西條奈加のレビュー一覧

  • まるまるの毬
    春と和菓子と時代小説の相性は満点。
    久しぶりに南星屋へ治兵衛さんの甘味を食べに来た。

    治兵衛、お栄、お君ちゃんの親子三代で営む南星屋。親子のやりとりにほっこり。
    治兵衛の弟、石海がまたいい味出してて好きだ。

    甘くて美味そう…!なだけじゃなく、哀しく胸が痛くなる出来事も起こるけれど、最後はふんわり...続きを読む
  • 隠居すごろく
    仕事一筋で打ち込んできてさあ隠居するぞ!第2の人生楽しむぞ!と用意周到に進めてきたのに孫にわちゃわちゃにされるご隠居のお話( ^ω^ )
    江戸の町人の暮らしぶりと人情を見事に書ききった素晴らしいお話でした
    長い…読み切れるかな…と何度も手にしては置いてを繰り返した本でしたが、読み出すと続きが気になり...続きを読む
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記
     西條さんの作品は、女性たちが逞しく生きていくものがやはり好きだ。絵乃の素直さと賢さが良い。離婚・再婚歴も仕事に生かす、理想の上司みたいな桐や、退職した志賀の活躍も気持ち良い。
     公事に関わる職業や色々なことが詳しく書かれおもしろい。
  • 隠居すごろく
    温かいもので心が満たされる素敵なラスト。
    最後の一行までいい…。何とも感慨深く幸せな涙がこぼれてしまいました。

    隠居生活を送る徳兵衛を心配し、孫の千代太が訪ねてきたことから、孤独な隠居生活は一変!
    物語の様相も千代太がやってくるようになってからあれよあれよと様変わりしていく…。
    これは、読めば読む...続きを読む
  • 隠居すごろく
    自信を持って人に勧めたい。
    この作者さんの本は初めてですけど、心理描写がすごく素敵です。時代ものはとっつきにくさがあって避けてたのですごすごく読みやすかったです。
  • 亥子ころころ
    『まるまるの毬』の続編。

    今度は南星屋に、新しい風が入ってくる。江戸麹町で評判の菓子舗『南星屋』で行き倒れた男を介抱した。男の名は雲平。旅の菓子職人で、人を探しに江戸に来たという。人探しを助けると申し出た南星屋治兵衛は、折悪しく怪我をして、菓子作りもままならぬ。治兵衛への礼に仕事を手伝う雲平である...続きを読む
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記
    西条奈加は 上手ですねえ!

    気持ちのいい収まり方をする話しです。

    これは シリーズものになりそうですね。

    やっと一緒に暮らせるようになった絵乃と母親

    どっちも男で苦労したけど やっと幸せがつかめそうですね。
  • 雨上がり月霞む夜
    江戸時代の上田秋成の雨月物語を下敷きにした物語。
    この世とあの世の狭間で、人の深い思いが紡ぎ出す悲しい性…面白いのだ。
    雨月物語は読んだ事が無いのだけど、怪奇小説のイメージでいましたが、こんな風に深い物語なら、読んでみたいと強く思う。
  • 隠居すごろく
    隠居こそ、人生の上がりだと思って仕事してきていざ仕事を止めて隠居してみたもののする事がない。
    そんな徳兵衛がなし崩し的に巻き込まれて巻き込んで隠居暮らしを楽しんでいく話。

    『仕事を楽しむ心がある。楽しいうちは投げ出すこともなく苦労を苦労とも思わぬもの。

    楽しいだけでは済みませんがなんといいます...続きを読む
  • 隠居すごろく
    これは傑作! 笑えて、泣いて、考えさせられて、いやーいい小説でした。子供達のかわいいこと! 手習いや飽きて遊びまわってるところ、泣いたり、芝居をしたり、全てが目に浮かぶよう。ミステリーを主に読んでいると後味の悪い物があったりするから、か偶にはこんな小説を読みたくなる。愉しい読書でしたよ。
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者
    最上徳内という人がどんな人物であったのか、この作品で初めて知ることができた。創作ではあるけれど、魅力的に描かれていた。徳内はいろいろな人との縁を得るが、善人ゆえの運がついて回ったようだ。
    そして、徳内が出会うアイヌたちの、なんと魅力的なことだろう。この小説を読んで一番に感じたのは、じつはそのことだっ...続きを読む
  • 隠居すごろく
    あ〜、、、いい話だった。読んでよかった。頑固ジジイを変えることができる孫パワーは、リアルだった。
    わたし自身、隠居というには多少早い年齢だけれど、歳をとるのも怖くないと、ほんのちよっぴり思えた。
    女性陣のピリリと辛口なセリフがところどころ非常にナイスでした。
  • 上野池之端 鱗や繁盛記
    面白かった。
    最初、若旦那が出来すぎてて、絶対何かあるやろーと思って読んでたんだけど、その通りだった。展開までは読めなかったけど。
    軍平が引退しちゃったのは残念だったけど、お末と若旦那の未来に幸あれ!と思わずにはいられないラストでした。
  • 雨上がり月霞む夜
    上田秋成を主人公とした物語。いやその友の雨月と妖の兎の遊戯が視点の中心になっているかな。その辺が最後のどんでん返しに繋がっていくのだけれど。様々な怪しい出来事に3人は遭遇し、それが後に雨月物語になっていく。ふーんと思いながら読んでいくと最後にそれらの物語が意味を持って輝いてくる。なるほどなあ、西條奈...続きを読む
  • 三途の川で落しもの
    あなたは、『三途の川』を見たことがありますか?
    
    さてさてさん、最近調子に乗ってないですかー?という声が聞こえてきそうですね。『三途の川』は、死んだ人が渡るところでしょ。生き返りました!とか、でまかせ言ってお金を稼いでいる人じゃないんだから、そんなもの見れるはずがない!まあ、当たり前ですね。

    ...続きを読む
  • 時代小説アンソロジー てしごと
     このアンソロジーに出てくる女性は皆、己の仕事に誇りをもつ人ばかり。

     女のくせに、女だからという心無い言葉に打ち据えられても、負けずに自分の生きる道を開いていく姿が魅力的です。

     とくにあさのあつこさんの『おもみいたします』が好きですね。私もそろそろ整体か、リンパマッサージに行きたい。
    身体ボ...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.01
    22/1/14 三人書房
    22/1/15 セリアス
    初めての乾石智子。シリーズの他の作品も読んでみたい
    22/1/16 コラムいろいろ
    22/6/23 108の妻
    22/11/18 フォトジェニック
    vol.7の『ファインダー越しの、』の前日譚。順番逆で読んでしまったけど、みらいの「好きなものは撮り...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.05
    22/7/6 世界の望む静謐
    犯人に感情移入すると辛い
    22/7/7 我輩は犯人である
    犯人がとてもかわいかった
    22/7/7 悪魔の橋
    23/10/27ナルマーン年代記 小瓶の魔族
    初廣島玲子さん読みやすい文体
    アラビアンナイトみたい
  • 紙魚の手帖Vol.02
    22/1/20 コラム
    22/4/12 沈黙のねうち
    言葉を失うってどういう気持ちなんだろう
    22/4/12 コラム
    22/10/13 羅馬ジェラート
    小市民シリーズを読み終え、やっと読めた
    小山内さんまたまた美味しく食べられず
  • 紙魚の手帖Vol.07
    22/10/15 ルナティック・レトリーバー
    パイプの形状がよくわからないが、ストーリーは面白かった
    選評も面白い
    22/10/18〜20 ファインダー越しの、
    これからこの2人はどうなるのかな