西條奈加のレビュー一覧

  • 隠居すごろく

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    仕事一筋で遊びもせずに頑張ってきた主人公が憧れの風流な生活を夢見て隠居をはじめる。だが、遊びをしてこなかったせいで訪ねてくる友人もおらず、触ってみる趣味たちもピンと来ない。そんな中、孫の千代太が犬を拾ってくる。これを皮切りに、隠居屋敷には様々なものが拾われてきて、悲しいくらい静かだった家はすっかり騒がしくなる。

    子どもたちとのやり取りの中で、落としてきたものを拾い集めていくような優しい話だった。他の作品も是非読んでみたい。

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    2026年02月25日
  • まるまるの毬

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    時代小説初挑戦。主人公で和菓子職人の治兵衛と孫娘、娘、弟との関係に心が温かくなる。甘いものと家族愛の親和性高し。和菓子よりも家族の絆のほうが物語の核となっている気もするが、まあるい気持ちになりたい人はぜひこの本、ご賞味あれ(?)。

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    2026年02月25日
  • 亥子ころころ

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    表紙で選んだ前回が大当たりだったので、シリーズの次作を。
    今回も予想以上の面白さ!
    新たなキャラクターも増え、ますます賑やかな南星屋の日常がよかった。

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    2026年02月19日
  • 婿どの相逢席

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    ネタバレ

    頼りないことを自分でちゃんと受け入れている主人公の鈴之助は、だからこそ自分にできることもちゃんと心得ていて、妻のお千瀬がいうように、当時の男性には稀なお方だったのだろう。そして、その間合いが人の心を温めて、ほぐしてくのだと思った。その才能、羨ましい!

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    2026年02月18日
  • 姥玉みっつ

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    江戸、老女が気楽な一人暮らしをするつもりが、同じ長屋に幼馴染が二人住むことになり煩くなった。母に目前で死なれた少女を匿うことから始まるドラマ

    めっちゃ面白かった。前半はコージーなのに、意外過ぎる展開から、ある種のミステリーへと変貌

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    2026年02月04日
  • 秋葉原先留交番ゆうれい付き

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    ネタバレ

    良かった!!!!読んでてくすっと笑えるシーンも多かった。幽霊が出てくる話、苦手意識があって今まであまり読んでこなかったけど、この幽霊はあんまり怖くなかった。歪んだ家庭環境(主に父のせい)で育った主人公、幽霊になってから先留交番で過ごしていくうちに人間味が増しているような、、?続編が気になる!お話でした!

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    2026年02月04日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    徳内がアイヌが幕府でなく、ロシアに支配される方が、より今の暮らしを手放さずに済むのではないか、と思う瞬間があるのですが、当時はそうだったのかもしれないなと、読後、思いました。

    ただ、幕府側も飢饉で人々が大変なときでしてから、どうにかして田畑を増やしたいところで…

    「尊厳」と「支配」という言葉が、常に浮かんできました。
    人は尊厳を奪われたら生きていけない。
    アイヌの方々、見分隊の方々、おふでさん、そして徳内…
    人に対して敬意をもって接すれば、陥れるようなこともなく、争いもせず、豊かに過ごせるでしょうに。

    表紙の徳内とフルウの後ろ姿を見て、
    この先のアイヌの方々の行く末を思うと…

    読み応え

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    2026年01月29日
  • 千年鬼

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    読みやすく、面白かったです。最後泣かせられました。
    あんまり強くない鬼と、あんまり強くない人が、どれほど困難でも希望を捨てない姿、好き。

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    2026年01月24日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    時代小説が好き、アンソロジーで西條奈加さんの作品がとても好きだったので手に取った。

    大変に良い意味で期待を大いに裏切られ、先が全く読めず気になって仕方なくて一気読みした。
    この作品を何かしら一つのジャンルに絞ろうとしたらそれは難しい。
    まあそんなことはどうでも良くて、ゴメスをもっと知りたいので続編も読もう!

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    2026年01月09日
  • 隠居おてだま

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    ネタバレ

    商売がうまく行き始めると、他の問題も現れてきて、それを片付けるために動き回る徳兵衛。

    子どもには子どもの、大人には大人の、問題があってそれぞれ自分の力で解決できるようになったのは大きな成長ですねぇ。

    やはり西條さんのこういうお話は大好き♪

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    2026年01月09日
  • バタン島漂流記

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    面白かった。

    江戸から尾張へ向かった颯天丸は大風に煽られ、黒潮に流されて台湾の南の島バタンに漂着した。
    漂流中の描写が実にリアルであり、行先も知れず黒潮に流されるままでしかない様は、大きな不安と絶望を船乗りたちに与えていた。
    漂着した村での葛藤、次の村での島民との理解し合う過程が、船乗りの成長と読めるてくる。
    しかし祖国に帰って鎖国という政治状況がもたらす彼の運命に、時代ならではの切なさが溢れていた。

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    2026年01月08日
  • 婿どの相逢席

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    女系一家に婿入りした若旦那の奮闘物語。
    極楽とんぼの様な若旦那が本腰を入れての活躍、ほのぼのしてて嬉しい。
    せちがない現世に救いの手だと思って読んでました。

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    2026年01月01日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    別れもあり、辛い事もあったけど
    フルウとの、出会い
    妻子との出会い
    良かった。
    徳さん、、、、。凄い人生だったね。
    何かに秀でてる人は
    味方も、居るし、敵も作ってしまう。
    でも、それでも生きて、やるべき事を
    やった徳さん。
    アイヌと、聞いたら、絶対に徳さんを
    思い浮かべます。

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    2025年12月30日
  • 首取物語

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    オビトとトサの縁がわかった瞬間、鳥肌が立ちました。
    人の善悪について、こんなに分かりやすく物語にしてもらえて、それを読めて、私は幸せ者。
    この物語が終わったあとのオビトとトサを覗き見たい。

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    2025年12月29日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    とにかく設定が奇想天外で理解するのに暫くかかりましたが、謎の闇が深く自身も謎解きに夢中になって読み進めました。今の東京にこんな所が本当にあったら面白いな、と思います。

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    2025年12月26日
  • まるまるの毬

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    時代小説は言葉遣いや当時の武家や町人の感覚が今ひとつ掴めずとっつきにくく感じていたが、表紙に惹かれて読み始めた。

    とても心温まる家族の絆や美味しそうな和菓子の数々がでてきてとても楽しめた一冊。

    読みながら和菓子を食べたいと思って近場の和菓子屋に行ってしまう程、世界観にのめり込んでしまった。

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    2025年12月19日
  • 雨上がり月霞む夜

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    「雨月物語」の作者である上田秋成と、幼馴染でミステリアスな雨月、ウサギの妖しである遊戯を中心にした物語。最後は意外な展開だったけどすごく良かった。西條奈加さんは温かさと切なさのバランスが絶妙な作品が多くて好きだ。
    円城塔さん訳の雨月物語を先に読んでおいたので、各話の元ネタが分かって面白かった。でもこれを読んだ後に雨月物語を読むのも良さそう。

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    2025年12月19日
  • 首取物語

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    記憶がない少年と、首だけになったおっさん。
    名前がないと不便なので、少年は13歳くらいなのでオサ、首だけのおっさんはオビトと便宜的に名付ける。2人は喧嘩しながら、いろいろな国を抜けて都に向かう。旅をするのだ。

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    2025年12月16日
  • 曲亭の家

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    ネタバレ

    禍福は糾える縄の如し…
    読みながらお路とともに歩む人生は、人からみたら幸福とは言えないかもしれない。だか、それを自分で決めて覚悟して歩んだ。お路の幸せも辛さもそこにある。
    馬琴にとっての幸いはお路が嫁に来た事だろう。

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    2025年12月08日
  • 隠居すごろく

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    「思いやりとは、決して安い同情ではない。
     考えも性質も境遇も異なる相手と、共に生きようとする精神にほかならない」p367
    ことについて、
    心躍らせ、はらはらし、喜び、物語を楽しみながらも考えさせられました。

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    2025年12月05日