感情タグBEST3
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面白かった。
最初、若旦那が出来すぎてて、絶対何かあるやろーと思って読んでたんだけど、その通りだった。展開までは読めなかったけど。
軍平が引退しちゃったのは残念だったけど、お末と若旦那の未来に幸あれ!と思わずにはいられないラストでした。
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表紙の絵の可愛らしさもあって、頑張る女の子の成長記録かしらと読みはじめましたが、そこは西條奈加、そんな甘酸っぱい物語では終わりませんでした。お末の真っ直ぐな目で見た様を描きながら、一方で人の業の深さ、恐ろしさを浮き彫りにしていきます。
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貧しい女の子が 田舎から江戸に奉公に出される。
それも あやしい商売の料理屋
賢い女の子が ハンサムな若旦那とともに店を盛り立てていく話し。
と思うと ミステリー
昔 死んだ女将さん 幽霊のふりで現れた店を追い出された従姉妹
水戸の本店で 本当は あった殺人事件
次々に暴かれていく。
面白くて一気に読みました。
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奉公に出た少女・お末と奉公先の若旦那が、傾いた料理茶屋を再建する話と思ったら、とんでもないミステリーで、予想外の展開、結末でした。時代小説、料理モノと言えば、シリーズ化されそうですが、一巻で完結です。
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何度読んでも面白い。成長物語としては清々しい、お料理も美味しそう、でも…人間の業の悲しさですかね。この後、登場人物の皆さんが、お元気でお過ごしであってほしいです。
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タイトルや表紙の絵とは違ったミステリ仕立てのある意味怖い作品。従姉妹の不始末のために、騙されて田舎から出てきた純朴な娘(お末)が周辺を巻き込んで成長して行く物語だが、そこに復讐が絡んでくる。従姉妹が殺された疑いがあったり、お末と一緒に店を向上させようとした若旦那に大きな秘密があり、モヤモヤした気分になる。全てが判明した時に「鱗や」は閉店となるが、残っていた店員たちが再生する。最後のシーンが感動的。お末と若旦那の将来が気になる。
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料理茶屋とは名ばかりの鱗やに奉公に出たお末。
持ち前の智恵と芯の強さと優しさで、店を改革使用とする若旦那を助けて、他の奉公人も巻き込んで、店を建て直していく。
でも、その裏には若旦那の悲しい過去が・・・
胸がすっとして、希望が見える終わりで、良かった。
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三流だった店が、徐々に粋で通な店になっていくのが、読んでいて楽しかった。
そして、鱗やと若旦那の謎が解けていくのは、推理作家としても名前が知られている西條奈加さんならではでしょう。
楽しかったです♪
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田舎から大きな料理屋の女中にと、請われて江戸に来たはずだった、、、お末。
ところが。
冒頭から話が転がっていく。
昔は味がよく有名な料理屋だった「鱗や」だったが、今は待合茶屋のように。味もへったくれもない状態。
お末の真面目で真摯な気持ちは少しづつ人を巻き込んで。。。
最後に大きなどんでん返しはミステリー仕立て。
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美味しいうちに食べてもらいたいと、それだけを念じて、やけどの痛みを我慢して、熱い土鍋を運んだのです。
…「あの…お客さん、蛤、美味しかったですか?」
一心とは、このことか。
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奉公に上がった少女の成長物語とミステリーが絡み、根底にある怨念に引きずり込まれるように読んだ。同著者の「善人長屋」シリーズを読んだすぐ後だったこともあり、菩薩顔の店主の心に潜み続けていた悪が表面化していくところに胸痛む。
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13歳のお末が奉公することになった『鱗や』は料理茶屋とは名ばかりの三流店。先輩の女中に嫌味を言われたり、客から盗みの疑いをかけられたりと辛い日々を送っていたが、若旦那による店の立て直しが始まり……と最近よくある料理と人情を組み合わせた時代小説っぽいけど、西條さんはまた違った味付けをしていました。途中で、だいたい仕掛けには気付くのだけど、それでも最後のある場面ではハラハラしたし、若旦那の境遇には胸を打たれた。綺麗に終わったから続編はなさそうだけど、もしあったら読みたいな。
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上野、不忍池に面した寂れた料理茶屋に信州から少女が連れて来られて働き始める。
ヤル気のある若旦那が店を変えて行き、立派な料理屋として復活を遂げるが、この料理屋が辿った悲劇の復讐劇が幕を開ける。それ少女が必死に止める。
謎解きもあって、軽く楽しく読み始めたが、奥深くて面白かった。
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最初は章ごとに事件を起こし謎解きするパターンかと思ってちょっと引き気味だったのですが。。
時代劇で料理ものは流行りだけれど、主人公のお末の一途さや素直さが心地よく。
最後が良いですね、恨みを持ちながらも手を下しきれなかった若旦那と、桜の下での再会。綺麗なエンディングでした。
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たまたま手にして読み始めましたが、面白く、あっという間に読み終えました。江戸時代の上野にある落ちぶれた料亭が舞台、主人公はひょんなキッカケでそこに駆り出され働く13歳の女の子、ということで、その子のドタバタサクセスストーリー的な短編系かと思いきや、本筋はしっかりミステリー作品です。主人公お末も可愛らしく応援したくなります。ほっこりするシーンや当時の料理の話しもあったり色々楽しめた1冊でした。
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江戸の料理茶屋を舞台にした平和な人情話かと思いきや、所々に見え隠れする不自然さが後半になって明確な悪意となって現れた。
その悪意によって後味を悪くしてしまいましたが、読み易い文章も個性的なキャラクターも、当時の食文化を味わううえでも楽しく読める作品だったと思います。
このままだとただの復讐譚になってしまうので、新生した鱗やが新たな女将の元で発展していくような続編を期待したい。
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悪意だけの人や狂気にとらわれた人による
殺人の話は、どれほど大団円を迎えても
心地よくない。それだけが私の感想。
しかも終わり方が半端で説得力がない。
鱗や繁盛記という書名が泣きませんか。
その実は「鱗や仇討ちの記」だなんて。
どうにも落ち着かない読後感でした。