西條奈加のレビュー一覧

  • 涅槃の雪

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    悪名高い、天保の改革の中くらいで若き町与力の高安門佑
    苦悩しながら成長していく姿に感動。
    北町奉行の遠山影元や鳥居耀藏らの捉え方も面白かった

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    2021年07月25日
  • 曲亭の家

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    しんみりとした読後感。お路が生きた時代に想いを馳せ、家族、夫婦、親子とは、を考えさせられた。昔とはいえ、お路の辛抱強さに唯々感服。

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    2021年07月10日
  • 無暁(むぎょう)の鈴(りん)

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    生きることの苦しさ、死ぬ事の辛さ、どちらも地獄だとしたら、人間はそこから何を選ぶのだろう。重い内容だった。読み続けるのも苦しかったが、読まずには居れなかった。作者の無暁との道行を想像しながら、自分もいつか死を前にして抗うのかと思ったりする。無為に生き続ける事は出来ないと思った。

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    2021年07月08日
  • 曲亭の家

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    西條さんの時代小説に登場する主人公の女性たちは皆、その時代の当たり前の女の幸せとは異なるものを求め、男たちに理不尽な仕打ちを受けても言い返せる強さがあって好きだ。
    お路が舅姑と夫と、腹を立てながらもうまくやっていき、自分がいなければ回らないことは時に生き甲斐にもなっている。
    代筆が行き詰まって舅に鬱憤をぶちまけた後飛び出して行った街なかで、著作を待ち焦がれる読者たちの声を耳にし覚醒する場面が清々しい。
    『読物、絵画、詩歌、芝居、舞踊、音曲…… 衣食住に関わりないこれらを、何故、人は求めるのか?』
    感染症対策において「不要不急」と自粛を求められる今の世にも通ずる問いのようで、強く心に残る場面だっ

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    2021年06月19日
  • 刑罰0号

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    ネタバレ

    読書、物語こそが0号技術であり、記憶追体験装置なのである。

    6つほどの短編が、少しずつ重なり合って全体像が見えてくる小説。
    最初は暗い話なのかなと読み進めるのに時間がかかったが
    後半になると0号技術に興味が出てきて、応用されていく使い方に読むのが止まらなくなった。

    私はこの本を読んで、0号体験をしていたと思うと、本当に面白い。
    ますます読書が好きになった。
    もう一度読みたいので★5つ。

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    2021年06月22日
  • 千年鬼

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    「鬼の芽は、鬼ではなく人に宿る」
    過去世を見せて、鬼の芽を集める小鬼と黒鬼の話が短編集のように綴られていく。
    ファンタジーのような、昔話のような、可愛らしさと恐ろしさが混在して胸の中に流れ込んでくる。
    その旅の元となった悲しい出来事と、その最後が分かった時に、静かに乳色の霧が立ち込めて幕を下ろしたように感じました。
    各章の初めに語られる、言い伝えのような不思議な言葉が、重苦しいのだがとても良い。
    購入して何年かごとに再読したい作品。

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    2021年06月15日
  • 曲亭の家

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    江戸時代、町人文化の花開いた時代につづく、粛清の時代を経て、曲亭馬琴の里見八犬伝を通じての、馬琴の長男の嫁、お路の一生を描く作品。

    西條奈加さんの本は、私にとってハズレはない。

    今回の本の内容も、すばらしい。

    蘭学粛清、華美厳禁で多数の文化人が手鎖、没収、板木の焼却など幕府からの圧力を与えられ、あるものは筆を折り、あるものは投獄され、あるものは自死。
    そんな時代の中でも、時代考証を始め、細部にまでこだわりを貫く馬琴の強情でしつこい性格で、幕府の付け入る隙を与えなかった。

    馬琴以外の妻や子は体が弱く、嫁入りしたお路が一家の運営することになる。

    一度離縁を申し出家出するが、馬琴の病で、戻

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    2021年06月12日
  • 善人長屋

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    ″真面目で気のいい人ばかり″と噂の「善人長屋」。
    しかし陰に回れば差配も店子も裏稼業の凄腕揃い。
    そんな悪党の巣に、根っからの善人、加助が迷い込んだ。人助けが生き甲斐で、他人の面倒を買って出る底なしのお人好し・・・。加助が持ち込む厄介ごとで長屋はいつも大騒動、しぶしぶ店子たちは闇の稼業で鳴らした腕を揮う!

    心淋し川で注目した西條奈加さんの本を読んでみようと思いどんな作品があるかと探すと、上の7行の善人長屋の帯に書かれていた文言で今作に興味が沸いた。

    まぁ1話完結しながら少しずつ話が進むんだろうなと思ったがその通り。
    そして想像より面白かった。
    読み進める毎に深まる登場人物のキャラクターが面

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    2022年07月10日
  • 猫の傀儡(くぐつ)

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    猫好きで、時代小説好きなので楽しめる一冊でした。

    1話ごと別々の話かと思いきや、一番の謎であった
    前の傀儡師の順松の失踪が絡んでいて
    ミステリーとしても楽しめました。

    続きがあれば読んでみたいです。

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    2021年06月05日
  • 永田町小町バトル

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    ネタバレ

    一気読み‼️

    法知識も増えて、今の日本の問題も分かる、優れた作品でした。

    何より、日本はここまで落ちてしまったのか、と言うことが実感出来ると同時にまだ間に合うかもしれないと希望を抱くことができる。

    傑作です‼️

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    2021年06月03日
  • はむ・はたる

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    作品紹介・あらすじ
    掏摸やかっぱらいで食いつなぐ暮らしを改めて、まっとうな商売を始めた、勝平をはじめとする十五人の孤児たち。彼らは周囲の小さな事件を解決しながら、自分たちの居場所を拓こうとする。厳しくも温かい長谷部家の人々や、口の悪い金貸しお吟らの助けも借りながら、子供たちは事件解決に奮闘する。笑いと涙が交錯する傑作に、連作時代小説。

    令和3年5月30日~6月1日

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    2021年06月01日
  • 烏金

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    内容(「BOOK」データベースより)
    因業な金貸し婆・お吟のもとへ押しかけ、金貸し業の手伝いをする浅吉。新しい発想で次々と借金をきれいにし、貧乏人たちを助ける彼には、実は秘密があった。大金を得るべく浅吉が仕掛ける真の目的はいったい…。日本ファンタジーノベル大賞作家が江戸を舞台に描いた痛快時代エンターテインメント小説。

    令和3年5月26日~29日

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    2021年05月29日
  • 曲亭の家

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    読み進めているうち、北斎を扱った朝井さんの作品「眩」と重なる。歴史に名が残った陰には当然支えた人たちがいたこと、改めて思い知る。直木賞作品より読み応えあった。「それまでの世間の常識が、人為でくるりとひっくり返る。それが政治というものだった」「必要だけの会話は角が立つ。女はそれを本能で察し、笑いや愚痴や噂に紛らして互いの距離を縮める」「人の幸不幸は、おしなべて帳尻が合うようにできている。不幸が多ければ、幸いはより輝き、大過がなくば、己の幸運すら気づかずに過ぎる。西條さんの温かで慎ましやかな一方で、社会を刺す鋭い眼差しに感服。

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    2021年05月29日
  • 千年鬼

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    ご都合主義でもいい、もう少し救いがほしかった。 出産のシーンは本当にやるせなくて泣くに泣けなかった。 ただ、物語を通して流れる穏やかで優しい雰囲気がとても好きで、知らないうちにどっぷりハマっていたらしく、読み終わってしばらく呆けてしまった。

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    2021年05月28日
  • 曲亭の家

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    ネタバレ

    「南総里見八犬伝」を著したことで有名な、曲亭馬琴(滝沢馬琴)の息子に嫁いだ、お路(みち)の生涯。
    人気戯作者の息子と、我が娘との縁談!とややミーハーな両親は舞い上がり、馬琴のせっかち(実は占いに従ったともいう)も手伝って、見合いから約半月で結婚した。

    しかし、夫・宗伯(そうはく)は病的な癇癪持ち(DV?)、姑もエキセントリック、そして舅の馬琴はいちいち口うるさく事細かく、女中が居つかない。
    もう!「リコカツ!!」と実家に帰るところから始まるが、お路の人生という船はすでに大海に漕ぎ出して、後戻りはできなかった。

    なんとも壮絶な、女の半世紀だった。
    嫁いだ頃は、“ただの戯作者”何がそんなに偉い

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    2021年05月19日
  • 上野池之端 鱗や繁盛記

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    貧しい女の子が 田舎から江戸に奉公に出される。
    それも あやしい商売の料理屋
    賢い女の子が ハンサムな若旦那とともに店を盛り立てていく話し。
    と思うと ミステリー
    昔 死んだ女将さん 幽霊のふりで現れた店を追い出された従姉妹
    水戸の本店で 本当は あった殺人事件
    次々に暴かれていく。
    面白くて一気に読みました。

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    2021年05月17日
  • いつもが消えた日

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    内容(「BOOK」データベースより)
    中学三年生の滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。芸者時代の名前でお蔦さんと呼ばれる祖母は、粋で気が強く、ご近所衆から頼られる人気者だ。後輩の有斗が望の幼なじみとともに滝本家へ遊びに訪れた夜、息子ひとり残して有斗の家族は姿を消していた―。神楽坂で起きた事件にお蔦さんが立ち上がる!粋と人情、望が作る美味しい料理が堪能できるシリーズ第二弾。

    令和3年5月10日~11日

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    2021年05月11日
  • 御師弥五郎 お伊勢参り道中記

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    「人に生きる望みを持たせる。」御師として主人公も成長していく清々しい作品。  本屋で西條奈加フェアをしていた。御師というものは、時代小説で読んだことのないジャンルだったので購入してみた。

     御師は伊勢神宮などの寺社に参拝に向けて、積み立て、旅の手配をする仕事をする人々で、ツアーコンダクターのようなものだと考えればよいらしい。ただ、J○○のような民間企業ではなく、寺社が元締め。ほとんどの御師は「おし」と読むところ、伊勢神宮だけは「おんし」と読むのだそうだ。

     貧しい庶民から、信仰をタテになけなしの金を巻き上げる御師という仕事に屈託を持つ主人公。しかし様々なトラブルに見舞われながら、御師として

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    2026年01月18日
  • 曲亭の家

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    曲亭馬琴とその息子の宗伯、そして息子の嫁さんの路の生涯、路の苦難の人生、なかなか含蓄のある物語、その他知った人物も出て読み易かった。最後に"人の幸不幸はおしなべて帳尻が合うようになっている"は名言だ。感動した!

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    2021年05月01日
  • 九十九藤

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    好みの話しです。不幸に負けない 自分の才覚で運命を切り開いていく若い女性が主人公
    助けてくれる周りの人たち
    お品という天女のような女主人は 気持ちをわかってくれる親友のよう
    昔助けられた黒羽の百蔵とのロマンス
    最後がハッピーエンドなのもいいですね!
    読み終わって気持ちのいいお話しでした。

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    2021年04月22日