銀杏手ならい

銀杏手ならい

770円 (税込)

3pt

手習所「銀杏堂」に集う筆子とともに成長していく、新米女師匠・萌の奮闘物語
子に恵まれず離縁され、実家の手習所「銀杏堂」を継ぐことになった二十四歳の萌。女先生と侮る悪童らに振り回されながら、忙しない日々を送っていた。ある朝、銀杏堂の門前に女の捨子を見つける。自身も血の繋がらぬ両親に愛情深く育てられた萌は、その子を「授かりもの」として育てることを決心するが…。真っ直ぐに子どもと向き合い成長する、時代人情小説の傑作。

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銀杏手ならい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子供との繋がりは血ではない情だという萌先生は正しい。これが普通なのに、貴重な先生に写るのは職業としか見てない先生が多いから、犯罪をする様な先生も大量に居る。朝校門で子供達を見守る本物の先生はどれだけか、一挙手一投足見てるとは思えない。萌先生に出会える子供は幸せだ。1番好きな話は五〇の手習、染みた、子

    0
    2023年10月23日

    Posted by ブクログ

     手習いの師匠である萌先生と、子どもたちとの交流の物語り。子どもたちと誠実に向き合う手習いの師匠たちと、それを受け入れていく子どもたちそれぞれの事情や関係が素晴らしい。この世界に浸っていたいと思わせられる。

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    最後の書評にもありましたが、ITが発達して、匿名性の中で荒んだ振る舞いが目立つ世の中で、心温まる小説を読みたい時にぴったりでした。
    学習障害のある子たちも、物語の中で包み込み、江戸時代はこんな感じで生きてこれたのかしら、とも。
    他の作品も読みたいです。

    0
    2021年04月11日

    Posted by ブクログ

    初めてこの作家に巡り合えました。
    ややこしい大人の世界が描かれず、若くして離縁させられてしまった主人公、萌が教える手習所に通う子供達との温かいお話。
    一番良かったのが「五十の手習い」、無口な親方の描き方もよいけれど、高田郁「あきない世傳」の話の柱になっている伊勢型紙職人が描かれている。
    西條さん、高

    0
    2021年03月22日

    Posted by ブクログ

    手習所の新米師匠、萌の物語。
    筆子たちとともに成長していく姿に元気づけられます。子どもたちを町の皆で見守る江戸の社会が今でも当たり前であって欲しい。年齢や家業、子供たちの得手不得手それぞれに合わせた教育が、現代でも普通であって欲しい。
    さらにそこでもうまく導かれずにいた子どもたちを受け入れる「椎塾」

    0
    2020年10月04日

    Posted by ブクログ

    子供に恵まれずに婚家を出された萌先生。家業の手習い所を父に任されたが若い女性であることで筆子が減ってしまい、また筆子との向き合い方に悩んでしまう。
    子供達のそれぞれの悩みや成長に寄り添い、捨て子のお美弥を育てることで自分自身も成長していく。
    ぜひ続編をお願いしたい!

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    父から江戸で手習所を継ぐことになった萌。教えることの難しさ。結婚したのに子ができず離縁された悲しみ。

    めちゃくちゃ良かった短編集。女だから舐めてる生徒、捨子等テーマ多数。こういう本を読んでると本て良いものだなとしみじみ思う。

    0
    2025年06月16日

    Posted by ブクログ

    時代人情小説は、味わい深くてやっぱりいいなぁ。
    新米女師匠の萌と、手習所に通う子どもたちが繰り広げるストーリー。

    “女先生”と悪童らに侮られ、新米故に悩みながらも、日々子どもたちにまっすぐに向き合い奮闘する萌。

    手習所に通う、身分も性格もさまざまな子どもたち。そして、子どもたちを取り巻く家庭の事

    0
    2024年12月18日

    Posted by ブクログ

    西條作品は、筋が読めてしまうものや、結末を急いた感を覚えるものもあり、そこはともかく(笑)、共通して、読後の大きな感動というものはないのですが、穏やかな温かい気持ちになれますね。私も母親なのですが、世のお母さん、中でも育児に追われるお母さん、教育や支援に携わる方には、とりわけ沁みる1冊になると思いま

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    健気な子供たちの物語が泣かせる、とても良いお話でした
    教育の重要性はいつの時代にも共通しており、子を持つ親としていろいろ考えさせられました

    0
    2023年08月11日

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