西條奈加のレビュー一覧

  • 睦月童

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    デビュー作が、現代の若者がタイムスリップして江戸時代へ(「金春屋ゴメス」)だった西條さん、その方面のファンタジー時代劇です。最近の時代劇はすばらしいですが、やはりわくわくしながら一気読みできる、奇想天外な物語もなくしてほしくない。多彩な作風で、新作が出るたびに楽しみな作家さんです。

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    2015年10月25日
  • 睦月童

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    不思議な力を持ったイオを央介が普通の子供のように扱うのがとても微笑ましかった。最後にちょっとSFチックになってしまったのが残念だったが、前半部分の時代小説はとても面白かった。イオが睦月神に関係を断って、目が覚めることを祈る。

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    2015年08月27日
  • 無花果の実のなるころに

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     子供と大人の境界って何でしょうね。
     大人があって欲しいと思う「子供らしさ」は、必ずしも子供のためではなく、かといって、子供は望むままに振る舞うには「責任が取れない」。
     そんなことを感じる短編連作ミステリでした。
     あと、お蔦さんがいい女過ぎて死ぬ。

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    2015年06月20日
  • 睦月童

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    不思議な力を持つ童女と彼女のおかげで改心できた若旦那が、江戸の町で事件を解決していく人情話…かと思いきや!伝奇ものでしたよ^^; でもさすがは西條さん、優しくて哀しいお話でした。あの終わり方からしていずれ睦月神は復活するのかしら?たぶんするんだろうな…でもその先が読みたいとは珍しく思わなかったな~。

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    2015年07月02日
  • 涅槃の雪

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    江戸時代末期が舞台。天保の改革を軸に町役人(吟味方 与力)高安門佑の目線で当時の人々の葛藤が描かれています。

    西條加奈さんの作品を初めて読みました。
    女性の書く時代小説は優しさが滲んでいて、好きです。
    別の作品も読みたくなりました。

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    2014年09月11日
  • 無花果の実のなるころに

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    重い十字架を背負って生きていくなんて大変なことなのに、中学生の主人公は「大丈夫、やっていける」と考え、その道を選択してしまう。まだ若い故の未熟さが伝わってくるようで、支える人がいなくなったら大丈夫なのかと思ってしましました。でも、重い話につながっていくのに、沈んでいかず、夏の木陰を通りぬける風のような爽やかな雰囲気があるのは、酸いも甘いも知り尽くしてる元芸者のお蔦さんの存在が、きりりと締めているからなのかなと思います。お蔦さん、いいスパイスですw

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    2014年09月19日
  • 涅槃の雪

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    西條さんというとどうしても『金春屋ゴメス』のインパクトが強く。こんな本格的な時代小説も書くのですね。
    最初は主人公が長身で強面だが実は気が優しい、上司の遠山景元(遠山の金さんです)が意外に俗で出世欲が旺盛なところを除けば、ごく普通の捕り物の様でした。
    しかし後半は良くなります。遠山の政敵であり、妖怪の異名で知られる鳥居耀蔵の心情や、主人公が最も苦手とする出戻りの姉の思わぬ手配りなどによって、物語に深みや情緒がグッと増します。
    爽やかな話でした。

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    2016年05月29日
  • 烏金

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    江戸の金貸し話。テンポのいい話の展開と味のある登場人物。何か裏があると思わせる浅吉の切れ者っぷりも小気味良い。

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    2013年10月29日
  • はむ・はたる

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    「烏金」に登場した子供たちがメインの連作短編集。

    特別書下ろしオマケ(?)短編の「登美の花婿」が、ほほえましくて、好きです。

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    2012年08月02日
  • はむ・はたる

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    主人公は、かっぱらいから足を洗い商いにせいを出す、捨てられた子供たちの集団の頭、知恵ものの勝平と、諸国を放浪して江戸に戻ってきた、身元引き受け人である武家の次男坊、柾さま。仲間の子供たちの身近で起こる悪事を勝平の知恵と仲間それぞれの特技と、柾さまの大人の脅しで解決していく短編集。悪事を解決していくなかで、柾の放浪の理由が少しづつ明らかになっていき、みえてくる「はむ・はたる」の存在。柾はどのように過去に始末をつけるのか。

    勝平を始めとして、さまざまな個性を持った、子供ながらに一本芯の通った仲間たち。厳しいけど、子供思いの婆さまたち、いつも笑顔で優しく子供の味方だけど、時折心の影を見せる柾など

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    2012年04月26日
  • 烏金

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    「はむ・はたる」の前のお話。 勝平達は出てくるけれど、主人公は浅吉さんという若い男。 金貸し婆のお吟さんのもとに、何か秘密の意図を持って押しかけ、 貧乏人に金をかしつつ、それぞれの暮らしが立ち行くように 知恵も手もかし感謝される金貸しとして成功していく。 だけどそもそもの目的は、金貸しになる事ではなくて・・・。 だんだん種があかされて面白くなっていく。 最後はちょっとほろっとしたり。 浅吉さんもとい、吉郎太であれば生まれ故郷でも上手くやれるでしょう。

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    2017年10月16日
  • 烏金

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    金春屋ゴメスを読んでいたのでなんとなく買ったのですが、当たりでした。こっちのストレートな江戸時代物のほうが登場人物を活かせていると思います。主人公の当初の目的を達成するためにとったある意味真っ当過ぎる手段が、心を温めさせてくれました。

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    2011年03月20日
  • 烏金

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    初西條作品。
    綺麗すぎない江戸物。わざとらしくなく、市井の人々が頑張って生きてる様がよく伝わってきた。
    もつべきものはやはり知識、教養か。
    物語的に浅吉の狙いはもっとゲスなことかと思ったいたが、
    その思いの裏切りもとてもよかった。

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    2010年07月12日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    時代ものかと思ったら、SF?ファンタジー?だった、けど、江戸の捕物の雰囲気は良かったし、ストーリーも緻密。

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    2026年08月19日
  • ほろよい読書 おかわり

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    どれも読みやすくてほっこり系だった。やっぱり青山美智子さんすきだな〜
    あと急に同性愛オチのものがあって?!!?!となった。笑

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    2026年08月16日
  • 二月に憂鬱な君へ

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    ネタバレ

    【収録作品】
    向日葵の少女
    青い鳥
    二月に憂鬱な君へ
    渦中の人
    春の朝(アシタ)
    深い緑の部屋
    家路

    神楽坂で、料理ができない祖母のお蔦さんと料理上手な高校生男子の望が暮らす日々を描くシリーズ第5巻

    お蔦さんの気っぷの良さと啖呵が気持ちいいシリーズ。
    「向日葵の少女」 切り裂かれた絵を別れた父に渡してほしいという依頼。
    「青い鳥」 認知症の老婦人と女子高校生の交流。
    「二月に憂鬱な君へ」 不思議な宛名が書かれた便箋に添えられた暗号のような図とメッセージ。
    「渦中の人」 不倫で巷を騒がせている有名人の来訪。
    「春の朝(アシタ)」 楓の父親である放浪の画家蝉丸こと奉介への思い。
    「深い緑の部屋

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    2026年08月13日
  • うさぎ玉ほろほろ

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    「南星屋」シリーズの3冊目。
    親子三代、主の治兵衛に出戻りのお永と孫娘のお君の三人に、流れ者の職人・雲平も居着いたところから始まる7つのお話。

    雇い中間として諸国を巡る菓子好きの鹿蔵が絡んだちょっと不穏な話から始まって、どうなることかと思っていたが、続く四話は多少謎めいた作りが目新しいものの、まあ通常運転。
    その中では若き石海の寺修行の日を描いた「初恋饅頭」が良かったが、全体的にはいささか薄味。
    最後の二話で最初の話の回収に入ったが、悪党たちの立ち回りも話の展開もなんだか間延びした印象。
    季節にあわせて作られる和菓子は相変わらずおいしそうだったけどね。

    ラストで平戸の河路様の名前が出たが、

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    2026年08月15日
  • 二月に憂鬱な君へ

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    さすがにシリーズも五作目となるとマンネリ感。最初の頃は、懐かしい神楽坂の路地裏を粋なお蔦さんと散歩しているような楽しさがあったが…。マンガチックな挿し絵よりも“蝉の赤”見たかった。

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    2026年08月12日
  • 亥子ころころ

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    江戸の庶民たちが紡ぐあたたかな暮らしの風景が鮮やかに浮かんでくるようで、職人の誠実な手仕事や困った人を助ける人情味など、豊かな営みが丁寧に描かれていて良かった。店主の和菓子職人の生き方には、自分の「好き」を愛してつつましく生きる粋と美学を感じる。また、作中に登場する諸国の銘菓がどれも本当においしそうで、読んでいると甘いものが欲しくなってくる。お菓子の彩りは、私たちの平凡な日常にも心地よいアクセントを与えてくれるものなんだなあとしみじみ。

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    2026年08月11日
  • 二月に憂鬱な君へ

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    お蔦さん、やはり粋で格好いい
    ギャラリーストーカーにも舌鋒鋭く立ち向かい、やり込めてしまえるのがすごい
    日常の困りごと、お蔦さんに相談すれば何とかなると思える安心感
    楓の心配も解決し、望も嬉しそうでよかった
    料理上手で美味しそうなご飯描写、お腹空いてくる〜

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    2026年08月10日