西條奈加のレビュー一覧

  • 睦月童

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    時代物でありつつファンタジー。恥じるところのない人生って、強い自分を持っているか、人の心を無くしているか、極端なものなんだなと、普通の人間である自分を顧みる。そういう物語か見えて、後半は、女性であるということの哀しさを感じた。

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    2015年06月21日
  • 無花果の実のなるころに

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     子供と大人の境界って何でしょうね。
     大人があって欲しいと思う「子供らしさ」は、必ずしも子供のためではなく、かといって、子供は望むままに振る舞うには「責任が取れない」。
     そんなことを感じる短編連作ミステリでした。
     あと、お蔦さんがいい女過ぎて死ぬ。

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    2015年06月20日
  • 睦月童

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    不思議な力を持つ童女と彼女のおかげで改心できた若旦那が、江戸の町で事件を解決していく人情話…かと思いきや!伝奇ものでしたよ^^; でもさすがは西條さん、優しくて哀しいお話でした。あの終わり方からしていずれ睦月神は復活するのかしら?たぶんするんだろうな…でもその先が読みたいとは珍しく思わなかったな~。

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    2015年07月02日
  • 涅槃の雪

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    江戸時代末期が舞台。天保の改革を軸に町役人(吟味方 与力)高安門佑の目線で当時の人々の葛藤が描かれています。

    西條加奈さんの作品を初めて読みました。
    女性の書く時代小説は優しさが滲んでいて、好きです。
    別の作品も読みたくなりました。

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    2014年09月11日
  • 無花果の実のなるころに

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    重い十字架を背負って生きていくなんて大変なことなのに、中学生の主人公は「大丈夫、やっていける」と考え、その道を選択してしまう。まだ若い故の未熟さが伝わってくるようで、支える人がいなくなったら大丈夫なのかと思ってしましました。でも、重い話につながっていくのに、沈んでいかず、夏の木陰を通りぬける風のような爽やかな雰囲気があるのは、酸いも甘いも知り尽くしてる元芸者のお蔦さんの存在が、きりりと締めているからなのかなと思います。お蔦さん、いいスパイスですw

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    2014年09月19日
  • 涅槃の雪

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    西條さんというとどうしても『金春屋ゴメス』のインパクトが強く。こんな本格的な時代小説も書くのですね。
    最初は主人公が長身で強面だが実は気が優しい、上司の遠山景元(遠山の金さんです)が意外に俗で出世欲が旺盛なところを除けば、ごく普通の捕り物の様でした。
    しかし後半は良くなります。遠山の政敵であり、妖怪の異名で知られる鳥居耀蔵の心情や、主人公が最も苦手とする出戻りの姉の思わぬ手配りなどによって、物語に深みや情緒がグッと増します。
    爽やかな話でした。

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    2016年05月29日
  • 烏金

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    江戸の金貸し話。テンポのいい話の展開と味のある登場人物。何か裏があると思わせる浅吉の切れ者っぷりも小気味良い。

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    2013年10月29日
  • はむ・はたる

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    「烏金」に登場した子供たちがメインの連作短編集。

    特別書下ろしオマケ(?)短編の「登美の花婿」が、ほほえましくて、好きです。

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    2012年08月02日
  • はむ・はたる

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    主人公は、かっぱらいから足を洗い商いにせいを出す、捨てられた子供たちの集団の頭、知恵ものの勝平と、諸国を放浪して江戸に戻ってきた、身元引き受け人である武家の次男坊、柾さま。仲間の子供たちの身近で起こる悪事を勝平の知恵と仲間それぞれの特技と、柾さまの大人の脅しで解決していく短編集。悪事を解決していくなかで、柾の放浪の理由が少しづつ明らかになっていき、みえてくる「はむ・はたる」の存在。柾はどのように過去に始末をつけるのか。

    勝平を始めとして、さまざまな個性を持った、子供ながらに一本芯の通った仲間たち。厳しいけど、子供思いの婆さまたち、いつも笑顔で優しく子供の味方だけど、時折心の影を見せる柾など

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    2012年04月26日
  • 烏金

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    「はむ・はたる」の前のお話。 勝平達は出てくるけれど、主人公は浅吉さんという若い男。 金貸し婆のお吟さんのもとに、何か秘密の意図を持って押しかけ、 貧乏人に金をかしつつ、それぞれの暮らしが立ち行くように 知恵も手もかし感謝される金貸しとして成功していく。 だけどそもそもの目的は、金貸しになる事ではなくて・・・。 だんだん種があかされて面白くなっていく。 最後はちょっとほろっとしたり。 浅吉さんもとい、吉郎太であれば生まれ故郷でも上手くやれるでしょう。

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    2017年10月16日
  • 烏金

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    金春屋ゴメスを読んでいたのでなんとなく買ったのですが、当たりでした。こっちのストレートな江戸時代物のほうが登場人物を活かせていると思います。主人公の当初の目的を達成するためにとったある意味真っ当過ぎる手段が、心を温めさせてくれました。

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    2011年03月20日
  • 烏金

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    初西條作品。
    綺麗すぎない江戸物。わざとらしくなく、市井の人々が頑張って生きてる様がよく伝わってきた。
    もつべきものはやはり知識、教養か。
    物語的に浅吉の狙いはもっとゲスなことかと思ったいたが、
    その思いの裏切りもとてもよかった。

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    2010年07月12日
  • 秋葉原先留交番ゆうれい付き

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    どちらかというと時代物の印象が強めの西條さん。ハッキリ言わせてもらうとどっちも好き…!現代ものもいい。個人的にはお蔦さんシリーズの方が好きではある。デビュー作がデビュー作なだけに時代物の色が強めてまはあるけど、こちらもオタク×たらしなタッグが抵抗なければ面白い…はず笑

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    2026年03月14日
  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    ネタバレ

    無暁という男の一生の話。落ち着くところを持てず、優しい人と出会いほっとすればすぐにそれが取り上げられる苦しい人生。生きる苦しみをこれでもかと味わい、行き着いたのはやはり仏道。その中でも更に苦しい荒行を行い、最後には皆を救う即身仏を目指す。死を近しい生涯のなかで、生に食らいつき続けた主人公に生きる大切さを学んだ。

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    2026年03月13日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    ネタバレ

    前作の『善人長屋』は、超絶に人の良い錠前職人・加助が毎回持ち込むやっかいごとを、実は裏稼業を持つ長屋のみんなで解決する短編だったけれど、今回は長編で加助の出番があまりなく、少し残念。

    「閻魔組」と名乗る謎の三人組が裏社会の頭衆を惨殺していく事件が起こり、善人長屋のみんながその謎を解く話。謎が謎を呼んで、ミステリーとしても面白かったけれど、突然のお縫ちゃんの初恋は、いまいちしっくりこなくて、そこだけ浮き上がり違和感があった。
    え、いつ、どこでそんなに好きになったの?一目ぼれ??ってびっくり。

    ただ、その色恋のために何かやらかしそうでドキドキしたので、それはそれで物語のスパイスになって良かった

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    2026年03月09日
  • 心淋し川

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    第164回直木賞受賞作品
    「心淋し川」とかいて「うらさびしがわ」と読むそうです。
    6編からなる短編連作の物語

    ■心淋し川
    酒好きの父親、愚痴ばかりの母親、それがいやなってさっさと嫁いでいった姉、同じく、家をでたいとおもっている「ちほ」
    彼女の選択は?

    ■閨仏
    妾4人で暮らすなか、その旦那が死亡。
    不思議な設定です。そして、その妾達の中心になるのが「りき」
    彼女の掘る仏が..

    ■はじめましょ
    飯屋の主人となった男が、出会った少女。
    彼女のうたう歌が、昔自分が捨てた女が歌っていた。
    少女は自分の娘なのか..
    哀しい真相..

    ■冬虫夏草
    体が不自由な息子と暮らす母親
    これ、母親が怖い!

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    2026年03月08日
  • ほろよい読書 おかわり

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    ネタバレ

    きのこ鍋したくなった。
    ホンサイホンベーではジンコレクションをしたくなってきた。これまでワインが1番好きだったけど、まさのワインも有名なオーストラリアに来てむしろお酒をあまり飲まなくなり、少量が良い派になった今、ジンが来てるかもしれない。
    "友だちと恋人の境目なんて、案外曖昧なのにね。お酒の飲み方次第で一気に崩れることもある。"
    日本のカウンターと小さなテーブル2つ程度のこぢんまりした居酒屋が恋しい。日本酒とお刺身やおでん、小エビ揚げとか、、懐かしい思い出の多くが居酒屋にある。

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    2026年03月01日
  • 姥玉みっつ

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    えーー西條奈加さん大好きだし、ほとんどの作品が星5つなんだけど,この作品はなんだかちょっと…読後感がよくない…
    おばちゃんトリオものは、朝井まかてさんの「ぬけまいる」がめっちゃ面白かったから、こちらも期待していたんだけど、ちょっとウザいトリオだったかな(>人<;)

    他のかたが書いていらっしゃった「サイコパスな胸糞案件」この一言に激しく同意( ̄∇ ̄)

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    2026年02月24日
  • 三途の川で落しもの

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    意識不明で、気がつくと三途の川に来ていた少年。生きることに投げやりだった少年が、死者を送り出す手伝いをすることで、やり残したことに気がついていく。死んだあとは地獄にいくのか天国にいくのか?
    「天国はない、生まれ変わることでしか魂は救すわれない」が印象的。生きている間精一杯やりましょ。

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    2026年02月08日
  • 初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記

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    面白かったんだけど、少し物足りないというかあっさりしすぎな気がした。まぁ確かに今でいう裁判の内容なんか長々と書かれても多分さらっと読んでしまうから必要ないっちゃないんだけど、お蔦さんみたいなスカッと胸のすくような終わりじゃないのがちょーっとだけ残念。

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    2026年01月31日