西條奈加のレビュー一覧
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主人公は、かっぱらいから足を洗い商いにせいを出す、捨てられた子供たちの集団の頭、知恵ものの勝平と、諸国を放浪して江戸に戻ってきた、身元引き受け人である武家の次男坊、柾さま。仲間の子供たちの身近で起こる悪事を勝平の知恵と仲間それぞれの特技と、柾さまの大人の脅しで解決していく短編集。悪事を解決していくなかで、柾の放浪の理由が少しづつ明らかになっていき、みえてくる「はむ・はたる」の存在。柾はどのように過去に始末をつけるのか。
勝平を始めとして、さまざまな個性を持った、子供ながらに一本芯の通った仲間たち。厳しいけど、子供思いの婆さまたち、いつも笑顔で優しく子供の味方だけど、時折心の影を見せる柾など -
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ネタバレ以下、大いにネタバレです。ご注意ください。
「向日葵の少女」
自分のことで頭一杯の人だらけですね。資金援助をするとはいえ、既に結婚した娘に執着して、その家庭のありように口出しする親。事情があるとはいえ、抗うでもなく離婚に応じたりその後会いもしないのは、その程度のご縁だったということだが、子どもの気持ちはどうやら全く顧みていない両親。順風満帆の時しか見ずに、幸せな家族という思い出だけを温めていたその空々しさを、切り裂いたのかもしれない。
そして、子どもの知佐子の気持ちを無視したのは祖父母と両親だけではない。知佐子自身もだ。離婚した当時ならともかく自分の意志で行動できる歳になっても、父親とはコン