西條奈加のレビュー一覧

  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    生とは何か、
    死とは何か、
    信仰とは何か、
    真摯に向き合う無暁の姿は、時として読み手である自分に跳ね返る。

    ーお前はどうなのだ?
    と。
    人生に迷いを感じている時だったので、問答するように読む。

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    2022年11月15日
  • 曲亭の家

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    親に何も言えない癇癪持ちで病がちの夫、人の気持ち等お構い無し、しかし戯作者としては後世に残る傑作を書く舅の馬琴、家事能力欠如の姑。とんでもない家族とは暮らせないと、一度は家を出た路。しかし、修羅の家に舞い戻り、度重なる難題に忍耐強く立ち向かいます。夫の死後は、視力を失い、時代の波に翻弄される、馬琴の戯作者としての執念に寄り添い、口述筆記を手伝い、里見八犬伝を完成させます。馬琴の死の床で、初めて感謝の言葉を聞いた時には、グッと来ました。女性が筆の力で一家を支えるという、時代の先駆けにもなり、お見事、路さんと、最後は拍手でした。

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    2022年10月23日
  • 秋葉原先留交番ゆうれい付き

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    西條奈加の連作ミステリ作品『秋葉原先留交番ゆうれい付き』を読みました。
    西條奈加の作品は、昨年7月に読んだ『はむ・はたる』以来… 時代小説じゃない作品は初めて読みますね。

    -----story-------------
    著者新境地の人情ミステリ!
    電気とオタクの街――秋葉原。
    その交番に勤める権田は、筋金入りのオタク警官。
    対してコンビを組む長身イケメン警官・向谷は頭はからっぽだが、類い稀なコミュニケーション能力の持ち主。
    ひいては美脚の「足だけの幽霊」を連れてきてしまった。
    2人は「足子」さんと呼び、彼女の死の理由を探し始める。
    フィギア盗難、抱きつき魔、迷子、メイド喫茶のいさかい……ご当

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    2022年10月19日
  • 亥子ころころ

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    「 まるまるの毬 」に続くシリーズ第2弾!
    南星屋で味わえる日本各地のお菓子が楽しみで早々に手に取りました。

    手首を負傷した治兵衛と人探しで行き倒れ南星屋でお世話になることになった雲平。
    成り行きでお店を手伝うことになり、お永とお君も加わり4人で相談しながらお菓子を考える様子が微笑ましい。
    そんな何気ない日常にすごく幸せを感じました。
    雲平が探している失踪した弟分・亥之吉の行方とその理由。
    お店の周りをうろつくお武家らしき子ども。
    いったい何がどうなっているのか。

    登場人物それぞれが歩む人生。
    お菓子も人間模様もますます楽しみな展開!
    美味しくて人情味あふれる時代小説の世界観にすっかり魅せ

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    2022年10月18日
  • 千年鬼

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    ネタバレ

    西條奈加さんの作品は好きでよく読んでいます。
    内容を全く知らないまま何気なく手に取った本でした。
    登場人物が魅力的なことものありますが、展開が読めず先が気になり、あっという間に読みました。
    途中、衝撃的な描写があり少し嫌な気分になったのですが、最後まで読んでみるとそこまでの衝撃が必要だったなっと納得。
    最後は、なんとも表現のしがたい感動がありました。
    内容は重いけれど読みにくさはなく、胸に深く刺さる作品。
    最後を知った上でもう一度読んでみるつもりです。
    私としては、ジャンル分けができない不思議な作品でした。

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    2022年10月18日
  • 銀杏手ならい

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     手習いの師匠である萌先生と、子どもたちとの交流の物語り。子どもたちと誠実に向き合う手習いの師匠たちと、それを受け入れていく子どもたちそれぞれの事情や関係が素晴らしい。この世界に浸っていたいと思わせられる。

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    2025年12月07日
  • 亥子ころころ

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    2冊一気読みしてしまった。
    面白かった、、、!!

    全国津々浦々の和菓子たちと、
    南星屋のみんなが愛おしくなる。
    いつのまにか時代小説やお菓子の話が好きになりました。歳かなあ。

    前作がけっこう胸にくる悲しみのところで終わっていたので、明るい未来が見える終わり方でとてもよかったです。

    次回作もたのしみ〜!!

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    2022年09月24日
  • 金春屋ゴメス 芥子の花(新潮文庫nex)

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    西條奈加の善人長屋が テレビで放送されましたが

    こっちの方が面白そうです。

    ただゴメスの人選ができないなあ!

    辰次郎 松吉が 島流しならぬ 深い谷送りになって

    芥子畑をさがす。

    谷底でチーズを作って その中に阿片を仕込む アイデアは面白い

    隠密同心も表れ 娯楽色だっぷり!

    楽しいお話しです。

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    2022年08月28日
  • 九十九藤

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    口入れ屋の増子屋を訪れるシーンから、ここで何が起きるんだろうと引き込まれ、この店に来るまでのお藤の来歴に息を呑み、百蔵との再会とその後にときどきし、ほろりとした。
    本当に引き込まれて一気に読めた。
    最高におもしろかった。

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    2022年08月12日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    ネタバレ

    猫の時代小説!くすぐりとかも江戸っぽくできてて、楽しい。この人の時代ものはやはりいい。外さない。こういうの大事。特に不調の時用に取っておこう。

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    2022年08月04日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    西條奈加さん、初読でしたが頭にすっと入ってくる文章で凄く好きになりました。
    猫の物語としては可愛いだけではなく、キリッとした所も有って、主人公のミスジが傀儡師としての矜持を持っていく様が読んでいて心地良かったです。
    百獣の王につながる科としての獰猛さや、しなやかさ、人間や烏との関わり方など、猫は好きだけど飼った事が無い私にはとても新鮮な発見でした。

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    2022年07月22日
  • 亥子ころころ

    購入済み

    美味しそうなお菓子とお話

    まるまるの毬の続編。
    美味しいお菓子と優しい登場人物達が絶品。
    少しハラハラするけれど ゆっくりじっくりお茶を飲みながら味わうお話。
    まだまだ 続編が続きそうで 楽しみ楽しみ。

    #癒やされる #ほのぼの

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    2024年01月28日
  • 金春屋ゴメス(新潮文庫nex)

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    金春屋? 何と読むのか??
    こんぱるや だった。
    喫茶店のコンパルじゃあないですね もちろん

    日本国の中に江戸国?? 何という設定、それぞれにちゃんと意義がありそうな、なさそうな。
    さて 辰次郎は主役を張れるのかどうか?

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    2022年07月14日
  • 千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫)

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    思わず惚れ惚れしてしまう作品というべきか。いい小説を読んだなあ、としみじみと振り返ることのできる温かく爽やかな時代小説です。

    ヒロインとなるのは飾り職の老舗「椋屋」の娘・お凛。若いながらも椋屋をおかみさんのように切り盛りしていたお凜は、次代の椋屋主人を決めるよう託されます。そして椋屋に先代口利きの新たな職人がやってくるのですが、これがなかなかのくせ者で……

    とにかく人物描写が巧み。女性ながら細工に幼いころから情熱を注ぎ、一方で女性ゆえ男社会である職人の世界では自らの腕を発揮する機会のないお凛。そんな彼女の葛藤とそれでも断ち切れない細工への思い。そうした複雑な感情を巧みに描きます。

    そして

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    2022年06月27日
  • 隠居すごろく

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     心温まる人情もの。ご隠居さんと、子ども達(幼い子どもたち、純真な子どもたち、反抗的な子どもたち)との交流が素晴らしい。

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    2025年12月07日
  • 涅槃の雪

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    天保の改革
    悪名高い改革によって苦しむ町の人、取り締まる役人、それぞれの立場と感情。
    遠山景元と鳥居耀蔵など、知られた人物のキャラクターが面白かった。

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    2022年06月08日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    三毛猫ホームズの、江戸時代版みたいな。
    一人称が猫ちゃんなのがたまらなく良いです。

    私も猫に操られたいし、傀儡になりたい。
    でも、阿次郎さんみたいに勘がよくないから探偵代わりになれないかな。
    続編が出たらうれしい。
    大終盤は思わず泣いてしまった。

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    2022年05月18日
  • 上野池之端 鱗や繁盛記

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    表紙の絵の可愛らしさもあって、頑張る女の子の成長記録かしらと読みはじめましたが、そこは西條奈加、そんな甘酸っぱい物語では終わりませんでした。お末の真っ直ぐな目で見た様を描きながら、一方で人の業の深さ、恐ろしさを浮き彫りにしていきます。

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    2022年05月02日
  • 千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫)

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    恋であり恋でなく、仕事に打ち込み、細工に没頭する職人の魂の触れ合いという絆を結んだのかな、と。
    最後に訪れた人との会話に私は涙した。
    読む人によってまた別の場面で泣くのだろう。
    胸に来るポイントが多くて、読み応えがあった。
    お千賀がすごく良い。応援したくなる人物が多かった。

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    2022年04月26日
  • 善人長屋

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    ネタバレ

     西條奈加さんの人情ものは面白い!

     逆転の視点というか、善人と呼ばれている人々が実は悪党だった。そして、そこへまっとうな善人が入ることで物語がとても面白くなる。

     加助さんのあれは行きすぎだと思うけどね。

     私、個人は『犀の子守歌』が一番好き。切なくて悲しい恋物語だったなぁ。

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    2022年04月18日