銀杏手ならい

銀杏手ならい

770円 (税込)

3pt

手習所「銀杏堂」に集う筆子とともに成長していく、新米女師匠・萌の奮闘物語
子に恵まれず離縁され、実家の手習所「銀杏堂」を継ぐことになった二十四歳の萌。女先生と侮る悪童らに振り回されながら、忙しない日々を送っていた。ある朝、銀杏堂の門前に女の捨子を見つける。自身も血の繋がらぬ両親に愛情深く育てられた萌は、その子を「授かりもの」として育てることを決心するが…。真っ直ぐに子どもと向き合い成長する、時代人情小説の傑作。

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銀杏手ならい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月23日

    子供との繋がりは血ではない情だという萌先生は正しい。これが普通なのに、貴重な先生に写るのは職業としか見てない先生が多いから、犯罪をする様な先生も大量に居る。朝校門で子供達を見守る本物の先生はどれだけか、一挙手一投足見てるとは思えない。萌先生に出会える子供は幸せだ。1番好きな話は五〇の手習、染みた、子...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月11日

    最後の書評にもありましたが、ITが発達して、匿名性の中で荒んだ振る舞いが目立つ世の中で、心温まる小説を読みたい時にぴったりでした。
    学習障害のある子たちも、物語の中で包み込み、江戸時代はこんな感じで生きてこれたのかしら、とも。
    他の作品も読みたいです。

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    Posted by ブクログ 2021年03月22日

    初めてこの作家に巡り合えました。
    ややこしい大人の世界が描かれず、若くして離縁させられてしまった主人公、萌が教える手習所に通う子供達との温かいお話。
    一番良かったのが「五十の手習い」、無口な親方の描き方もよいけれど、高田郁「あきない世傳」の話の柱になっている伊勢型紙職人が描かれている。
    西條さん、高...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月04日

    手習所の新米師匠、萌の物語。
    筆子たちとともに成長していく姿に元気づけられます。子どもたちを町の皆で見守る江戸の社会が今でも当たり前であって欲しい。年齢や家業、子供たちの得手不得手それぞれに合わせた教育が、現代でも普通であって欲しい。
    さらにそこでもうまく導かれずにいた子どもたちを受け入れる「椎塾」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月11日

    健気な子供たちの物語が泣かせる、とても良いお話でした
    教育の重要性はいつの時代にも共通しており、子を持つ親としていろいろ考えさせられました

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    Posted by ブクログ 2022年10月21日

    子供たちと共に成長する手習い所の萌先生。
    親や先生が教えたいことと、子供自身が学びたいことが、同じとは限らない。
    一人一人と向き合い、寄り添い、周囲の人達と助け合って導いていく。
    理想の教育が描かれている。
    是非シリーズ化して欲しい作品。

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    Posted by ブクログ 2022年06月02日

    子に恵まれず離縁され、実家の手習所『銀杏堂』を継ぐことになった萌。
    離縁されたことを引きずり、先生として中途半端だった萌が、子どもたちや周りの人たちとの関わりの中で、少しずつ強くなっていく様子が読んでいて気持ちよい。
    子どもたちも、悪ガキだったり、引っ込み思案だったり、のんびりだったり、皆それぞれの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月03日

    「まるまるの毬」で、気に入った西條奈加氏の作品。時代小説って、ほとんど読んだことがないが、試しに読んでみることにした。
    手習い所の先生としての奮闘と、捨て子を引き取り、娘として育てる物語。何となく、「赤毛のアン」シリーズを彷彿とさせるような、居心地の良さがあり、さらさらと読み進めた。時代ものであるこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月13日

    嫁して3年、子供ができずに実家に戻された「萌」
    父親から受け継いだ手習所「銀杏堂」で
    悩みながらも懸命に教え子たちに寄り添おうと努力する。

    銀杏の木の下に置き去りにされていた赤ん坊。

    子供たちと共に成長する、人情小説

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    Posted by ブクログ 2021年11月03日

    純粋に学ぶことの意味を考えさせられる作品。
    学ぶことを通して大人も子供も成長してゆく様子が素晴らしい。
    やらされる勉強は嫌だけど、目的があれはモチベーションが全く変わるのは昔も今も同じです。

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