な飲み歩いていたり、
江戸後期の物語の設定としてはだいぶぶっ飛んでいる。
序盤に出てくる史料に関する講釈(?)を言い訳と取るか否かは読む人次第だろうが
わざわざ断っているのがなんとなく可笑しかった。

大概の設定がぶっ飛んでいるのだが、
その中でも群を抜くのが静湖姫の人物像だと思う。
女性としては革新的な考え方とか、お転婆なところとかは
喩えが旧くて難だが『はいからさんが通る』の紅緒に似ているような。
静湖姫の魅力も紅緒と被る感じがするので
これだけの人数にモテるのもまぁ判らないでもない。

内容としては『妻は、くノ一』から本筋を抜いた、というか
彦馬が江戸でやっていたようなことを静湖姫がやってる、という感じ。
深刻な部分が抜かれているので、軽く読むにはちょうどいいかも。

静湖姫と関わる男たちが悉く彼女に惚れてしまうのに
いちばん近くにいる岡田だけがそうならないのが逆に面白い。
とはいえ、最終的にはこのふたりがくっつくような気がするんだけど(笑)。

くノ一シリーズから引き継がれたキャラクターは
静湖姫、松浦静山と伝聞で出てくる彦馬と雁二郎のみ。
同じ北町奉行所管内なので原田朔之助が出てくるのを期待していたのだが
そうは問屋が卸さなかったらしい。ちょっと残念。

0
2013年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

妻は、くノ一の姉妹編。
松浦静山の娘静湖姫が主人公の、謎解きもの。
雙星彦馬の名前もチョロっと出てきます。
和歌の会で起こった事件をキッカケに静湖姫が怒涛のモテ期に突入します。
少し男たちが姫に惚れる理由が安易な気もしますが、なにせ三十八万四千年に一度のモテ期ですから・・・。

0
2013年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めてから、「妻は、くの一」シリーズのスピンオフと知りました。

序盤から時代考証云々出てきて、アレでしたが、
軽いタッチで時代小説楽しめるのはいいですね。

やたらと姫様がもててしまうのは
それなんて乙女ゲーと噴きましたが、
6人それぞれキャラがたってるんでよし?

完全かませ犬のおしゃれ同心さん応援しつつ、
きっと(上の6人以外の)岡田といい感じになるんでない?とか
思っていますが、続きは読むかどうか謎です。

0
2012年11月06日

「歴史・時代」ランキング