西條奈加のレビュー一覧

  • うさぎ玉ほろほろ

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    最初に登場したあの人はこう繋がっていくのか~(゚д゚)お君ちゃん…もうすぐ二十歳なのに、どうなのよ(--;)何だかいろいろと心配だわ~(・・;)「初恋饅頭」のお話が大好き!(*^^*)

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    2023年09月29日
  • 金春屋ゴメス 因果の刀(新潮文庫nex)

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    15年ぶりの復活、それも文庫書き下ろし!直木賞まで取って箔が付き、歴史ファンタジーは見限ったのかと心配していたが、パワーアップして戻ってきた。昔の事件は難なく記憶取り戻せたが、因果の刃はちょっと展開雑では?それでも時々笑い転げてしまった。次の展開楽しみ。「日本にいると、いろんなものが目まぐるしく変わるだろ?人間の方が置いてきぼりになっちまう。ちょいと途中下車をして、景色をながめてみようかと」江戸国あれば、住んでみたいかも。

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    2023年09月14日
  • 隠居すごろく

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    初めての西條奈加さんの作品。
    短気でケチ、一文の得にもならない他人への情など絶対にごめんだというおじいさんが、隠居を機に孫の持ち込む厄介ごとに巻き込まれてるうちに他人への情愛、商いへの情熱を持っていく。
    この人情味あふれる描写、登場する人物一人一人が個性に溢れていて素敵な作品だった。久々に読んでいて温かい気持ちになれる作品に出会えたと思う。

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    2023年09月09日
  • 金春屋ゴメス 因果の刀(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    待っていた新刊が出ました。ゴメス率いる長崎奉行のメンバーがいい!江戸がこの後どうなってしまうのか気になる。牢に入ったゴメスを助けるところが最高でした!

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    2023年08月17日
  • 千年鬼

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    全てが小鬼と民の物語に繋がっていた。
    「無垢な心のままに罪を犯すと、ときに鬼の芽を生じる」
    無垢な心を持つものがなぜ罪を犯す?どうやって罪を?と考えながら読んでいたけれど、それがわかった後、小鬼と民の純粋でお互いを想う気持ちに、じんとくる。
    小鬼の千年にも及ぶ旅の後、民の千年が始まり、最後はとても切ないけれど、希望もあり、温かい気持ちになれた。

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    2023年08月15日
  • せき越えぬ(新潮文庫)

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    西條奈加さんの描く登場人物の、対峙する人の心中を推察してその中心にあるものをなるべく大切に汲み取ろうとする様が素敵で夢中になって読んでいます。
    武一の関所でのお勤めの日々、様々な問題に直面します。そのひとつひとつに心を動かし、時に怒り不貞腐れ、やきもきしたり。でもそんな日常の中でも心の内で決して動かないひとつの柱として、幼なじみの騎市がいます。
    忙しない日常に埋もれることない武一の心持ちは読んでいて背筋がしゃんとするような気持ちになります。

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    2023年07月30日
  • 千両かざり―女細工師お凜―(新潮文庫)

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    時代とか環境とか、思うに任せない中で、やりたいことを貫いていく主人公もいい。
    周りの人の理解や関わりで、人はどんな過去を背負ってても、変われるんだっていうところもいい。
    その人の中にあるものを、誰が見つけてくれるのか。そういう出会いが全ての人に訪れますように…。

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    2023年07月30日
  • 九十九藤

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    ネタバレ

    時代小説の中でも、西條奈加さんの描く物語には女性が活躍するものが多く、いつもぐっと心を掴まれます。
    こちらの小説も、主人公のお藤の挑戦の数々に胸が高鳴りました。
    そして、恋も。
    あまりにも切なくて泣いてしまいましたが、
    最後は嬉しくて泣いてしまいました笑
    良かった〜!!
    読み終わったあともずっと幸せの余韻にひたってしまっています。

    とてもとても大好きな一冊になりました。

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    2023年07月24日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    すごく良かった。ほっこりするところあり、切ないところありで、人情物・捕物として面白いのだけど、なんといっても猫が「傀儡師」となり、人間を操って猫のために働かせるという設定が面白い。登場人物(動物)たちも良いキャラだ。男気溢れる猫のミスジと順松、因縁のあるカラスの三日月など、人間顔負けのカッコよさ。

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    2023年07月16日
  • 雨上がり月霞む夜

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    読み始めは、「秋成」と「雨月」がどちらかよくわからず、暗い話としか感じなかったが、中盤から趣深い世界観に変わり、感慨深い最後となった。
    読んで良かったです。

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    2023年06月27日
  • 曲亭の家

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    ネタバレ

    馬琴の嫁。彼が失明した後、彼の代わりに『南総里見八犬伝』を代筆した人物。

    彼女の生涯で一番言われる言葉。

    けれど、彼女はそれだけの人物ではなかったという事を知られた事は幸いでした(^^)

    癖のある家族の中で最も嫌っていた馬琴の為に代筆をすることによりわかる彼の人柄。

    面白かったですし、改めて思うこともありました。
    本を読めるという事はなんて贅沢なことなんですね、しみじみ。

    楽しかった!

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    2023年06月16日
  • 善人長屋

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    住人全員が小悪党、故に慎ましやかに生活に気を配っているというのに、何故か根っからの善人が問題ばっかり持ち込むようになるという( ^ω^ )
    各話ハッピーエンドでダレそうな所を最後にちょっと苦々しい展開を持ってきてあって流石でした
    善人が善人たる所以にもぞっとさせられたり
    長屋の住人達同様、加助の幸せを願わずにはいられません

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    2023年05月14日
  • 九十九藤

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    内容(「BOOK」データベースより)
    江戸の人材派遣業、口入屋。縁あってその女主人となったお藤だったが、武家相手の商売は行き詰まっていた。店を立て直すため、お藤が打って出た一世一代の大勝負は、周囲の反発を呼び、江戸を揺るがす事態に発展。さらに、かつての命の恩人によく似た男と出会い、心は揺れ…。商いは人で決まる―揺るぎない信条を掲げ、己と仲間を信じて人生を切り開くお藤の姿が胸を打つ、長編時代小説。

    令和5年4月22日~25日

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    2023年04月25日
  • うさぎ玉ほろほろ

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    大好きな南星屋シリーズ第三巻❤︎
    今回もすごく面白かったです。
    時々混じるスリリングな事件にはドキドキしちゃいます。
    が、殆どは心温まる家族愛あふれるお話しに、読みながら1人で泣きそうになったり、ふふと笑ったり。
    また新刊が出ること楽しみにしてます❤︎

    「あたりまえの人間だからこそ、間違いもしでかすし、後悔にもとりつかれる。
    それでも顔を上げて周りを見れば、差し伸べられる手があることに気づくはずだ」

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    2023年04月09日
  • 隠居すごろく

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    仕事一筋で打ち込んできてさあ隠居するぞ!第2の人生楽しむぞ!と用意周到に進めてきたのに孫にわちゃわちゃにされるご隠居のお話( ^ω^ )
    江戸の町人の暮らしぶりと人情を見事に書ききった素晴らしいお話でした
    長い…読み切れるかな…と何度も手にしては置いてを繰り返した本でしたが、読み出すと続きが気になり寝る間を惜しんで…と久しぶりに熱中して読める本に出会えて読み終わった後の爽快感も一入です

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    2023年03月31日
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記

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     西條さんの作品は、女性たちが逞しく生きていくものがやはり好きだ。絵乃の素直さと賢さが良い。離婚・再婚歴も仕事に生かす、理想の上司みたいな桐や、退職した志賀の活躍も気持ち良い。
     公事に関わる職業や色々なことが詳しく書かれおもしろい。

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    2023年03月28日
  • 隠居すごろく

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    温かいもので心が満たされる素敵なラスト。
    最後の一行までいい…。何とも感慨深く幸せな涙がこぼれてしまいました。

    隠居生活を送る徳兵衛を心配し、孫の千代太が訪ねてきたことから、孤独な隠居生活は一変!
    物語の様相も千代太がやってくるようになってからあれよあれよと様変わりしていく…。
    これは、読めば読むほどに引き込まれます。
    無邪気な子どもの予想外の行動やお願いに、徳兵衛も翻弄されっぱなし。徳兵衛の慌てる姿が何とも微笑ましい。

    徳兵衛が千代太と一緒に多くの人の情にふれ、助け合い成長していく。
    他人の人生に関わり責任の一端を担うとともに、力を合わせ楽しむ心も孫と共有。ともに成長していく様子には目を

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    2023年03月26日
  • 隠居すごろく

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    自信を持って人に勧めたい。
    この作者さんの本は初めてですけど、心理描写がすごく素敵です。時代ものはとっつきにくさがあって避けてたのですごすごく読みやすかったです。

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    2023年03月18日
  • 亥子ころころ

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    『まるまるの毬』の続編。

    今度は南星屋に、新しい風が入ってくる。江戸麹町で評判の菓子舗『南星屋』で行き倒れた男を介抱した。男の名は雲平。旅の菓子職人で、人を探しに江戸に来たという。人探しを助けると申し出た南星屋治兵衛は、折悪しく怪我をして、菓子作りもままならぬ。治兵衛への礼に仕事を手伝う雲平であるが、これが滅法腕が良くて―。

    とまあこんな導入。題名のもとになった亥の子餅は、雲平の尋ね人の名にちなんでいる。今回もまたおいしそうなお菓子の表紙。どう転ぶのか分からぬ展開で、つい先を読ませる。

    雲平という人物はどういう男か。彼が探す友人の亥之吉は、どうも旗本のご隠居の死に絡んでいるらしいが、これ

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    2023年03月16日
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記

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    西条奈加は 上手ですねえ!

    気持ちのいい収まり方をする話しです。

    これは シリーズものになりそうですね。

    やっと一緒に暮らせるようになった絵乃と母親

    どっちも男で苦労したけど やっと幸せがつかめそうですね。

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    2023年03月14日