西條奈加のレビュー一覧

  • はむ・はたる

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    ネタバレ

    掏摸やかっぱらいでなんとか生きてきた十五人の孤児たち。

    捕まったことをきっかけにまっとうな仕事を始めた兄貴分の勝平と子供たち。

    彼らの周囲には悪意や偏見に満ちた目がある。それをはねのけて生きていく彼らの元に届く小さな謎。

    それを解きながら成長する彼ら。そして彼らの身元引受をしてくれている武家の長谷川家の次男、柾が戻ってきて……。

    懸命に生きていく子供たちが何よりも魅力的な一冊です。

    こういう話は『お蔦さんの神楽坂日記』に通じるものがあって、厳しいけれども生きていくためには必要なんだよねと思わされます。

    こちらも楽しかったです♪

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    2021年02月11日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2021/2/5
    儀右衛門さんかっこいい!
    人間が大きいわ。
    これもっと読みたいのにここまでしかないんよな。残念。
    髪結い伊佐次ばりに出て欲しい。

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    2021年02月05日
  • 三途の川で落しもの

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    後味が気持ちのいい話しです。
    ああ 天国や地獄は 本当はこんな所なのかもしれないなあ!とか思いました。
    三途の川と現実の世界とを 行ったり来たりしながら
    魂のこだわりを見つけて 開放する。
    なるほどなあ!と納得!
    若い人より還暦過ぎて読むと 納得できるなかもしれません。

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    2021年02月05日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    祝・直木賞ノミネート!

    猫飼いさん(猫好きさん)はもれなく、自分のことを猫の下僕だと思ってると思うんだけど。
    この作品は、そう思ってる人にピッタリのお話!
    猫に操られる「猫の傀儡」。
    私たちはやっぱり猫に操られていたんだと、納得した 笑

    猫好きさんは是非読んでみて〜!
    他の動物も出てくるから猫だけじゃなくて、動物好きな方なら必ず楽しめると思うよ!
    あくまで猫が主役だけどね。

    連作短編だから、読みやすいし口調が小気味良くて一気読み。
    普段時代小説読まないけど、面白くてぐいぐい読めるから、今まで時代小説読んだこと無い人にもお勧め。

    西條奈加さんはファンタジーノベル大賞を受賞したデビュー作を

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    2021年01月13日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    ネタバレ

    人を遣い、人を操り、猫のために働かせる猫の傀儡師「ミスジ」。
    面白かった!
    失踪した先代の傀儡師「頼松」、三日月烏、ユキ、赤爺…どのキャラクターも魅力的だ。ミスジの傀儡の阿次郎も好奇心旺盛で猫好きの好人物。その反面、人の闇も描かれていて、ミステリーとしても成立している。
    ぜひともシリーズ化して欲しい!

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    2020年10月16日
  • 銀杏手ならい

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    手習所の新米師匠、萌の物語。
    筆子たちとともに成長していく姿に元気づけられます。子どもたちを町の皆で見守る江戸の社会が今でも当たり前であって欲しい。年齢や家業、子供たちの得手不得手それぞれに合わせた教育が、現代でも普通であって欲しい。
    さらにそこでもうまく導かれずにいた子どもたちを受け入れる「椎塾」の存在に救われます。
    銀杏の木が全編にわたって静かに金色の光を注いでいるような美しいお話でした。実をつけてもつけなくても価値があるのですよね。

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    2020年10月04日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    猫が人間を使って事件を解決する話。
    表紙に惹かれて読んでみたが、面白かった。
    猫の傀儡師の先代がいなくなって後を継いだ猫が、猫にまつわる事件だけでなく、先代の仇を討つとは。
    猫の生態を踏まえながら、その蘊蓄とともに書かれているので、思わずうんうんと思ってしまう。
    いろんな事件が繋がっていき、面白く読めた。
    最後の最後に、全てをお見通しだった先代の飼い主の言葉が良かった。
    続きがあれば読みたいが、ここで終わった方が、粋かな。
    面白かった。

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    2020年08月29日
  • 世直し小町りんりん

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    最近、時代小説にハマってます。今回はまさに一気読み。心温まる短編かと思いきや、後半で加速し、全ての伏線が回収される最高のエンターテイメントでした。ストーリー構成とスピード感、美味いですねー。文章も好みです。NHKのBS時代劇か映画にでもなりそう。その時に2人の姉妹の配役は誰になるのか楽しみ。

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    2020年08月08日
  • 世直し小町りんりん

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    与力の娘ながら長唄の師匠であるお蝶と、しっかり者のようで抜けているところもある兄嫁 沙十のコンビが気の良い男たちを従えて江戸の町で起こったトラブルを解決する物語。と思いきや、予想を遥かに超える大ネタが仕込まれていました。
    とことん真っ直ぐなお蝶以外の全員が単純に見た目通りではなく意外な過去や内面や能力などを持っており、最後までダレることなく楽しめました。
    荒唐無稽な話でも違和感なく成立してしまう時代小説の良さがすごく出ている作品だと思います。
    唯一の欠点はタイトル。作者買いじゃなければ普通は手に取らないかな。。。

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    2020年08月01日
  • まるまるの毬

    購入済み

    こんなお店が近所にあったら、足繁く通ってしまいます!

    悪意にさらされても、危機に瀕しても、娘や孫娘、弟と力を合わせて乗り越えていく清々しさが気持ちのよい作品でした。
    何よりお菓子が美味しそう!

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    2020年05月21日
  • 刑罰0号

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    被害者の記憶を加害者に追体験させることが、死刑に代わる贖罪のシステムになるのだろうか。記憶の共有が実体験の共有に繋がるのだろうか。
    何とかしたいと思う気持ちが一つの方向性を持った時事は進み始める。その意思が続く限り目標は近づくだろう。

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    2020年03月09日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    「善人を気取る者ほど、胡散臭い」という定廻りの白坂長門の言葉!いいねえ、わくわくする。善人長屋と呼ばれる千七長屋は、実は裏稼業を営む住人ばかり。いや、一人だけ根っからの善人がいて、これまたいい味を出している。西條奈加の人物造形は実にうまい。出てくる人物、皆血が通っている。ストーリーも上手い。善人長屋シリーズ第二弾だけど、第三弾出ないかなあ。(後で調べたら、第三弾2016年に出てたよ)

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    2019年08月05日
  • 睦月童

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    人の罪をその目の映し出すという不思議な目をもった、睦月神の里からきた睦月童のイオと日本橋の下酒問屋の跡取り息子、央介の物語。最後に向けての加速度が素晴らしく、一気読み。人々がイオの目に見出すのは本当に罪なのか、睦月神とはなんなのか、最後は西條さんのデビュー作を思い出すファンタジーテイストだったけど、央介とイオの絆が救い。

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    2019年06月17日
  • 九十九藤

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    この著者さんの作品は単純なハッピーエンドでない(想い人とは結ばれない)ことが多い印象で、あぁ、これもなんだか容赦なく…と思っていたら、ちょっと救いがある感じで良かったです。

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    2019年01月23日
  • 睦月童

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    ネタバレ

    央介が頼もしくてかっこいい。
    イオは央介にあえて、本当によかったなぁって思う。
    カナデさますら、心を開いてくれていないっていうのを、
    彼女は知ってて、央介の前で泣いたんだなぁと思うと、切なくて。
    小出の十二年間も、つらかっただろうなぁ。
    ナギのお産の状況も、きっと央介が見たものと大差ないんだろうなっておもうと。
    そういうのがぎゅぎゅっとつまった、一冊。
    好き。

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    2018年08月01日
  • ごんたくれ

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    池大雅、円山応挙、伊藤若冲などなど。
    その周辺の人物や物語を、虚実織り交ぜ最後までドキドキさせてくれる。

    絵師と絵画を中心に置きながらも、浮かんでくるのは人・人・人。
    「人が好きで好きでたまらんのや」
    人くさい絵を、みんな描くために、もがいてもがいて、絵筆を握っていたんだろーなぁ。
    そんな向合う姿を感じました。

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    2018年06月28日
  • 睦月童

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    ある東北の村から不良息子である央介を救うために、日本橋の酒問屋に招かれた女の子イオと央介の物語。
    連作短編。ひとつひとつの話も読み応えがあるし、
    1冊の本としても読み応えがあり、余韻も深い。
    イオの幸せを願わずにはいられない。

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    2018年04月19日
  • 三途の川で落しもの

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    タイトルの感じでは正直惹かれなかったのですが、読み始めたら、2鬼や江戸時代人の連れ2名とのやり取りに大いに笑わされ、血みどろ描写もありながら軽やかでした。しかし小学生ってこんなに知識豊富なのかな。

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    2018年03月26日
  • ごんたくれ

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    京都に住む画家。筝白と胡雪、ごんたくれの二人は絵図ではなく絵を描こうとする。二人の人生が交わるたびに彼らの絵が変わる。彼らの心意気にだんだん引き込まれていく。
    応挙や若冲が出てくるので実在の人かと思ったが、創作の人だった。読みながら彼らの描いた絵が目の前に浮かんでくる。美しい絵、恐ろしい絵、静かな絵、迫ってくる絵、楽しい絵。ふと 若冲の絵がテレビを賑わしていたのを思い出した。

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    2018年02月23日
  • ごんたくれ

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    裕福な商家に生まれたが火事で一文無しになり、奉公に出された米屋を出奔、旅の砂絵師に師事して絵師となった、豊蔵・深山筝白。
    武士の家に生まれるが家族との軋轢を抱え、家督を弟に譲って円山応挙の弟子となった、彦太郎・吉村胡雪。

    片や、“変人”“狂人”と罵られ、片や尊大で身持ちが悪いと評判の『ごんたくれ』
    会えば憎まれ口、皮肉の応酬で、喧嘩ばかり。
    しかし、相手の絵には大きな魅力を感じるのを認めざるを得ない。
    悔しいがうっかり褒めてしまう。
    読んでいくうちに、だんだんと二人が可愛らしく感じられてきた。

    絵を描くことに限らず、芸術は孤独な作業であり、憎しみと区別のつかないほどのライバル心があってこそ

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    2018年02月21日