首取物語

首取物語

1,584円 (税込)

7pt

少年は繰り返していた。空腹に耐えかねて、目の前にいる男の握り飯を奪う行為を何度も。それに気づいたとき、首だけの男と出会う。その男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったと言うこと以外は。彼らはなぜ、記憶を無くしているのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか?第164回直木三十五賞を受賞した著者が、『千年鬼』(徳間文庫刊)に続いて贈る和風ファンタジー。

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首取物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月14日

    少年トサと喋る生首オビトが七つの幻想国を旅する物語。何故二人は出逢い、過去の記憶がないまま旅を続けるのか。布石の打ち方が巧妙で全ては波賀理の国で明かされる。柔らかな挿画が素敵でした。

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    Posted by ブクログ 2023年07月22日

    独楽の国で出会った、少年トサと首だけのおっさんオビト。
    2人とも自分の過去を思い出せずにいる。
    そして独楽の国を2人で力を合わせて抜け出し、過去を思い出すための旅にでる。
    設定からしてこの世の話では無い感じですが、この世とあの世の境目で、自分探しの旅をしながら、心の闇を抱える様々な人?物の怪?に出会...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月03日

    トサとオビトの過去の記憶を取り戻すための不思議な旅、人との出会いで少しずつ少しずつ前進していく
    善と悪は表裏一体、立場が違えばひっくり返る…トサとオビトどちらの立場でも悲しくつらい
    そして消去とはなんと恐ろしい…
    波賀理の国での結末、手放しのハッピーエンドではなくともふたりには救いになっていると信じ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月26日

    時代物のファンタジー。
    少年と生首の旅。キノの旅を彷彿とさせる。が、2人のかかわり合いが判明したらガラッと趣が変わった。そして旅は続く…?

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    Posted by ブクログ 2022年10月15日

    そうだよ!いつのまにか「時代小説の西條さん」だけど、出会いは「金春屋」。ファンタジー。垣根さんや真保さんもそうだが、「成功した作家は時代小説に走る」んだと。「鳥も人も変わりない。自分が生きる為に弱者を排除しようとする」中山サンに続き「虐げられてきた者たちがさらに弱い者を責め苛む」物語。「人の善悪とは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月12日

    時に閉じ込められた少年と、首だけの存在となりながらも生きている男が主人公。2人は共に過去の記憶を失っており、名前すら思い出すことができない。自らは動くこともできない首男を抱えて、少年は諸国を巡る旅に出る。彼らが巡るのは7つの国で、それぞれに貴重な体験をする。そして最後に訪れた場所ですべての記憶を取り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月24日

    西條さんの時代ファンタジー。

    「独楽の国」をループしていた少年は、あるとき“首だけ”になってしまった、元侍の男と出会います。
    過去の記憶をなくしていた二人は、少年を“トサ”、首男を“オビト”と呼ぶことにして、行動を共にすることに。
    一緒に諸国を巡るうちに、彼らの哀しい記憶の断片が明らかになってきて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月07日

    *生首などグロテスクな描写が苦手な人でも手に取りやすいお話です。「首だけの男」と少年の軽快なやりとりのおかげなのか、目を背けたくなるような場面は少なめです。
    *ファンタジー好きで、表紙の優しい雰囲気に魅力を感じる人におすすめです。逆に、優しさや穏やかさより強い刺激や急展開のファンタジー小説を好む人は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月17日

    記憶を失った少年トサと、生首だけの元武士オビトがそれぞれの過去を探して旅する物語。戦国時代っぽいけど、旅する国々が異世界っぽくもあり…要するにファンタジー。
    西條作品でがっつりファンタジー感のある作品てあまり読んだ記憶がないので、けっこう新鮮な感じでした。旅を通してトサとオビトの信頼が深まって行くの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月25日

    時代は恐らく戦国時代だがファンタジー要素が強い。

    設定さえ受け入れられれば問題なく楽しめる。

    自分探しの旅を通じた主人公たちの心の繋がりが最期の悲劇を防がせるという展開はありがちな気もするが。

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