西條奈加のレビュー一覧

  • 婿どの相逢席

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    小さな楊枝屋の4男である鈴之助が、大店の仕出し屋の長女であるお千瀬に見染められ婿入り。誰もが羨む結婚だったが、喜びは結婚式まで。翌朝、言い渡されたのは仕事には口出しせず、所謂、種馬だけと大女将と女将からあり、衝撃的な導入部。救いはお千瀬だけ。ここから徐々に鈴之助は家族に認められて行く。
    同業の仕出し屋の妨害騒ぎや大女将、女将、義父などの秘密が出て来たり、あっという間に読み終えてしまった。最後は納まるところに収まりホッコリさせられた。鈴之助の将来や生まれてくる子供の性別など、続編が読みたくなってくる。

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    2024年11月29日
  • 首取物語

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    ネタバレ

    面白かったんだけど、ラストで何か救われない終わり方になってしまって、えーって感じたった。
    「完」ってことはもう続きはないってことなんだろうか?
    2人の因縁をせっかく乗り越えたと思ったのに、このラストとは…。
    2人にはぜひ「独楽の国」を抜け出して新しい旅を始めてもらいたいなあ。
    最近こんなラストの話しか読んでないからなかなか辛い。

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    2024年11月27日
  • 首取物語

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    人としての、感情の揺れ動きが
    怒り、優しさ、苦しみ、を書かれて
    西条さんの物語は、
    せつなさの中に、あたたかさを
    感じます。
    生きていくなかで、愛おしいと
    おもうものが、一瞬でも感じる事が
    あれば、それは、幸せなのかもしれないと
    西条さんの物語を読む度に思います。
    2人の旅が、いい旅でありますように。

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    2024年11月27日
  • 婿どの相逢席

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    若旦那の名推理名奉行かと思いきや、ほのぼのとあったまる噺でした。最後は丸く治まって、女系経営者が役に立ってたし安房蔵の不甲斐ないのと大女将が大元だったし。若旦那の嘘なんか一瞬で見破れるし何故そこで誤魔化し隠すのか?だね。もはや手の内ようがない伊奈月を助けたのが大女将と女将でおすがの冷静な告白も女系の一つなんだよなって事。 あと小痴楽の解説も粋だね

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    2024年11月23日
  • バタン島漂流記

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    ネタバレ

    寛文8年、徳川幕府が開かれて65年、家綱の時代。船大工から船乗りに転職した和久郎は、同じ村の幼馴染の門平たちと尾張の新しい船、颯天丸で江戸から帰る途中、嵐に飲まれた。1ヶ月後、漂着したのはバタン島。15人の乗員は島で下人とされ、こき使われた。大きな船を持つという言葉につられ、隣村に逃げるが、結局は下人とされてしまう。船があったのはかなり昔の事だった。そして、ある日頭がいなくなった。そして楫取の巳左衞門も。その島には年寄りはいなかった。絶望的な中で、しかし、言葉をなんとなく理解してきた門平が村長に船作りを願い出る。船大工見習いをしていた和久郎がいるからこその脱出作戦の始まりだった。
    史実に基づく

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    2024年11月21日
  • 四色の藍

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    時代物の中では少し物語が作られすぎちゃってる感もあり。最後の展開は思わず、え?!って声が出そうにはなりました。

    ただ、年上の亭主を早くに亡くした環という若女将の、若さゆえの胸のざわめきを感じ取ると、すごく切なくなりました。

    愛の形はさまざま。

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    2024年11月18日
  • 姥玉みっつ

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    好きな歌でも詠んで余生をのんびり過ごそう〜と思っていたお麓の住む長屋に、50年前の幼なじみのお菅、お修が転がり込んでくる…
    息子夫婦にないがしろにされ愚痴ばかりだがお人好しのお菅
    後妻で居場所がなくなったが贅沢をやめることはなく気高いお修
    二人に振り回され安穏な老後が泡となって消えてしまったお麓

    幼なじみで遠慮のない三婆(お麓・お菅・お修)はとにかく言いたい放題、やりたい放題
    そんな時、お菅が行き倒れになった母娘を見つけるが、母親は死んでしまう…
    残された口のきけない娘を「お萩」と名付け、三婆が面倒をみることになったが…

    何が悲しくて三人の婆がつるまねばならぬのか!
    とかなんとかいいながら

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    2024年11月11日
  • 首取物語

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    少年と同じく記憶を無くしている首だけとなった元侍が過去を探して旅する和風ファンタジー。旅を通して2人の絆が深まっていくと共に少しづつ明らかになっていく2人の因縁は哀しく切ない。2人はこれからどのような旅路を歩んでいくのだろうか。

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    2024年11月04日
  • バタン島漂流記

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    漂流して潮のかげんでフィリピン北部のバタン島に着いてしまうことが度々あったようです。こちらは江戸時代の初期1668年に漂流した15人の水夫たちの史実に基づいたフィクションです。15人中、2人は殺害され、1人は事故死、1人は島に残り、11人が無事日本へと帰還します。

    原住民が酷すぎる。積荷を強奪して船を壊して奴隷にするとか。働きの悪い年寄り2人は殺害するし、島で働く分には労働力としてある程度自由もあったようですけど口伝だけで文字を持たない文明レベルの原住民に家畜のように扱われるとか・・・
    原住民を信用させて舟を作って日本に戻っるとかこれが史実であったところが感動します。
    現地妻を娶って1人島に

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    2024年11月01日
  • 姥玉みっつ

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    幼馴染みで性格も違う婆たち3人が、なんとも良いバランス。弱みは強みだし、強みは弱みなんだよなぁと感じた。コミカルな内容から、お萩を助けるべく闇に迫るラストはしびれた。江戸の人情話はやっぱり大好物だ。

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    2024年10月29日
  • 婿どの相逢席

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    読んでいて「はて?」と思う。
    前に読んだ事があるらしい。先がわかるのだ。
    TVドラマ?ラジオドラマ?
    よくよく考えたら新聞連載だったよーな気がする。
    夏疲れであまり読書していなかったので、なかなか軽快で安心感のある本で良かった。

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    2024年10月27日
  • 銀杏手ならい

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    西條作品は、筋が読めてしまうものや、結末を急いた感を覚えるものもあり、そこはともかく(笑)、共通して、読後の大きな感動というものはないのですが、穏やかな温かい気持ちになれますね。私も母親なのですが、世のお母さん、中でも育児に追われるお母さん、教育や支援に携わる方には、とりわけ沁みる1冊になると思います。

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    2024年10月27日
  • バタン島漂流記

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    江戸時代初期に新造船颯天丸で江戸を出帆した一行が、不意の嵐に見舞われ遭難してしまう。楫も帆も失い、水や食糧も底を尽きかけたとき、前方に3つの島影を発見する。
    “バタン島”なんてふざけた名前だと思ったがフィリピンに属する実在の島で、Wikipediaによればこうした出来事は実際に何度も起きているのだそうだ。
    前半の嵐との戦い、後半の島での辛苦など読み応えのある海洋冒険小説だった。15名の船乗りたちの性格や人間性の書き分けも素晴らしかった。

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    2024年10月26日
  • 金春屋ゴメス 因果の刀(新潮文庫nex)

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    「金春屋ゴメス」の3冊目。
    って、前の巻を読んだのは2009年5月(15年前!)で、今は「芥子の花」に変わっているタイトルも「異人村阿片奇譚」という版だった。今ごろ続きが出ようとは…。

    なので、どういった話かをすっかり忘れていて、“人が月に住む近未来の日本で、関東と東北の間に人工的に江戸時代を再現した「江戸」という国が存在”という設定にそんな話だったかと驚き、自分の以前のレビューを見て、そうだったんだと思った次第。
    登場人物も話の流れも前2作を受け、鬼赤痢や阿片などの事件にも触れられるが、覚えていなくても問題はなかった。

    お話はその阿片流出事件について日本から査察団が入ってきたところからス

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    2024年10月19日
  • バタン島漂流記

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    ネタバレ

    直木賞作家 西條加奈作品
    1668年 徳川4代家綱の頃 江戸幕府は鎖国の時代
    尾張から材木を積んで江戸へ向け出港した船が、江戸で荷を下ろし
    今度は尾張藩への植木などを積んで帰還するはずが、悪天候にあい外洋へと流され 
    フィリピン バタン島へ漂着した。その史実をもとに 書かれた作品

    主人公 和久郎は船大工になろうとしたが その道をあきらめ、幼馴染の門平の乗る尾州廻船で水夫になる。
    情があり知恵もある「船頭」志郎兵衛のもと 
    個性豊かで諍いもあるが、仕事には手を抜かない海の男たち15人
    江戸からの帰り 悪天候にあい 様々な困難を乗り越えながら漂着したのは
    見たこともない肌の色をした ことばもわか

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    2024年10月15日
  • 婿どの相逢席

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    全く違う背景なのに登場人物の心情を理解できるような本だった。穏やかな感じでめっちゃ面白かった。もう一回読むべき!

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    2024年10月13日
  • 姥玉みっつ

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    これは面白い。それに、西條奈加さんの文章がうまく、時代考証も大石学と書いてあり、その頃の風俗を楽しむという面もある。婆さんたちの江戸弁も小気味いい。
    お侍を町人が問い詰めるくだりは芝居がかっていると感じたが、そもそもこれ、NHKあたりでドラマ化しそうだし。三人のお婆さんのキャラも際立っているし。
    続編が出たらぜひ読んでみたいものだ。
    そして、姥玉ってそういうことだったんだ。

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    2024年10月09日
  • 烏金

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    主人公が何を目的に行動してるのかが最後の方まで明かされず、ちょっとやきもきしつつ読んでしまった。何もかもがうまく行った訳ではないけど、納得のいく終わりかただったと思う。そして何よりどこかで聞いた名前がたくさん出てきて、ご隠居シリーズ読み返さなきゃと思っている。

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    2024年10月06日
  • 婿どの相逢席

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    逢見屋の婿/閻魔の休日/井桁の始末/初午の災難/
    菱に片喰/墨堤・花見の宴/伊奈月の宵/落ち椿/
    悲喜交々/因果応報

    のほほんとした鈴之助は、終いまでパリッとはしなかった。難題をゆっくりほぐして、ほっこりおさめる。ひょっとして出来た人?と一瞬思ったけど違うね。その のほほんさが良いのだよきっと

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    2024年09月23日
  • 婿どの相逢席

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    読み始めは時代物にしてはどこか綺麗過ぎる感じが…と思いましたが、読み終わる頃には新しい視点だなと感じ方が変わりました
    実際のあの時代に生きた人達にもきっと生きづらさを感じた人は居ただろうし、同調圧力や偏見の目は今より強かったはずだろうと想像したら、なんだかよしながふみの大奥と似たようなものを感じました
    若旦那と若女将とその子供が生まれてから逢見屋がどう変わっていくのかも読んでみたいです

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    2024年09月22日