西條奈加のレビュー一覧

  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    芥子の花 金春屋ゴメス

    第17回ファンタジーノベル大賞受賞作の第2作。
    日本の中に再現された江戸。独立自治国として鎖国政策を取り、江戸時代の江戸の暮らし、文化をそのままにしているというのが設定です。
    その中で、長崎と同じように交易の窓口を作り、そこを治める長崎奉行の通称ゴメスを筆頭に個性あふれる面々が阿片の抜け荷の捜査に活躍というのがあらすじです。
    基本的にはゴメスのキャラクターが立った時代小説なのですが、ゴメスのキャラがちょっと漫画チック過ぎて、ちょっと減点対象でしょうか。
    物語は続く。。。という感じなので、江戸を倒そうとする勢力との戦いを予感させる次作にも期待です。

    竹蔵

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    2024年06月25日
  • 婿どの相逢席

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    小さな楊枝屋の四男・鈴之助は、相思相愛のお千瀬の
    生家である大店の仕出屋「逢見屋」へめでたく婿入り。
    誰もが羨む逆玉婚のはずだったが…。夫婦奮闘記。

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    2024年08月16日
  • とりどりみどり

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    クセのある三人の姉たちに振り回される末弟の難儀。

    嫁ぎ先の家の金まで食い潰すほどの荒い金遣いの姉たちだけでなく、主人公の鷺之介に対しても、しょせん金持ちのボンボンであり、それ故の卑屈さを感じてしまって、当初登場人物にあまり魅力を感じぬまま読み進めなくてはならなかった。とは言え、現代と変わらぬ女性らしさを求められる風潮に抗っているかのような姉たちの振る舞いにスカッとする場面もあり、鷺之介の出生の秘密へと流れていくストーリー構成は面白く読めた。

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    2024年05月27日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    つい作家の名前で購入してしまった。苦手なファンタジー系だが、ミステリー風でもあるので何とか読み進められた。
    猫と傀儡(人間)が主役。人を操って猫の為に働かせる傀儡師となった猫のミスジだが、前任の傀儡師の順松が失踪したことで昇格した。連作短編であり、最後は順松の失踪事件を人の傀儡とともに解決する。この人間を操る方法が読んでいてもピンとこない。猫の言葉を解せない人間を誘導して行くのだが、解せないのでもどかしい。傀儡師ということを、傀儡にバレては行けないこともあり、それなりにドキドキする場面もある。
    犬より猫派ではあるが、小説となると猫が不気味に描かれるのは仕方ないのだろうか?

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    2024年05月27日
  • 世直し小町りんりん

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    町与力の庶子で長唄の師匠でもあるお蝶。
    先日、父親を亡くした後
    兄夫婦から本宅で同居の誘いを受けているが
    堅苦しいことは嫌なのでことわっていた。
    ところがある日暴漢に襲われ
    「父から預かっているものを渡せ」と
    詰め寄られる。
    まったく身に覚えのないお蝶だったが
    やがてそれが江戸を揺るがす事件に繋がっていく。

    いいわ〜。
    連作短編の最初の3話くらいは
    この父の遺品事件を横糸にしながら
    市井の町人たちの諍いごと解決の話で。
    ひとつ片づくごとに味方や知り合いが増えて
    最終、彼らがお蝶さんを助けてくれる。
    またこのお蝶さんはじめ
    兄嫁さん、幼馴染、用心棒の若侍などなど
    登場人物がみな気持ちいい!

    偶然手にした少し前の時代小説だけど
    拾い物でした♪

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    2024年05月22日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    【収録作品】「祭りぎらい」 西條奈加/「天下祭」 諸田玲子/「関羽の頭頂」 三本雅彦/「往来絵巻」 高瀬乃一/「氏子冥利」 宮部みゆき

    祭りをテーマにした時代小説アンソロジー。
    「天下祭」はわからないが、それ以外は、いずれもシリーズものの一篇。単行本未収録の新しい作品と思われる。
    「祭りぎらい」は「狸穴屋お始末日記」シリーズ。
    「関羽の頭頂」は「運び屋円十郎」シリーズ。
    「往来絵巻」は「貸本屋おせん」シリーズ。
    「氏子冥利」は「三島屋変調百物語」シリーズ。
    シリーズとして続いている作品ということで、さすがにどれも面白い。とはいえやっぱり、宮部みゆきは別格かな。

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    2024年04月18日
  • 雨上がり月霞む夜

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    最後であっと驚いた。
    「雨月物語」に触れた事がないので、調べてからもう一度読むと、更に物語を楽しめる気がする。
    兎の遊戯が可愛くて好き。

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    2024年04月16日
  • 上野池之端 鱗や繁盛記

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    働き者の娘が寂れた料理屋を大きくしていく話かなと思っていたら、なかなか血生臭い話が出てきたりと最後まで面白く読んだ。

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    2024年04月05日
  • ほろよい読書 おかわり

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    前から読みたかった短編集の続編。
    今作もどの作品もよかったけど、全体的な話の雰囲気は前作の方が好きだった。
    一穂ミチさんの「ホンサイホンベー」が話の展開が衝撃的で心に残った。
    おいしい料理と一緒にお酒が飲みたくなった。

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    2026年04月25日
  • いつもが消えた日

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    一作目の雰囲気が好きで、2作目も読んでみました。2作目は長編でミステリ調。ただ、ちょっとイメージにはそぐわないかな。

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    2024年02月14日
  • 永田町小町バトル

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    ネタバレ

    202312/時代モノじゃないので読むか迷ったけど流石面白かった。さほどバトルはないのでタイトルは違和感。現実はシビアだし、投票者の支持を裏切るやり方だし賛だけじゃないけど、希望を持たせる良エンタメ創作。

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    2024年01月16日
  • 四色の藍

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    亭主を殺された紫屋環、遊女のお唄、剣士姿の伊織、洗濯婆のおくめの4人が、事件の真相をあばくために動き出す。
    まさにミステリーの要素、人情噺の要素も加わったエンターテイメント時代小説ですね。

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    2024年01月05日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    これはテレビで放送していたような・・・たしかそうだった。
    まぁ、無難な内容だったかな。
    気楽に読めて楽しめた。

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    2024年01月02日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    新キャラ三好朱緒に男どもデレデレやけど、麻薬の流出で江戸存続の危機に緊張、辰次郎潜入捜査す。この話、キャラのわりに爽快感薄いんやなあ…。

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    2023年12月25日
  • 亥子ころころ

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    お菓子が人の心を温める、南星屋シリーズ2作目
    諸国のお菓子が手ごろに楽しめる店なんて、欲しい~
    雲平が残ってくれてひと安心

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    2023年12月23日
  • 四色の藍

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    異なる背景を持つ女性4人が、それぞれの恨みを晴らすべく女将環の下、協力し合い犯人を追及していく。そしてその中で各々は自分の愛がどこに向かっているのかを認識する、四色の藍ならぬ四色の愛の話

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    2023年12月10日
  • とりどりみどり

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    しっかりした長兄、傍若無人だが頭の切れる三姉妹と、末っ子気質な鷺の関係性が大変そうだけど微笑ましい。最後の締めが良い。

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    2023年11月21日
  • 曲亭の家

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    202306/面白かった。お路が気の毒だし、本気で馬琴一家にイライラして没頭一気読み。これまた見事な一作、作者のふり幅もすごい。

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    2023年10月25日
  • 曲亭の家

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     男性の強さと女性の強さは明らかに違うのだろうか?
     生きるのに必要なのは竹がしなるような折れない強さなのかもしれない。
     心の中で悪態をつくのも強さだと思う。
    懸命に生きる女性は美しい。無理だと思ってたこと、何時の日か超えていた自分に出会うと嬉しい。
     自分をしっかりもってるお路さん素敵だ。

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    2023年10月17日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    「人ってなぁ、てめえの思ったとおりには、決して動いてくれねえもんだな」p.232
    ■三つの魅力(1)金春屋ゴメスの人間離れした強烈さと、どつかれつつも活き活きしている周辺キャラクタたち。できればゴメスにはもっと大々的に活躍してほしかったかも。(2)すぐそこにある「江戸」の、スローでちょうどよい感じのゆたかな暮らし。(3)謎の病気「鬼赤痢」は人為的なものと推理したゴメスが犯人を搜すミステリも。

    ■江戸についてのてきとーなメモ
    【一行目】十三夜の月に照らされた濡れ縁に、黒いしみが浮いていた。

    【医師】江戸政府のお達しでどんな村にも最低二人は医師がいる。無医村などはない。その技術は東洋医療に西洋医学も取り入れて本草学等は世界一と言われている。
    【韋駄天】ゴメスの手下の一人。その名の通り足がめっぽう疾い。無口でほとんどしゃべらない。
    【裏金春】辰次郎が働くことになっている。「ゴメス大明神」がいるそうだ。長崎奉行、金春屋ゴメスの率いるチームのことのようだ。十助、甚三、菰八、木亮、寛治、韋駄天、良太がいる。
    【江戸】三十年前日本から独立して専制君主制を敷き鎖国している。元は金持ちの作った老人タウン。北関東から東北にまたがる一万平方キロほどの面積。ほぼ江戸時代の江戸を再現している。君主は「徳川」を名乗る「将軍」で現在三代目。ただし国際的には認められておらず日本国籍ということになっている。入るのは難しい。永住希望者のみ三百倍の倍率で可能性はある。入国後六ヶ月経れば日本に戻ることは自由。ただし入国は一度きりで出たらもう二度と入れない。洋服は禁止。日本円は使えないし持ち込めない。電器製品の持ち込みはできないし電気が通っていないので意味がない。西洋医学は入っていない。コンタクトレンズ不可(眼鏡は?)。請け人は芝露月町金春屋喜平。働き口は「裏金春」。
    【江戸ころび】病を治すなどの理由で江戸から出ていった者のこと。一部では軽蔑されている。
    【江戸富士】富士山に似せて作った人工の山だが近いのでけっこう高く見える。似せてとは言うが北斎の富士に似せているので登山には向かない。
    【鬼赤痢】赤痢のような症状だが赤痢ではなく罹患者の死亡率は高い。けっこう技術が優れている江戸の医師も手に負えなかったようだ。辰次郎も小さい頃かかって死にかけたそうだ。で、日本の医師に診せたがそのときにはもう治っていた。
    【鬼赤痢で亡くなった子ども】漉名村で鬼赤痢が流行ったとき亡くなった子どもは、仁吉(にきち)六歳、藤平(とうへい)四歳、利蔵(としぞう)六歳、嘉一郎(かいちろう)六歳、佐之吉(さのきち)七歳。
    【お見合い】日本ではコンピュータが登録された遺伝子と育った環境から組み合わせを決めるお見合いが主流。高い離婚率の日本の中では比較的離婚率が低い方法。
    【おもよ】子供の頃鬼赤痢で死にかけていた辰次郎のことを覚えていた娘。
    【がら九/がらく】目明しか。ガラガラ声。
    【寛治/かんじ】ゴメスの子分の一人。一番背が低い。太めの鼠という印象。裏金春では珍しく煙草をすわず甘いもの好き。
    【喜平】→金春屋喜平
    【倉田/くらた】南町同心。
    【栗田和泉守秀実/くりたあずみのかみひでざね】ゴメス以外のもう一人の長崎奉行。五尺二寸の小柄な老人。そら豆にあずきの目鼻をつけたようなこじんまりした顔。なぜかゴメスとウマが合い仲が良い。ときおり黒鬼丸の馬場に「肝試し」に行く。
    【鍬之助/くわのすけ】野田村の義兵衛(ぎへえ)のとこにしばらくいた男。クロという黒い犬を連れていた。
    【甲/こう】奈美の上司。老婆。
    【黒鬼丸/こっきまる】巨大な黒馬。ゴメスの愛馬。広い馬場にいた他の馬をすべて蹴り倒し自分専用の馬場にした。将軍からゴメスに下げ渡されたときから気性は荒かった。
    【駒】金春屋喜平の孫息子の嫁。お春の義理の姉。
    【ゴメス】長崎奉行。人間離れした怪異な風貌。でも実は 女性。子分たちが《男だ女だという前に、人間かどうかぎりぎりのところにいるからな》p.74と言う。すぐどつく。「ゴメス」という名は本名の馬込寿々(まごめ・すず)の真ん中の三文字を取った略称。厚顔無恥、冷酷無比、極悪非道で知られている。論理的に物事を分析する。十助いわく「時々おれは、あのでかいからだの中身がすべて、脳みそじゃないかって思うことがあるよ」p.119。本来長崎奉行は出島にいるべきなのだが、金春屋の飯に惚れてその裏で暮らすようになった。大食らいで大量の食べ物を運ぶ「膳出し」が下っ端の良太と辰次郎の大事な役目。
    【菰八/こもはち】ゴメスの手下の一人。甚三と同格。裏金春の中では唯一の所帯持ち。五つと三つの娘がいる。「おやじ」と呼ばれている。
    【暦】太陰暦を使っているので日本とは季節に差がある。
    【金春屋/こんぱるや】旨い一膳飯屋。喜平がやっている。仕入と勘定は喜平、娘婿の権七(ごんしち)と孫息子の拓一が板場、孫娘のお春と、拓一の嫁、お駒が客席係。
    【金春屋喜平】芝露月町(ろうげつちょう)で安くて旨い一膳飯屋を営んでいる。親子三代でやってきている。額が広く顎が長く、どこか間延びしたようなとぼけた雰囲気。妻と娘は他界している。
    【金春屋ゴメス】→ゴメス
    【佐藤辰次郎/さとう・しんじろう】江戸への入国が許された二十歳の大学生。身長百七十七センチ。父母とも江戸人で辰次郎も江戸生まれだった。父は辰衛(たつえい)で余命いくばくもなさそう。母は利保(りほ)。小学三年の冬に両親が離婚して以来母の実家で祖父母と暮らし、父とは縁遠かった。が、辰次郎の江戸入りは父が望んでいた。裏金春の皆からは「辰公/しんこう」と呼ばれるようになった。
    【仕事】江戸では仕事と私事は明確に区別されていない。夜中でも叩き起こされることもあれば仕事中にのんびりしていることもある。
    【時間】江戸の時間は不定時法。日の出から日の入りまでを区分している。目安としてはおおむね日本の十二時は江戸の九つとなる。そこから一刻進むたびに八つ、七つとなり、六つは日本の六時頃となる。朝が明六つ、夕方が暮六つ。半刻がだいたい三十分ということなので一刻が一時間か。
    【十助/じゅうすけ】ゴメスの子分の一人。辰次郎の父の幼馴染み。「地蔵の頭」と呼ばれている。
    【食料自給率】江戸の食料自給率は九割五分。日本の食料自給率はニ割を切っている。
    【甚三/じんざ】ゴメスの子分の一人。兄貴分。ルックスが良い。玄人女にはモテるが素人にはイマイチ。
    【辰次郎/しんじろう】→佐藤辰次郎
    【漉名村/すくなむら】十助の故郷。辰次郎もそこで生まれたのだそうだ。日本人の原風景と呼べるような風情がある。
    【清造/せいぞう】十助の弟。漉名村にいる。
    【竹内朔之介/たけうち・さくのすけ】長崎奉行所同心。鷹揚で人当たりがよく表裏問わず金春屋の皆に慕われている。
    【単位】尺貫法を採用している。一丈が三メートル、一尺が三十センチ、一寸が三センチ、一分が三ミリ。
    【月】人が住んでいる。最新設備の安心快適空間。
    【出島】海と堀に囲まれた一画。長崎奉行所がある。
    【とりこもり】立てこもりのことのようだ。
    【長崎奉行所】江戸国の中にある、江戸時代の長崎相当の場所。長崎奉行は二人で、ゴメスともう一人粟田がいる。
    【奈美/なみ】同時期に江戸に入ったきっぱりした感じの女性。二十五歳。神田藤堂町の高田屋泰造が請け人で機織り職人を多く抱えている織屋で働くことになっている。
    【春】喜平の孫娘。十六、七歳のかわいらしい娘。
    【引きこもり】日本では人口の一割が引きこもりと言われている。が、ネットが発達しているのでさほど不都合はない。
    【馬込寿々/まごめ・すず】→ゴメス
    【松吉/まつきち】同時期に江戸に入ったイタチ系の顔をした人の良さそうな男。二十四歳。名前も江戸風に変えた時代劇オタク。泳げない。深川材木町弥太郎長屋で暮らす予定。請け人は差配の儀助。後に辰次郎に頼んでゴメスの配下となった。
    【明太きんつば】麹町の「巴や」の新作。栗田が食べていた。
    【木亮/もくすけ】ゴメスの子分の一人。顔の部品が大きく目の間が狭くて険がある。
    【離婚率】日本の離婚率は八割。
    【良太/りょうた】ゴメスの子分の一人。辰次郎を除けばいちばんの下っ端。

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    2023年10月10日