西條奈加のレビュー一覧

  • とりどりみどり

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    ネタバレ

    廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介の夢は、日々を穏やかに暮らすこと。
    傍若無人でかしましい三人の姉たちに日々付き合わされるのが嫌で仕方ないのだ。
    しかし、姉たちと出かけた先々で、なぜかいつも事件が…


    いやぁ、面白かった!
    人情ものでも、しんみりではなく、テンポよく笑わせ泣かせて、ぽかぽか気持があたたかくなる。
    やりたい放題の姉たちに振り回されながら色々と気を揉む鷺之介が愛らしく、三人の姉たちもそれぞれ強い思いを持っていて、ただのわがまま放題でもないのも良い。まさに、とりどりみどり。
    最後は、五人兄弟を優しく育んだ亡き母との大きな秘密が明かされ、鷺之介を大切に思う家族にほろり。
    駄目押しに、ひ

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    2025年04月20日
  • 亥子ころころ

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    読み始めから、治兵衛一家に流れる空気を感じることができて溜め息が出た。懐かしさと安心感を覚える。

     ストーリーに引き込まれつつも、いつもどこかに温かみと安心感が漂っていて、心が洗われていく。
     自然と人々の表情や歩き方、お菓子の香りまで浮かんできてしまう。
     治兵衛が作るお菓子のエピソードを通して、言葉を知ったり心意気に触れたりすることが楽しく、読み終わるのが惜しかった。

     うさぎ玉ほろほろも楽しみである。

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    2025年04月19日
  • まるまるの毬

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     この本に出てくる人々の顔や町並みが自然と浮かんでくる。
     栄華や名誉にこだわらず、ただ今を生き、人と日常を大事にしている人々がとても温かかった。
     時に内省し、変わらぬ日々を大事にしつつも、
    時間による変化や自分を受け入れながら生きている姿は魅力に溢れていると感じる。
     続編も楽しみである。

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    2025年04月19日
  • 隠居すごろく

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    とっても良い話でした。
    仕事一筋で趣味もなく、「質素倹約」「働かざる者食うべからず」が人生哲学だった糸問屋の主人の徳兵衛が還暦を機に隠居をする。老後はのんびり何もせず、静かに暮らそうと思っていたが、話は思わぬ方向へ進んでいく。厳しくて怒りっぽくしわい男、徳兵衛が第2の人生を金儲けではなく人助けのために生きることになるのだが、そこには純真無垢な孫の千代太の存在がある。
    老後は人助けのために生きたいと思っていてもなかなか出来ないのに、思ってない人が変わっていく心の変化が読んでいて楽しいし、心動かされる作品です。

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    2025年04月18日
  • ほろよい読書 おかわり

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    前作より好みの一冊でした。

    青山美智子さんの『きのこルクテル』
    朱野帰子さんの『オイスター・ウォーズ』
    が特に好きな感じで楽しく読ませてもらいました。
    今まで興味を示したことが無かった日本酒が
    気になる存在になりました。
    いつか美味しいと感じる日が来るのか。。。
    ちょっとチャレンジしてみたくなりました。

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    2025年04月18日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    最上徳内、正直まったく名前知らなかった。西條奈加の新刊と言う事と蝦夷が舞台と言う事で手に取ったが、読み進めるうち徳内の人間性とアイヌに対する愛情。探検家としての能力に感銘。蝦夷地に対する松前藩、江戸幕府の間に挟まれ苦悩する徳内。
    ドキュメンタリーとして読んでも素晴らしい物語

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    2025年04月17日
  • ほろよい読書 おかわり

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    予想以上に面白かった!初読み作家さんの作品が読みたくなる、勢いある1冊。2番目が薄れるより濃くなった感じ

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    2025年04月06日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    蝦夷地の研究者であったと思っていた。
    最上徳内の話。

    江戸時代、田沼意次が老中のころ。赤蝦夷風説考あたりは試験にも出たから知っている。ロシアの南下を危惧するのは昔も今も同じ。
    江戸時代はまだ北海道にはアイヌの人々が多く暮らしていた。一応松前藩が蝦夷を管理していたが、それはもう奄美の島津家のごとく、隷属させ重労働を課していた。このやりくちは実に醜い。松前藩がひどい、和人がひどい。自然と共に精神性豊かに生きるアイヌを虐げた日本人が本当に情けない。

    えどかを鎖国の時代、とは令和ではもう言わないかと。徳川が強い制限をかけ、オランダや清国を相手として貿易を独占していたというのが新しい見方かな?
    日本

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    2025年04月05日
  • 千年鬼

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    千年鬼ってそういうこと!

    序盤は、人への憎しみや罪の意識などが元となってできる鬼の芽なる玉を小さい鬼が回収するというところから始まる。鬼の芽が破裂すると見境なく人を襲ういわゆる鬼(作品中では鬼と区別して人鬼と呼ばれる)になる。

    なんで回収しているのか?民って??
    と、最初は疑問に思いながら昔話のような雰囲気。

    後半その疑問が全部繋がり答えが出る。
    民を思う小鬼に心が打たれました。
    いつかもう一度再会してほしい。

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    2025年04月01日
  • まるまるの毬

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    何が食べたいかわからないけど、お腹も減ったのでたまたま入ったレストランで出されたのものが「え?私の食べたいもの知ってた?」と言いたくなるような、痒いところに手が届くちょうど良いお話でした。当たり前の感想ですが、和菓子が食べたくなりますので、何か調達してからお読みになるのがいいかと思います。

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    2025年03月31日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    西條奈加さん、ますます 面白くなってくる。
    アイヌの暮らし 人 時代の流れ
    いろんなものが 入っている
    最上徳内 知らなかったです。
    すごい資料の数 それをまとめることの凄さ
    北海道 アイヌ 算学 幕末
    まだまだ勉強することがある

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    2025年03月30日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    このシリーズ、大好きです。
    善人長屋の設定は面白いけどときどきある設定と言えばそう。だけど、そこに加助という薬味が入ることで、かなり面白く、暖かくなる。どんどん続編を出して欲しいなぁ。

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    2025年03月29日
  • ほろよい読書 おかわり

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    ほろよい読書の前巻も読んでいて、向こうは表紙がビールなだけあって、気軽にのどごしを楽しむ感じで読めたんですけどこちらは熟成ワインみたいな味わいだった
    濃くてどっしりした感じ(イメージです)
    『オイスター・ウォーズ』はSNSに湧く中高年の解像度高すぎで笑ってしまった(他人事ではないが)

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    2025年03月21日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    一話目を読んで アレ?わりとアッサリしてるのね と思いつつ後半に成程そういうことかと納得した。
    人には言えない裏稼業をもつ例の長屋の面々が根っからの善人の加助に振り回される様がいつもながら面白い。そしてその仕事ぶりは相変わらず小気味良い。
    白狐の話も良かっが他の話もとても良かった。

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    2025年03月21日
  • 睦月童

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    ある日貧しそうな少女「イオ」が大切な客人として店に招かれる。普通の少女のようなイオだがその「目」は人の「良心」をうつす鏡だと言う。イオの力にイオの里の昔話がからんでくるようで……。
    さいごは結構怖かった。

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    2025年12月05日
  • 善人長屋

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    江戸の町人物の小説を探していて、本作を手に取りました。短編を読み進めるごとに、登場人物の一人ひとりにどんどん感情移入していきます。私が本作を好きになったのは、集団の中に異物が入り込んでも、排除することなく温かい人間関係を育んでいるところ。これはもう善人長屋シリーズを読破しなくては!と思いました。

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    2025年04月04日
  • よろずを引くもの

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    高校生になった望と祖母のお蔦さんが暮らす神楽坂。この2人の周りで起こる事件の数々。お蔦さんの人生経験と洞察力が冴えわたる。シリーズ第4弾。

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    2025年02月28日
  • とりどりみどり

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    大店の5兄弟・姉妹のお話。

    父親である大だんなが商いで年中留守にしている店をしっかりきりもりする、頼りになる長兄。
    とにかく気が強くけんかっ早い長姉。
    おっとりしているように見えるけど、実は一番毒舌な次姉。
    頭は良いけど理屈屋の三姉。
    そして、主人公である弟の鷺乃介。

    とにかくこの5人のキャラが立ってる!

    嫁に行った長姉が出戻ってきたり、外で遊んでいた鷺乃介がガラの悪い武士に絡まれたり、三姉が戯作者に弟子入りしたり…。

    続編があったらぜひ読みたくなる。

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    2025年02月03日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    江戸で猫が、人を猫のために働かせる傀儡師ミスジ。猫や人の行方不明事件や傷害事件、先輩猫失踪事件の謎を解く。

    めっちゃ面白かった。設定良し、キャラ良し、物語良し&読み安しの四冠王。

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    2025年01月27日
  • ほろよい読書 おかわり

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    油断してた~~~~!!
    めちゃくちゃ面白かった!

    前作を読んだ記憶はあるけど、わりとさーっと読んじゃったので、今回もまあ、軽い感じで楽しめたらいいなと思いつつ(棚に差してあったので)借りたんやけど、なんやろう、今回は食い入るようにむさぼり読んだ。

    前作と同じくアルコールをテーマにしたアンソロジーなんやけど、ほろよいになるのはアルコールじゃなくて恋愛やった。

    恋愛やった。(二度言う)

    まさかこんな恋愛短編ばかりとは思わず、いやいや、案外アルコールと恋愛は近しいものなのかもしれない。

    恋愛小説が好きというわけではないけど、そうと思って読んでいなかったので毎回この「甘酸っぱさ」に「ワーッ」

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    2025年01月09日