西條奈加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中学3年生の滝本望とその祖母、滝本津多代(通称お蔦さん)の二人が主人公で日常の事件を解決していく。
お蔦さんは元神楽坂芸者で女優、神楽坂の自宅で草履屋を営んでいるが料理が全く出来ない。望は曽祖父、祖父、父親譲りで料理が得意。滝本家では代々男が料理が得意な家系らしい。望の両親は北海道へ転勤して、今望はお蔦さんと二人暮しで料理を担当。
学校の友達や幼友達、神楽坂のご近所のお仲間、お蔦さんの顔の広さから繋がっている色々な人達、後から関係が判る謎の登場人物などが絡む六つの事件簿の物語。
独立した短編でありながら、登場人物が重複して絡んできて、どんどん引き込まれていく。続編の「いつもが消えた日」も是非読