西條奈加のレビュー一覧

  • 秋葉原先留交番ゆうれい付き

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    直木賞受賞作の時代物とは違う舞台設定に興味を持ち手に取りました。

    表紙の印象からライトな内容かと思いましたが、とっぴな設定ではあるがなかなか辛い事実が…。

    舞台は現代ではあるが、どこか江戸の人情物を感じます。

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    2026年04月04日
  • 睦月童

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    前半何話かは、不思議とはいえ小さな女の子と少年の微笑ましいシーンもある短編。うってかわって睦月神に関わる後半何話かのおどろおどろしいこと。
    でも恐ろしいものは美しい。突拍子もない話だけど、睦月神の本体が現れたシーンは本当に美しくて、禍々しいのに何度も読み返してしまう。

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    2026年03月28日
  • 秋葉原先留交番ゆうれい付き

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    ネタバレ

    あらすじを読んで興味を持ったのと、「心淋し川」が良作だったのが同著者の本作を読んだ理由。

    幽霊含め、主要人物が明るいテンポで進めていくのが救いであり良いところ。権田が悪い方のステレオタイプのオタクではなく、存外良識ある。というか普通に友達とか同僚にいると頼もしいタイプ。ビジュアル化されたり異性目線で見たりするとやはり印象変わるのだろうか。

    結果、読んで満足のいく内容だった。足だけが見えるのはそれ以外が生きているから説を推していたのだが、そこまでご都合展開ではなかったか。

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    2026年03月22日
  • 隠居おてだま

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    めでたしの先/三つの縁談/商売気質/櫛の行方/のっぺらぼう/隠居おてだま

    堅物のご隠居が子供たちや近くの大人たちと付き合いながら少しは丸くなったかと思いきや……
    まだまだ四角いお人で、、、

    それでも少しずつ少しずつ
    尖った角が減っている感じはある
    あんまり丸くなっても面白くないので
    適度にとんがって適度に丸いと良いのかなぁ

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    2026年03月14日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    何度も幕府に裏切られ、それでもアイヌのために蝦夷へ戻った徳内。
    心を折られていた時に立ち直らせてくれた妻のおふでさんの大らかさ、夫を信じる気持ちに自分の小ささを反省…
    壮大なスケールの物語、またゆっくりと再読したい。

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    2026年03月12日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

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    久々の善人長屋。勧善懲悪(…と言っていいのか、なんせ長屋の人々善かと言われれば微妙だし)の分かりやすい連作。やっぱり子どもを扱う話はついついのめりこんで読んでしまう。木材問屋の旦那が短い登場シーンのわりに印象に残る書き方だったけど、今後出てくるのかな。

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    2026年03月09日
  • 睦月童

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    最初は宮部みゆきの描く霊験捕物帖のような物語を想像していた。
    不思議な目を持つイオと酒問屋のダメ息子、央助が情緒溢れる江戸で怪異や日常の謎を解き明かしていく……と油断させといて、後半は一変。気付けば雰囲気が冷んやりとして、『遠野物語』も真っ青なガチの神域に足を踏み入れたような壮大なファンタジーだった。

    睦月童たちの異能力は、人間離れしていて少年のように心がワクワクする。
    でも、神憑った力は良いことばかりでなく、むしろ人間の闇をも暴き出し、もし自分がイオの前に立ったら、隠していた黒歴史が公開されてしまいそうで精神的にかなりヤバイかも。
    ヽ(; ゚д゚)ノ ビクッ

    『かぐや姫』や『八百比丘尼

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    2026年02月28日
  • 四色の藍

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    時は江戸時代。
    女4人の復讐譚。

    夫を喪った女主人・環。
    兄を喪った女剣士・伊織。
    環の想いに共鳴した商売女・お唄と洗濯婆・おくめ。

    歳も境遇も違う4人の女たちの交流と
    復讐の行方。

    終わりにはきれいな伏線回収が待っていてミステリ的な面白さだったけれど、そう読むと前半の描写はいわゆる“信頼できない語り手”のそれになっていて、楽しむ角度のつけ方が少し入り組んだ作品。
    とはいえエンタメとして、十二分に楽しめる作品だったと思う。

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    2026年02月20日
  • 隠居おてだま

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    あー…そうですかそうですかそういうエンディングですか…としか言えない( ̄(工) ̄)
    お登勢さんは、結構好きなキャラなので。
    わたしも前作の読後感の方がよかったなあ…

    それでも、戦国時代の小説の合間に、こういった江戸時代の市井モノを読むとやっぱりホッとする(^^)

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    2026年02月19日
  • うさぎ玉ほろほろ

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    シリーズ3作目。今作ではミステリー要素が入っている。
    7つの短編だが、最初に出てきた怪しい中間が謎の言葉を残し行方不明になる。敵が襲いそうになる不穏な空気を感じながら進んでいく。話の中心は全国の銘菓。それに夫婦や恋人達の微妙な機微の人情噺を挟む。本来なら美味しい話や恋愛話に集中したいところだが、事件の行方が気になってしまう。中間の妹を自称する女が現れ事件が動き出す。南星屋の旗本出身の出自を生かし、事件に当たる。意外な事件の結末にホッとしてしまう。

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    2026年02月14日
  • よろずを引くもの

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    ネタバレ

    目次
    ・よろずを引くもの
    ・ガッタメラータの腕
    ・いもくり銀杏(ぎんなん)
    ・山椒(さんしょ)母さん
    ・孤高の猫
    ・金の兎
    ・幸せの形

    西條奈加にハズレはないからなあ、と油断して、シリーズの最新刊をうかつにも読んでしまった。
    しかも時代物ではなかったよ。

    神楽坂で履物屋を営む元芸者のお蔦さんと、その孫の望(のぞむ)が、町で起こったちょっとした事件を解決していくシリーズ。
    料理なんぞまったくやらないくせに、元芸者だっただけあって舌の肥えているお蔦さんの家で食事を担当しているのが、孫である高校生の望。
    彼の作るおいしそうな料理も、このシリーズの売りの一つと思われる。

    けれど、読みながら「シリ

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    2026年02月10日
  • 隠居すごろく

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    商売一筋の糸屋の主人が隠居を決意するが、なんせ商売以外に何の趣味も持たない人生だったのでする事がない。ところが、気弱な孫の面倒を見てる間にどんどん貧しい子供達が集まるようになり、最初は嫌々ながら彼らに知恵を貸しながら自力で生活できるように導いていくうちに、皆を幸せにしながら少しずつその努力が花を開いていく。
    ご隠居と子供達のやりとりが何とも微笑ましく、良いお話でした。

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    2026年02月09日
  • 隠居おてだま

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    隠居シリーズ第二弾。
    頑固で気難しく、周りが手を焼く徳兵衛だが、実は、不器用なだけで、本質は孫の千代太と同じ、お人好しで、情に脆い。なので、周りがあたふたしながらも、きっと、みんな幸せに暮らすのだろうなと。

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    2026年02月08日
  • 隠居おてだま

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    ネタバレ

    なるほどのタイトル。
    禍福は糾える縄の如しとはよく言ったものだ。
    今回は「振り上げた手の下ろし方」指南だったように思う。
    と、いっても徳兵衛の回りの人々が頑張ったのだが(笑)、それだけ徳兵衛が愛されているという事だろう。

    人はいくつになっても良くも悪くも間違える。
    それも良きかな。

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    2026年01月23日
  • 隠居すごろく

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    最初はいやいや巻き込まれた人助けがどんどん拡大していく様子に人間関係や情の大切さを教えられた。おもしろかった!

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    2026年01月17日
  • ほろよい読書 おかわり

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    好きな作家さんが多くて、面白かった。
    最後の作品を読んで、あまり普段飲まないけど日本酒が飲みたくなった。

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    2026年01月16日
  • まるまるの毬

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    表紙の和菓子はまるまるの毬ではなかったけど。

    家族の愛があふれてる江戸のお菓子屋さんの物語。主人公のバックグラウンドがやんごとなくて、小説っぽかった。

    お君ちゃんのことが残念だったけど、江戸時代だからかな、そういう運命も受け入れてしまえるのは、今の時代感覚とは違うところ。
    治兵衛もだけど、与えられたその位置で、懸命に生きてる感じは、清々しく羨ましくもある。
    今の時代よりも窮屈なところもあるけど、今よりも生きやすいところもあるんだろうなぁと感じる。

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    2026年01月14日
  • 亥子ころころ

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    諸国の菓子を日に2種類だけ作る江戸の南星屋で繰り広げられる温かな人間模様。
    みな、どこか心に悲しみを持つ人達が、互いを思い合い、よりそい、思いやり、最後は大団円で終わる。
    文字で菓子の美しさ、美味しさを表現する筆者の筆も素晴らしい。
    善人長屋、無暁の鈴、心寂し川と作者の作品を読んできたが、本作品は、もっとも読後感が明るく、穏やかなだった。

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    2026年01月11日
  • 銀杏手ならい

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    ネタバレ

    目次
    ・銀杏手ならい
    ・捨てる神 拾う神
    ・呑んべ師匠
    ・春の声
    ・五十(いそ)の手習い
    ・目白坂の難
    ・親ふたり

    喧嘩ひとつしたことのない夫と、諍いひとつなかった義理の両親から、結婚三年目の日、子どもができなかったことを理由に離縁された萌。
    そこには血の通った人間である萌と、実は全く心を通わせようという思いすらなかった夫家族の仕打ちに傷ついた萌は、実家が営む手習所・銀杏堂を手伝っていたの。

    ある日突然父親が隠居を宣言し、萌がその後を継ぐことになった。
    しかしもえにはその覚悟も自信もないのだった。

    江戸時代、子どもたちが読み書きそろばんを習うのは「寺子屋」と学校では習ったが、田舎はともか

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    2026年01月10日
  • 心淋し川

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    audible⭐︎
    とても聴きやすい物語だった。
    短編でもその物語は濃く主人公の葛藤に苦しくなる。いつの世も人はそれぞれ煩悩をを持っている。

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    2026年01月08日