西條奈加のレビュー一覧

  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    ネタバレ

    猫の時代小説!くすぐりとかも江戸っぽくできてて、楽しい。この人の時代ものはやはりいい。外さない。こういうの大事。特に不調の時用に取っておこう。

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    2022年08月04日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    西條奈加さん、初読でしたが頭にすっと入ってくる文章で凄く好きになりました。
    猫の物語としては可愛いだけではなく、キリッとした所も有って、主人公のミスジが傀儡師としての矜持を持っていく様が読んでいて心地良かったです。
    百獣の王につながる科としての獰猛さや、しなやかさ、人間や烏との関わり方など、猫は好きだけど飼った事が無い私にはとても新鮮な発見でした。

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    2022年07月22日
  • 亥子ころころ

    購入済み

    美味しそうなお菓子とお話

    まるまるの毬の続編。
    美味しいお菓子と優しい登場人物達が絶品。
    少しハラハラするけれど ゆっくりじっくりお茶を飲みながら味わうお話。
    まだまだ 続編が続きそうで 楽しみ楽しみ。

    #癒やされる #ほのぼの

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    2024年01月28日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    金春屋? 何と読むのか??
    こんぱるや だった。
    喫茶店のコンパルじゃあないですね もちろん

    日本国の中に江戸国?? 何という設定、それぞれにちゃんと意義がありそうな、なさそうな。
    さて 辰次郎は主役を張れるのかどうか?

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    2022年07月14日
  • 千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫)

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    思わず惚れ惚れしてしまう作品というべきか。いい小説を読んだなあ、としみじみと振り返ることのできる温かく爽やかな時代小説です。

    ヒロインとなるのは飾り職の老舗「椋屋」の娘・お凛。若いながらも椋屋をおかみさんのように切り盛りしていたお凜は、次代の椋屋主人を決めるよう託されます。そして椋屋に先代口利きの新たな職人がやってくるのですが、これがなかなかのくせ者で……

    とにかく人物描写が巧み。女性ながら細工に幼いころから情熱を注ぎ、一方で女性ゆえ男社会である職人の世界では自らの腕を発揮する機会のないお凛。そんな彼女の葛藤とそれでも断ち切れない細工への思い。そうした複雑な感情を巧みに描きます。

    そして

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    2022年06月27日
  • 隠居すごろく

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     心温まる人情もの。ご隠居さんと、子ども達(幼い子どもたち、純真な子どもたち、反抗的な子どもたち)との交流が素晴らしい。

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    2025年12月07日
  • 涅槃の雪

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    天保の改革
    悪名高い改革によって苦しむ町の人、取り締まる役人、それぞれの立場と感情。
    遠山景元と鳥居耀蔵など、知られた人物のキャラクターが面白かった。

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    2022年06月08日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    三毛猫ホームズの、江戸時代版みたいな。
    一人称が猫ちゃんなのがたまらなく良いです。

    私も猫に操られたいし、傀儡になりたい。
    でも、阿次郎さんみたいに勘がよくないから探偵代わりになれないかな。
    続編が出たらうれしい。
    大終盤は思わず泣いてしまった。

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    2022年05月18日
  • 上野池之端 鱗や繁盛記

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    表紙の絵の可愛らしさもあって、頑張る女の子の成長記録かしらと読みはじめましたが、そこは西條奈加、そんな甘酸っぱい物語では終わりませんでした。お末の真っ直ぐな目で見た様を描きながら、一方で人の業の深さ、恐ろしさを浮き彫りにしていきます。

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    2022年05月02日
  • 千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫)

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    恋であり恋でなく、仕事に打ち込み、細工に没頭する職人の魂の触れ合いという絆を結んだのかな、と。
    最後に訪れた人との会話に私は涙した。
    読む人によってまた別の場面で泣くのだろう。
    胸に来るポイントが多くて、読み応えがあった。
    お千賀がすごく良い。応援したくなる人物が多かった。

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    2022年04月26日
  • 善人長屋

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    ネタバレ

     西條奈加さんの人情ものは面白い!

     逆転の視点というか、善人と呼ばれている人々が実は悪党だった。そして、そこへまっとうな善人が入ることで物語がとても面白くなる。

     加助さんのあれは行きすぎだと思うけどね。

     私、個人は『犀の子守歌』が一番好き。切なくて悲しい恋物語だったなぁ。

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    2022年04月18日
  • せき越えぬ(新潮文庫)

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    若者達が友人を信じ、家を超えて助け合う物語。この若者達の友情が清々しくて爽快だ。
    小田原藩の軽輩の息子と重臣の息子が剣道場を通じて、身分の垣根無く付き合ってきた。この気持ちが続き、関所の足軽や関所で同様にトラブルとなった同輩達とも親しく付き合うようになる。それを通じて関所の不正を協同で質したことにより、関所の番人に抜擢される。
    以前出会った女性と片想いの恋の行方も有りつつ、親友の大罪への手助けをどこまですべきか悩む主人公。やはり、家よりも友情を取った姿に感銘する。

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    2022年04月04日
  • 涅槃の雪

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    悪夢の水野政権じゃん‥…最悪だな、天保の改革って。
    ラストに救いがあるのが良かった。
    遠山の金さんが俗物ぽくてむしろ好感。

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    2022年04月01日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    「オレはミスジ。二歳のオス猫だ。
    人を遣い、人を操り、猫のために働かせる。それが傀儡師だ。
    オレは今日から、この猫町の傀儡師となった。」

    江戸の町で、傀儡師となったミスジが、傀儡に選ばれた阿次郎を遣って猫町の困りごとを解決していくのだが、猫の習性や好みがうまく散りばめられていて、猫が好きな人は、特にたまらないだろう。

    傀儡に選ばれる条件の傀儡四箇条や、ミスジと烏の三日月の因縁もとても面白く、引き込まれて大満足の一冊だった。

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    2022年03月20日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    ついに「時代小説」から「歴史小説」に。しかも満を持してアイヌと北方開拓。それでも西條さんらしい心温まる登場人物たち。たまたまだけどロシアのウクライナ侵攻が重なり、セリフが深く突き刺さる。「国というものは厄介なもの。内乱も外乱も戦が起きるのは必ず国境だ」「優劣の軛をつけることでしか人は安堵を得られないのか。人の業の深さ」「御上の代が替わるだけで手のひらを返すように言質を翻す」「信じようとしない者には、真実も嘘に化ける」「言葉とは本来、気持ちを伝えるもの。意味が分からずとも発することで互いの感情のありようが分かる」しかしアイヌの人たちからすれば、日本はロシアだよ…。


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    2022年03月02日
  • 九十九藤

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    ネタバレ

    江戸時代における人材派遣業、および人事コンサルタント業界で辣腕を振るう女性差配・お藤さんの半生記。

    非常にからりとした気風の良い展開が快い冒頭パート・増子屋奮闘編。
    お藤の過去パートでの出逢いに端を発する百蔵恋慕編。
    口入屋の女主人としてもいち女性としても円熟を迎え、次世代へ継がれる志・明るい前途を感じさせるような、満月を浮かべすっきりとしたラストシーン。

    まさに人生は山あり谷あり・紆余曲折・九十九折りの如く。なかなか真っ直ぐ最短距離では行けないけども歩みを止めなければやがては頂に到達する。

    一貫して爽やかな印象の作品で、特に序盤の店の切り盛りの場面は人物がみんな活き活きとエネルギーに満

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    2022年01月23日
  • はむ・はたる

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    一気読み

    実に良いです。それしか言いようがありません
    あえて言うなら、お家でお読みください。
    くれぐれも電車の中やカフェでお読みにならないようにご注意をうっかり泣きます。笑笑

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    2022年01月18日
  • 大川契り―善人長屋―(新潮文庫)

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    善人長屋シリーズ三作目、このシリーズの中では一番面白かった。
    特に終盤、差配の妻お俊が娘に説く若かりし頃の失敗。
    宇江佐真理さん「髪切り伊佐治」の伊佐治の妻、辰巳芸者だったお文を彷彿させる、お俊のキャラクター作り、江戸っ子はこうじゃなくちゃいけません。

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    2021年12月26日
  • 世直し小町りんりん

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    穏やかな顔のもう一方で薙刀の達人、完璧そうな姉に方向音痴の欠点を持たせたり、ちゃきちゃきの長唄師匠の義妹が意外に酒に強くなかったり、といったところが魅力的。取り巻く男子たちの、時にライバル、時に同志のような関係も良い。
    一話一話の小さな事件と並行して動く大きな何か、誰が敵か味方か、最後まで退屈することなくテンポ良く読めた。

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    2021年11月24日
  • いつもが消えた日

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    お蔦さんの神楽坂日記 は これが初めてです。

    3作目のようですね。

    お蔦さんとふたり 神楽坂にすむ望君が主人公

    望君の後輩が 家に帰ったら 両親もお姉さんもいなくて 血溜まりができている。

    という始まり

    このお蔦さんが素敵!

    商店街にも友だちがいっぱい!

    孫たちの学校の理事長 お巡りさんも友だちや知り合い

    とっても顔が広い

    サバサバした気性だけでなく 物事を理論的に組み立てる能力がすごい!

    サラ金のやばい人にも ビビらない。

    ストーリーはショッキングだけど あったかい雰囲気が漂う。

    いい話しだな!

    このシリーズ読むことにします。

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    2021年11月14日