西條奈加のレビュー一覧

  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    ネタバレ

    前作の『善人長屋』は、超絶に人の良い錠前職人・加助が毎回持ち込むやっかいごとを、実は裏稼業を持つ長屋のみんなで解決する短編だったけれど、今回は長編で加助の出番があまりなく、少し残念。

    「閻魔組」と名乗る謎の三人組が裏社会の頭衆を惨殺していく事件が起こり、善人長屋のみんながその謎を解く話。謎が謎を呼んで、ミステリーとしても面白かったけれど、突然のお縫ちゃんの初恋は、いまいちしっくりこなくて、そこだけ浮き上がり違和感があった。
    え、いつ、どこでそんなに好きになったの?一目ぼれ??ってびっくり。

    ただ、その色恋のために何かやらかしそうでドキドキしたので、それはそれで物語のスパイスになって良かった

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    2026年03月09日
  • 心淋し川

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    第164回直木賞受賞作品
    「心淋し川」とかいて「うらさびしがわ」と読むそうです。
    6編からなる短編連作の物語

    ■心淋し川
    酒好きの父親、愚痴ばかりの母親、それがいやなってさっさと嫁いでいった姉、同じく、家をでたいとおもっている「ちほ」
    彼女の選択は?

    ■閨仏
    妾4人で暮らすなか、その旦那が死亡。
    不思議な設定です。そして、その妾達の中心になるのが「りき」
    彼女の掘る仏が..

    ■はじめましょ
    飯屋の主人となった男が、出会った少女。
    彼女のうたう歌が、昔自分が捨てた女が歌っていた。
    少女は自分の娘なのか..
    哀しい真相..

    ■冬虫夏草
    体が不自由な息子と暮らす母親
    これ、母親が怖い!

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    2026年03月08日
  • ほろよい読書 おかわり

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    ネタバレ

    きのこ鍋したくなった。
    ホンサイホンベーではジンコレクションをしたくなってきた。これまでワインが1番好きだったけど、まさのワインも有名なオーストラリアに来てむしろお酒をあまり飲まなくなり、少量が良い派になった今、ジンが来てるかもしれない。
    "友だちと恋人の境目なんて、案外曖昧なのにね。お酒の飲み方次第で一気に崩れることもある。"
    日本のカウンターと小さなテーブル2つ程度のこぢんまりした居酒屋が恋しい。日本酒とお刺身やおでん、小エビ揚げとか、、懐かしい思い出の多くが居酒屋にある。

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    2026年03月01日
  • 姥玉みっつ

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    えーー西條奈加さん大好きだし、ほとんどの作品が星5つなんだけど,この作品はなんだかちょっと…読後感がよくない…
    おばちゃんトリオものは、朝井まかてさんの「ぬけまいる」がめっちゃ面白かったから、こちらも期待していたんだけど、ちょっとウザいトリオだったかな(>人<;)

    他のかたが書いていらっしゃった「サイコパスな胸糞案件」この一言に激しく同意( ̄∇ ̄)

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    2026年02月24日
  • 三途の川で落しもの

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    意識不明で、気がつくと三途の川に来ていた少年。生きることに投げやりだった少年が、死者を送り出す手伝いをすることで、やり残したことに気がついていく。死んだあとは地獄にいくのか天国にいくのか?
    「天国はない、生まれ変わることでしか魂は救すわれない」が印象的。生きている間精一杯やりましょ。

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    2026年02月08日
  • 初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記

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    面白かったんだけど、少し物足りないというかあっさりしすぎな気がした。まぁ確かに今でいう裁判の内容なんか長々と書かれても多分さらっと読んでしまうから必要ないっちゃないんだけど、お蔦さんみたいなスカッと胸のすくような終わりじゃないのがちょーっとだけ残念。

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    2026年01月31日
  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    厳しい。厳しすぎる。
    故郷の寺から友・万吉と江戸に向かい、やっと居場所をつかんだと思いきや島流し。
    八丈島で人々の心の安寧を守る存在として生きる道を見出したが赦免によって戻り、山伏になる道を選ぶ無暁。
    ついには千日行に取り組み、肉体の限界までそぎ落としたまま入定していく。
    自分をひたすら追い込んでいく姿は尊いとは思うが…厳しすぎる。

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    2026年01月17日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒という身近なテーマを入り口に、短い物語の中に人間の営みの奥深さが凝縮されていました。
    ふとした瞬間に込み上げる寂しさや、やり切れない後悔、そして小さな救い。それぞれの作家が描く「人生の機微」が、まるでお酒のように心にじわじわと染み渡ります。華やかなだけではない、少し苦くて温かい「哀愁」を感じたい夜に、ゆっくりとページをめくりたくなる一冊です。

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    2026年03月22日
  • 心淋し川

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    心淋し川沿いで、懸命にいきる人々の愛や憎しみ、悲しみを抱えながら懸命に生きる6編からなる短編集。闇からみな光を求めて健気に生きる姿が印象的な作品でした。一つ一つの物語、もっと長編でもいいかな、と思う余韻がありました。中でも「はじめましょ」が好き。

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    2026年01月11日
  • 刑罰0号

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    西條奈加さんにこんな作風があったんだ!とびっくり。
    記憶の追体験をさせることで死刑に代えるという発想、物語のスケールの大きさはすごいなと思ったが、私は時代小説の方が好きだな。

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    2026年01月10日
  • 初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記

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    一作目の方がドキドキさせられるストーリーだったかな。
    お絵乃さんの今後の成長や、椋郎さんとの進展?に期待。

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    2025年12月30日
  • 金春屋ゴメス 因果の刀(新潮文庫nex)

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    続けて読んだせいかほんの少し読み終えるのが疲れました。やはり1巻が一番面白いかな、と思ってしまいました。でもハラハラドキドキが続いて面白かったです。

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    2025年12月26日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    これは、土地を広げ、人々が満ちていこうとする時代の先駆けであると同時に、土地が奪われ、ひとつの民族が失われていく予兆の物語なんだなと感じた。
    その狭間にあって、何度も絶望を味わい苦しみながらも徳内が希望を失わないのは、彼が築いてきた人の縁が、彼を支え、導いてきたからだと物語は描いている。

    田畑を拓いて本州の飢えを救うことと、アイヌ民族の誇りを守ること。その両立と調和を探る可能性がまだ残されていた時代だからこそ、本書の結末は希望を孕んでいるけれど、現実を思うと胸が痛む…。

    終盤はやや駆け足に感じられて、アイヌの人々にもっと光を当ててほしかったな。それでも、徳内の熱意と人となりに心動かされる場

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    2025年12月19日
  • 心淋し川

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    千駄木心町(うらまち)を舞台にした6編からなる連続短編集。
    どの章も、描かれるのは貧しい長屋の住人達。

    それぞれに辛い過去や理不尽な現実の中で、もがきながらも逞しく生きようとしている。
    「厳しさ」の中に「優しさ」や「温かさ」がじわじわと滲み出てくるような作品だった。
    救いようのないようなやりきれない毎日であっても、世の中捨てたもんじゃないなぁ。
    人の心を救うのは結局、同じく人の心なんだろうな。


    自分の心が淀んでしまった時に、読み返してみようと思う。

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    2025年12月18日
  • 千年鬼

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    直前の読書がちょっとしんどい本だったから、この本読みやすくて楽〜!となってしまった。
    表紙の絵がアニメっぽい感じだったからアニメにでもなったのかと思ったらそういう訳でもないらしい。
    でも内容はアニメにでもなりそうな、ちょっとファンタジー味のある話だった。
    全7話、段々と小鬼の目的や理由が分かってきて結構楽しかった。
    西條奈加作品は読むの3作目かな?
    今のところ全部雰囲気が違うなぁ。
    この本は読みやすいし子供でも楽しめそう。

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    2025年12月15日
  • ほろよい読書 おかわり

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    色んな作家さんの短編集を楽しめてとても良かったです!最後のタイムスリップの居酒屋のお話がとても好きでした!!

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    2025年12月08日
  • 千年鬼

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    ネタバレ

    時代小説ファンタジーって感じでした。
    あらすじとイラストの可愛さで購入しました。

    小鬼(見た目鬼ですがほぼ木の精霊です)と弟を探してる女の子が出会って一緒に弟探すことが物語の発端です。
    女の子は鬼の芽という鬼になってしまう可能性のあるものを心に持っていて、ある出来事からそれが覚醒し鬼になってしまいます。
    鬼になってしまうと輪廻転生の輪から外れてしまうので女の子はもう転生できません。それに納得のいかない小鬼は女の子を無理やり輪廻転生の輪に戻してしまい。転生するたび心に宿った鬼の芽を回収していくという話です。
    すごい省いてますがこんな感じ。
    どの人生も苦い話でちょっと泣ける。
    面白いんですが泣け

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    2025年12月03日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    SFなんだけど、未来の時代劇…というか、異世界ものと見るか、なかなか難しい…。
    続編があることを知って、読み続けるかどうしようか迷っている。
    時代劇まで(読書の)範疇に含めると、死ぬまでに積読を処理しきれない

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    2025年12月01日
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記

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    尊敬する人が西條奈加さんを好きだというので、読んでみる。軽く読める人情噺という感じ。狸穴屋、は「まみあなや」と読むよ。

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    2025年11月28日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    前作を読んで割と面白かったので、引き続き読んでみました。
    話の展開は面白いんだけど、突然出てくるお縫の恋(しかも「!」「!」連発)に、ブレーキがかかってしまうというか、読みにくかった。若者だからこその浅慮って、あると思うけど…うーん、わたしが年をとったってことなのかなぁ??
    まぁそこは置いといても、悪を知るからこそ善を知るという人たちの、懐の深い話です。こういう人たちって、もし実際会ったら魅力的なんだろうなぁ。

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    2025年11月18日