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万両店の末弟、鷺之介が齢十一にして悩みがつきない原因とは――。
時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる大江戸謎解き物語。
万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は、齢十一にして悩みが尽きない。
かしましい三人の姉――お瀬己・お日和・お喜路のお喋りや買い物、芝居、物見遊山に常日頃付き合わされるからだ。
遠慮なし、気遣いなし、毒舌大いにあり。三拍子そろった三姉妹の傍にいるだけで、身がふたまわりはすり減った心地がするうえに、姉たちに付き合うと、なぜかいつもその先々で事件が発生し……。そんな三人の姉に、鷺之介は振り回されてばかりいた。
ある日、母親の月命日に墓参りに出かけた鷺之介は、墓に置き忘れられていた櫛を発見する。その櫛は亡き母が三姉妹のためにそれぞれ一つずつ誂えたものと瓜二つだった――。
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Posted by ブクログ
初出は直木賞を取った前後の2020〜22年月刊『小説NON』で連載7話
日本橋の廻船問屋の5人の兄弟姉妹はみな片親が違う。末っ子の鷺之介は気の強い姉たちに振り回されて、事件に行き当たるが、みんなの優しさに気づいていく。
ジェンダー問題を扱った戯作(げさく=大衆小説)に感銘を受けた末姉が作者に入門しようとするが、尋ねた先で傷害事件が起き、書けなくなって出奔した戯作者に代わって妻が書いていたことを看破する「とりかえばや」の現代性が面白い。
なんと言っても出色は最後の2話にまたがる鷺之介の出生の秘密。ここでも女性の強さが描かれ、兄弟愛に胸がつまる。
表紙の月代(さかやき)を剃った成人の髪型をした子供の絵はわざと??
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