西條奈加のレビュー一覧

  • 心淋し川
    様々な事情を抱えた人々が、這いつくばうように生きて、住まう長屋。
    その日々の中で、みんなが寂しさに耐え、過去を悔いつつ、人とのつながりに薄明りを灯して暮らしているようだった。
  • ほろよい読書 おかわり
    5つの酒にまつわるお話。

    青山美智子さんのきのこルクテルが一番好きだった。ほわっと幸せな気持ちになる。

    どれも全然違っていて、面白かった。
    こういういろんな人の短編が詰まった本を初めて?読んだけど面白い!!また読みたい!

    テキーラサンライズが飲みたくなって、さっそく飲んだ。
  • ほろよい読書 おかわり
    ほろよい読書とおかわり、2作品読んだ。
    ほろよい読書はお酒が主人公のほっこりした話が多かったが、おかわりは西條奈加さん以外はお酒は脇役といった話だった。
    西條奈加さんのタイムスリップは、題名と昭和レトロのお店から、もしかしてとワクワクしながら読んで、オチもあって面白かった。
    日本酒も名前がとても可愛...続きを読む
  • 涅槃の雪
    2024/2/7
    矢部様の憤死がつらいんじゃ。こういうのはもうええんじゃ。だから史実とかいらんのじゃ。って思いながら読んでたけどさ。
    物語終盤で時代が変わり価値観が変わって冷静になった現代の私が顔を出すと、鳥居様の考え方もありよなとなる。
    やり方は共感せんけどな。
    矢部様は早まったな。と。
    お姉さん...続きを読む
  • ビッグコミックオリジナル 2024年4号(2024年2月5日発売)

    やっと、復活

    ずっとドキドキ読んでいた ミワさんなりすまし やっと復活しました。 
    嬉しい反面 最近ペースが遅くて もう少しペースアップして欲しい。
  • ほろよい読書 おかわり
    おかわりから読み始めました。平日はお酒を飲まず週末だけですが平日から飲みたくなる話ばかりでした。青山さん以外は多分初見になるのですが、新しい作家さんと出会ういいきっかけになりました。
    早く週末カモン!
  • ほろよい読書 おかわり
    「ほろよい読書」を2作品読んで、個人的には、この「おかわり」の方が好きでした。
    読み始めた時の印象をガラッと変えるような展開が多かったので、とても楽しかったです。
    『オイスター・ウォーズ』は、今の時代どこでも起こりうるSNSにおける問題を題材としているので、ちょっとヒヤッとするところも。
    牡蠣と日本...続きを読む
  • 心淋し川
    江戸の街の片隅に流れが淀んだ川がある。
    その川の名は心淋し川。
    川のほとりには今でいうスラムと言うべき寂びれた心町という長屋街が建っている。
    その長屋に流れ着く者たちも様々。
    その長屋に生まれ育ちこんな街出ていきたいと思う者や、厳しい社会の仕打ちに心痛め流れ着いた者など。。

    それらの複雑な背景を持...続きを読む
  • 善人長屋
    母親がドラマを観ていたけれどわたしは観ていなかったので事前情報ほぼ無しで読み始めたけれど、相変わらず西條さんの時代物は素敵だなぁと。ちょっと加助さんが自分にはくどかったけど、そういった読者の気持ちを他の登場人物が代弁してくれるあたりよかったです。
  • 心淋し川
    江戸時代、心町(うらまち)を流れる塵芥の溜まった心淋し川(うらさみしがわ)その川沿いに建つ長屋に暮らす人々の六篇の物語
    賭博癖の悪い父の借金の肩代わりに遊女屋に売られた娘や妾となるしか生きていく道が無かった女など
    辛くても精一杯生きる人間の強さが伝わってくる
    目黒不動尊や目白不動尊は聞いたことあった...続きを読む
  • ほろよい読書 おかわり
    「ほろよい読書」の第2弾。

    収録作品は次の5作
    『きのこルクテル』 青山美智子
    恋愛もの。バーが舞台。きのこの栽培。

    『オイスター・ウォーズ』 朱野帰子
    お仕事系。SNSでの恨みは怖い。

    『ホンサイホンベー』 一穂ミチ
    亡くなった父の再婚相手の女性との対峙。どこまで本当でどこから嘘なんだろう?...続きを読む
  • 亥子ころころ
    江戸菓子屋シリーズ二作目。親しかった菓子職人亥之吉を探して倒れていた男雲平を助けた。人探しを通底したテーマにしつつ和菓子と江戸を語る連作短編集。

    これも面白かった。江戸時代を描く小説には心温まるものが多いのはなぜなのだろう。
  • 千年鬼
    おとぎ話かなと。

    読み始めの感想はそんな感じ。

    主な登場人物は小鬼・黒鬼・天女・そして民。

    人間は、無垢な心のままに罪を犯すと「鬼の芽」を内に秘めてしまう。

    それがいずれ人鬼にさせ身を滅ぼし災いのもとになってしまう。

    過去を見せられる小鬼が力を使い、そんな人々に希望が持てるきっかけをあたえ...続きを読む
  • 四色の藍
    各々の仇討ちが微妙に縺れ合うお話。
    最後のどんでん返し、ちょっと不意打ちだった。
    昨日の敵が今日の味方に、また逆もあり。おくめ婆さん哀れ...
    ハッピーエンドではないものの、それなりの落ち着き処に落ち着くのは江戸庶民の日常だったのかも知れない。
  • まるまるの毬
    江戸の菓子屋、南星屋は店主があちこちで食べた経験から毎日のように違う菓子が食べられる、庶民的な店。店主の治兵衛、出戻り娘のお永、孫のお君の三人で切り盛りする。ある藩の門外不出の菓子を売っていたと疑われる件、武士の子が弟子入りしたいと願う件などの連作短編集。

    とても良かった。義理と人情という言葉で簡...続きを読む
  • うさぎ玉ほろほろ
    南星屋シリーズの第3弾。前回のを読んでから数年経ってたので、設定をすっかり忘れていたけど読み進めるうちにさりげなくわかるようになっていて、それは中々見事だった。(それでも思い出せないところもあったが)

    自分も石海の初恋話が秀逸だった。
    それにしても描かれる和菓子がどれも美味しそう。びっくりしたのは...続きを読む
  • 上野池之端 鱗や繁盛記
    江戸の料理屋に奉公に来た少女、お末が主人公。ミステリー仕立ての人情もので、読みやすかった。ほっこりというよりは切ない話だけど、読後感は良い。
  • 隠居すごろく
    江戸人情物はいいですね。西條さんの作品を初めて読みましたが、バランスが取れていて読みやすいです。違う作品も読んでみようと思います。
  • ほろよい読書 おかわり
    青山美智子さんの、きのこルクテル好きです。
    もともと好きな作家さんで、1話目からほっこりさせてもらいました。
    他の作家さんのお話初めて読みましたが、おもしろかったです。カキ食べたくなりました。西條奈加さんのタイムスリップもいいですね!日本酒好きなので通いたいです。
  • まるまるの毬
    江戸で親子3代の菓子屋を営む家族のほんのり優しい物語。お菓子好きにはタイムスリップして行ってみたくなるお店。