西條奈加のレビュー一覧
-
設定が絶妙。
本棚のカテゴリを「時代もの」としたが、ミステリーとしても面白く、人情ものだけれど、起こっていることは案外と社会派な題材だったりして、さらっと読めるけれどなかなか深い一冊だった。
特に、最後に「善人」加助の物語を知ることで、作品全体の深みが一層増す構成は秀逸。
続編を読みたい。Posted by ブクログ -
時は江戸時代、天保の改革のころ。主人公は女錺職人・お凛。錺職の老舗・椋屋の四代目だった義兄が若くして亡くなり、五代目選びに巻き込まれる。四代目の指示に従い雇い入れた職人・時蔵への恋心。その恋は実らず、予想外の事態となるが、最後はほのぼの。読後感はとても良かった。Posted by ブクログ
-
南星屋のお菓子はいつも美味しそう、諸国の和菓子いいよな〜と食べたくなる
新しい人も、過去に関わりあった人も出てきてシリーズ好きには嬉しい
鹿蔵さんが悪い人ではなくて良かった…菓子好きがさらに集まってきた!
お永さんと雲平の関係はどうなっていくのかな?まだまだ続きそうで楽しみPosted by ブクログ -
前作同様、善人長屋の差配と店子たちのキャラクターが良くて楽しい。今作は長編ということもあって、事件も江戸を騒がす大きなもので、ハラハラする場面もあった。お縫ちゃんの恋心もちょっと唐突だった感じはあるものの、うまくストーリーに盛り込まれていた。前作から読んでいると、お縫ちゃんは文吉とお似合いだと思うん...続きを読むPosted by ブクログ
-
「箱根の関所破り」である。
タイトルからして派手な冒険話になりそうだが、そうではなかった。逆に、そうではないからこそ、リアルなのかもしれない。
キャラ立てが良く、続編が出たら読みたい。
Posted by ブクログ -
インターネットのない時代に、
自分が行ったことのない国のお菓子や、
二度と行くことがない土地のお菓子を
見たり食べたりできる店があったら、
本当に幸せだろうなあ。
しかも、美味いならなおさら。
こういう本を読むと、無性に和菓子食べたくなる。Posted by ブクログ -
わかれ縁/二三四の諍い/双方離縁/
錦町蔦/思案橋/ふたたびの縁
繋いだ縁を解く仕事を、江戸の請負人が勤めます。
新しい縺れが無いように、するりと解けたらスッキリしますねきっとPosted by ブクログ -
いきなり足だけの幽霊が現れる。
事情が飲み込めていない私は霊能力のあるイケメン警官向谷が殺害された女性の霊(見えるのは足だけ)をサポートして秋葉原先留交番までやってきたのだと理解するのに前のページを読み直したりしてしばらく時間がかかった。
そしてそこにいる出世嫌いで秋葉原好きのオタクでダサい、けれど...続きを読むPosted by ブクログ