西條奈加のレビュー一覧

  • いつもが消えた日

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    フーッ 読むのを中断できず 最後まで行ってしまった。出かける用が無くてホントに良かった。
    有斗も望も良く踏ん張ったと思う。折々に聴けるお蔦さんの言葉が私の心に染み込んでくる。身近にいたら鬱陶しいかもしれないけどネ‥‥ふふ

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    2016年09月14日
  • いつもが消えた日

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    1冊目は人物と舞台の紹介で、ここからが本番だ!と言わんばかりに面白かった。発生する事件も何が起こったのか容易には想像できないものですし、さらにその背景には重層的にいろいろな要素が隠れている。また、なくなってしまった日常を賢明につなぎ止めようとする行動と気持ち。何より事件の中心である有斗の一生懸命さと寸素直さには、たくさん救われた感じがします。

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    2016年09月06日
  • 涅槃の雪

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    苦手な享保の改革、寛政の改革、天保の改革もちょっとわかった。遠山金四郎は、杉良太郎よりも、高橋英樹よりも、松方弘樹よりも中村梅之助がぴったりだと納得!赤ら顔の丸顔でおおらか。

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    2016年05月22日
  • 烏金

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    西條奈加さんの、上野池之端 鱗や繁盛期が、人の心がかよっていて面白かったので、烏金を読んでみた、烏金とは、大体内容は想像がついたが、最後のお吟と浅吉の関係は予想外でした。近々作者の本をもう一冊読んでみようと思う。

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    2014年11月02日
  • 烏金

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    ひさびさにきたー。ほわっとした。「本は人生のおやつです」さんが書いた帯どおり。『良い話に涙したい方へ』

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    2012年03月04日
  • 烏金

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    江戸時代版「ナニワ金融道」みたい
    借金基礎知識がつきながら、ちょっぴり人情謎解きみたいな。
    江戸の人って本当に、こんな”その日暮”だったのかぁ、たくましすぎる。

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    2010年02月06日
  • 隠居おてだま

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    ネタバレ

    「秋葉原足止め交番幽霊付き」のネタバレも含みます。


    終わりは、さらりとしていて、突然終わったように感じた。そのまだ続くような終わりも良いのだけど。くどいハッピーエンドも読みたかったなと感じる。前作と同様、ずっと読んでいたいと思える幸せで懐かしい読書体験を味わった。キャラクターがほぼ出来上がっている続き物の良さというものもある。

    「秋葉原足止め交番幽霊付き」でも思ったが、西條奈加先生は、登場人物にとって酷いことでも起きたことは起きたとはっきり書く。基本的にはハッピーエンドでも、完全無欠のハッピーエンドにしない。「~幽霊付き」では主人公を生き霊みたいにすることもできたと思うがしなかった。最悪

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    2025年12月06日
  • まるまるの毬

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    武家の身分を捨て、菓子職人になるべく日本各地を修行行脚し、江戸に晴れて菓子屋『南星屋』を構える。

    武家屋敷ばかりが軒を連ねる場所柄、周囲は菓子屋にしても立派な贈答品を扱う店がほとんど。
    そんな中、父、娘、孫で営む南星屋は庶民にも口に出来る価格で商い、3人が暮らして行ければ十分という人柄と心意気。

    義理人情や家族愛の作品!^_^!

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    2025年11月23日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    今回は1作目と同様に短編が集まったもの。
    相変わらず加助の親切ごかしとお縫のでしゃばり具合にイラッとするけど、文吉の思いを加助が「お縫ちゃんが好きなのは…」で、なんだそういう判断はできるのかぁとホッとした。
    最後の「大川契り」で文吉がお縫の無事に掛け値なしに喜んだのが可愛い。この二人が自分の思いに気がつくのはいつなのかな。
    モグラ一味がお金のためにお俊とお縫を人質にして、最後には二人と頭を並べて考えて意見を聞くっていうのは、江戸時代ならではかな。

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    2025年11月14日
  • 心淋し川

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    2025.11.11 ★4.5

    心町(うらまち)を流れる澱んだ川の心淋し川(心川)。
    澱が沈んだ、流れの無いような川沿いにある長屋の住人たちの短編集。

    流れていないように見えてしっかりと流れている心川のように、ある一点で留まってしまったような住人たちの人生も少しずつ前へ進んでいる。

    貧しくともその流れの先に幸せがあることを願わずにいられない心が温まる物語だった。


    ↓↓↓内容↓↓↓

    江戸、千駄木町の一角は心(うら)町と呼ばれ、そこには「心淋し川」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もが

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    2025年11月11日
  • 紙魚の手帖Vol.23

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    とりあえず、読みたいイギリスのミステリー特集の所は読んだ!
    早速、5冊チェックして何冊か買ってしまった。

    なるほど、年6回刊行の本の雑誌だった
    小説新潮とかと同じように、連載小説も有る
    まあでも、今のところ定期購読へしない

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    2025年11月09日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    今回は長編。
    この人の作品は後半からの盛り上がり方が凄いのでどんどん読み進められる。
    東京の地図はだいたい分かるので頭の中で地図を描きながら両国から日本橋へ、八丁堀から新橋渡って増上寺ってそんなに歩けるもんなの?とびっくり。
    お縫と加助の真っ当さがまだイライラするけど、お縫が少し大人になったのでこれからまた変わるかな?
    加助も生きてた妻と子供と暮らせればいいな。

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    2025年11月09日
  • 初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記

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    舞台は江戸の、おもに離縁を扱う公事宿。離縁後、せわになった公事宿狸穴屋で手代として働き始めた絵乃が主人公。気風の良い女性が次々に登場し、義理人情あつく、次々に問題を解決して行く様は、なかなかスカッとして面白い。
    時代ものの義理人情のあつさが好きな人には、きっと面白く読めると思います。

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    2025年11月04日
  • 銀杏手ならい

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    子供に恵まれずに婚家を出された萌先生。家業の手習い所を父に任されたが若い女性であることで筆子が減ってしまい、また筆子との向き合い方に悩んでしまう。
    子供達のそれぞれの悩みや成長に寄り添い、捨て子のお美弥を育てることで自分自身も成長していく。
    ぜひ続編をお願いしたい!

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    2025年10月27日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    ネタバレ

    結局、みんな各々の立場で、自分が正しいと主張し合うと殺し合いになる、戦争になる、閻魔の世直し、不可能でした、という結論。

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    2025年10月21日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    江戸時代中期、出羽の貧農に生まれながら和算、天文学、測量を習得し、アイヌ語、ロシア語にも通じ幕臣にまでなった最上徳内。
    幾度となく蝦夷地を踏破し、クナシリ、エトロフ、カラフト(作中では意図的にカタカナ表記)まで探検した徳内の前半生記。

    田沼意次政権下に企画された調査団に加わり初めて蝦夷地に赴いた徳内は、アイヌたちと交流しながら蝦夷の各地を巡るうち、北の大地やアイヌたちの魅力に取り憑かれ、松前藩の横暴に苦しめられるアイヌたちの境遇に胸を痛める。

    時代人情物を得意とする作者らしく、主人公とアイヌたち、探検団員、和算塾の師や同輩、嶋屋の人たちとの交流は温かく、お互いへの思いやりに満ちていて、松前

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    2025年10月14日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    「台所は嫌いなの」
    と、高齢女性に言われてびっくりした事がある。
    料理は苦手なんて言っちゃいけないと思ってた。
    女性がそんな事言ったら存在価値がなくなっちゃう、
    みたいな変な思い込みに囚われてたって気づいた。

    台所は私も得意ではない。
    ので好きじゃないけど、夫はもっと料理出来ないから
    ごはん作りは私の仕事になってる。
    余計に嫌いになるじゃないか。

    アンソロジー「舞台」と並んでたので一緒に借りた。
    楽しそうに作る人が多くてよかった。
    お一人、怖かったけど。
    どうせなら私も楽しく作りたいものだが。

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    2025年10月13日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    ネタバレ

    *極上の物語と絶品の料理で、至福の読書を。
    誰かのために、あなたのために思いを料理に込める人々を描いた文庫オリジナル・アンソロジー!*

    ・西條奈加「向日葵の少女」
    ・千早茜「白い食卓」
    ・深緑野分「メインディッシュを悪魔に」
    ・秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」
    ・織守きょうや「対岸の恋」
    ・越谷オサム「夏のキッチン」

    「料理をつくる人」と言うひとつのテーマで、こんなに味付けの違う物語たちが一気に読めるなんて得した気分。
    お目当ての千早茜さんのブラックさ、織守きょうやさんのベタ展開が想定以上に振り切っていて特に面白かった。

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    2025年10月02日
  • 首取物語

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    ネタバレ

    願いとか人の思いとか善とか悪とかみんな紙一重。トサの成長を楽しみつつも個人的には悲しい結末。どうしてああなってしまったのか。

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    2025年10月01日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒にまつわる短編アンソロジー。一穂ミチさんの「ホンサイホンベー」をよんで、ジンが飲みたくなったし、奥田亜希子さんの「きみはアガペ」でメキシコに行きたくなり、テキーラが飲みたくなった。お酒のお供にピッタリな1冊。

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    2025年09月28日