西條奈加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本当に、本当に素晴らしい物語でした
全ての短編であっ、と驚きがあり、がらりと見えていた景色が変わり涙が溢れていました
心に沁み入る切なさと温かさが共存していました
本書は、江戸の淀んだ心(うら)淋し川の辺りにできた、吹き溜まりのような心町に住み着く、いろいろなことから逸れて行き場を失ったような貧しい人々が織りなす暮らしを描いた連作短編集、時代小説です
最近ぼくが手にとる本が、壮絶に苦しい現実を突きつけられるような話が多くて、もちろん学びもあるのだけど、現実もしんどいのに、フィクションまで苦しいの読むのしんど、とか思ってました(自分で勝手に選んでるだけやん!ってツッコミも甘んじて受け入れます -
Posted by ブクログ
西條さんの書き振りには不安がありません。読みながら、厳しさ、不安、緊張を強いられる作品が多いものの、優しさや温かさがどんどん増幅して、幸せな読後感を味わえるのを知っているので。時代物の難解な背景、人物の絡みについては、毎作品、冒頭で「説明」とも思えるほど詳細に、ストーリーに練り込まれているので、歴史に疎い私でも楽しめます。心を射抜く人生訓、処世術の数々にも唸らせられます。私にとって、2023ラストの一冊になったので、2024に生きる一節を…。
p382 「状況の良し悪しは重要ではない。前を向く明るさと、容易に潰されね気概さえあれば、たいていの苦難は凌げるものだ。」
徳兵衛同様、吝嗇な私は、続