西條奈加のレビュー一覧
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主人公は、かっぱらいから足を洗い商いにせいを出す、捨てられた子供たちの集団の頭、知恵ものの勝平と、諸国を放浪して江戸に戻ってきた、身元引き受け人である武家の次男坊、柾さま。仲間の子供たちの身近で起こる悪事を勝平の知恵と仲間それぞれの特技と、柾さまの大人の脅しで解決していく短編集。悪事を解決していくなかで、柾の放浪の理由が少しづつ明らかになっていき、みえてくる「はむ・はたる」の存在。柾はどのように過去に始末をつけるのか。
勝平を始めとして、さまざまな個性を持った、子供ながらに一本芯の通った仲間たち。厳しいけど、子供思いの婆さまたち、いつも笑顔で優しく子供の味方だけど、時折心の影を見せる柾など -
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ネタバレ前作の『善人長屋』は、超絶に人の良い錠前職人・加助が毎回持ち込むやっかいごとを、実は裏稼業を持つ長屋のみんなで解決する短編だったけれど、今回は長編で加助の出番があまりなく、少し残念。
「閻魔組」と名乗る謎の三人組が裏社会の頭衆を惨殺していく事件が起こり、善人長屋のみんながその謎を解く話。謎が謎を呼んで、ミステリーとしても面白かったけれど、突然のお縫ちゃんの初恋は、いまいちしっくりこなくて、そこだけ浮き上がり違和感があった。
え、いつ、どこでそんなに好きになったの?一目ぼれ??ってびっくり。
ただ、その色恋のために何かやらかしそうでドキドキしたので、それはそれで物語のスパイスになって良かった -
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第164回直木賞受賞作品
「心淋し川」とかいて「うらさびしがわ」と読むそうです。
6編からなる短編連作の物語
■心淋し川
酒好きの父親、愚痴ばかりの母親、それがいやなってさっさと嫁いでいった姉、同じく、家をでたいとおもっている「ちほ」
彼女の選択は?
■閨仏
妾4人で暮らすなか、その旦那が死亡。
不思議な設定です。そして、その妾達の中心になるのが「りき」
彼女の掘る仏が..
■はじめましょ
飯屋の主人となった男が、出会った少女。
彼女のうたう歌が、昔自分が捨てた女が歌っていた。
少女は自分の娘なのか..
哀しい真相..
■冬虫夏草
体が不自由な息子と暮らす母親
これ、母親が怖い!
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