とりどりみどり

とりどりみどり

1,760円 (税込)

8pt

万両店の末弟、鷺之介が齢十一にして悩みがつきない原因とは――。
時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる大江戸謎解き物語。

万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は、齢十一にして悩みが尽きない。
かしましい三人の姉――お瀬己・お日和・お喜路のお喋りや買い物、芝居、物見遊山に常日頃付き合わされるからだ。
遠慮なし、気遣いなし、毒舌大いにあり。三拍子そろった三姉妹の傍にいるだけで、身がふたまわりはすり減った心地がするうえに、姉たちに付き合うと、なぜかいつもその先々で事件が発生し……。そんな三人の姉に、鷺之介は振り回されてばかりいた。
ある日、母親の月命日に墓参りに出かけた鷺之介は、墓に置き忘れられていた櫛を発見する。その櫛は亡き母が三姉妹のためにそれぞれ一つずつ誂えたものと瓜二つだった――。

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とりどりみどり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かったです!人情ものというと庶民が主人公のイメージですが、本書では裕福な商家の兄弟が中心です。鳥にちなんだ名前を持つ飛鷹屋の家族で、その名にまつわるエピソードも印象的でした。
    末っ子の鷺之助が主人公で、お金持ちの家のお嬢様三姉妹のわがままさや自由奔放な性格も魅力的です。何より彼女たちは聡明で

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    大店の5兄弟・姉妹のお話。

    父親である大だんなが商いで年中留守にしている店をしっかりきりもりする、頼りになる長兄。
    とにかく気が強くけんかっ早い長姉。
    おっとりしているように見えるけど、実は一番毒舌な次姉。
    頭は良いけど理屈屋の三姉。
    そして、主人公である弟の鷺乃介。

    とにかくこの5人のキャラが

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    面白かった。上のきょうだいから細やかに気を配われて、愛される末子がマジで好きなのでドンピシャでした。ちょっとした謎を解くような短編集ですが、基本的に「わぁ、この子、お姉ちゃんに遊ばれつつも愛されているな」感が満載でほっこりします。

    0
    2024年11月03日

    Posted by ブクログ

    真っ当な血縁ではない家族の絆、ジェンダー考察、不義に対する当時の不合理(お瀬己ちゃんの鋭い説き!)、時代物だが現代に通ずる。
    鳶、鵜、鶺、鶸、雉、鷺、七、の七人家族の物語。

    この家族のこれから、特に鷺坊ちゃんの成長をまだまだ読みたい。

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    初出は直木賞を取った前後の2020〜22年月刊『小説NON』で連載7話

    日本橋の廻船問屋の5人の兄弟姉妹はみな片親が違う。末っ子の鷺之介は気の強い姉たちに振り回されて、事件に行き当たるが、みんなの優しさに気づいていく。

    ジェンダー問題を扱った戯作(げさく=大衆小説)に感銘を受けた末姉が作者に入門

    0
    2023年10月05日

    Posted by ブクログ

    この人の描く良家のお坊ちゃんはほんとに可愛らしい。世間知らずだけど、友達と家族だけじゃなく使用人にも優しい。そんな子が個性的な三人の姉とちょっとしたことに巻き込まれていく連作短編集。この姉さんたちがどうも好きになれんな…と思ってたのは最初の一編だけで、一人一人にフォーカスを当てた話を読むたびにちょっ

    0
    2024年08月25日

    Posted by ブクログ

    江戸期の人情ミステリー。主人公は大店の5番目の末っ子11歳の鷺之介。1年の殆どを船上で商いをする父親代わりをしっかり者で心優しい長男が担う。鷺之介の目下の悩みは、母違いで個性的な3人の姉達が早く嫁いでくれる事。大店の子供らしい制約がある生活の中で怪しい出来事に遭遇し解決しようとする。兄姉の性格がとて

    0
    2024年04月18日

    Posted by ブクログ

    最後の方にクライマックスが怒涛でやってきて、膝ポンで得心しました。
    鵜之兄と鷺之介の猫と鰹節の会話が本当に温かくて、最後まで読んだ後、もう一回読み直してしまった!
    表題の『とりどりみどり』の意味も成程!
    「みどり」は「三鳥」で瀬己、日和、喜路の個性強烈な三姉妹のことかなとか、鳶、鵜、鷺に飛鷹屋とか、

    0
    2023年10月03日

    Posted by ブクログ

    ある大店の兄弟姉妹。
    みんな父親が一緒だけれど母が違う。
    が育ててくれたのは正妻のお七。
    お七は溢れる愛情で実子と同じ様に愛情深く育てた。

    それぞれに性格が違う。
    色々な事件に出くわしながら、最後は末っ子の鷺の介が出征の秘密を知ることに。

    この作家の本はいつも優しさに包まれている。
    心がほっこり

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    廻船問屋・飛鷹屋の5人兄妹弟のお話し。父の鳶右衛門、長兄の鵜之介、長女お瀬己に次女お日和、三女お喜路に二男・鷺之介と…母のお七以外全員が鳥にちなんだ名前という非常に凝った一家です(笑)おまけに全員母親が違うとか、まぁ大店にはありがちな話しなのかもな…と思いつつ読んでいくと、思わぬ展開にびっくり。でも

    0
    2023年07月27日

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