西條奈加のレビュー一覧

  • 心淋し川

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    audible⭐︎
    とても聴きやすい物語だった。
    短編でもその物語は濃く主人公の葛藤に苦しくなる。いつの世も人はそれぞれ煩悩をを持っている。

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    2026年01月08日
  • 隠居すごろく

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    audibleにて。大店の主人徳兵衛が還暦を機に隠居する。妻とは別居の形になるが、隠居の住まいを巣鴨に構え趣味人として生きようと試みる。しかし、商売が生き甲斐だった徳兵衛には退屈で仕方ない。そこへ孫の千代太が犬を拾って訪ねて来て、あれよあれよという間に、子どもたちやその親、あげく狂言作者まで出入りするようになる。その過程で、徳兵衛は情をかけ、金銭では買えない人間関係を築き始める。人生とはあがりのない双六、とはいいえて妙な、、、。江戸の人情話が好きな人は読んでみてほしい。次々と事件が起こるし、人の情にほろりとする。

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    2026年01月04日
  • 睦月童

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    イオと央介の、ファンタジーな人情物ミステリー
    …と思いきや…
    後半は流れが変わります。
    温かいだけではないこの感じ
    好みは分かれるかもしれませんが、私は好きです。

    人間って心の中に色々なものを抱えていて
    白黒はっきり分けられない。
    それでも日常の中に小さな幸せを見つけて
    懸命に生きて死んでいく
    改めてそんなことを感じさせてもらいました。
    満足な一冊です。

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    2026年01月03日
  • 善人長屋

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    ネタバレ

    宮部みゆきさんの江戸ものを一通り読み終わり、また江戸ものが読みたいと思って色々探し、西條奈加さんの『善人長屋』をシリーズ3作まで購入。

    善人長屋と近所で評判の長屋だけれど、実は住んでいるのは裏稼業を持つ“悪党”たちという設定。でも、そこに手違いで本当の善人・加助が住むことになり、そこから起こる騒動を描いている。

    一口に悪党といっても、その稼業は美人局や情報屋、窩主(けいず)買いなど様々。善人の加助が困っている人に同情して連れ帰ってくるたびに、みんなで知恵を絞って助けてあげる。率先して手伝う人もいれば、厄介ごとを持ちこむ加助を疎んでいる人もいる。その塩梅がまた面白い。水戸黄門のようにパターン

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    2025年12月28日
  • よろずを引くもの

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    西條奈加さんの現代小説。
    珍しい!と思って手に取ったのですが、実はシリーズ4作目。それでも前作未読でも問題なく、楽しく読めました。

    舞台は神楽坂。
    元芸者で、今は商店街の人気者のおばあちゃん・お蔦さんと、料理上手な高校生の孫・望くんを中心に、7つの短編が描かれます。

    万引き事件や、行方不明になった美術作品、ちょっと切ない家庭の事情など、日常の中の小さな出来事がテーマ。でもどの話にも、人の弱さや優しさが静かに滲んでいて、読み終わるたびに立ち止まって考えさせられました。

    中でも印象に残ったのは、過去と向き合う大人たちの姿や、子どもに対する「深追いしない優しさ」。正解を押しつけない距離感が、こ

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    2025年12月27日
  • 心淋し川

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    2020年直木賞(下半期)受賞作
    江戸時代であろう時代もの
    心川(うらかわ)というドブ川沿いの暮らしを
    ↓6つの短編で描く
    ①心淋し川
    ②閨仏
    ③はじめましょ
    ④冬虫夏草
    ⑤明けぬ里
    ⑥灰の男

    一番好きなのは③かな
    人情ものはいいねぇ

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    2025年12月25日
  • まるまるの毬

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    武家の身分を捨て、菓子職人になるべく日本各地を修行行脚し、江戸に晴れて菓子屋『南星屋』を構える。

    武家屋敷ばかりが軒を連ねる場所柄、周囲は菓子屋にしても立派な贈答品を扱う店がほとんど。
    そんな中、父、娘、孫で営む南星屋は庶民にも口に出来る価格で商い、3人が暮らして行ければ十分という人柄と心意気。

    義理人情や家族愛の作品!^_^!

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    2025年11月23日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    今回は1作目と同様に短編が集まったもの。
    相変わらず加助の親切ごかしとお縫のでしゃばり具合にイラッとするけど、文吉の思いを加助が「お縫ちゃんが好きなのは…」で、なんだそういう判断はできるのかぁとホッとした。
    最後の「大川契り」で文吉がお縫の無事に掛け値なしに喜んだのが可愛い。この二人が自分の思いに気がつくのはいつなのかな。
    モグラ一味がお金のためにお俊とお縫を人質にして、最後には二人と頭を並べて考えて意見を聞くっていうのは、江戸時代ならではかな。

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    2025年11月14日
  • 心淋し川

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    2025.11.11 ★4.5

    心町(うらまち)を流れる澱んだ川の心淋し川(心川)。
    澱が沈んだ、流れの無いような川沿いにある長屋の住人たちの短編集。

    流れていないように見えてしっかりと流れている心川のように、ある一点で留まってしまったような住人たちの人生も少しずつ前へ進んでいる。

    貧しくともその流れの先に幸せがあることを願わずにいられない心が温まる物語だった。


    ↓↓↓内容↓↓↓

    江戸、千駄木町の一角は心(うら)町と呼ばれ、そこには「心淋し川」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もが

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    2025年11月11日
  • 紙魚の手帖Vol.23

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    とりあえず、読みたいイギリスのミステリー特集の所は読んだ!
    早速、5冊チェックして何冊か買ってしまった。

    なるほど、年6回刊行の本の雑誌だった
    小説新潮とかと同じように、連載小説も有る
    まあでも、今のところ定期購読へしない

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    2025年11月09日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    今回は長編。
    この人の作品は後半からの盛り上がり方が凄いのでどんどん読み進められる。
    東京の地図はだいたい分かるので頭の中で地図を描きながら両国から日本橋へ、八丁堀から新橋渡って増上寺ってそんなに歩けるもんなの?とびっくり。
    お縫と加助の真っ当さがまだイライラするけど、お縫が少し大人になったのでこれからまた変わるかな?
    加助も生きてた妻と子供と暮らせればいいな。

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    2025年11月09日
  • 初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記

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    舞台は江戸の、おもに離縁を扱う公事宿。離縁後、せわになった公事宿狸穴屋で手代として働き始めた絵乃が主人公。気風の良い女性が次々に登場し、義理人情あつく、次々に問題を解決して行く様は、なかなかスカッとして面白い。
    時代ものの義理人情のあつさが好きな人には、きっと面白く読めると思います。

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    2025年11月04日
  • 銀杏手ならい

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    子供に恵まれずに婚家を出された萌先生。家業の手習い所を父に任されたが若い女性であることで筆子が減ってしまい、また筆子との向き合い方に悩んでしまう。
    子供達のそれぞれの悩みや成長に寄り添い、捨て子のお美弥を育てることで自分自身も成長していく。
    ぜひ続編をお願いしたい!

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    2025年10月27日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    ネタバレ

    結局、みんな各々の立場で、自分が正しいと主張し合うと殺し合いになる、戦争になる、閻魔の世直し、不可能でした、という結論。

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    2025年10月21日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    江戸時代中期、出羽の貧農に生まれながら和算、天文学、測量を習得し、アイヌ語、ロシア語にも通じ幕臣にまでなった最上徳内。
    幾度となく蝦夷地を踏破し、クナシリ、エトロフ、カラフト(作中では意図的にカタカナ表記)まで探検した徳内の前半生記。

    田沼意次政権下に企画された調査団に加わり初めて蝦夷地に赴いた徳内は、アイヌたちと交流しながら蝦夷の各地を巡るうち、北の大地やアイヌたちの魅力に取り憑かれ、松前藩の横暴に苦しめられるアイヌたちの境遇に胸を痛める。

    時代人情物を得意とする作者らしく、主人公とアイヌたち、探検団員、和算塾の師や同輩、嶋屋の人たちとの交流は温かく、お互いへの思いやりに満ちていて、松前

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    2025年10月14日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    「台所は嫌いなの」
    と、高齢女性に言われてびっくりした事がある。
    料理は苦手なんて言っちゃいけないと思ってた。
    女性がそんな事言ったら存在価値がなくなっちゃう、
    みたいな変な思い込みに囚われてたって気づいた。

    台所は私も得意ではない。
    ので好きじゃないけど、夫はもっと料理出来ないから
    ごはん作りは私の仕事になってる。
    余計に嫌いになるじゃないか。

    アンソロジー「舞台」と並んでたので一緒に借りた。
    楽しそうに作る人が多くてよかった。
    お一人、怖かったけど。
    どうせなら私も楽しく作りたいものだが。

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    2025年10月13日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    ネタバレ

    *極上の物語と絶品の料理で、至福の読書を。
    誰かのために、あなたのために思いを料理に込める人々を描いた文庫オリジナル・アンソロジー!*

    ・西條奈加「向日葵の少女」
    ・千早茜「白い食卓」
    ・深緑野分「メインディッシュを悪魔に」
    ・秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」
    ・織守きょうや「対岸の恋」
    ・越谷オサム「夏のキッチン」

    「料理をつくる人」と言うひとつのテーマで、こんなに味付けの違う物語たちが一気に読めるなんて得した気分。
    お目当ての千早茜さんのブラックさ、織守きょうやさんのベタ展開が想定以上に振り切っていて特に面白かった。

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    2025年10月02日
  • 首取物語

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    ネタバレ

    願いとか人の思いとか善とか悪とかみんな紙一重。トサの成長を楽しみつつも個人的には悲しい結末。どうしてああなってしまったのか。

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    2025年10月01日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒にまつわる短編アンソロジー。一穂ミチさんの「ホンサイホンベー」をよんで、ジンが飲みたくなったし、奥田亜希子さんの「きみはアガペ」でメキシコに行きたくなり、テキーラが飲みたくなった。お酒のお供にピッタリな1冊。

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    2025年09月28日
  • 婿どの相逢席

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    面白かった!
    この作者の時代ものは、登場人物が一見イヤなヤツでも実は事情があったり…と人間味溢れる清々しさがある。
    代々女将が商売を回す逢見屋に婿入した鈴之助が、婿は種馬と一刀両断される家の中で、唯一の味方の妻・お千瀬と共に様々な事件を通じて家族の繋がりを見つけ直していく物語。
    「あたりまえとは実に厄介なものだね。そんなものに縛られなければ、よほど楽に生きられるのに」という鈴之助の言葉は、今の時代にこそ当てはまる。
    いい本を読んだな〜!

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    2025年09月16日