曲亭の家

曲亭の家

1,760円 (税込)

8pt

神田の医者の娘として自由な家風で育ったお路(みち)が嫁いだのは、稀代の人気戯作者・曲亭(滝沢)馬琴の一人息子。横暴な舅の馬琴に、病持ち・癇癪持ちの夫と姑。過酷な環境の中、大きな苦労を背負ったお路だが、3人の子どもにも恵まれ、時には心折れることもありながらも夫亡き後には馬琴の執筆を助け力強く己の人生を切りひらいていく。“人間”と“人生”を優しく深く見つめ、作家の業と、人の心の機微を鮮やかに描く傑作長篇。

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曲亭の家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    親に何も言えない癇癪持ちで病がちの夫、人の気持ち等お構い無し、しかし戯作者としては後世に残る傑作を書く舅の馬琴、家事能力欠如の姑。とんでもない家族とは暮らせないと、一度は家を出た路。しかし、修羅の家に舞い戻り、度重なる難題に忍耐強く立ち向かいます。夫の死後は、視力を失い、時代の波に翻弄される、馬琴の

    0
    2022年10月23日

    Posted by ブクログ

    しんみりとした読後感。お路が生きた時代に想いを馳せ、家族、夫婦、親子とは、を考えさせられた。昔とはいえ、お路の辛抱強さに唯々感服。

    0
    2021年07月10日

    Posted by ブクログ

    西條さんの時代小説に登場する主人公の女性たちは皆、その時代の当たり前の女の幸せとは異なるものを求め、男たちに理不尽な仕打ちを受けても言い返せる強さがあって好きだ。
    お路が舅姑と夫と、腹を立てながらもうまくやっていき、自分がいなければ回らないことは時に生き甲斐にもなっている。
    代筆が行き詰まって舅に鬱

    0
    2021年06月19日

    Posted by ブクログ

    江戸時代、町人文化の花開いた時代につづく、粛清の時代を経て、曲亭馬琴の里見八犬伝を通じての、馬琴の長男の嫁、お路の一生を描く作品。

    西條奈加さんの本は、私にとってハズレはない。

    今回の本の内容も、すばらしい。

    蘭学粛清、華美厳禁で多数の文化人が手鎖、没収、板木の焼却など幕府からの圧力を与えられ

    0
    2021年06月12日

    Posted by ブクログ

    読み進めているうち、北斎を扱った朝井さんの作品「眩」と重なる。歴史に名が残った陰には当然支えた人たちがいたこと、改めて思い知る。直木賞作品より読み応えあった。「それまでの世間の常識が、人為でくるりとひっくり返る。それが政治というものだった」「必要だけの会話は角が立つ。女はそれを本能で察し、笑いや愚痴

    0
    2021年05月29日

    Posted by ブクログ

    曲亭馬琴とその息子の宗伯、そして息子の嫁さんの路の生涯、路の苦難の人生、なかなか含蓄のある物語、その他知った人物も出て読み易かった。最後に"人の幸不幸はおしなべて帳尻が合うようになっている"は名言だ。感動した!

    0
    2021年05月01日

    Posted by ブクログ

    馬琴の息子に嫁いだ路の半生の物語。

    曲亭馬琴と言えば「南総里見八犬伝」ですね。
    子供のころNHKの「新八犬伝」を食い入るように見ていましたし、朝日新聞に連載していた山田風太郎の「八犬伝」(馬琴の世界と八犬伝の世界をリンクさせた名作)を毎日読んでいましたので、久しぶりの馬琴物で嬉しかったです。
    馬琴

    0
    2022年09月02日

    Posted by ブクログ

    「南総里見八犬伝」の著者・曲亭(滝沢)馬琴の息子に嫁いだお路の半生を描いた物語。

    昔、子供向けに優しく現代語訳にされた「南総里見八犬伝」を読ませてもらった私だけど、まさか著者がこんな偏屈&傲慢クソジジィだとは思わなかったな。そして、その作品の完成には息子の嫁であったお路の助けが必要不可欠であったこ

    0
    2022年01月21日

    Posted by ブクログ

    『南総里見八犬伝』の作者・滝沢(曲亭)馬琴の息子に嫁いだ路(みち)の物語。
    なんともバラバラ、不仲な家族なのです。
    「智に働けば角が立つ」を地で行き、家族を含め周囲の人間と衝突を繰り返す舅の馬琴、癇癪持ちで馬琴と路の不義を邪推する姑のお百、病弱で突如激昂するDV夫の宗伯。一方、路も「善き嫁」ではなく

    0
    2021年12月24日

    Posted by ブクログ

    『南総里見八犬伝』を著した滝沢馬琴の息子に嫁いだ、お路のお話。『八犬伝』と言えばその昔、薬師丸ひろ子主演の映画で見たり、日本史や国語の年表で見たくらいですが…いやはや、中途失明からの口述筆記という物語があったとは知りませんでいた。ただでさえ扱いづらい夫や姑がいて、子育てや家事全般をこなすのも大変だろ

    0
    2021年08月24日

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