西條奈加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ青山美智子さん、朱野帰子さん、一穂ミチさん、奥田亜希子さん、西條奈加さんによる、お酒をテーマにしたアンソロジー。
青山美智子さんの、きのこルクテルを読みたくて。
どの作品もとてもおもしろくて好きだった。
青山美智子さんのきのこルクテル
下戸のライターと取材先のバーの店員とのお話。
最初の一文にすごく惹かれた。
どう展開していくんだろうとわくわくした。
言葉の力ってすごいなと思った。こういう風に言葉の力を使っていきたい。
そしてラストの文。そうきたか!と思った。
最初と対になってるのがいい。
きのこの栽培、楽しそう。
朱野帰子さんの オイスター・ウォーズ
なにやら秘密を抱えている -
Posted by ブクログ
寛文8年(1668年)、尾張大野村から出航した商船が嵐に遭い、台湾とフィリピンルソン島の間にあるバタン島に漂着した実話に基づく冒険小説。
同様の漂流物は、吉村昭の「漂流」や「大黒屋光太夫」などがあるが、漂流した船乗りが帰国のため、自力で船を作るという点で他と差別化できている。
史実や文献を調べ、船の構造や船員個々の役割分担、ランビキという海水から真水を精製する知恵と工夫が詳細に描かれているのもこの作品ならではの特徴だ。
ストーリーは、15人の漂流者の人間関係、苦境を耐え抜く精神力を根底に、嵐の中での漂流シーン、島での奴隷のような生活、島民との友情の芽生えなど波乱万丈で予期せぬ展開が魅力。
1年