西條奈加のレビュー一覧

  • 九十九藤

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    ネタバレ

    時代小説の中でも、西條奈加さんの描く物語には女性が活躍するものが多く、いつもぐっと心を掴まれます。
    こちらの小説も、主人公のお藤の挑戦の数々に胸が高鳴りました。
    そして、恋も。
    あまりにも切なくて泣いてしまいましたが、
    最後は嬉しくて泣いてしまいました笑
    良かった〜!!
    読み終わったあともずっと幸せの余韻にひたってしまっています。

    とてもとても大好きな一冊になりました。

    0
    2023年07月24日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    すごく良かった。ほっこりするところあり、切ないところありで、人情物・捕物として面白いのだけど、なんといっても猫が「傀儡師」となり、人間を操って猫のために働かせるという設定が面白い。登場人物(動物)たちも良いキャラだ。男気溢れる猫のミスジと順松、因縁のあるカラスの三日月など、人間顔負けのカッコよさ。

    0
    2023年07月16日
  • 雨上がり月霞む夜

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    読み始めは、「秋成」と「雨月」がどちらかよくわからず、暗い話としか感じなかったが、中盤から趣深い世界観に変わり、感慨深い最後となった。
    読んで良かったです。

    0
    2023年06月27日
  • 曲亭の家

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    ネタバレ

    馬琴の嫁。彼が失明した後、彼の代わりに『南総里見八犬伝』を代筆した人物。

    彼女の生涯で一番言われる言葉。

    けれど、彼女はそれだけの人物ではなかったという事を知られた事は幸いでした(^^)

    癖のある家族の中で最も嫌っていた馬琴の為に代筆をすることによりわかる彼の人柄。

    面白かったですし、改めて思うこともありました。
    本を読めるという事はなんて贅沢なことなんですね、しみじみ。

    楽しかった!

    1
    2023年06月16日
  • 善人長屋

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    住人全員が小悪党、故に慎ましやかに生活に気を配っているというのに、何故か根っからの善人が問題ばっかり持ち込むようになるという( ^ω^ )
    各話ハッピーエンドでダレそうな所を最後にちょっと苦々しい展開を持ってきてあって流石でした
    善人が善人たる所以にもぞっとさせられたり
    長屋の住人達同様、加助の幸せを願わずにはいられません

    0
    2023年05月14日
  • 九十九藤

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    内容(「BOOK」データベースより)
    江戸の人材派遣業、口入屋。縁あってその女主人となったお藤だったが、武家相手の商売は行き詰まっていた。店を立て直すため、お藤が打って出た一世一代の大勝負は、周囲の反発を呼び、江戸を揺るがす事態に発展。さらに、かつての命の恩人によく似た男と出会い、心は揺れ…。商いは人で決まる―揺るぎない信条を掲げ、己と仲間を信じて人生を切り開くお藤の姿が胸を打つ、長編時代小説。

    令和5年4月22日~25日

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    2023年04月25日
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記

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     西條さんの作品は、女性たちが逞しく生きていくものがやはり好きだ。絵乃の素直さと賢さが良い。離婚・再婚歴も仕事に生かす、理想の上司みたいな桐や、退職した志賀の活躍も気持ち良い。
     公事に関わる職業や色々なことが詳しく書かれおもしろい。

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    2023年03月28日
  • 亥子ころころ

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    『まるまるの毬』の続編。

    今度は南星屋に、新しい風が入ってくる。江戸麹町で評判の菓子舗『南星屋』で行き倒れた男を介抱した。男の名は雲平。旅の菓子職人で、人を探しに江戸に来たという。人探しを助けると申し出た南星屋治兵衛は、折悪しく怪我をして、菓子作りもままならぬ。治兵衛への礼に仕事を手伝う雲平であるが、これが滅法腕が良くて―。

    とまあこんな導入。題名のもとになった亥の子餅は、雲平の尋ね人の名にちなんでいる。今回もまたおいしそうなお菓子の表紙。どう転ぶのか分からぬ展開で、つい先を読ませる。

    雲平という人物はどういう男か。彼が探す友人の亥之吉は、どうも旗本のご隠居の死に絡んでいるらしいが、これ

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    2023年03月16日
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記

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    西条奈加は 上手ですねえ!

    気持ちのいい収まり方をする話しです。

    これは シリーズものになりそうですね。

    やっと一緒に暮らせるようになった絵乃と母親

    どっちも男で苦労したけど やっと幸せがつかめそうですね。

    0
    2023年03月14日
  • 雨上がり月霞む夜

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    江戸時代の上田秋成の雨月物語を下敷きにした物語。
    この世とあの世の狭間で、人の深い思いが紡ぎ出す悲しい性…面白いのだ。
    雨月物語は読んだ事が無いのだけど、怪奇小説のイメージでいましたが、こんな風に深い物語なら、読んでみたいと強く思う。

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    2023年03月04日
  • はむ・はたる

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     烏金の続編。たくましい子どもたちと、長谷部家の大人たち、子どもたちの味方になってくれる長谷部家の次男がくりひろげる、ワクワクする物語

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    2025年12月07日
  • 六つの村を越えて髭をなびかせる者

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    ネタバレ

    最上徳内という人がどんな人物であったのか、この作品で初めて知ることができた。創作ではあるけれど、魅力的に描かれていた。徳内はいろいろな人との縁を得るが、善人ゆえの運がついて回ったようだ。
    そして、徳内が出会うアイヌたちの、なんと魅力的なことだろう。この小説を読んで一番に感じたのは、じつはそのことだった。松前で出会うイタクニップ、アッケシで出会う少年フルウとその家族。古老のムシウカ。厚岸アイヌの惣乙名イコトイ。勇ましいツキノエ。
    徳内が果てしない景色の広がる蝦夷地に足を踏み入れてまず感じたのも、自然の厳しさと、そこに暮らすアイヌたちの素晴らしさだった。彼らは家族を大切にし、礼儀を重んじ、知恵もユ

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    2023年02月05日
  • 雨上がり月霞む夜

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    上田秋成を主人公とした物語。いやその友の雨月と妖の兎の遊戯が視点の中心になっているかな。その辺が最後のどんでん返しに繋がっていくのだけれど。様々な怪しい出来事に3人は遭遇し、それが後に雨月物語になっていく。ふーんと思いながら読んでいくと最後にそれらの物語が意味を持って輝いてくる。なるほどなあ、西條奈加さん、上手いなあ。自分とはなにかとちょっと考えさせられたよ。

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    2022年12月04日
  • 時代小説アンソロジー てしごと

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    ネタバレ

     このアンソロジーに出てくる女性は皆、己の仕事に誇りをもつ人ばかり。

     女のくせに、女だからという心無い言葉に打ち据えられても、負けずに自分の生きる道を開いていく姿が魅力的です。

     とくにあさのあつこさんの『おもみいたします』が好きですね。私もそろそろ整体か、リンパマッサージに行きたい。
    身体ボロボロです(´;ω;`)ウゥゥ

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    2022年11月19日
  • 閻魔の世直し―善人長屋―

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    前巻のラストで、悪党を逃してしまったので、大丈夫か!?と思っていたけど、全然大丈夫じゃなかった。
    今回は長編だった。
    加助はあんまり出てこなかった。

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    2022年11月17日
  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    生とは何か、
    死とは何か、
    信仰とは何か、
    真摯に向き合う無暁の姿は、時として読み手である自分に跳ね返る。

    ーお前はどうなのだ?
    と。
    人生に迷いを感じている時だったので、問答するように読む。

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    2022年11月15日
  • 曲亭の家

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    親に何も言えない癇癪持ちで病がちの夫、人の気持ち等お構い無し、しかし戯作者としては後世に残る傑作を書く舅の馬琴、家事能力欠如の姑。とんでもない家族とは暮らせないと、一度は家を出た路。しかし、修羅の家に舞い戻り、度重なる難題に忍耐強く立ち向かいます。夫の死後は、視力を失い、時代の波に翻弄される、馬琴の戯作者としての執念に寄り添い、口述筆記を手伝い、里見八犬伝を完成させます。馬琴の死の床で、初めて感謝の言葉を聞いた時には、グッと来ました。女性が筆の力で一家を支えるという、時代の先駆けにもなり、お見事、路さんと、最後は拍手でした。

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    2022年10月23日
  • 秋葉原先留交番ゆうれい付き

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    西條奈加の連作ミステリ作品『秋葉原先留交番ゆうれい付き』を読みました。
    西條奈加の作品は、昨年7月に読んだ『はむ・はたる』以来… 時代小説じゃない作品は初めて読みますね。

    -----story-------------
    著者新境地の人情ミステリ!
    電気とオタクの街――秋葉原。
    その交番に勤める権田は、筋金入りのオタク警官。
    対してコンビを組む長身イケメン警官・向谷は頭はからっぽだが、類い稀なコミュニケーション能力の持ち主。
    ひいては美脚の「足だけの幽霊」を連れてきてしまった。
    2人は「足子」さんと呼び、彼女の死の理由を探し始める。
    フィギア盗難、抱きつき魔、迷子、メイド喫茶のいさかい……ご当

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    2022年10月19日
  • 亥子ころころ

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    「 まるまるの毬 」に続くシリーズ第2弾!
    南星屋で味わえる日本各地のお菓子が楽しみで早々に手に取りました。

    手首を負傷した治兵衛と人探しで行き倒れ南星屋でお世話になることになった雲平。
    成り行きでお店を手伝うことになり、お永とお君も加わり4人で相談しながらお菓子を考える様子が微笑ましい。
    そんな何気ない日常にすごく幸せを感じました。
    雲平が探している失踪した弟分・亥之吉の行方とその理由。
    お店の周りをうろつくお武家らしき子ども。
    いったい何がどうなっているのか。

    登場人物それぞれが歩む人生。
    お菓子も人間模様もますます楽しみな展開!
    美味しくて人情味あふれる時代小説の世界観にすっかり魅せ

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    2022年10月18日
  • 千年鬼

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    ネタバレ

    西條奈加さんの作品は好きでよく読んでいます。
    内容を全く知らないまま何気なく手に取った本でした。
    登場人物が魅力的なことものありますが、展開が読めず先が気になり、あっという間に読みました。
    途中、衝撃的な描写があり少し嫌な気分になったのですが、最後まで読んでみるとそこまでの衝撃が必要だったなっと納得。
    最後は、なんとも表現のしがたい感動がありました。
    内容は重いけれど読みにくさはなく、胸に深く刺さる作品。
    最後を知った上でもう一度読んでみるつもりです。
    私としては、ジャンル分けができない不思議な作品でした。

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    2022年10月18日