西條奈加のレビュー一覧

  • 善人長屋

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    人情で動くか「善と悪」への選択
    人情で働く長屋の住人の裏仕事が盗人、だが「善人長屋」としての噂が。火事で妻子を亡くしたと善人の錠前の男が「他人のお世話好き」で話が展開する面白さがある。最後は生きていた妻子と会うが悪に巻き込みたくないと妻子は惜しみながら別れる。人の生き方は自分で決めてこそ後悔しない、人生様々、だが悪への道は早めに引いたほうが無難ということだ。

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    2022年05月31日
  • 御師弥五郎 お伊勢参り道中記

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    お伊勢参りの案内役「御師」の手代見習・弥五郎は
    縁あって材木商・清兵衛のお伊勢参りに付き合う
    羽目に。だが行く先々でなぜか清兵衛が狙われて…。
    笑い、涙、謎ありの痛快時代ロードノベル。

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    2022年05月30日
  • 睦月童

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    なるほどファンタジー^^ 後半の内容がちょっとね。前半は面白いんだけど、後半で尻すぼみ的かな・・・あくまでもワタシの感想です。

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    2022年05月21日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    善人長屋(本当は千七長屋)に本当の善人は
    独りだけで残りはスリ・騙り・盗人など悪の
    部分を持つ故に普段は善人を装っている設定

    今回は短編ながら設定の根幹にかかわる重要
    な話もある

    最近感じているのはこのシリーズは都築道夫
    のなめくじ長屋シリーズの様に個々の異能を
    つかい事件を解決するパターンで読んでいて
    小気味いいんだよね(´・ω・`)

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    2022年05月19日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    ネタバレ

    最近お気に入りの西條奈加先生の本
    若者はいつでも先鋭化して行動する
    が、老獪な悪い大人に気をつけなさ
    いという教訓ものがたり(´・ω・`)

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    2022年05月16日
  • 善人長屋

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    ネタバレ

    その長屋に住むものは皆さん訳アリで
    裏家業(スリや騙り、盗人)を営んで
    いるため普段は善行をして世間からは
    「善人長屋」なる皮肉が利きすぎる異
    名があるのだが、そこに本物で筋金入
    りの善人が入居したから大変な事に…

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    2022年05月10日
  • 曲亭の家

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    読みやすくて面白かったです
    戯作者の家に嫁いだ主人公お路の苦労は大変なものでしたが、まっすぐな気性には好感が持てました
    現代でも人気の八犬伝、家族の多大な犠牲の上に成り立っています

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    2022年05月09日
  • 御師弥五郎 お伊勢参り道中記

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    ネタバレ

    二度目ましての作者さん
    御師をテーマにしているが深くは掘り下げていない
    (山本一力先生とは違います)
    事件仕立てで少しずつ謎とどんでん返しからの解決
    手馴れた作者さん(´・ω・`)もう一冊積んでいるw

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    2022年05月03日
  • 烏金

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    ネタバレ

    西條奈加先生、初めまして
    書き過ぎず淡々と物語を進めているのに
    端々に人情話のようなにおいがして最後
    まで一気呵成に読みました(´・ω・`)

    読みやすい文体をベースにしつつ、時々
    見せる謎めいた部分が良いスパイスです
    良い作家をしりました!

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    2022年04月16日
  • 銀杏手ならい

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    子供の将来に真剣に取組む萌の姿はそれなりに良かったのだが、普通の量に7章も詰め込んでいるので深さが少々足りないような気がした。赤ちゃんが拐かされて出てきた本当の母親も、あっという間に消えてしまったし、父親が亡くなって将来を諦めた子供のその先を読みたかった。最初は苦手だったのんべ先生や江戸一番の塾の嫡男との恋の行方があるかと思ったが、全く気配が無かった。そう言う意味ではシリーズ化して、その後を読みたいと言うところか。

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    2022年04月07日
  • 涅槃の雪

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    教科書で読んだ天保の改革が、様々な立場から捉えた物語として描かれていて、とても面白く読みました。誰が適役かなぁと役者さんの顔を思い浮かべながら読むのも楽しかったです。時代劇が少なくなって寂しい…。
    今も昔も政まつりごとは変わらないのだなぁ。お仕事小説の要素もありましたね。

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    2022年04月03日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    天明5年2月(1785年)田沼意次肝煎の蝦夷地見分隊はロシアに対する海防と開拓の調査のため、江戸を立つ。その一員に加わった最上徳内は厚岸(アッケシ)到着後、アイヌの少年フルウと出会う。蝦夷での交易を独占する松前藩はアイヌを搾取する実態を知られないよう、見分隊の行動を監視し、徳内とアイヌの接触を禁じる。
    田沼意次の失脚、松前藩との確執等の困難の中、アイヌとの信頼と友情を貫き通す徳内の生涯が描かれる。

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    2022年03月28日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    装丁に惹かれて購入。
    はじめての西條作品。

    ほっこり系の時代小説。読みやすくすいすい読めるが装丁ほど印象に残るお話ではないかも。
    ただ最後の最後にこの先に大きな展開があるかも?な、思わせぶりな終わり方。

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    2022年03月25日
  • 雨上がり月霞む夜

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    ネタバレ

    『雨月物語』というのをモチーフに作られた物語らしい、、というのを終盤になって知りました。

    もともとの話を読んだことないので妖物語として読んだのですが、ストーリーはおもしろかったです。
    雨月の正体が分かった時はぞくっとしました。
    所々に和歌とか古文みたいなのが出てきて詳しく説明もしてくれてるのですが、、
    ちょっとむつかしかった印象。

    雨月物語を知っていて和歌や古文にも興味があったなら、もっと楽しめる作品だっただろうなー。

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    2022年03月23日
  • ごんたくれ

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    面と向かえば罵詈雑言を浴びせ合うくせに、互いの作品を通して誰よりも多くを語り合える。
    ふたりの絵師の、対極にいるようでいて、心の奥底の本質で響き合う様が、愛おしい。


    巻末の解説で、絵師を題材にした傑作時代小説が奇跡的に同時期に刊行された、とあった。
    そんな事は知らなかったが、『若冲』面白かった。
    本作も、面白かった。
    ので、そこに挙げられていた3冊目も早速「読みたい」本に登録。

    虚実とり混ぜて、さまざまな絵師の姿を、さまざまな作品から読むうちに、脳内でジオラマのように世界が立体的に立ち上がってくるような感覚が楽しめる。現在に残る作品で、その世界と現実に繋がる感覚感覚も楽しめる。
    面白いな

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    2022年03月16日
  • 刑罰0号

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    ネタバレ

    相手の立場になって考えろってよく言うけど、まさにこれって感じ。
    普通に面白かったけど、もっとドロドロしたものかと思ってたから若干期待しすぎた。
    加害者に被害者の記憶や想いを体験させる機械、0号。
    臨床段階にあったが時を経て段々テロ組織として使われるようになってしまい…
    ラストはハッピーエンド。
    1番最初の加害者が本当はいい子で、でも被害者の記憶を植え付けられて、2つの人格が共存する身体になってしまった。互いが思いやりをもっていて温かい気持ちになった。

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    2022年03月10日
  • 刑罰0号

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    想像していた内容とは違ったけれども、想像以上に考えさせられながら読めた。連作短編の難しいとこでもあるが、一編がどうしてもライトにならざるを得ないのは苦しいところ。本当はもっともっと濃い一編を読みたくなる作品。

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    2022年02月20日
  • 千年鬼

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    ★3.6 2022.02.17

    1000年という気の遠くなるような時間をかけて小鬼は少女を救い続ける。自分の命を削りながら。
    少女 民と小鬼はお互いにかけがえのない存在だった。だからこそ1000年かけてお互いを取り戻そうとしているのだと思う。
    すれ違い、すれ違い続けてのちの、ほんの一瞬の邂逅。
    その一瞬が彼らの次の1000年に希望を与える。
    何とも切ないファンタジーだった。


    ↓↓↓内容↓↓↓
    友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、心に“鬼の芽”を生じさせてしまった。小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる“鬼の芽”―酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年

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    2022年02月18日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    主人公と一緒に旅をした気分になった。主人公がアイヌを想う気持ちが伝わってきて、アイヌが乱を起こした章はとても悲しかった。

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    2022年02月14日
  • 六花落々

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    古河藩郡奉行配下で物書見習いの小松尚七は「何故なに尚七」と異名を持つほど、好奇心の強い青年であった。
    ある日、声をかけられた相手は「土井の鷹見か鷹見の土井か」と言われる程の逸材・鷹見忠常であった。
    藩主の若君の御学問相手となるよう請われる。

    雪の結晶に魅入られた主従は、大黒屋光太夫・シーボルト・間宮林蔵・渡辺崋山・大塩平八郎などとの関わりを持ち、やがて、時代は、幕末へと向かっていく。

    尚七を見出し「お前はそのままでよい」と側に置いた、忠常や藩主・利位は、余程人を見る目があったのだろう。

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    2022年02月05日