西條奈加のレビュー一覧

  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    「西條奈加」の長篇時代小説『閻魔の世直し―善人長屋―』を読みました。
    『善人長屋』に続き、「西條奈加」の作品です。

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    裏社会の頭衆を襲う閻魔組。
    「善人長屋」の面々は裏稼業の技を尽くしてその正体を暴く。

    周囲から「善人長屋」と呼ばれる千七長屋。
    差配も店子も表向きは堅気のお人好し揃いだが、実は裏稼業を営む悪党だらけ。
    ある日、「閻魔組」と名乗る三人組によって裏社会の頭衆が次々に襲われ、惨殺される事件が発生する。
    天誅を気取る「閻魔組」の暗躍は、他人事として見過ごせない。
    長屋を探る同心の目を潜り、裏稼業の技を尽くした探索は奴らの正体を暴けるか。
    人情溢れる時代小説。
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    『善人長屋』シリーズの第2作にあたり、2013年(平成25年)に刊行された作品です。


    表は堅気のお人好し、裏は差配も店子も凄腕の悪党が揃う「善人長屋」 … 天誅を気取り、裏街道の頭衆を血祭りに上げ、正義を声高に叫び、悪党は切り捨てても構わないと断じる「閻魔組」の暗躍に、胡散臭さを覚えた長屋の面々は他人事として見過ごせず、その行方を追うことに、、、

    背後に宿敵「夜叉坊主」の影が見え隠れする中、長屋を探る同心「白坂長門」の目を潜り、裏稼業の技を尽くした探索を続けるが、海千山千の長屋の住人たちも苦戦を強いられる… そこに「お縫」の淡い恋心も絡み、事件は複雑な様相を見せ始める。

    長屋の住人たちは、奴らの正体を暴けるか!? そして、剣術に長けた「閻魔組」を追い詰めることはできるのか!? 宿敵「夜叉坊主」との決着は!? 「お縫」の恋の行方は!?

    ミステリ要素もあり愉しめましたね、、、

    そして、凶悪犯罪を抑止するための殺害は正義なのか? 私的制裁は許されるのか? 現代社会でも共通するテーマが織り込まれており、最後まで興味を失わずに読めました… 面白かったので、次も『善人長屋』シリーズを読もうと思います。

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    2023年10月02日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    いくつかのエピソードがあって、最終的には最初の発端となる事件に繋がった。江戸ものの割にはそんなに当時の時代背景が出てこなかったかなぁ。
    猫を擬人化する場合、大概可愛いか愛嬌があるのだけど、ミスジは根っからの江戸っ子でカッコいい系だった。
    ただ、ところどころ猫の生態の説明があるけど、猫は犬より鼻がいいです。(猫検中級保持者より)

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    2023年09月17日
  • とりどりみどり

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    大店の廻船問屋飛鷹屋。その家の次男坊鷺之介には三人の姉がいた。その姉達は傍若無人、わがままで金遣いも荒く、鷺之介にとっては目の上のたんこぶだった。その三人を早く嫁入りさせたいと願うが上手くはいかず、かえって三姉達の振る舞いに振り回されてしまう日々。
    そんな三姉と鷺之介に巻き起こる出来事を描いた作品。
    とにかく三姉達のパワーが強烈でおもしろい。
    賢いけど大人しい鷺之介が姉達に振り回される姿もなんとも可愛い。市井物ともちょっと違うなかなか楽しい一冊。

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    2023年09月15日
  • 金春屋ゴメス 因果の刀(新潮文庫nex)

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    江戸開国以来の大ピンチ。
    手下たちの話が多く、ゴメスの活躍が物足りない。
    恋バナもあるが、上手くいかなそうなのが逆に良い。
    再建された江戸の話をまた読んでみたい

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    2023年09月08日
  • とりどりみどり

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    はじめは三姉たちの金持ちのわがままっぽいところが鼻についたけど、だんだんと鷺への愛情が理解出来てきて面白く読んだ。

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    2023年09月07日
  • 上野池之端 鱗や繁盛記

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    たまたま手にして読み始めましたが、面白く、あっという間に読み終えました。江戸時代の上野にある落ちぶれた料亭が舞台、主人公はひょんなキッカケでそこに駆り出され働く13歳の女の子、ということで、その子のドタバタサクセスストーリー的な短編系かと思いきや、本筋はしっかりミステリー作品です。主人公お末も可愛らしく応援したくなります。ほっこりするシーンや当時の料理の話しもあったり色々楽しめた1冊でした。

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    2024年03月03日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒を題材にしたアンソロジー第2弾。

    ・青山美智子「きのこカクテル」
    ライターの永瀬は代打でバーの取材に行くことに。バーテンダーに惹かれるが下戸であり…

    ・朱野帰子「オイスター・ウォーズ」
    ツィッターのDMきっかけで初対面の相手と牡蠣を食べることに。

    ・一穂ミチ「ホンサイホンベー」
    父の訃報で娘は16年ぶりに帰国し実家へ向かう

    ・奥田亜希子「きみはアガベ」
    中学生の姪の若々しい感性が形成される様子を叔父が自身の感覚と比較しながら見守っているような話

    ・西條奈加「タイムスリップ」
    悩みを抱える女性が初めてひとり酒を飲み…

    シリーズ第1弾とは全員違う作家さんですね。
    青山美智子さんの話が好き!ここは「好き」という言葉を使わずに気持ちを伝えるところかもだけど…
    青山さんは他作品に過去作のキャラが出てきたりするので、この2人のその後もいつか出てくるといいなぁ

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    2026年10月11日
  • 曲亭の家

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    横暴でしかも非常に細かく人づきあいが悪い曲亭馬琴、病弱で癇癪持ちの息子の宗伯、息子を溺愛する姑。曲亭の家を切り盛りして貰おうと馬琴に望まれて、宗伯に嫁いだ路。路が次々と困難に直面する中で、自身の常識を打ち破り、居場所を見つけ、馬琴を支えていく。

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    2023年07月17日
  • とりどりみどり

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    ネタバレ

    お鷺はかわいい。
    キャラ強めの三姉妹がそれぞれのやり方で世間に抗う様もなるほどねと思う。
    でも、全てを悟りつつも騙されたふりをした男に、女は怖いとか言わせる展開は、私の趣味じゃなかった。

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    2023年07月01日
  • 曲亭の家

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    丁度夫婦喧嘩は犬も食わないを体験している途中に読み始めたので、主人公お路さんの言葉や態度に少し共感したりもした。私が伝記モノというかが苦手だからとは思うけれど、いつものようにページが進んだとは言いがたい。ノンフィクションをフィクションに仕立てることはやはり難しいのだと改めて思った。

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    2023年06月16日
  • とりどりみどり

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    主人公の鷺之介は末っ子らしい素直な性格で、可愛らしいなと思いながら読みすすめた。
    対する姉三人はかなり個性的。
    江戸時代にしては近代的な発想の持ち主なところは好きなのだけど、問題解決の時にすぐに大金をちらつかせるところがちょっと不快だった。

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    2023年06月12日
  • とりどりみどり

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    ネタバレ

    アクの強い三姉妹に末っ子の鷺ノ介は困らされてばかり、大好きな長兄に不満を漏らしつつお坊ちゃんとして日々を過ごしている
    その出自には大きな秘密が隠されていて…
    お七さんは穏やかに見せていただけで、心のうちでは思うところが多々あったのは間違いない
    三姉妹も奔放なようで自分の生き方を貫こうともがいているだけなのかもと思う
    父は全て分かった上で家族を大事にしていたのだから懐深いなあ(浮気は許せんけど!)

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    2023年05月10日
  • とりどりみどり

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    面白く読めた。
    3姉妹の潔い位の金持ちっぷりが、ただ鼻につく感じから徐々に隠された思いや思慮が感じられ、なんか好きになったぞ、とくに長姉が。

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    2023年04月30日
  • とりどりみどり

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    ネタバレ

    【収録作品】螺鈿の櫛/ふういんきり/箍の災難/とりかえばや/五両の手拭/鷺と赤い実/とりどりみどり

    破天荒な父親と堅実な跡取り息子が営む破格の大店。その三人娘と彼女たちに振り回される末息子の話。
    結婚しても好きなように振る舞う豪快な長女、おっとりしているようにみえて毒舌家の次女、我が道を行く賢い三女は、いずれも周りにはばかることなく自分たちの好きなように生きている。
    鼻持ちならない金持ちのわがまま娘たちなのだが、底流に「女」として差別される側であることに抗う覚悟があるから侮れない。

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    2023年04月30日
  • せき越えぬ(新潮文庫)

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    箱根の関所役人の日常が、いつの間にか二宮金次郎やシーボルトまで登場する史実混じりの憂国の志士の物語に変わっていた。
    でも、主要人物の造形が中途半端なのかイマイチ盛り上がりに欠けたなぁ。

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    2023年04月26日
  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    西條さんの作品にしては予想以上に重い内容でした。
    八丈島の流人生活を具体的に長期間にわたって描いている小説を初めてだったのでかなり興味深く読みましたが、最後は本当に即身仏まで突き進んでしまうとは、、

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    2023年04月01日
  • 時代小説アンソロジー てしごと

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    【収録作品】「春雀二羽」 澤田瞳子/「藍の襷」 志川節子/「掌中ノ天」 奥山景布子/「姉妹茶屋」 西條奈加/「浮かれの蝶」 小松エメル/「おもみいたします」 あさのあつこ
    「春雀二羽」 京都鷹ヶ峰御薬園の薬師・真葛シリーズ。 「藍の襷」 色酢の麹造り職人・沙奈。
    「掌中ノ天」 根付職人に弟子入りするおりん。
    「姉妹茶屋」 妹の亥(いの)とともに秩父の峠で茶屋を切り盛りするそば打ち職人・蕗。
    「浮かれの蝶」 口寄せをする手妻師・市子。
    「おもみいたします」 揉み屋・梅シリーズ。

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    2023年01月17日
  • 亥子ころころ

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    『まるまるの毬』の続編。治兵衛が手首を痛めてしまい和菓子を思うように作れない。そんな時、店の前に倒れていた男を介抱する。その男・雲平は音信不通になった仲間・亥之吉を訪ねて京から来た和菓子職人だと、亥之吉が見つかるまで南星屋で治兵衛を手伝う事になる。治兵衛の弟で僧侶の石海も活躍し、亥之吉が姿を消した訳を解いていく。最後に雲平が出した答えには驚いたけど、という事はまだまだ続くってことですよね。3作目も期待して待とう。

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    2023年01月02日
  • 四色の藍

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    江戸時代の話を読むと、昔はこの道を江戸の人も歩いていたんだよな〜とか想像して生活ができて楽しい。
    登場人物たちもそれぞれ強い女性たちでみんな好きになった。

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    2022年12月13日
  • 千年鬼

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    ファンタジーなお話だか、きっちり相対性理論的な説明もあり楽しく読めた。怖いのは鬼ではなく人間なのね。

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    2022年10月28日