西條奈加のレビュー一覧
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第1話 江戸で南星屋という和菓子屋を営む治兵衛。雲平という雇人を雇っていて、娘のお永、孫のお君も手伝っている。鹿蔵という参勤交代についていって諸国を巡っている鹿蔵が情報収集をしてくれて、地方のお菓子を作っている。家事が起こって、鹿蔵に手紙を託された。牛込の弟のところに逃げる。
第2話 毎年3/2は一家揃って蓬摘みに出かける。お雛様の菱餅に使うためだ。菱餅は縁起物なので売れ行きがいい。そのためみんなで朝から晩まで餅を撞き拵える。注文を頼まれていたお崎ちゃんが取りに来ないので、心配してお君が持っていくとお母さんと喧嘩していた。
第3話 お君に菓子屋さんの唐木屋さんから縁談がある。しかしそれは今様子見。両親が算盤が得意な兄と職人の弟どちらに継がせるか今になって揉めているらしい。
第4話 菓子屋治兵衛の弟石海が菓子断ちをしているという。治兵衛は菓子を持参して弟を見舞った。今日は尾張餅と青柳餅である。だが食べなかった。訳を問うと、石海は美緒という女性との昔話を語り出した。
第5話 子供がやってきて、離縁状を書いて欲しいという。店ではどういうことかわからなくて、子供を家に入れてうさぎ玉という菓子を与える。それはすっかり別れているお永の元旦那のことだった。
第6話 鹿蔵の妹が南星屋に現れた。鹿蔵の託した手紙を欲しいと言われたが、咄嗟に疑念が湧いて渡さずに様子を見ることにした。
第7話 治兵衛の主筋の岡本家から呼び出しがかかる。鹿蔵は目付の下で働く小人目付であり、本名小暮周馬というらしい。 -
Posted by ブクログ
徳内がアイヌが幕府でなく、ロシアに支配される方が、より今の暮らしを手放さずに済むのではないか、と思う瞬間があるのですが、当時はそうだったのかもしれないなと、読後、思いました。
ただ、幕府側も飢饉で人々が大変なときでしてから、どうにかして田畑を増やしたいところで…
「尊厳」と「支配」という言葉が、常に浮かんできました。
人は尊厳を奪われたら生きていけない。
アイヌの方々、見分隊の方々、おふでさん、そして徳内…
人に対して敬意をもって接すれば、陥れるようなこともなく、争いもせず、豊かに過ごせるでしょうに。
表紙の徳内とフルウの後ろ姿を見て、
この先のアイヌの方々の行く末を思うと…
読み応えがあり、胸打つお話でした。