西條奈加のレビュー一覧

  • 烏金

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    西條奈加の長篇時代小説『烏金』を読みました。
    『秋葉原先留交番ゆうれい付き』に続き、西條奈加の作品です。

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    因業な金貸し婆・お吟のもとへ押しかけ、金貸し業の手伝いをする浅吉。
    新しい発想で次々と借金をきれいにし、貧乏人たちを助ける彼には、実は秘密があった。
    大金を得るべく浅吉が仕掛ける真の目的はいったい……。
    日本ファンタジーノベル大賞作家が江戸を舞台に描いた痛快時代エンターテインメント小説。
    文庫だけのオリジナル短編「勘左のひとり言」収録。!
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    2007年(平成19年)に刊行された時代エンターテイ

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    2022年10月23日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    長編はやっぱり読み応えある!
    今回はお縫ちゃんの心の揺れが大きくどきどきした。

    悪人を襲う閻魔組の掲げる正義と言う名の大義名分は恐ろしい。
    それに迎合する世間もまた恐ろしく、善人長屋の人たちは怖かっただろうなぁ。
    彼らがどんどん閻魔組を突き止めていくけど、まさかの犯人にビックリした。

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    2022年10月14日
  • 千年鬼

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    「鬼」と「人鬼」の違い、本当に恐ろしいのは「人鬼」。

    西条奈加は「心淋し川」で2020年下期直木賞を受賞。
    NHKドラマの「善人長屋」をたまたま見て、ちょっと興味を持ったので読んでみた。

    一見すると連作短編集のような構成であるが、短編同士の結びつきはさらに強い。
    人情ものの時代劇ではあるが、ひょっとしたらタイムワープもののSF小説かもしれない。

    森で知り合った民と小鬼の不思議な物語。脇役の黒鬼がいい味を出している。
    ドラマ化(もしくはアニメ化)したときの黒鬼の配役で、できあがりが左右されるような立ち位置なのだ。

    テーマは人の心にはびこる「悪心」の存在であるけど、人情ものとしての魅力の方

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    2022年09月26日
  • みやこさわぎ

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    西條さんの作品は、これが初めて。
    ちょっと前に直木賞をとった、時代小説の作家さんだったと記憶している。

    時代設定は現代。
    でも、神楽坂の老芸妓さんが主人公とのことで、江戸情緒が漂うような作品かと思い、読み始める。

    本作はシリーズの第二作。
    視点人物の滝本望少年は、都内の私立高校一年生。
    学校のため、北海道に移住した両親から離れ、神楽坂に住む祖父母の家に居候する。

    主人公は彼の祖母、お蔦さん。
    芸妓として生きてきた人で、人望は厚いが、料理はさっぱり。
    滝本家はなぜか代々男性が料理を担う。
    祖父なき今、望が料理男子として、日々の食卓に腕を振るう。

    その家には、お蔦さんの年若い義弟、奉介さん

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    2022年09月25日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    シリーズ2作目と間違って読んじゃった3作目。
    2作目を飛ばして読んでも問題ない話でよかった!
    今回も短編集で読みやすい。
    最後にあるお縫ちゃんの両親の話は思ったよりも重かった…
    お縫ちゃんのお母さん、お俊さんの壮絶な過去。
    それでも前を見て立っていられる強さが凄い。
    お俊さんの凄さを容姿に惑わされずにしっかり分かっていてくれた儀一さんは立派な人だなぁ。

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    2022年09月23日
  • 亥子ころころ

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    ほんのり甘い和菓子の様に、
    とても温かみのあるほんわかしたお話で、
    西條さんは、その人の背後にあるもの、その人の情、そういったものを描かれるのが本当に上手だなと、尊敬します。

    とっても美味しそうな和菓子と共に展開していくお話が、いつまででも読めてしまいます。
    もう続きが読みたくてたまりません。

    今日はおやつにお萩を食べたいと思います(笑)

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    2022年09月20日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    ネタバレ

    通称、猫町に暮らす野良猫のミスジ。
    恩猫で憧れの先代、順松が行方知れずになり、新しい傀儡師に任命される。
    人を遣い、人を操り、猫のために働かせる、傀儡師。
    早速、履物屋のキジから依頼が。珍種の朝顔の鉢を台無しにした冤罪をかけられたのだ。
    ミスジはミスジの傀儡である狂言作者、阿次郎を連れ出して。

    かつて米問屋が多かった米町がネズミ対策で猫を飼ううちに猫の町へ。
    そんな猫の町には傀儡師の猫がいて。
    猫視点で猫を救うために傀儡を誘導しながら事件を解いていくうちに、ミスジは先代の順松失踪の謎に迫っていく。
    事件と犯人に驚きはほぼ無いんだけれど、猫や烏の漢気や姉御肌が小気味良い。
    仔猫たちはやんちゃだ

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    2022年09月17日
  • 亥子ころころ

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    二巻目と知らずに先に読んでしまった亥子ころころ。一巻は「まるまるの毬」。物語としては楽しめるが、一巻を読んでいたらもっと楽しめた。これから読む方は先に「まるまるの毬」をぜひ。時代小説で、人情モノで、ミステリ要素もある。一日二品の和菓子を売り切る。親子3代肩を寄せ合って、欲張らずつましく商いをする。その姿にはっとする。吹き寄せられた流しの菓子職人と仕事場で肩を並べるうちに治兵衛の中で湧き上がる想い。お客さんの笑顔も嬉しいが、仲間と切磋琢磨して作り上げる面白さも仕事の楽しみだ。

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    2022年09月12日
  • 四色の藍

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    202207/真相は好みではなかったけど、登場人物達がみなキャラがたって生き生きと描かれていて楽しめた。

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    2022年09月04日
  • 善人長屋

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    軽快、爽快、江戸人情長屋。
    事前の情報なしで、読み始めて、善人の集合住宅と思っていたら、最初の数ページで、裏切って(まあ、そうでもないんだけど)NICEタイトル。
    裏稼業を持っている(表もちゃんとある)、住民達の長屋。そこに、正真正銘の善人が紛れ込んでしまう。設定だけでも、面白そうな感じでしょ。ドラマの時代物を見ているような気楽さとテンポの良さ。
    「犀の子守歌」は、性同一性障害について扱うのだけれど、なるほど、どんな時代にもどんなお家柄でも、現実的に起こりえた話だなって。今まで、あまり考えた事がなかったので、新鮮でちょっと衝撃を受けてしまった。

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    2022年09月04日
  • 雨上がり月霞む夜

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    202112/予想よりファンタジー色あったけどぞっとしつつも悲しみ感じる面白さで西條奈加らしい物語だった。

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    2022年09月04日
  • 亥子ころころ

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    これ…シリーズかな?
    前刊があるっぽい気がする。。

    割と淡々としているけど
    出てくるお菓子も美味しそうだし
    登場人物がみんな…なんか良い
    地に足をつけて前を見て生活してる感じ

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    2022年09月02日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     ファンタジー章がデビュー作だったのですね。

     とんでも設定が凄いです(笑)
     ですが、こんな風になっていたかもしれません(戦後は特に)

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    2022年08月30日
  • 亥子ころころ

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    「南星屋」シリーズ第2弾。

    腕を痛め困っていたところに、雲平が店前で倒れていたことから話が展開していく。
    治兵衛と同じように諸国を巡り、菓子を作っていた雲平が店を手伝うことにより、雲平の弟弟子の行方探し。

    父を見ていたお永が雲平に惹かれていくも、別れた夫の気持ちなど、次巻以降もなかなか気になる。
    前作では辛い思いをしたお君にも幸せになって欲しい。

    旅に出ずとも、諸国の美味しいお菓子が食べられるこんな店が近くにあったら、通ってしまうだろうな。
    次巻はどんなお菓子が出てくるだろう。

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    2022年08月26日
  • 善人長屋

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    最初から半分ほどまでは、至極軽い世話物だったが、半分過ぎて人の心理のゆくたてが描かれ始めたら、面白い世話物になった。のんびり読むのにちょうど良いくらいの良作

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    2022年07月28日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    以前読んだ梶よう子さんの「噂を売る男」のシーボルト事件でちらっと出てきた最上徳内。シーボルトに蝦夷地の地図を渡したにも関わらずお咎めなしだったという話に、何か黒い繋がりがある人なのかとイメージしていたが、全く違う人だった。

    元々算術が得意で算術で身を立てるつもりだった徳内は、師の本多利明の影響で蝦夷地見分隊に加わる。その旅でその後の人生に大いなる影響を与えることになるアイヌの人々との出会いがある。

    当時のアイヌの人々の置かれた状況には胸が痛む。松前藩と運上屋と呼ばれる一部の商人たちに徹底的に搾取され抑えつけられている。
    アイヌの人々の訴えは、「農耕を行いたい」「和語(日本語)を覚えたい」「

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    2022年07月27日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    西條氏は8冊目。原点ともいうべきデビュー作で日本ファンタジーノベル大賞受賞作を読んで見た。
    設定が現在の日本でありながら、場所は江戸という不思議な設定。だからファンタジーなのだろうが、この設定に馴染めず最後まで違和感が付きまとう。江戸と日本を行き来するために長崎奉行所が所管というのもどうだろう。この長崎奉行の一人が「金春屋ゴメス」なのだが、女性の怪物で意外な経歴。出番は少ないがインパクトは強い。
    今の作風と大きく違っているし、内容も粗いのはデビュー初期なのだからと思う。今年中にシリーズ2、3が文庫書き下ろしで出されるそうだが、直木賞まで受賞した作者の力量に期待したい。

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    2022年07月23日
  • 善人長屋

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    読みやすい。
    少しお節介な町娘と底抜けにお人好しな長屋の新人と、裏家業を持つ長屋の面々、というキャラがわかりやすい物語

    2022.7.21
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    2022年08月21日
  • 亥子ころころ

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    治兵衛が手を痛めて苛立つ中、店の前に行き倒れていた雲平が、菓子職人だった。というなんとも都合の良い出だしですが、雲平が抱えている事情が縦軸となり、色鮮やかな菓子が季節を彩りながら、それぞれの揺れる心情が絡んで、謎が解かれていく。

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    2022年07月10日
  • みやこさわぎ

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    孫の望と祖母のお蔦さんが暮らす神楽坂でのミステリー・シリーズ第3弾。望も高校生となり、7つのショートストーリーからなる。

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    2022年06月29日