西條奈加のレビュー一覧

  • うさぎ玉ほろほろ
    最初に登場したあの人はこう繋がっていくのか~(゚д゚)お君ちゃん…もうすぐ二十歳なのに、どうなのよ(--;)何だかいろいろと心配だわ~(・・;)「初恋饅頭」のお話が大好き!(*^^*)
  • 金春屋ゴメス 因果の刀(新潮文庫nex)
    15年ぶりの復活、それも文庫書き下ろし!直木賞まで取って箔が付き、歴史ファンタジーは見限ったのかと心配していたが、パワーアップして戻ってきた。昔の事件は難なく記憶取り戻せたが、因果の刃はちょっと展開雑では?それでも時々笑い転げてしまった。次の展開楽しみ。「日本にいると、いろんなものが目まぐるしく変わ...続きを読む
  • 隠居すごろく
    初めての西條奈加さんの作品。
    短気でケチ、一文の得にもならない他人への情など絶対にごめんだというおじいさんが、隠居を機に孫の持ち込む厄介ごとに巻き込まれてるうちに他人への情愛、商いへの情熱を持っていく。
    この人情味あふれる描写、登場する人物一人一人が個性に溢れていて素敵な作品だった。久々に読んでいて...続きを読む
  • 金春屋ゴメス 因果の刀(新潮文庫nex)
    待っていた新刊が出ました。ゴメス率いる長崎奉行のメンバーがいい!江戸がこの後どうなってしまうのか気になる。牢に入ったゴメスを助けるところが最高でした!
  • 千年鬼
    全てが小鬼と民の物語に繋がっていた。
    「無垢な心のままに罪を犯すと、ときに鬼の芽を生じる」
    無垢な心を持つものがなぜ罪を犯す?どうやって罪を?と考えながら読んでいたけれど、それがわかった後、小鬼と民の純粋でお互いを想う気持ちに、じんとくる。
    小鬼の千年にも及ぶ旅の後、民の千年が始まり、最後はとても切...続きを読む
  • せき越えぬ(新潮文庫)
    西條奈加さんの描く登場人物の、対峙する人の心中を推察してその中心にあるものをなるべく大切に汲み取ろうとする様が素敵で夢中になって読んでいます。
    武一の関所でのお勤めの日々、様々な問題に直面します。そのひとつひとつに心を動かし、時に怒り不貞腐れ、やきもきしたり。でもそんな日常の中でも心の内で決して動か...続きを読む
  • 千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫)
    時代とか環境とか、思うに任せない中で、やりたいことを貫いていく主人公もいい。
    周りの人の理解や関わりで、人はどんな過去を背負ってても、変われるんだっていうところもいい。
    その人の中にあるものを、誰が見つけてくれるのか。そういう出会いが全ての人に訪れますように…。
  • 九十九藤
    時代小説の中でも、西條奈加さんの描く物語には女性が活躍するものが多く、いつもぐっと心を掴まれます。
    こちらの小説も、主人公のお藤の挑戦の数々に胸が高鳴りました。
    そして、恋も。
    あまりにも切なくて泣いてしまいましたが、
    最後は嬉しくて泣いてしまいました笑
    良かった〜!!
    読み終わったあともずっと幸せ...続きを読む
  • 猫の傀儡(くぐつ)
    すごく良かった。ほっこりするところあり、切ないところありで、人情物・捕物として面白いのだけど、なんといっても猫が「傀儡師」となり、人間を操って猫のために働かせるという設定が面白い。登場人物(動物)たちも良いキャラだ。男気溢れる猫のミスジと順松、因縁のあるカラスの三日月など、人間顔負けのカッコよさ。
  • 雨上がり月霞む夜
    読み始めは、「秋成」と「雨月」がどちらかよくわからず、暗い話としか感じなかったが、中盤から趣深い世界観に変わり、感慨深い最後となった。
    読んで良かったです。
  • 曲亭の家
    馬琴の嫁。彼が失明した後、彼の代わりに『南総里見八犬伝』を代筆した人物。

    彼女の生涯で一番言われる言葉。

    けれど、彼女はそれだけの人物ではなかったという事を知られた事は幸いでした(^^)

    癖のある家族の中で最も嫌っていた馬琴の為に代筆をすることによりわかる彼の人柄。

    面白かったですし、改めて...続きを読む
  • うさぎ玉ほろほろ
    諸国の菓子を二品、日替わりで供する、変わり種の菓子屋『南星屋』シリーズ。

    遠国の菓子の話をきっかけに、すっかり治兵衛とうちとけていた渡り中間の鹿蔵。鹿蔵の話を元に、訪れたことのない土地の新しい菓子を作ることができ、喜んでいた矢先、ある火事の夜を最後に鹿蔵の行方がわからなくなってしまい…


    一編ご...続きを読む
  • まるまるの毬
    和菓子職人の治兵衛と娘のお永、孫娘のお君の三代で営む南星屋。
    出てくるお菓子がどれも美味しそうで、また、家族三人の和気藹々な雰囲気にほっこり。
    治兵衛の弟の石海も良いキャラクター。
    ほのぼのかと思いきや、出自など設定も細かくされていて面白く拝読しました。
    続編も楽しみ。
  • まるまるの毬
    読み終わってすぐに続きが読みたくなる作品に出会うことができた。

    ごく狭い世界の、どちらかというと地味であたりまえな日常と、でも決して「人並み」ではない人生。
    心に抱える葛藤も、身近な人々に注がれる愛情も、大切にし貫き通す矜持も、特別ではないけれど気持ちの良い生き方だ。

    登場人物がみな、和菓子のよ...続きを読む
  • 善人長屋
    住人全員が小悪党、故に慎ましやかに生活に気を配っているというのに、何故か根っからの善人が問題ばっかり持ち込むようになるという( ^ω^ )
    各話ハッピーエンドでダレそうな所を最後にちょっと苦々しい展開を持ってきてあって流石でした
    善人が善人たる所以にもぞっとさせられたり
    長屋の住人達同様、加助の幸せ...続きを読む
  • うさぎ玉ほろほろ
    江戸の和菓子店『南星屋』を舞台に描く時代小説 連作短編集

    まるまるの毬 亥子ころころ に続く三作目
    心と身体にしっとりと響く和菓子とエピソードの数々に今回も癒されました

    前の亭主と別れる、にしても、そこに至る繊細な心の動きを丁寧に描き進めていたり、お君の幸せな行末も感じさせるストーリーにほっこり...続きを読む
  • うさぎ玉ほろほろ
    シリーズ三作目!
    今回も食べたいお菓子ばかりの美味しい小説。
    新キャラ鹿蔵さん、また登場するかな?

    小説の中でちょっとだけ触れていた「有平糖」があったので購入。砂糖のジャリジャリ感がクセになる!
    読んでわかったつもりのお菓子、実際に目で見て食すと違うものなのね。小説に出てきたいろんなご当地のお菓子...続きを読む
  • うさぎ玉ほろほろ
    時代物はあまり読まないので心配していたけれどとても読みやすくて安心した。
    土地特有の菓子を再現するのが面白く、そして周囲の人々とのやり取りが温かい。
    読んでいる途中でシリーズものと気付いて大ショックを受けるほどに大好きな作品となった。
    前作の2冊を早く読みたい。
  • 九十九藤
    内容(「BOOK」データベースより)
    江戸の人材派遣業、口入屋。縁あってその女主人となったお藤だったが、武家相手の商売は行き詰まっていた。店を立て直すため、お藤が打って出た一世一代の大勝負は、周囲の反発を呼び、江戸を揺るがす事態に発展。さらに、かつての命の恩人によく似た男と出会い、心は揺れ…。商いは...続きを読む
  • うさぎ玉ほろほろ
    大好きな南星屋シリーズ第三巻❤︎
    今回もすごく面白かったです。
    時々混じるスリリングな事件にはドキドキしちゃいます。
    が、殆どは心温まる家族愛あふれるお話しに、読みながら1人で泣きそうになったり、ふふと笑ったり。
    また新刊が出ること楽しみにしてます❤︎

    「あたりまえの人間だからこそ、間違いもしでか...続きを読む