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Posted by ブクログ
最初は宮部みゆきの描く霊験捕物帖のような物語を想像していた。
不思議な目を持つイオと酒問屋のダメ息子、央助が情緒溢れる江戸で怪異や日常の謎を解き明かしていく……と油断させといて、後半は一変。気付けば雰囲気が冷んやりとして、『遠野物語』も真っ青なガチの神域に足を踏み入れたような壮大なファンタジーだった。
睦月童たちの異能力は、人間離れしていて少年のように心がワクワクする。
でも、神憑った力は良いことばかりでなく、むしろ人間の闇をも暴き出し、もし自分がイオの前に立ったら、隠していた黒歴史が公開されてしまいそうで精神的にかなりヤバイかも。
ヽ(; ゚д゚)ノ ビクッ
『かぐや姫』や『八百比丘尼伝説』といったレジェンド達が「そう来るか!」という角度で絡んでくるのも面白いポイント。
睦月神の正体も日本の八百万神、全てのものに神が宿るという伝承を見事に具現化されており予想外の結末にまたもや驚愕。
最後は「えー、そんな終わりかた悲しすぎるよ!」切なさに胸がギュっと締め付けられるが、一筋の光に希望とあたたかさが心に残る。
読後、「もしかしたら自分の周りにも睦月の童がいるのではないか」と、思わず周りを見回してしまいそうな不思議な余韻に包まれた作品だった。
Posted by ブクログ
不思議な目を持った少女と、彼女によって改心させられた酒問屋の跡取り息子が繰り広げる時代小説とファンタジーとの融合小説。
ほのぼの系で推移するかと思いきや、後半は彼女の出生地での哀しい顛末を迎える。
睦月神がいるというその地は、不老不死の里?!
そこでの里長の言葉に、同感する女性もいるのでは。
「女子が何故、美しくあらんとするか。なぜ老いを恐れ、若くあらんとするかーそれはな、男が絶えず、若く美しい女子を求めているからよ」
「老いという誰もが直面する現実は、女から美を遠ざけ、子を産むという役目すら奪う。女としての価値を失ったとたん、男は見向きもしなくなる。女は誰しも、その不安から逃れることができない」
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小説・文芸
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