西條奈加のレビュー一覧
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まるまるの毬の続編。
美味しいお菓子と優しい登場人物達が絶品。
少しハラハラするけれど ゆっくりじっくりお茶を飲みながら味わうお話。
まだまだ 続編が続きそうで 楽しみ楽しみ。 -
金春屋? 何と読むのか??
こんぱるや だった。
喫茶店のコンパルじゃあないですね もちろん
日本国の中に江戸国?? 何という設定、それぞれにちゃんと意義がありそうな、なさそうな。
さて 辰次郎は主役を張れるのかどうか?Posted by ブクログ -
思わず惚れ惚れしてしまう作品というべきか。いい小説を読んだなあ、としみじみと振り返ることのできる温かく爽やかな時代小説です。
ヒロインとなるのは飾り職の老舗「椋屋」の娘・お凛。若いながらも椋屋をおかみさんのように切り盛りしていたお凜は、次代の椋屋主人を決めるよう託されます。そして椋屋に先代口利きの...続きを読むPosted by ブクログ -
表紙の絵の可愛らしさもあって、頑張る女の子の成長記録かしらと読みはじめましたが、そこは西條奈加、そんな甘酸っぱい物語では終わりませんでした。お末の真っ直ぐな目で見た様を描きながら、一方で人の業の深さ、恐ろしさを浮き彫りにしていきます。Posted by ブクログ
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恋であり恋でなく、仕事に打ち込み、細工に没頭する職人の魂の触れ合いという絆を結んだのかな、と。
最後に訪れた人との会話に私は涙した。
読む人によってまた別の場面で泣くのだろう。
胸に来るポイントが多くて、読み応えがあった。
お千賀がすごく良い。応援したくなる人物が多かった。Posted by ブクログ -
若者達が友人を信じ、家を超えて助け合う物語。この若者達の友情が清々しくて爽快だ。
小田原藩の軽輩の息子と重臣の息子が剣道場を通じて、身分の垣根無く付き合ってきた。この気持ちが続き、関所の足軽や関所で同様にトラブルとなった同輩達とも親しく付き合うようになる。それを通じて関所の不正を協同で質したことによ...続きを読むPosted by ブクログ -
ついに「時代小説」から「歴史小説」に。しかも満を持してアイヌと北方開拓。それでも西條さんらしい心温まる登場人物たち。たまたまだけどロシアのウクライナ侵攻が重なり、セリフが深く突き刺さる。「国というものは厄介なもの。内乱も外乱も戦が起きるのは必ず国境だ」「優劣の軛をつけることでしか人は安堵を得られない...続きを読むPosted by ブクログ
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善人長屋シリーズ三作目、このシリーズの中では一番面白かった。
特に終盤、差配の妻お俊が娘に説く若かりし頃の失敗。
宇江佐真理さん「髪切り伊佐治」の伊佐治の妻、辰巳芸者だったお文を彷彿させる、お俊のキャラクター作り、江戸っ子はこうじゃなくちゃいけません。Posted by ブクログ -
近藤史恵さんのパ・マルシリーズは、コロナ禍のパ・マルを描いた、今を感じる作品。今回は志村さんが主役かな?
蝉かえるで数々の賞を受賞した、櫻田智也さんのエリサワシリーズは相変わらず丁寧な表現で、狩猟について何も知らない私でも、情景を思い浮かべつつ、なるほどなるほど…と細かい知識を得ることができた。ただ...続きを読むPosted by ブクログ