西條奈加のレビュー一覧
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重い。それでも、このような人生があったのだなと思える。江戸時代の江戸以外の様子が描かれている。八丈島への島流し、そこでの生活など考えたこともなかった。最後の鈴の音(ね)。文字よりも耳に残った。Posted by ブクログ
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今回も面白く美味しそうなお酒と食事ばかりでお酒に興味のない私も飲みたくなる。特に「オイスター〜」は牡蠣が苦手なのに食べたいなとオイスターバーを検索してしまった。「君はアガベ」中学生の極端な清潔さに可愛さと危うさ。奥田亜希子さんは初見、他のも読んでみよう。「きのこ〜」は兄妹どっちがそうなのか読んでる間...続きを読むPosted by ブクログ
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和菓子の南星屋シリーズ3作目。中間がやって来て、家をすぐ出ろ、手紙を預かってくれと言う。直後に大火発生。この謎がずっと続きつつ、別件の話と和菓子の話の連作短編集。
ずっと変わらないクオリティ。和菓子と人情のハーモニーPosted by ブクログ -
ダニみたいなダメ亭主の借金に追われてこの世の終わりに遭ったかの如く絶望していた絵乃が公事宿に拾われて他所のもめ事に関わっていくうちに経験値を上げて逆にダメ亭主を陥れる話。女性の敵はことごとく滅びよ。
江戸時代の離婚したい妻って縁切寺に駆け込むしか方法が無いのかと思っていましたが、公事宿なんてものも...続きを読むPosted by ブクログ -
前作と同じく極上の短編集。どれも良かったけど、どうしてもSNS絡みの話は生々しすぎて読んでてしんどくなる。忖度できず発言し炎上し抹殺され復讐する、って多分この心情を本当に理解できるのは全く同じ目にあった人だけなんだろうな、と思うと美味しそうな描写が全然楽しめなかった。最後のお話の一瞬ファンタジーかと...続きを読むPosted by ブクログ
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江戸時代、心町(うらまち)のとある長屋をめぐる連作短編集。直木賞受賞作品でずっと気になっていたけど、やっと読めた。
最後の最後、陽気でおせっかいな差配さんが隠し持っていたものが胸にくる。Posted by ブクログ -
同じ祭りをテーマにしたアンソロジー。
同じ天下祭の説明の部分を比較しても面白いです。
もしかしたら一つの祭りに色々なエピソードが組み込まれていたのではと想像しても楽しめます。Posted by ブクログ -
菓子屋「南星屋」さんのシリーズ
元武士の治兵衛が作るお菓子は全国の郷土菓子。
珍しいお菓子も沢山あって興味深い。
今回は弟の石海の初恋物語の"初恋饅頭”がとてもよかった。ほろりとし、心温かに。
中間の鹿蔵が絡んだひと騒動もあったが、南星屋さんのお菓子はいつも温かく美味しそう。
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心町でひっそりと、だけど様々な関わりを通して、たくましく暮らしている人達。
苦労はあるけど、その人なりに生きていく、その姿はやはりポジティブでした。
とくに女性の逞しさ、これを江戸の物語は感じさせてくれます。Posted by ブクログ