西條奈加のレビュー一覧
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史実の海難事故をもとに、バタン島に漂流した船乗りたちを描いている歴史小説。
江戸時代の船で遭難して生き残り、更に漂流先で船を作って再度日本に戻ってくることは奇跡的。
漂流しているときの絶望感がすごすぎて、海は大きくて怖いものだと感じてしまった。ただ、仲間が頭を信じてついていくところは熱い気持ちにさせられた。
極限状態で仲間を信じる、陸を信じる、生きて帰れることを信じる、、、本当に難しい。それを克服してしのいだ時は読み手までほっとしてしまった。
バタン島で出会った人々との暮らし習慣など、厳しいこともあったが、生きて帰ることができてよかった。 -
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西條奈加の長篇時代小説『六花落々(りっかふるふる)』を読みました。
西條奈加の作品は、昨年1月に読んだ『せき越えぬ』以来ですね。
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「雪の形をどうしても確かめたく―」下総古河藩の物書見習・小松尚七は、学問への情熱を買われ御目見以下の身分から藩主の若君の御学問相手となった。
尚七を取り立てた重臣・鷹見忠常とともに嬉々として蘭学者たちと交流し、様々な雪の結晶を記録していく尚七。
だが、やがて忠常が蘭学を政に利用していることに気付き…。
蘭学を通して尚七が見た世界とは―。
解説/東えりか
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2014年(平 -
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ネタバレ心淋し川
著者:西條奈加
発行:2023年9月25日
集英社文庫
初出:小説すばる
「心淋し川」2018年7月号
「閨仏」2018年10月号
「はじめましょ」2019年1月号
「冬虫夏草」2019年7月号
「灰の男」2019年10月号、11月号
9年前の2015年、初めて西條奈加作品を読んだ。睦月童(むつきわらし)という、江戸時代を舞台にしたファンタジー小説だった。7話からなる長編だったが、なかなか印象に残る作品であり、この作家は注目だと読書メモに書き留めていた。
その5年後に発表された「心淋(うらさび)し川」で、直木賞を受賞した。それは読まなければと思いつつずるずる。今年、やっと読めた -
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6編からなる連作短篇。舞台は千駄木町の一角にある心町(うらまち)。
『心淋し川』 心町に流れる"心淋し川"。この川が主人公ちほの心情を表してる。最後に岸辺の杭に引っかかってた赤い布がいつの間にかとれた。その時ちほの心のつっかかりもとれ、前よりも生きやすくなったのかな。誰かに認められるって嬉しいよね。
『閨仏』 4人の妾を一緒に住まわす六兵衛はとんでもないヤツと思ってたけど、実はいい人なのかな?一番年上のりき、頑張ってほしい。恋の方も。いい人に出会えてよかった。
「はじめましょ』 与吾蔵も年齢とともに丸くなり、人を思いやることもできるようになった。昔の過ちと向き合い幸せ -
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ネタバレ芥子の花 金春屋ゴメス
第17回ファンタジーノベル大賞受賞作の第2作。
日本の中に再現された江戸。独立自治国として鎖国政策を取り、江戸時代の江戸の暮らし、文化をそのままにしているというのが設定です。
その中で、長崎と同じように交易の窓口を作り、そこを治める長崎奉行の通称ゴメスを筆頭に個性あふれる面々が阿片の抜け荷の捜査に活躍というのがあらすじです。
基本的にはゴメスのキャラクターが立った時代小説なのですが、ゴメスのキャラがちょっと漫画チック過ぎて、ちょっと減点対象でしょうか。
物語は続く。。。という感じなので、江戸を倒そうとする勢力との戦いを予感させる次作にも期待です。
竹蔵 -
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つい作家の名前で購入してしまった。苦手なファンタジー系だが、ミステリー風でもあるので何とか読み進められた。
猫と傀儡(人間)が主役。人を操って猫の為に働かせる傀儡師となった猫のミスジだが、前任の傀儡師の順松が失踪したことで昇格した。連作短編であり、最後は順松の失踪事件を人の傀儡とともに解決する。この人間を操る方法が読んでいてもピンとこない。猫の言葉を解せない人間を誘導して行くのだが、解せないのでもどかしい。傀儡師ということを、傀儡にバレては行けないこともあり、それなりにドキドキする場面もある。
犬より猫派ではあるが、小説となると猫が不気味に描かれるのは仕方ないのだろうか? -
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町与力の庶子で長唄の師匠でもあるお蝶。
先日、父親を亡くした後
兄夫婦から本宅で同居の誘いを受けているが
堅苦しいことは嫌なのでことわっていた。
ところがある日暴漢に襲われ
「父から預かっているものを渡せ」と
詰め寄られる。
まったく身に覚えのないお蝶だったが
やがてそれが江戸を揺るがす事件に繋がっていく。
いいわ〜。
連作短編の最初の3話くらいは
この父の遺品事件を横糸にしながら
市井の町人たちの諍いごと解決の話で。
ひとつ片づくごとに味方や知り合いが増えて
最終、彼らがお蝶さんを助けてくれる。
またこのお蝶さんはじめ
兄嫁さん、幼馴染、用心棒の若侍などなど
登場人物がみな気持ちいい!
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【収録作品】「祭りぎらい」 西條奈加/「天下祭」 諸田玲子/「関羽の頭頂」 三本雅彦/「往来絵巻」 高瀬乃一/「氏子冥利」 宮部みゆき
祭りをテーマにした時代小説アンソロジー。
「天下祭」はわからないが、それ以外は、いずれもシリーズものの一篇。単行本未収録の新しい作品と思われる。
「祭りぎらい」は「狸穴屋お始末日記」シリーズ。
「関羽の頭頂」は「運び屋円十郎」シリーズ。
「往来絵巻」は「貸本屋おせん」シリーズ。
「氏子冥利」は「三島屋変調百物語」シリーズ。
シリーズとして続いている作品ということで、さすがにどれも面白い。とはいえやっぱり、宮部みゆきは別格かな。