西條奈加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★3.6 2022.02.17
1000年という気の遠くなるような時間をかけて小鬼は少女を救い続ける。自分の命を削りながら。
少女 民と小鬼はお互いにかけがえのない存在だった。だからこそ1000年かけてお互いを取り戻そうとしているのだと思う。
すれ違い、すれ違い続けてのちの、ほんの一瞬の邂逅。
その一瞬が彼らの次の1000年に希望を与える。
何とも切ないファンタジーだった。
↓↓↓内容↓↓↓
友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、心に“鬼の芽”を生じさせてしまった。小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる“鬼の芽”―酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年、好きな人を殺した男を側仕えにして苛めぬく姫君、行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ憤る農夫、田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女―を集める千年の旅を始めた。精緻な筆致で紡がれる人と鬼の物語。