西條奈加のレビュー一覧

  • 初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記

    Posted by ブクログ

    舞台は江戸の、おもに離縁を扱う公事宿。離縁後、せわになった公事宿狸穴屋で手代として働き始めた絵乃が主人公。気風の良い女性が次々に登場し、義理人情あつく、次々に問題を解決して行く様は、なかなかスカッとして面白い。
    時代ものの義理人情のあつさが好きな人には、きっと面白く読めると思います。

    0
    2025年11月04日
  • 銀杏手ならい

    Posted by ブクログ

    子供に恵まれずに婚家を出された萌先生。家業の手習い所を父に任されたが若い女性であることで筆子が減ってしまい、また筆子との向き合い方に悩んでしまう。
    子供達のそれぞれの悩みや成長に寄り添い、捨て子のお美弥を育てることで自分自身も成長していく。
    ぜひ続編をお願いしたい!

    0
    2025年10月27日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結局、みんな各々の立場で、自分が正しいと主張し合うと殺し合いになる、戦争になる、閻魔の世直し、不可能でした、という結論。

    0
    2025年10月21日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

    Posted by ブクログ

    江戸時代中期、出羽の貧農に生まれながら和算、天文学、測量を習得し、アイヌ語、ロシア語にも通じ幕臣にまでなった最上徳内。
    幾度となく蝦夷地を踏破し、クナシリ、エトロフ、カラフト(作中では意図的にカタカナ表記)まで探検した徳内の前半生記。

    田沼意次政権下に企画された調査団に加わり初めて蝦夷地に赴いた徳内は、アイヌたちと交流しながら蝦夷の各地を巡るうち、北の大地やアイヌたちの魅力に取り憑かれ、松前藩の横暴に苦しめられるアイヌたちの境遇に胸を痛める。

    時代人情物を得意とする作者らしく、主人公とアイヌたち、探検団員、和算塾の師や同輩、嶋屋の人たちとの交流は温かく、お互いへの思いやりに満ちていて、松前

    0
    2025年10月14日
  • アンソロジー 料理をつくる人

    Posted by ブクログ

    「台所は嫌いなの」
    と、高齢女性に言われてびっくりした事がある。
    料理は苦手なんて言っちゃいけないと思ってた。
    女性がそんな事言ったら存在価値がなくなっちゃう、
    みたいな変な思い込みに囚われてたって気づいた。

    台所は私も得意ではない。
    ので好きじゃないけど、夫はもっと料理出来ないから
    ごはん作りは私の仕事になってる。
    余計に嫌いになるじゃないか。

    アンソロジー「舞台」と並んでたので一緒に借りた。
    楽しそうに作る人が多くてよかった。
    お一人、怖かったけど。
    どうせなら私も楽しく作りたいものだが。

    0
    2025年10月13日
  • アンソロジー 料理をつくる人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    *極上の物語と絶品の料理で、至福の読書を。
    誰かのために、あなたのために思いを料理に込める人々を描いた文庫オリジナル・アンソロジー!*

    ・西條奈加「向日葵の少女」
    ・千早茜「白い食卓」
    ・深緑野分「メインディッシュを悪魔に」
    ・秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」
    ・織守きょうや「対岸の恋」
    ・越谷オサム「夏のキッチン」

    「料理をつくる人」と言うひとつのテーマで、こんなに味付けの違う物語たちが一気に読めるなんて得した気分。
    お目当ての千早茜さんのブラックさ、織守きょうやさんのベタ展開が想定以上に振り切っていて特に面白かった。

    0
    2025年10月02日
  • 首取物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    願いとか人の思いとか善とか悪とかみんな紙一重。トサの成長を楽しみつつも個人的には悲しい結末。どうしてああなってしまったのか。

    0
    2025年10月01日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    お酒にまつわる短編アンソロジー。一穂ミチさんの「ホンサイホンベー」をよんで、ジンが飲みたくなったし、奥田亜希子さんの「きみはアガペ」でメキシコに行きたくなり、テキーラが飲みたくなった。お酒のお供にピッタリな1冊。

    0
    2025年09月28日
  • 婿どの相逢席

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    この作者の時代ものは、登場人物が一見イヤなヤツでも実は事情があったり…と人間味溢れる清々しさがある。
    代々女将が商売を回す逢見屋に婿入した鈴之助が、婿は種馬と一刀両断される家の中で、唯一の味方の妻・お千瀬と共に様々な事件を通じて家族の繋がりを見つけ直していく物語。
    「あたりまえとは実に厄介なものだね。そんなものに縛られなければ、よほど楽に生きられるのに」という鈴之助の言葉は、今の時代にこそ当てはまる。
    いい本を読んだな〜!

    0
    2025年09月16日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    とても温かい気持ちになるお酒をテーマにした短編集。
    特に「オイスター・ウォーズ」の話がよかった!

    どれも人情味あふれるスッキリとしたお話で気軽に読書するにはぴったりな一冊です!

    0
    2025年09月15日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

    Posted by ブクログ

    善人長屋シリーズ2作目。最初の作品は連作短編だったが、今回は長編で、多勢が斬り殺されるという西條さんにしては珍しい内容。
    最初の方は長屋唯一の善人である加助が、いつものように困った人達を拾うところから始まる。それがこれから始まる凄惨な事件に繋がって行く。気のいい悪党の長屋の住人達が、義憤に駆られて極悪非道の悪党達の探索に乗り出して行く。今回は差配の娘のお縫いの恋愛が絡んでくる。殺人鬼と思われる侍に恋をしてしまう。最後までハラハラドキドキしてしまう。あと2冊あるようなので、そのうちに読んでみようと思う。

    0
    2025年08月29日
  • 隠居すごろく

    Posted by ブクログ

    江戸時代のお話で、人の会話は今の言葉と違い、読むのに時間がかかってしまった。でも、じっくり味わえた。
    嶋屋の主人を務め上げると言う1枚目のすごろくを終えたご隠居が、周りに振り回されつつも、とても生き生き生きする様は、まるですごろくをの上でサイコロの出る目は運任せ。その時々の出来事に体当たりする様は、これまでの人生よりも彩りがあり、人に慕われ囲まれて生きていく素敵さを感じることができた。

    0
    2025年08月22日
  • 牧谿の猿―善人長屋―

    Posted by ブクログ

    久しぶりの善人長屋シリーズの新刊。ザ・善人の加助が困っている人に手を差し伸べ、長屋の面々が裏稼業スキルを駆使して人助けをする羽目になるという基本は変わらず、今回も安定の読みやすさと面白さだった。
    また続編が出て欲しいな。19歳になったお縫ちゃんが、お嫁にいくのか千鳥屋を継ぐのかも気になる。

    0
    2025年08月16日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    お酒は詳しくないけど、
    どの話も楽しんで読めた!

    お気に入りはオイスターウォーズ!
    対岸の家事の作家さんだったのね...!

    0
    2025年08月12日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    お酒にまつわるアンソロジー第二弾。

    ほとんどお酒が飲めないけれど、美味しく飲めたらいいなぁと常々思っている私。なんとなくほろ酔い気分になる読書時間。

    青山さんの、下戸なのにバーへ通うライターさんの話、一穂さんの、ベトナム人の継母との話、が好きだったな。
    奥田さんの、高校生の姪っ子の話もよかった(メキシカン作れる親戚なんて最高!)。

    私も美味しい料理を堪能したい〜!

    0
    2025年08月12日
  • 心淋し川

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さんでした。

    江戸の澱む川のほとりの長屋の住人たちを描いた六篇の物語。心に抱えたものを捨ててしまえば、忘れてしまえば楽になれるのに、と思ったけれど、それを抱きながら生きていくのも人生の深みを増すことになるのかな。
    生きづらさもあるけれど、力強く生きる人たちと倹しい生活を送っているからこその人の優しさに胸が熱くなった。
    世の中から弾き出されたからこそ、人の心の傷に寄り添えるのだな。

    口は悪いのにどこか優しさのある4人の妾の物語がよかった。

    生きにくいけれど居心地のいい場所、が彼らにとっての長屋なんだろうな。

    ※なんとなくChatGPTに「江戸の町人の優しさを描いた小説って?」

    0
    2025年08月06日
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記

    Posted by ブクログ

    自身も離縁したい主人公が離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」(まみあなや)の手代見習いとなる話

    公事とは、訴訟のこと
    公事宿(くじやど)とは、訴訟のために地方から江戸に出てきた人が泊まる宿のこと

    江戸時代、原則として離縁する権利は夫側にしか認められていなかった。妻が別れたいと思ったときは、夫から「三行半」(みくだりはん)と呼ばれる離縁状をもらうことが必要となる

    主人公は、狸穴屋を訪れる人々の様々な離縁問題を解決しながら自身の離縁にも向き合っていく

    主人公が、打ち込める仕事や、信頼できる仲間との交流を通して変わっていく様子が描かれていて、この時代の女性が自分の人生を決断することの大変さ

    0
    2025年07月29日
  • うさぎ玉ほろほろ

    Posted by ブクログ

    シリーズ3作目

    この本を読むために前2冊をもう一度読みました。
    記憶が曖昧なところが多く、2度読む事は大事だな、と。
    このシリーズを読むと和菓子が食べたくなるし作りたくなる。
    まだまだ続いてくれる事を願います。

    0
    2025年07月19日
  • 紙魚の手帖Vol.23

    Posted by ブクログ

    ホリー・ジャクソンの最新作先行掲載が気になりすぎて、初めて購入。読みたい作品もたくさん出来てしまった、、辻堂ゆめさんの連載も途中からだけど続きが気になってしまうし、寺地はるなさんの短編も安定の良さ。気になる作家さんの短編をたくさんつまみ食いできた感覚で、満足度が高かった。

    0
    2025年07月18日
  • 心淋し川

    Posted by ブクログ

    江戸時代の庶民を描いた作品としてはかなり珍しい、いわゆる最下層に近い人たちの人生をテーマにした短編集。
    そんな舞台なだけに決してハッピーエンドとは言えないものの、どこか優しさや温かさがある味わい深い昨日でした。
    ただ、直木賞かと言われれば西條さんの作品の中で突出した印象でもなかったような。

    0
    2025年07月09日