西條奈加のレビュー一覧

  • 銀杏手ならい

    Posted by ブクログ

    「まるまるの毬」で、気に入った西條奈加氏の作品。時代小説って、ほとんど読んだことがないが、試しに読んでみることにした。
    手習い所の先生としての奮闘と、捨て子を引き取り、娘として育てる物語。何となく、「赤毛のアン」シリーズを彷彿とさせるような、居心地の良さがあり、さらさらと読み進めた。時代ものであることも、そこまでは違和感はなかった。
    若き教師仲間との交流もあり、魅力的な人物がたくさん登場する。シリーズになるといいなあ、と思う。

    0
    2022年04月03日
  • みやこさわぎ

    Posted by ブクログ

    ノゾム君とお蔦さんのシリーズ3作目。神楽坂の人間模様がより深く描かれている。さくっと読めて、物語の雰囲気に浸れて、楽しい時間を過ごせた。

    0
    2022年03月28日
  • いつもが消えた日

    Posted by ブクログ

    ノゾム君とお蔦さんの2冊目。前巻に比べると、少しシリアスなミステリー。
    少年たちの細やかな気持ちの移り変わりや、周囲の大人たちの魅力的な人物像に、読みごたえがあった。

    0
    2022年03月26日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    話がどんどんでかくなってきて、どうなるかと思っていた、
    今回、善人の加助はあまり登場しなかった。

    白坂長門とお縫ちゃん 結ばれると面白かったのになぁ。

    0
    2022年03月23日
  • 無花果の実のなるころに

    Posted by ブクログ

    中学生のノゾミ君と祖母のお蔦さんの物語。
    「まるまるの毬」で、初めてこの作者の作品を読み、とても良かったので、もう少し読んでみたいと思い、購入した。
    人物が魅力的。中学生が主人公ということもあり、雰囲気が軽いようでいて、とても緻密な設定がされているように思う。力量のある作家さんだと改めて感じる。
    中学生を子供扱いしないお蔦さんが気持ちいい。どちらかというと、大人が読んで良さを感じる作品なのかも、と思う。シリーズの続きを読みたくなる作品。面白かった。

    0
    2022年03月19日
  • 四色の藍

    Posted by ブクログ

    初めての西條奈加さんの作品。話自体はよくあるパターンだが、藍を巡る町人・商人中心の話から某藩の陰謀まで迫る展開は意外で十分に楽しめた。キャラの描写が非常に丁寧だと思う。強烈なキャラクターを描かなくても魅力が出ている作品は非常に好きだ。

    0
    2022年03月18日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

    Posted by ブクログ

    教科書にも出てくる蝦夷探検家・最上徳内の前半生を描いた物語です。
    出羽の百姓の子に生まれ、学問好きが高じて江戸に登り、経世家的蘭学者・本多利明の内弟子となった徳内が、本多の代理として幕府の蝦夷地見分隊に小物として参加し、様々な労苦を重ねながら遂には士分の取り上げられるまでが描かれます。徳内は全部で9回蝦夷地に赴きますが、そのうちの最初の三回、近藤重蔵と共に建てた有名な「大日本恵登呂府」の標柱よりも前の話です。
    蝦夷地開発を目指した田沼意次と松平定信の政争を背景に、アイヌを搾取する松前藩と見分隊の軋轢が描かれます。善は善、悪は悪と白黒が明快で、善の中に潜む悪と言ったグレーのグラデーションは感じら

    0
    2022年03月17日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

    Posted by ブクログ

    一、暇であること。
    二、勘がいいこと。
    三、数寄心があること。
    四、何より猫が好きなこと。

    猫好きにおすすめしたい本になりました。
    実は猫に操られてるなんて、素敵な香りがしますね。(鰹出汁のかおりかな…)
    猫に操られてるかも、なんて思って暮らしている猫好きさんも多そうですね。

    最初らへんは可愛いほのぼのとした話だったのですが、後半はちょっと心痛くなるものまであり、シリアスでした。
    時雨の最後の言葉は気になりました!
    続編とかあれば、読みたいものです。

    猫と一緒に暮らしたくなります。
    西條さんの描く江戸はどこか寛容さがあっていいなあ。
    こういう雰囲気好きです。

    0
    2022年03月16日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

    Posted by ブクログ

    猫が人間を操って、人間界で発生した猫にも関わるトラブルを解決するという構成が面白い。
    また、猫の特性を上手く活かした話の流れや、擬人化した猫の感情表現も面白い。
    西條さんの本領発揮と言える、とにかく面白い作品でした。

    0
    2022年03月15日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

    Posted by ブクログ

    江戸中期,再三に渡り,蝦夷の見分に派遣され,アイヌ民族と親しく交わった最上徳内の波乱の前半生を描いた物語。
    最上徳内のことは本書で初めて知った。歴史上こんなに興味深い物語が眠っていたとは(私が無知なだけかもしれないが)。こういうのを掘り起こしてくる西條奈加氏には,今回も脱帽である。読み応え十分だった。
    蝦夷から樺太へ渡った人の話では昨年,間宮林蔵の話を読んだが,あんなものではない過酷さと奥深さがある。
    しかし,先住民族たるアイヌと日本人との断絶の元凶が松前藩の手前勝手な都合であったとは,まったくもって腹立たしい限りだ。しかも寛政の改革で歴史に名を残す松平定信がかように愚昧であったとはな。寛政の

    0
    2022年03月15日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

    Posted by ブクログ

    最上徳内は、生涯で九度も蝦夷に渡海しアイヌ文化を後世に伝えた。
    アイヌの人々を知れば知るほど「夷人」と称される不条理に怒りがわいてくる。
    道半ばで果てた者たちの志を受け継ぎ、尊敬と友愛を持ち蝦夷地を踏査した。
    壮大な歴史小説。

    あっというまに読み終えた。
    勉強不足で最上徳内さんのことは知らなかったけれど、参考文献も掲載されているから読んでみるのもいいかな。
    アイヌのことも深掘りしたい。

    0
    2022年03月14日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

    Posted by ブクログ

    猫が人間を操って謎解き&事件解決するちょっと変わり種のお江戸ミステリー。

    どの猫でもなれるわけではない「傀儡師」という、猫のなかでも修行をつんだ選ばれた猫だけ。そして操られる人間の方も選ばれし(4か条に当てはまる)者だけ、なのだが、あくまでも猫基準なところが面白い。

    7篇の連作短編集。切ない身分違いの恋物語があったり、天敵の烏との闘い&一時休戦のお話があったり、騙され無実の罪で捕まった心優しい男と老猫のお話もあり、後半は先代傀儡師の順松(よりまつ)兄の失踪に関しての続きもの。引き込まれた。

    0
    2022年03月09日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    見分隊の面々、心根が優しく上司部下分け隔てなく目標達成しようと努力できる素晴らしい人ばかり
    だからこそ評価されずに終わるのがとても悔しい(特に青島さん…)
    徳内、辛いことも多かったけれど人に恵まれていたことで立ち直れたのかな
    アイヌの人々のために邁進したのだろうか…フルウにもまた会えた?気になる
    ゴールデンカムイで見た言葉たくさん!アイヌのイメージ掴むのによかった
    そしておふでさんが本当に雄々しいお嫁さんで格好良い笑

    0
    2022年03月08日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

    Posted by ブクログ

    傀儡とは
    あやつり人形の意味
    猫町の猫のミスジ(三筋)は
    猫仲間の頭領から
    行方不明になった
    前任の頼松の後任として
    傀儡師を命じられる 
    おっとり長屋の狂言作家の安次郎が傀儡だ
    町での事件?
    猫のミスジの手引きで安二郎は解決していく
    ユキちゃんという女の子の猫が可愛い

    0
    2022年03月03日
  • 九十九藤

    Posted by ブクログ

    季節の名から取った「冬屋」という口入屋を差配する女性・藤の物語。フユ屋と最後まで読んでいたが、最後の解説で「カズラ屋」と読むのがわかった。本のタイトルも「九十九藤:ツヅラフジ」で、文中にも女衒から逃れた時に「葛藤:ツヅラフジ」に行く手を阻まれながら運命的に武士に助けられる。最後のシーンも「藤にからめとられても、自力で這い出す」とフジヅルが象徴的に描かれている。
    主人公が祖母や母の教えを受け、知恵と度胸で成功する物語のようで、実はアツい恋愛物語だった。最後のシーンが良かった。

    0
    2022年02月21日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

    Posted by ブクログ

    最上徳内とアイヌの人々の歴史小説。
    徳内がアイヌの文化を尊重しながら交流していた姿がえがかれていて良かった。
    蝦夷の厳しい寒さの描写もあり、個人的に寒い雪降る夜に静かに読む本としてピッタリでした。

    0
    2022年02月01日
  • 雨上がり月霞む夜

    Posted by ブクログ

    雨月物語を題材にした物語。
    なるほどーと、面白かった。
    あくまでフィクションなんだけど、つい「本当にこうだったのかな」と
    錯覚してしまうほど。
    「遊戯」が可愛い。

    0
    2022年01月25日
  • 千年鬼

    Posted by ブクログ

    これよかったー。好き。

    千年に渡り、鬼の芽を集める小鬼と黒鬼。なぜそれが必要なのか、徐々に理由がわかってくる。

    最初から引き込まれた。
    人間と出会い、過去世を見せ、最後に鬼の芽を回収する。しばらくそのパターンが繰り返されるけれど、まったく飽きなかった。つらさを抱えた人間の心の危うさにハラハラするし、乗り越えた先の結果に安堵する。小鬼の健気さや、残酷な現実にも心が揺さぶられた。

    後半は、民とのエピソード。展開がいちいちつらい。不憫でならないよ。でも救いはある。嫌じゃない終わり方。

    0
    2022年01月24日
  • 曲亭の家

    Posted by ブクログ

    「南総里見八犬伝」の著者・曲亭(滝沢)馬琴の息子に嫁いだお路の半生を描いた物語。

    昔、子供向けに優しく現代語訳にされた「南総里見八犬伝」を読ませてもらった私だけど、まさか著者がこんな偏屈&傲慢クソジジィだとは思わなかったな。そして、その作品の完成には息子の嫁であったお路の助けが必要不可欠であったことも知らなかった。滝沢家は嫁ぎ先の家としては最低最悪で、特に前半はどこに良いところがあるのか探すのが難しすぎるくらい。その中でも日々の小さな幸せを見つけ出すお路の逞しさと賢明さには恐れ入った。後世に残る超大作に携えたことは彼女の人生の大きな誇りになるかもしれないけれど、それはその時にはまだ分からなか

    0
    2022年01月21日
  • 刑罰0号

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    死刑に代わる新たな刑罰0号。被害者の記憶を加害者に追体験させる死刑にかわるような贖罪システムとして開発されたが…

    表紙とタイトルから勝手にもっとライトな少年誌系の物語と思ってたけどゴリゴリに旨みの詰まった濃いめの青年誌のような物語

    軸となる刑罰0号の話からいろんな話に発展していく連作短編集でめちゃんこ面白い

    0
    2022年01月02日