西條奈加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大好きな南星屋シリーズの最新作を文庫で。久しぶりに読む。江戸は麹町にある和菓子屋の話で、短編が詰まった人情物。国中を旅して地方の菓子のレシピを書き留めて歩いていた主が、江戸に腰を落ち着け、出戻りの娘と孫娘と3人で人気の菓子店を営んでいる。
前作で雲平という中年の菓子職人を新たに店の仲間に加えて迎えた3作目。冒頭に登場する旅好き菓子好きの中間が、なにやら事件に巻き込まれて行方不明になるところから始まる。
その謎が物語を貫く縦のモチーフではあるが、後続の話はしばしこの事件から離れた日常に起こる事件や騒動とそれを粋に解決する南星屋のエピソードになる。毎度登場する菓子がなんともおいしそうで、人情話 -
Posted by ブクログ
最初は宮部みゆきの描く霊験捕物帖のような物語を想像していた。
不思議な目を持つイオと酒問屋のダメ息子、央助が情緒溢れる江戸で怪異や日常の謎を解き明かしていく……と油断させといて、後半は一変。気付けば雰囲気が冷んやりとして、『遠野物語』も真っ青なガチの神域に足を踏み入れたような壮大なファンタジーだった。
睦月童たちの異能力は、人間離れしていて少年のように心がワクワクする。
でも、神憑った力は良いことばかりでなく、むしろ人間の闇をも暴き出し、もし自分がイオの前に立ったら、隠していた黒歴史が公開されてしまいそうで精神的にかなりヤバイかも。
ヽ(; ゚д゚)ノ ビクッ
『かぐや姫』や『八百比丘尼