ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
東海道箱根の関所には、曰くありげな旅人が訪れる。離縁され故郷に帰る女。江戸から夜逃げをした夫婦……。実直な番士武藤一之介は、親友の騎山市之助から関所に関する法外な依頼をされる。一之介は逡巡するも決断する。友の人生の岐路に際し何もしないのは裏切りも同然。たとえこの身に害が及んでも必ず友を助けなければならない――。関所をめぐる人間ドラマを描いた圧巻の人情時代小説。(解説・末國善巳)
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
直木賞とってからさらに多くの本が出版された本屋の棚は溢れんばかりだ。手に取って読むとまた新しい違う文体で、やっぱり面白い。最初から面白いから。現代の闇を、事件を江戸時代に置き換えて描いたものが多くてわかりやすいね。箱根関所を超える物語はたくさん見てきたが、関所を守る務めるのは初めてだから、こんな役職...続きを読むにローテーションがあるんだ。最後にトモとの別れがあるのだが、あっさりと簡単に済ませてしまう。もっと身内が咎めを受けるとか思ったが、それは大丈夫みたいですね。関所を渡る人情噺もっと見てみたい
西條奈加さんの描く登場人物の、対峙する人の心中を推察してその中心にあるものをなるべく大切に汲み取ろうとする様が素敵で夢中になって読んでいます。 武一の関所でのお勤めの日々、様々な問題に直面します。そのひとつひとつに心を動かし、時に怒り不貞腐れ、やきもきしたり。でもそんな日常の中でも心の内で決して動か...続きを読むないひとつの柱として、幼なじみの騎市がいます。 忙しない日常に埋もれることない武一の心持ちは読んでいて背筋がしゃんとするような気持ちになります。
若者達が友人を信じ、家を超えて助け合う物語。この若者達の友情が清々しくて爽快だ。 小田原藩の軽輩の息子と重臣の息子が剣道場を通じて、身分の垣根無く付き合ってきた。この気持ちが続き、関所の足軽や関所で同様にトラブルとなった同輩達とも親しく付き合うようになる。それを通じて関所の不正を協同で質したことによ...続きを読むり、関所の番人に抜擢される。 以前出会った女性と片想いの恋の行方も有りつつ、親友の大罪への手助けをどこまですべきか悩む主人公。やはり、家よりも友情を取った姿に感銘する。
武士が主人公のお話は堅苦しそうで、どうかなと思いながら読み始めたが、武一や彼の父親と道場の師匠など身分にこだわらない人々のおかげで楽しげな会話が多く、宿場町で気軽に呑む場面も良い。 箱根の関という、有名だが実態を見聞きしたことがあまり無かった機関が細かく描かれて興味深い。関所での少し退屈な日常業務と...続きを読む時々起こる小さな事件、現代のサラリーマンにもありそうな人間関係など、バランスがよく読みやすかった。 出産を迎えた夫婦を救う「相撲始末」に心温まる。赤子だろうと女には女手形が必要とは驚き呆れた。 友人たちも上司もそれぞれ個性的でとても魅力的。足軽の衛吉君は表彰ものだ。 終盤の大事件に迫っていくにつれ益々目が離せなくなる。フィクションと史実の混ざり具合が絶妙なのだろうなと思う。
「箱根の関所破り」である。 タイトルからして派手な冒険話になりそうだが、そうではなかった。逆に、そうではないからこそ、リアルなのかもしれない。 キャラ立てが良く、続編が出たら読みたい。
文庫本の表紙絵からは、時代小説の形を借りたライトノベルの様相。しかし、内容はしっかりとした小説。 思わぬことから箱根関所の番士を命じられた「武一」と、親友の「騎市」とを中心に話が進められる。 表題作の『関越えぬ』は、武一と呼ばれる若者が、出会った女性に一目惚れをする話し。 2編目の『氷目付』。箱根関...続きを読む所の番士の武一と彼の上司の話は、現代の新入社員の物語に似通う。 関所で起こる事件ともつかぬ出来事が3,4,5編と綴られて、最終編でにわかに一転スリリングな展開となる。 関所番士の武一が、あろうことかある人物の関所破りを騎市から依頼される。命を賭けて、友を助ける友情物語は清々しい読後感をもたらす。
「そこがうらやましくもあり、眩しくもある。わからぬと言いながら、おまえの描く先々には、必ず望みがあるからな」
202110/箱根の関所を舞台に関所役人・関所を超えようとする人達のエピソードを描いた短編連作集。主人公の「武一」こと武藤一之介が律儀で実直だけど、堅苦しさはなく能天気という性格なのも良かった。それぞれの章タイトル(せき越えぬ/氷目付/涼暮れ撫子/相撲始末/瓦の州/関を越える者)も見事。関所役人の日...続きを読む常描写等も面白かった。
せき越えぬ/氷目付/涼暮れ撫子/ 相撲始末/瓦の州/関を越える者 武藤一之介 武一と呼ばれる彼は、文より武が得意。柔らかなその頭で考えながら物事に対処していく。相手の地位を横において人として付き合う姿勢には好感しかない。 彼は友の難題にどんな対応をしていくのか……清々しくて嬉しくなった ふふふ
箱根の関所役人の日常が、いつの間にか二宮金次郎やシーボルトまで登場する史実混じりの憂国の志士の物語に変わっていた。 でも、主要人物の造形が中途半端なのかイマイチ盛り上がりに欠けたなぁ。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
せき越えぬ(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
西條奈加
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「歴史・時代」無料一覧へ
「歴史・時代」ランキングの一覧へ
永田町小町バトル
江戸に花咲く 時代小説アンソロジー
秋葉原先留交番ゆうれい付き
雨上がり月霞む夜
アンソロジー 料理をつくる人
無花果の実のなるころに
試し読み
いつもが消えた日
亥子ころころ
「西條奈加」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲せき越えぬ(新潮文庫) ページトップヘ