あらすじ
人が月に住む近未来の日本に、独立を宣言し、鎖国状態の「江戸国」が出現した。上質の阿片が海外に出回り、その産地として日本をはじめ諸外国から槍玉に挙げられた江戸国。老中から探索を命じられた「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守は、阿片を祭祀に使用する異人たちが住む麻衣椰村に目をつけ、辰次郎や松吉に真相の究明を命じるが――。『金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚』改題。
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Posted by ブクログ
ゴメス、第二巻の始まりです。芥子の花の事件解決という一つだけの起承転結、色々起こって色々楽しめた。将軍家の解説とか、あくまで江戸の様で江戸じゃない所がなんとも不思議なんだ。それとゴメス、女性という驚きのそして優秀な日本人。登場人物がたくさんでちょっと濃さが少ないかな、親父の病気はどうなのか、あけおとしんじろうの恋の行方はとか最後の悪人政治家が登場しないとか、消化出来ないけど、もしかして続編を構想していたのかな。読めて良かった、始まりだもんね。本当に一気にブレイクして1番売れているはず
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西條奈加の善人長屋が テレビで放送されましたが
こっちの方が面白そうです。
ただゴメスの人選ができないなあ!
辰次郎 松吉が 島流しならぬ 深い谷送りになって
芥子畑をさがす。
谷底でチーズを作って その中に阿片を仕込む アイデアは面白い
隠密同心も表れ 娯楽色だっぷり!
楽しいお話しです。
Posted by ブクログ
前作に引き続きとても面白い。
日本の一部を江戸化するという発想は、時代小説を読んで素朴な当時の暮らしを思い描く自分にとって、謂わば夢の世界のよう。
怖すぎるゴメスなのに部下たちが親分の個性を正しく理解し、信頼して愛する雰囲気が良い。
こんなに魅力的な作品なのに、続編が書かれてないのか寂しいな。
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前回よりはるかに読みやすくなっていて驚いた。
私が前の本である程度の知識があったからかもしれないけど。
日本の悪役とか、まだ続きそうな感じだったけど、このシリーズもう続かないんだろうか?
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日本であって日本ではない江戸国。
阿片をめぐっての陰謀をゴメスが読み解く。頭も腕も桁違いのゴメスが後ろにいる安心感。子分たちのゴメスへの信頼が気持ちいいし、個性ある子分たちも魅力的だった。
Posted by ブクログ
今回は芥子、麻薬に関した話になっていました。
そして、ゴメスって女性だったの⁉ 読みが甘かったのですね(-"-;A ...アセアセ
彼女のほかに新しい女性が裏金春へ。
今回も楽しかったです(*^^*)
Posted by ブクログ
前巻のインパクトのある表紙から一転爽やかな感じの表紙に。夕暮れ時の不気味な雰囲気のゴメスから、明るい光を浴びていくらか親しみも感じるゴメスに。
江戸時代の日本を縮小したような江戸国。遠く離れた島がない江戸国にも、刑罰としての島流しが存在するなんて。
もっと江戸国を知りたい。
Posted by ブクログ
現代の日本の国内に、独立を宣言し治外法権を認められた鎖国状態の江戸国。
その江戸国はかつての江戸時代のままの暮らしを送る。
上物の阿片が出回り、日本やその他諸外国から槍玉に挙げられるが...
金春屋ゴメスこと長崎奉行馬込播磨守が、冷酷非道、無慈悲に今日も裁きを下す。
前作は爽快感が強い作品だったが、本作は自作に繋ぐ布石感が強い印象でした。
上下巻の上巻的な。
Posted by ブクログ
芥子の花 金春屋ゴメス
第17回ファンタジーノベル大賞受賞作の第2作。
日本の中に再現された江戸。独立自治国として鎖国政策を取り、江戸時代の江戸の暮らし、文化をそのままにしているというのが設定です。
その中で、長崎と同じように交易の窓口を作り、そこを治める長崎奉行の通称ゴメスを筆頭に個性あふれる面々が阿片の抜け荷の捜査に活躍というのがあらすじです。
基本的にはゴメスのキャラクターが立った時代小説なのですが、ゴメスのキャラがちょっと漫画チック過ぎて、ちょっと減点対象でしょうか。
物語は続く。。。という感じなので、江戸を倒そうとする勢力との戦いを予感させる次作にも期待です。
竹蔵