西條奈加のレビュー一覧

  • とりどりみどり

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    しっかりした長兄、傍若無人だが頭の切れる三姉妹と、末っ子気質な鷺の関係性が大変そうだけど微笑ましい。最後の締めが良い。

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    2023年11月21日
  • 隠居おてだま

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    「隠居すごろく」の続編。
    前作から間が空いたので詳細を忘れていたが、読んでいくうちに思い出した。

    糸問屋〈嶋屋〉の主人だった徳兵衛は還暦を機に隠居。人生を双六に例えれば、『隠居は上がり』だと思っていた徳兵衛だったが『上がり』どころか新たな双六が始まってしまう。
    その大元は孫の千代太。
    今で言えば貧困家庭の子供たちを連れてきて徳兵衛に助けを乞い、結果千代太をリーダーにした参詣案内商売をさせている。
    また千代太の拾い癖がきっかけで組紐屋〈五十六屋〉を始めることになるのだが、これまでの『苦行』と違って商売を楽しむようになった…というのが前作までの話。

    今回の続編を大まかに表現すれば第一話のタイト

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    2023年11月13日
  • 曲亭の家

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    202306/面白かった。お路が気の毒だし、本気で馬琴一家にイライラして没頭一気読み。これまた見事な一作、作者のふり幅もすごい。

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    2023年10月25日
  • 曲亭の家

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     男性の強さと女性の強さは明らかに違うのだろうか?
     生きるのに必要なのは竹がしなるような折れない強さなのかもしれない。
     心の中で悪態をつくのも強さだと思う。
    懸命に生きる女性は美しい。無理だと思ってたこと、何時の日か超えていた自分に出会うと嬉しい。
     自分をしっかりもってるお路さん素敵だ。

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    2023年10月17日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    「人ってなぁ、てめえの思ったとおりには、決して動いてくれねえもんだな」p.232
    ■三つの魅力(1)金春屋ゴメスの人間離れした強烈さと、どつかれつつも活き活きしている周辺キャラクタたち。できればゴメスにはもっと大々的に活躍してほしかったかも。(2)すぐそこにある「江戸」の、スローでちょうどよい感じのゆたかな暮らし。(3)謎の病気「鬼赤痢」は人為的なものと推理したゴメスが犯人を搜すミステリも。

    ■江戸についてのてきとーなメモ
    【一行目】十三夜の月に照らされた濡れ縁に、黒いしみが浮いていた。

    【医師】江戸政府のお達しでどんな村にも最低二人は医師がいる。無医村などはない。その技術は東洋医療に西洋

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    2023年10月10日
  • 隠居おてだま

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    これは続編があると思っていいんですよね!
    というか、続きが読みたいです!
    帯留とか組紐の話し、着物好きにとっては、もっと詳しく〜とおねだりしたい。

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    2023年10月03日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    「西條奈加」の長篇時代小説『閻魔の世直し―善人長屋―』を読みました。
    『善人長屋』に続き、「西條奈加」の作品です。

    -----story-------------
    裏社会の頭衆を襲う閻魔組。
    「善人長屋」の面々は裏稼業の技を尽くしてその正体を暴く。

    周囲から「善人長屋」と呼ばれる千七長屋。
    差配も店子も表向きは堅気のお人好し揃いだが、実は裏稼業を営む悪党だらけ。
    ある日、「閻魔組」と名乗る三人組によって裏社会の頭衆が次々に襲われ、惨殺される事件が発生する。
    天誅を気取る「閻魔組」の暗躍は、他人事として見過ごせない。
    長屋を探る同心の目を潜り、裏稼業の技を尽くした探索は奴らの正体を暴けるか。

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    2023年10月02日
  • 隠居おてだま

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    時代が変わっても恋と言うのは本当に厄介、大胆に変えてしまう。末娘のお楽の件で徳兵衛に知らせずお楽の幸せを考えたばかりに徳兵衛が傷つき、すっきりしない終わり方。

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    2023年09月29日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    いくつかのエピソードがあって、最終的には最初の発端となる事件に繋がった。江戸ものの割にはそんなに当時の時代背景が出てこなかったかなぁ。
    猫を擬人化する場合、大概可愛いか愛嬌があるのだけど、ミスジは根っからの江戸っ子でカッコいい系だった。
    ただ、ところどころ猫の生態の説明があるけど、猫は犬より鼻がいいです。(猫検中級保持者より)

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    2023年09月17日
  • とりどりみどり

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    大店の廻船問屋飛鷹屋。その家の次男坊鷺之介には三人の姉がいた。その姉達は傍若無人、わがままで金遣いも荒く、鷺之介にとっては目の上のたんこぶだった。その三人を早く嫁入りさせたいと願うが上手くはいかず、かえって三姉達の振る舞いに振り回されてしまう日々。
    そんな三姉と鷺之介に巻き起こる出来事を描いた作品。
    とにかく三姉達のパワーが強烈でおもしろい。
    賢いけど大人しい鷺之介が姉達に振り回される姿もなんとも可愛い。市井物ともちょっと違うなかなか楽しい一冊。

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    2023年09月15日
  • 金春屋ゴメス 因果の刀(新潮文庫nex)

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    江戸開国以来の大ピンチ。
    手下たちの話が多く、ゴメスの活躍が物足りない。
    恋バナもあるが、上手くいかなそうなのが逆に良い。
    再建された江戸の話をまた読んでみたい

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    2023年09月08日
  • とりどりみどり

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    はじめは三姉たちの金持ちのわがままっぽいところが鼻についたけど、だんだんと鷺への愛情が理解出来てきて面白く読んだ。

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    2023年09月07日
  • 上野池之端 鱗や繁盛記

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    たまたま手にして読み始めましたが、面白く、あっという間に読み終えました。江戸時代の上野にある落ちぶれた料亭が舞台、主人公はひょんなキッカケでそこに駆り出され働く13歳の女の子、ということで、その子のドタバタサクセスストーリー的な短編系かと思いきや、本筋はしっかりミステリー作品です。主人公お末も可愛らしく応援したくなります。ほっこりするシーンや当時の料理の話しもあったり色々楽しめた1冊でした。

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    2023年08月28日
  • 隠居おてだま

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    以前出版された「隠居すごろく」の続編。
    前作で巣鴨の糸問屋・嶋屋の隠居,徳兵衛が隠居家で始めた新しい商売組紐屋「五十六屋」,孫の千代太達が営む参詣案内の店「千代太屋」は好調で,手習い所に通う子どもたちも元気いっぱい。
    それでも子どもたちを始め,その家族にまつわる厄介事には事欠かず,隠居したはずの徳兵衛もあれこれ始末に飛び回ることになっているのは変わらず。ところが今作では,そうしたことに加え遂に徳兵衛の身内に厄介事が発生してしまう。そして徳兵衛の生来の頑固さ意固地さが原因で話はこじれにこじれ,大騒動に発展する。
    ネタバレとも言えるが,予め断っておくと,本作の最後ではすっきりと気持ちよくは解決しな

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    2023年08月21日
  • 隠居おてだま

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    え!これで終わるの?!みたいな終わり方、、、モヤる〜笑
    もっと長くなっていいからもうちょいすっきり終わって欲しかった

    しかし話せばわかるけどそもそも話すのが無理というか話す前から相手のあれこれを汲んで勝手に自己完結してしまうというのは人間関係あるあるだよね
    レビュー見たらみんなご隠居のこと嫌い過ぎて笑ったけど、あの年になって自分の来し方を反省できるってすごいと思う
    次作があるなら蟠りが溶けてみんなハッピーな物語になりますように

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    2023年08月09日
  • うさぎ玉ほろほろ

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    「まるまるの毬」「亥の子ころころ」に続くシリーズ第3弾!

    昔、渡り職人をしながら出会った目新しいお菓子を日替わりで提供する「南星屋」。
    お菓子について知るのはやっぱり楽しい。
    本作では大火の夜、気になる言葉を残して消えた鹿蔵の「謎」についての展開が、ミステリーっぽく更に楽しめました。

    「時代小説」×「人情」×「菓子」はやっぱりいいなぁ。
    人の営みと諸国の菓子を描いたシリーズ。
    「南星屋」のその後が楽しみ。

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    2023年08月03日
  • 隠居おてだま

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    ご隠居様続編~!(しかし前作はほぼ忘れた)
    今回ももろもろ騒動が持ち上がってはらはらしました。
    怒濤の展開でびっくりした。

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    2023年07月29日
  • 隠居おてだま

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    相変わらず賑やかしい隠居屋。
    〈また何か、拾ってきたのではあるまいな?〉
    孫の千代太が厄介を持ち込んだのではないか。
    のんびりと過ごすつもりだった徳兵衛はヒヤヒヤする。

    厄介ごとを持ち込むのは孫だけではない。
    徳兵衛の娘が、母親のお登勢まで巻き込んで忙しい。

    徳兵衛の頑固さは読んでいてもイラっとくる。
    反対に千代太の可愛さと言ったら。
    今作で終わりではないでしょう。
    徳兵衛とお登勢のその後も気になる。

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    2023年07月19日
  • うさぎ玉ほろほろ

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    お君の見合い相手にと肉桂餅屋の兄弟がお互いを思いやっている話が良かった。肉桂餅って八ツ橋みたいな感じ?肉桂ってシナモンだよね。好き嫌いがありそう。
    お君の無鉄砲がこんな大事になるなんて。
    お永さんが口やかましくなるのも納得。五郎さんの初恋もあって盛りだくさん。また続編ありそうだな。

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    2023年07月17日
  • 曲亭の家

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    横暴でしかも非常に細かく人づきあいが悪い曲亭馬琴、病弱で癇癪持ちの息子の宗伯、息子を溺愛する姑。曲亭の家を切り盛りして貰おうと馬琴に望まれて、宗伯に嫁いだ路。路が次々と困難に直面する中で、自身の常識を打ち破り、居場所を見つけ、馬琴を支えていく。

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    2023年07月17日