西條奈加のレビュー一覧
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主人公は、かっぱらいから足を洗い商いにせいを出す、捨てられた子供たちの集団の頭、知恵ものの勝平と、諸国を放浪して江戸に戻ってきた、身元引き受け人である武家の次男坊、柾さま。仲間の子供たちの身近で起こる悪事を勝平の知恵と仲間それぞれの特技と、柾さまの大人の脅しで解決していく短編集。悪事を解決していくなかで、柾の放浪の理由が少しづつ明らかになっていき、みえてくる「はむ・はたる」の存在。柾はどのように過去に始末をつけるのか。
勝平を始めとして、さまざまな個性を持った、子供ながらに一本芯の通った仲間たち。厳しいけど、子供思いの婆さまたち、いつも笑顔で優しく子供の味方だけど、時折心の影を見せる柾など -
Posted by ブクログ
これは、土地を広げ、人々が満ちていこうとする時代の先駆けであると同時に、土地が奪われ、ひとつの民族が失われていく予兆の物語なんだなと感じた。
その狭間にあって、何度も絶望を味わい苦しみながらも徳内が希望を失わないのは、彼が築いてきた人の縁が、彼を支え、導いてきたからだと物語は描いている。
田畑を拓いて本州の飢えを救うことと、アイヌ民族の誇りを守ること。その両立と調和を探る可能性がまだ残されていた時代だからこそ、本書の結末は希望を孕んでいるけれど、現実を思うと胸が痛む…。
終盤はやや駆け足に感じられて、アイヌの人々にもっと光を当ててほしかったな。それでも、徳内の熱意と人となりに心動かされる場 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代小説ファンタジーって感じでした。
あらすじとイラストの可愛さで購入しました。
小鬼(見た目鬼ですがほぼ木の精霊です)と弟を探してる女の子が出会って一緒に弟探すことが物語の発端です。
女の子は鬼の芽という鬼になってしまう可能性のあるものを心に持っていて、ある出来事からそれが覚醒し鬼になってしまいます。
鬼になってしまうと輪廻転生の輪から外れてしまうので女の子はもう転生できません。それに納得のいかない小鬼は女の子を無理やり輪廻転生の輪に戻してしまい。転生するたび心に宿った鬼の芽を回収していくという話です。
すごい省いてますがこんな感じ。
どの人生も苦い話でちょっと泣ける。
面白いんですが泣け